新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 山形県

素朴な温泉街と、目にしみる強酸性のお湯 山形蔵王温泉

2015/09/05

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秋保温泉に立ち寄った私たちは、今夜の宿がある山形蔵王を目指しています。

山の壁が立ちはだかる山形自動車道

蔵王温泉のある蔵王連峰は、宮城県と山形県の県境に位置し、山形側と宮城側を区別するためそれぞれを山形蔵王、宮城蔵王と県名を付けて言ったりもします。これから向うのは山形蔵王にある蔵王温泉です。

蔵王温泉は標高880メートルに位置する温泉地で、昔は高湯温泉とも呼ばれていました。

秋保温泉では初夏のような汗ばむ陽気でしたが、山形に入ると一気に気温が下がり、風も出てきて今にも雨が降りそうな低い雲が広がってきました。

蔵王温泉へ向かう蔵王ライン

雨が降り始める前に、出来れば宿に到着したいところ。大急ぎで山道を進むと、視界が開け目の前にはスキーで有名な蔵王らしく、ゴンドラの駅とロッジ風の小さな宿が立ち並ぶ温泉街が現れました。

蔵王の温泉街

弘、(カーナビ)の指示に従い、行き合い困難な細い路地のような道を進みます。

入り組んだ蔵王温泉

入り組んだ路地の奥は、だだっ広い駐車場になっていました。駐車場の奥は温泉神社へ続く階段があって、車道はここで終了。しかし、弘、によると山形屋の場所はまだこの奥のようです。

近くにいた他所の宿の番頭さんに山形屋の場所を尋ねると、山形屋は温泉神社の階段の脇にあって、ギリギリバイクでも玄関の前までは行けるとのこと。

「確か、玄関の脇にバイク置ける場所あったような?」

何でそんなことまで他所の番頭さんが知ってるのか?という感じですが、古くからここで宿を営んでいる者同士、商売敵というより運命共同体さんみたいな間柄なんでしょうか。

番頭さんに聞いた通り、神社の階段の前まではバイクを入れることが出来ました。

蔵王温泉山形屋旅館に到着

山形屋は、玄関のすぐ前が共同浴場という最高の立地です。この共同浴場は『上湯』といって、その他にも『下湯』や『川原湯』などの外湯があり、温泉街の中心部から少し離れた高台には、蔵王温泉大露天風呂という日帰り温泉があります。

山形屋旅館の真向かいにある外湯【上湯】

蔵王温泉の外湯は、宿泊客は無料で利用出来る

今夜は夕食は付きませんが、ゴンドラ駅からここまで来る間に、何軒も食堂は目にしたので、夕食に困ることはないでしょう。

宿の玄関で声をかけると、宿の人が出てきて、バイクは隣の潰れた旅館の軒先に停めて下さいとのこと。

バイクを置いてチェックインを済ませます。山形屋は増築をくり返したような造りで、間口の印象からは想像もつかないほど奥行きのある建物でした。私たちの部屋は建物の一番奥まった場所で、部屋にはもうすでに布団が敷かれていました。

山形屋旅館の訳あり部屋

トイレは共用、部屋からの眺望はほとんど無く、ゴールデンウィークに空室があった理由はこれかと合点がいきました。

山形屋の奥の方の部屋は眺望ゼロ

部屋に荷物を置いて、浴衣に着替えて早速どこか外湯に入りに行くことにしました。

外湯は本来入浴料200円が必要ですが、蔵王温泉の宿泊客は宿で外湯の無料券が貰えるので、泊まりで訪れる場合はチェックインを済ませてからの方がいいですね。それと、高台にある大露天風呂も、470円のところ宿泊客は300円で利用出来る割引券が宿で購入出来ます。

山形屋旅館は、「勝手に持って行ってください」と、外湯の無料券が大量にフロントに置いてありました。

宿泊客は無料で貰える外湯のチケット

外湯【川原湯】

外湯の一発目は、まずは川原湯。宿の近くの細い道を歩いて行くと・・・

山形屋旅館から川原湯に行くには

川原湯に到着。

川原湯は共同浴場の隣に日帰り温泉も併設されている

川原湯は、山形屋の前にあった上湯と似たような建物の隣に、現代的な日帰り温泉の建物が並んで建っていますが、無料券が使えるのは右側の【共同浴場】と書かれた建物の方のみです。

川原湯は無料券が使えるは共同浴場のみ

入口にある郵便ポストのような箱に、お金または入浴券を入れます。

浴室は男女別で、シャワーやカランの設備はありません。多分、石鹸やシャンプーも使えないのではないかと思います。

川原湯内部

木製の湯船の底はすのこ状になっていて、ゴミなどがすのこの隙間から下に落ちる仕組みになってるようです。

泉質は含硫化水素強酸性明ばん緑ばん泉。湯温はかなり熱めで、45度以上はありそうな感じです。

強酸性のお湯のPHは1.45、レモンのPHが2ぐらいだそうなので、川原湯のお湯はレモンより強い酸性泉ということになります。その為、湯船のお湯で顔を洗うと、目に滲みてしばらく目が開けられないほどです。

色や香り、湯ざわりなど全てがガツンと来るタイプ泉質です。今日は寒さをこらえてここまで来たので、熱めのお湯が身体の芯まで染み渡るようです。

外湯【上湯】

宿に帰ってちょっと休憩したら、お次は宿の真ん前の上湯に行ってみることに。

建物の造りは川原湯と同じような感じですが、上湯の方が湯船も建物も一回り大きく、泉質も似たような感じではありますが、源泉はそれぞれ違うそうです。

上湯の湯船

ちなみに、上湯の源泉の管理は、私たちが宿泊している山形屋と、隣のえびや旅館という宿が行っていて、山形屋の内湯のお湯は上湯が源泉です。

蔵王温泉の居酒屋『桃園酒家』

さてさて、風呂上りは冷たいビールとでも行きますか。

夜の蔵王温泉街

山形屋から歩いて5分ほどの場所にある居酒屋桃園酒家

蔵王温泉の居酒屋『桃園酒家』

かなり狭いお店なのですが、私たちが訪れた時には店には店員が一人で、調理からオーダー聞きから全てこなしているような状態で、さすがに一人では回しきれんだろ?と思っていると、しばらくしてから他所の店にいた人がヘルプにやって来て、ようやく注文した物が普通に出てくるようになりました。

お通しのゼンマイのおひたしを頬張るツレ。東京だと、ゼンマイというと水煮になったやつしか食べる機会は殆ど無いと思うのですが、山形ではポピュラーな食材なのか、ここの居酒屋以外でも生のゼンマイをサッと湯がいておひたしにした物は他でもよく出されました。

ゼンマイのおひたしを頬張るツレ

おすすめの蔵王チーズ。甘みがあって、クラッカーに乗せて食べるとまるでレアチーズケーキみたいなお味。何これ?うんま〜い♪おつまみでもいいけど、デザートでもいいですね。

まるでレアチーズケーキのような『蔵王チーズ』

焼き鳥串盛り合わせは、このボリュームで何と1000円!

焼き鳥盛り合わせは破格の1000円

中華そば700円

桃園酒家の拉麺700円

散々飲み食いして、お代は二人合わせて8000円ぐらいでした。びっくりするほどの良心価格です。タイミング悪いと結構待たされますが、安くて美味しいしお店の人も感じいいので、蔵王温泉へお越しの際は是非行ってみて下さい。

しかし、お客さんと店員さんの話によると、この店のオーナーがやってる他の店の経営が非常に順調なので、この蔵王温泉の店は畳んでもう一方の店一本にしようか、という話が出てるんだそうです。

まだ具体的に決まってる訳ではないみたいですが、近いうちに閉店してしまう可能性があるので、食べに行く時は事前に調べてからにしたほうがいいかも知れません。(2014年5月現在)

外湯【下湯】

桃園酒家のすぐそばにある外湯、下湯に入ってから宿に戻ることにします。

下湯外観

下湯も上湯と造りはほぼ同じですが、川原湯と違い源泉は上湯の物を使っています。

下湯内湯

建物の横には井戸のような円筒形の石のオブジェがあり、手湯かと思って手を入れると、高温の源泉がそのまま注がれているだけなので、熱くてとても手を入れていられませんでした。

下湯のそばにあった温泉のオブジェ

開放的すぎる蔵王大露天風呂

翌朝、朝食を済ませて出発。チェックアウトの際、宿のフロントで大露天風呂の割引券を購入し、蔵王温泉を立つ前に、高台にある大露天風呂に立ち寄ることにしました。

地図で見ると、山形屋から大露天風呂まではさほど離れていないようで、宿の人によると徒歩10分ぐらいとのこと。

逆に、山形屋から大露天風呂の方に行く最短ルートは途中階段になっていて、バイクで行くにはかなり大回りする必要があります。

徒歩かバイクか悩んで、結局バイクで行くことにしました。

しかし、実際行ってみると露天風呂はかなり急な山道の上にあって、例え10分でもこの急坂を歩いて登るのは大変だったろうと思います。

駐車場はほぼ満車状態です。

満車状態の蔵王大露天風呂の駐車場

露天風呂の入り口には、昔のお屋敷のような木造の大きな門が立っていました。

蔵王大露天風呂入り口

門をくぐり石段を降りていくと、川沿いに申し訳程度に立てられた目隠しの隙間から、男湯の露天風呂が丸見えになっていました。

門を入ってすぐ男湯が丸見えに
R0019853

受付の建物で宿で購入した割引の入浴券を出し、早速お風呂へ。

蔵王大露天風呂の受け付けの建物

お風呂は男女別で、女湯は露天風呂が二つ。休憩所のある建物の下は女湯の露天風呂があり、日陰なので、日焼けが気になる女性には嬉しい造りになっています。温泉の注入口から遠いから、ぬるくて長湯できるし。

のんびり湯船に浸かっていると、どこからか私の名を呼ぶ声が・・・辺りを見渡すと、何と湯船の上の建物から手を振るツレの姿が!

「お、男が覗いてるぅぅ??」と、騒然とする女湯。慌てて風呂から上がり、大露天風呂を後にしました。

「だって、下覗いたら姿が見えたから」とツレ。つーか、覗くなよ・・・

では、蔵王温泉を後に、次なる目的地の肘折温泉を目指します。

・・・つづく

山形蔵王温泉 山形屋旅館へのアクセス

住所: 山形県山形市蔵王温泉6

Tel:023-694-9133

URL:http://www.zao-yamagataya.com

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