新ブログ「べっぷ移住物語」

福島県

賀曽利隆行きつけの民宿・木賊温泉『若松屋』

2015/10/03

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新潟の大湯温泉から、国道352号線で福島入りする予定が先通行止めとのことで(2012年9月現在)、やむなく252号線で北側に大回りし、道の駅田島に到着した二人。時間は午後三時過ぎ、今から泊めて貰える宿は果たしてあるのでしょうか??

田島の周辺にも何ヶ所か温泉はあるようなのですが、ネットで調べるとどれも近代的な建物ばかりがヒットするので、全くそそられず地図を見てみると、ちょっとここから離れてはいるものの、行ける距離に木賊(とくさ)温泉湯ノ花温泉という温泉地が目に入りました。

Web検索でヒットしない宿も多い、南会津の秘湯木賊温泉と湯ノ花温泉

木賊温泉というと、共同浴場の岩風呂が温泉ガイドブックなどによく掲載される、知る人ぞ知る温泉です。湯の花温泉の方は知らなかった、というかありきたりな名前なので覚えていなかっただけかもしれませんが、木賊温泉からバイクだと30分もかからない場所にあって、こちらは温泉街に共同浴場が五か所もあるそうなので、湯の花温泉のほうが外湯巡りが出来て楽しそうだなぁ、と思ったり。


しかしいずれにしても、木賊温泉も湯の花温泉も、まだ二人共近くを通ったことさえなく、温泉街全体の雰囲気が分からないので、どのへんの宿を予約するのか悩みどころではあります。

温泉街に無料や寸志の外湯がある場合、どうせお風呂はほとんど宿の方では入らないので、宿の設備などよりは建物が外湯に近いことの方が重要になって来ますし、居酒屋などの飲食店がありそうな温泉街なら、食事が付くかどうかも考慮に入れなくていいのですが、その両方がないと、全てが宿の中で完結出来る必要があります。

木賊温泉も湯の花温泉も、温泉街はそれほど広くは無く、どちらにも外湯があるので、あとは温泉街に飲食店があるかどうか… 一番いいのは、宿で食事の用意もしていただけることなんですが。

私個人的に、木賊温泉より湯の花温泉のほうが外湯がたくさんあって楽しそうだなーってのと、木賊温泉は有名だから、今からだとさすがにもう空き室はないんじゃないか?という危機感から、湯の花温泉の方の宿を調べてみることに。ツレは逆に、木賊温泉の方をリサーチしているようでした。

スマホ買ったのにGoogleマップが使いにくすぎ!

関係ないですが、私最近携帯をスマホに買い換えまして、AQUOSフォンなんですが、グーグルマップがサクサク使えて便利〜(^^)/

…なんですが、最近のGoogleは食べログみたいな口コミサイトとか、他社のSNSの二番煎じみたいなことがやりたい様子で、ただ地図が見たいだけなのにGoogleマップからよくわからんウィンドウを開かされたりリンク先にいちいち飛ばそうとしてきたりするんですけど、こんな山ん中の民宿なんざ外観も口コミも何も投稿されていないとこばっかなので、毎回毎回白紙のページを開かされるのが猛烈にストレス。

なんか最近、Googleマップ使いにくくなったよねぇ?都心のホテルとかならともかく、全然口コミも無いのに馬鹿じゃね?(2012年現在)

しかし、普通にWebで検索しても、価格や外観などの簡単な情報さえもヒットしない宿がこのあたりは多く、あまりにも情報が少なすぎて何を基準に選んでいいのか…

で、ちゃんとホームページを持ってる宿は、やはり今日はどこも満室。

そうこうしてるうちに、ツレが木賊温泉の民宿で夕飯も準備していただける宿を見つけ、結局そこに決めましたとさ Σ(´∀`;)

スマホ意味ネェ~!

木賊温泉のもう一つの外湯 ぬるくて入りやすい『広瀬の湯』

道の駅田島から来た道を少し只見方面に引き返し、国道352号線を東へ。

蕎麦畑が広がる国道352号線

黄金色の田園地帯が広がる沼田街道沿いとは打って変わって、352号線沿いは今まさに蕎麦の最盛期を迎えています。本州でこれだけの規模で蕎麦を栽培している地域は、他では見たことがないかも。

352号線から案内にそって道を逸れると、木賊温泉の始点の目印のように、日帰り入浴施設広瀬の湯の建物が建っていました。

広瀬の湯の前には、建物が隠れるぐらい成長したとうもろこしの畑が

木賊温泉の公共のお風呂は岩風呂だけかと思っていたら、こんなとこもあったんだ。建物の前には小さなとうもろこし畑があり、よく成長したとうもろこしに隠れて、一瞬建物を見過ごしそうになりました。

木造のシックなデザインの外観。道を挟んで向かいには広々とした駐車場があり、オフロードバイクが三台停まっていました。いずれも、足回りなど泥まみれで、今まさに林道の帰りのようです。

広瀬の湯は趣きのあるシックな外装

夕飯どきにはまだ時間があるので、広瀬の湯でひとっ風呂浴びて行く事にしました。

木賊の語源は砥草らしい

建物の前に、木賊温泉という難読地名についての説明がありました。それによると、昔このあたりには砥草(とくさ)と呼ばれるサンドペーパーのように茎のザラザラした植物が群生しており、この砥草の中国名『木賊』に日本語読みの『とくさ』を当てたのが由来だそう。読めねーわww

入り口を開けると、中は銭湯みたいな造りになっていて、番台の脇にある券売機でチケットを購入します。番台はてっきり無人なのかと思ったら、中でおじさんが暇そうに横になって寝ていました。

広瀬の湯は男女別。番台の脇の券売機でチケットを買う。300円也

チケットを番台に置いて、早速中へ。

しかしここの玄関くっっっっさ!!これは間違いなく、バイクのブーツを脱いだ時のにほいでしょう。

お風呂は内湯だけで、石鹸などは使っていいのかなぁ?シャワーの設備もあったので、多分大丈夫だと思うのですが、もう一つの岩風呂の方は体洗ったりできないので、林道帰りには広瀬の湯の方がいいかも知れません。お湯は、暑い季節に最適なぬる目の単純泉。

予約していた『若松屋』は、賀曽利隆行きつけの民宿だった!

ひとっ風呂浴びて宿へ向かいます。今回お世話になるのは、若松屋という民宿で、岩風呂のすぐそばとのことなのですが…

岩風呂の脇の駐車場にバイクを停めて、改めて周囲を調べてみることに。岩風呂の駐車場にも、オフロードバイクが数台。いやしかし、なんでこんなにオフ車多いのよ?

岩風呂の駐車場

ちょうどバイクの持ち主の方が戻ってこられたので尋ねると、この先のキャンプ場でオフロードバイクの大規模なミーティングイベントが開催されてるんだとか。

(´・∀・`)ヘー、どおりでオフ車がいっぱい停まってるわけだ!ツレのバイクを見て、是非顔だけでも出してみては?と勧められたのですが、さすがにもう夕飯の時間なので今回は行きませんでした。

今回お世話になる民宿若松屋は、岩風呂の駐車場のほぼ正面にある、酒屋のような商店の脇にありました。ここの玄関先にもネイキッドが数台。バイク多いなぁ?

若松屋の玄関

木賊温泉には、飲食店などはありません(たぶん)

ちなみに、木賊温泉の温泉街は通り沿いにポツポツと小さな民宿や旅館が並んでいるだけの、想像以上にこじんまりとして素朴な温泉地でした。ここより奥には行きませんでしたが、たぶん飲食店などはないんじゃないかなぁ、と思います。

若松屋の玄関を入り声をかけると、予約電話で応対して下さったとおぼしき女性が出てきて、お部屋に案内していただきました。

部屋はテレビがあるだけの簡素な和室。

若松屋の客室

予約の際、しきりに何かの手違いで部屋に布団を敷いてしまったとか言ってましたが、結局何だったのか。ひょっとしたら、隣の大部屋のお客さんがグループみたいだったから、そっちに詰めてもらったのかな?だとしたら、一声お礼でもしてきたらよかったのかも?

しかしこの民宿、建物内あちこちに有名人のサイン色紙が飾られています。

宿には賀曽利隆のサインが

こんな、といってはなんですが、若松屋みたいなごく普通の民宿にそんなに有名人がたくさん来てるのか?!と意外に思ってよく見ると、色紙の大半が賀曽利隆さんという、バイクで世界中旅をされている方のサイン(笑)見た感じかなりここの宿がお気に入りで、毎年来てはその度に色紙を書いて行かれてるようです。一枚でいいやんww

ちなみに加曽利さんというと、バイクツーリング向け地図ツーリングマップルの編集も担当もされているため、色紙の中にはツーリングマップルの編集者さんの名前も見受けましたが、たぶん加曽利さん以外の人達って、そんなサインとかするタイプの人じゃないんじゃ?

若松屋の食事は量がとんでもない!

食事は一階の居間で。ツーリングマップルによれば、ここの宿は食事の量がすごいらしいですが・・・

食事は普通の民家の応接間みたいなとこが食堂になってる

まずはこういうお漬物やなんやかんや突き出し的な小鉢数種類から始まり・・・

突き出しから始まって・・・

上の写真手前の赤いのは、蕪の梅酢漬けみたいなヤツでからすみではありません。

そしてお刺身に、あゆの塩焼き・・・

刺身や鮎の塩焼きと続き・・・

この他にも、炊き込みご飯、ハンバーグ、鴨ロースの燻製、その他続々と・・・

女将さんの言う「今作ってる蕎麦」が出てくるのに、二時間近くかかりました。

最後に新そばの手打ちそば。先ほどここに向かう途中の沿道に広がる蕎麦畑のものでしょうか?

ようやく最後の最後に蕎麦登場。ぐ、グルジイ・・・

この後、メロンと梨のデザートで終了。

箸休めが尋常じゃない量出てくる、おかずが食べても食べても出てくる・・・若松屋の食事はちょっとシンドイ

どの料理も大変においしいのですが、若松屋の女将さんってばかなりの天然で、料理の出し方の段取りがハッキリ言って”悪い”です。

あゆの塩焼きが出てきたあたりで、『もうすぐお蕎麦出来ますから〜』というので、「あー、今回の夕食の主食は蕎麦メインなんだな」と思っていたら、なんとそこから蕎麦が出てくるまでに、おかずだけでも五皿近く、箸休め的な小鉢も含めたら十種類近く!もう箸休めにならんがな〜、というぐらい次々にがっつり系のおかずの皿が出てきて、いつになったら蕎麦が出てくるんだ〜(´Д`)ハァ…

料理の量も実際多いんですが、最終的にどれぐらいの量が出て来るのか全く読めないので、何をどれくらい食べればいいかとか、ペース配分が全くできないんですね。普通のホテルなどと違って、民宿は作ってる人がすぐそこにいるので、お腹いっぱいになったからといって、途中で打ち止めってわけにもいかず、最後の方はかなり無理して胃に詰め込んでいるような感じでした。

私もツレも割りとよく食べる方なのですが、ちょっとここの食事は苦痛な領域。

若松屋の真ん前は、温泉ガイドによく紹介される木賊温泉の岩風呂

部屋に戻って、はちきれそうなお腹がこなれるまでしばし休憩し、温泉へ。

若松屋にチェックインした際、内湯の説明など全くなかったので、ここの宿は内湯はないのかな?しかし、すぐ前が公共露天風呂なのと、なんと24時間好きな時に勝手に出て行って入っていいそうで、何たる放任主義!

共同浴場岩風呂へは、若松屋の真ん前にある階段から谷に下りていきます

真っ暗な河原に下って行く道を進むと、目の前にぽつんと明かりが点いた露天風呂の小屋が見えてきました。

車道から岩風呂までは徒歩2〜3分

たまに河原の露天風呂と聞いて行って見ると、とんでもない高低差のところを階段で往復する羽目になり、翌朝起きたら筋肉痛なんてことがありますが、木賊温泉の露天風呂は、道から一分とかからないし傾斜もなだらかなので、お年寄りや足腰に自信の無い方にも安心ですね!

この時夜9時前でしたが、露天風呂は混み合っているといっていいほどの人の入りでした。

木賊温泉岩風呂

写真は、深夜にもう一度入りに来た時のもの。休みの日は、日中ともなるととても落ち着いて入っていられないほどの混雑だそうです。

温泉は無色透明の癖のないお湯ですが、ほのかに硫黄のにおいが。常連さんと話していると、ここの温泉の硫黄成分はごく微量なので、あえて硫黄泉とは名乗っていないんだとかおっしゃっていましたが、受け売りなんで真偽のほどは定かではないです。

入り口の反対から見た図

広瀬の湯の方は全然匂いとかしなかったように思うのですが、源泉がちがうのかな?それとも時間帯によるものなんでしょうか。

湯船は真ん中の大きな岩で分けられていて、奥の湯船の方が少し熱め。手前は適温の42度くらいかな?

ここの露天風呂は混浴ながら、女性専用の脱衣所が完備されているのと、関東近郊の混浴ではかなり珍しい湯浴み着着用可能の公共温泉。

湯浴み着は若松屋山の方でレンタルのがあるので、今回は私もお借りして来ましたよっと。

というわけで、珍しく自分の入浴姿を撮影してもらいました。湯浴み着着てると、腹の肉が目立たないのでこりゃええわ。ちょいちょいこのテは使っていこうかと思います。

ちなみに、脱衣所は後ろに見えてるアルミの引き戸の中。二人が入るといっぱいになるような小さな小部屋で、中にはロッカーなどは無く脱衣カゴがいくつか置かれているだけ。定期的に、地域の方の手で清掃されているようです。

朝食前に早めに起きて、再び岩風呂に行きました。まだ6時半ぐらいなのに、もうすでにかなりの人がいました。

日中の岩風呂外観

相変わらず段取り無視した若松屋の朝食

朝食も夕飯に負けず劣らず、それはそれはもう凄い量が出て来て、おまけにデザートのフルーツの皿が終わった後に「もう一品作ってるから、まだ帰らないで〜」と女将さん。

ぐぉおお〜!デザート終わった後にまだ来るんかいっ!デザートの意味ねぇ(;・∀・)

蕎麦の何だかを作ってるとおっしゃってたので、昨日みたいなざるそばが最後に出てくるのかな?と思ったら、このような初めて見る食べ物が。

これは、蕎麦を2〜3ミリの厚みのシート状にしてゆがいたものに、砂糖をまぶした郷土料理だそうで、はっとうといいます。蕎麦が美味しい地域だからこその、とっても素朴で美味しいスイーツでした。

はっとう

・・・が、多いよやっぱり量が。「今日は女性(私)のお客様がいらっしゃるから」ってんで、はっとうは急遽スペシャルで作って下さったそうなのですが、全体的に量もっと減らさないと普通の女の人食えねーっての〜!

先に書きましたが、ツーリングマップルの編集者の一人である賀曽利隆さんがここの宿が大のお気に入りなんですが、帰ってからこの記事を書くにあたり加曽利さんのブログを拝見すると、この人ものすごい大食いなんですね!うーん、だから一押しだったのかも? 

賀曽利隆 ON THE ROAD

たぶん世間の評価としては、若松屋の斜向かいの井筒屋とかの方が宿としては歴史もあってお風呂やお部屋も上なんじゃないかと思うのですが、加曽利さんの顔を立ててか、木賊温泉の宿でツーリングマップルに記載がある宿は、ここ若松屋だけ。(2009年版)

加曽利さんの後押しもあって、若松屋はバイク乗りのお客さんがやはり多いらしい。以前はグレートジャーニーの関野吉晴さんなども来られたことがあるそうで、汗臭いこ汚い格好で来ても気兼ねのない宿である、という点に於いては、確かにバイク乗り向けの宿だとは思いました。露天風呂近いしね。

木賊温泉『若松屋』へのアクセス

住所:南会津町宮里

Tel:(0241)78-2434

URL: ー

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