新ブログ「べっぷ移住物語」

栃木県

冬の奥鬼怒にタンデムツーリング

2016/02/21

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バイクという乗り物はエアコンや風雨を遮る外装が無いので、端から見ているイメージとは裏腹に気持ちよく走れる季節がかなり限られています。

特に冬場は、四輪のようなスタッドレスタイヤやチェーンがバイク用には市販されていないため、さらに行動範囲が限定されてしまいますが、一部のカブ用のタイヤやオフロードバイクのタイヤ用にはチェーンが製造されている物もあり、うちの相棒も実はバイク用チェーンを数年前に購入していました。

というわけで、なんとなんと今回の旅は、冬の奥鬼怒にタンデムツーリングという凶行であります!


東北道宇都宮ICから日光宇都宮有料道路に乗り継ぎ、鬼怒川方面に進むと前方に雪を被った日光連山が見えて来ます。

日光線を鬼怒川方面へ

今市で下道に下り、国道121号線を鬼怒川温泉方面へ。

鬼怒川温泉の市街地は、空地や植え込みに最近積もった雪がしっかり残っていました。職業柄寒さには慣れているつもりでしたが、この日の寒さは堪えがたいものがあります。しかし本当の地獄はこれから。

鬼怒川温泉市街地
雪の残る鬼怒川

長時間の高速走行で冷えきった体を鬼怒川市街地の足湯で温め、昼食をとった後ジャケットの下にカッパを着込み、ズボンの上にはレインパンツ二枚重ねの超重装備にて寒さに備えます。

鬼怒子の湯(足湯)

今回の目的地は、鬼怒川からさらに山奥に入った秘湯、加仁湯温泉です。旅番組などでもよく紹介される有名旅館。

昼食をとった食堂の人に道の具合を尋ねると、除雪車で雪はあらかたよけられているのでそこそこ走りやすいとのこと。

実際、鬼怒川の隣の川治温泉から奥鬼怒に向かう県道に入ると、鬼怒川市街地よりもかなり多く雪が積もった形跡はあるものの、車道の雪は綺麗に取り除かれ、たまに日影などにシャーベット状になって溜まった雪に注意を払うぐらいでチェーンを付ける必要は全くありませんでした。

県道23その1
県道23号その2

県道23その2

バイクタイヤ用チェーン装着!!車とは違う意外な落とし穴とは?

「案外楽勝だったかも?」と少し楽観的になっていた私たちでしたが、やはりそんなに簡単に冬山を超えることなどできる訳もなく、トンネルを通過するごとに、徐々にシャーベット状から凍ったコーナーが増えてきました。

徐々に地面が雪に覆われて来た!

バイク用チェーンは車用の物とは違って非常に細いため、積雪していないアスファルトの上で使用すると簡単に切れてしまいます。

バイク用チェーン

ここに来て中途半端に除雪されているのが仇となり、なかなかチェーンを装着するタイミングを見付けられずにいたのですが、鬼怒川から20キロほど走った場所にある日蔭温泉付近にて、やむなくチェーン装着。

バイクにチェーン装着

チェーンは一本7000円ぐらいだそうで、もし今回だけで切れたらかなり勿体ない出費になりますが、チェーン装着後順調に積雪量は増えて行き、「付けといてよかったね~♪」なんて言ってたのも束の間、意外な伏兵登場!

チェーンを付けていないフロントタイヤの溝に雪が詰まってツルツルになってしまい、リアはグリップするもののフロントタイヤがほとんど操縦不能にΣ(´Д`)

車の場合、チェーンは駆動輪にしか着けませんが、バイクもてっきり同じだろうと思っていたら、こういう弊害もあるとは!実際やってみないと分からないことって、結構あるよね…

凍結した県道23その1
凍結した県道23その3

凍結した県道23その3

とはいえ、なんとか一回コケただけで女夫淵温泉駐車場までたどり着いたのは奇跡!うちの人ゴイスーΣ(´Д`)と感服せずにはおれません。

女夫淵温泉から先は、一般車通行禁止

加仁湯温泉へ行くには、ここ女夫淵温泉までしか車両が乗り入れ出来ないので、無料駐車場に車やバイクを停めて、約1時間おきに運行している宿の送迎バスを利用します。

女夫淵駐車場

女夫淵は標高約1,300mに位置し、さすがにここまで来ると天候は平地とは一転して、太陽はどんより雪雲に覆われ、粉雪が絶え間無く降り続いています。

だだっ広い駐車場には、近隣の温泉の宿泊者の車がたくさん停まっていました。積雪対策でしょうか、ワイパーを立てている車が多く見られます。

バイクの私たちは今回だけはやむを得ず、駐車場内にある休憩用のあずまやの下にバイクを停めて、路線バスの待合所で加仁湯からの送迎バスを待つことにしました。待合所はトイレとベンチがあるだけの建物ですが、20人以上収容できそうな広さ。しかし、暖房設備や自動販売機など暖をとれそうな設備は一切なく、他にも数組加仁湯のバスを待っていると思われる人達がいましたが、トイレを使いに来たカップル一組を除き、他の人は車で待機しているようでした。

そうこうするうちバスが到着。

加仁湯の送迎バス

中古で購入したとおぼしきマイクロバスには、巻き上げた融雪剤の塩化カルシウムの影響か、ボディのあちこちからサビが出て、動いているのが不思議なほどの年代物のように見えました。

バスの運転をされている男性は、数年前に加仁湯を訪れた際にもお世話になったドライバーさんでした。宿泊者名簿と照らし合わせて搭乗者をチェックし、いざ出発。

しかしこの方、60代?70代かも?という年齢ながら、相当にアグレッシブな運転をされる方で、今回もその腕前は健在。

ドリフトする加仁湯のバス

加仁湯への唯一の道である奥鬼怒スーパー林道は、一般車禁止・行き会い不可の荒れた狭道で、加えて積雪によりガードレールがほとんど埋もれて脇は断崖に近い状態になっていますが、この人、リアタイアを滑らせながらコーナリングする、いわゆる『ドリフト』走行をされます。慣れた道とはいえ、客乗せたバスでよーやるわ… スピード出す分、ものすごく揺れます。ある意味、加仁湯に来たらこのおじさんの運転も体験してみる価値あるかも?

関東最後の秘湯・奥鬼怒温泉郷加仁湯

加仁湯外観
玄関の提灯

加仁湯温泉はおじさんの運転で20分ぐらいの道程でしょうか。入口の前には他にもバスが数台停まっていました。

清潔で手入れの行き届いたロビー。このような山深い場所にありながら、お土産などを販売する売店はちょっとしたグランドホテル並の広さで、夜食のカップ麺やおつまみなども一通り揃っています。

加仁湯のロビーは山奥にはありえないぐらい売店が充実
加仁湯はFOMAのアンテナがあります!

しかもFOMAはアンテナバリ3!まぁ、こういうのをよしとするか否かは、人によるとは思いますが…

ロビーの脇の談話室には、囲炉裏の周りに動物の剥製がズラリ・・・かつては熊や鹿の肉が重要なタンパク源だったんでしょう。

加仁湯の談話室

加仁湯の建物は、ロビーのある本館と、新館にあたる積善館の二棟が繋がっています。今回の部屋は本館の四階。飛び込みでラストの一部屋だったので、景観はあまりよくなかったです。

客室
部屋からの眺め

綺麗に改装されてエレベーターも付いていますが、本館は実際は相当古い建物なので、部屋のグレードは積善館の方が上のようです。お風呂からも近いし。

全て掛け流しの5つの源泉には41の効能

第三露天風呂

第三露天風呂その1

一番広い混浴の露天風呂。脱衣所から湯舟の入口付近まで目隠しの壁があるので、見た目の印象と違って意外と男性側から裸を見られず入浴できます。

第三露天風呂その2
第三露天風呂からの眺め

加仁湯には泉質の異なる5本の自家源泉がありますが、そのほとんどが濁り湯なので、混浴初心者の方にも入りやすい温泉だと思います。

第三露天風呂その3

ロマンの湯(利き湯)

「混浴はちょっと…」という方には貸し切り風呂もありますが、利き湯と名付けられた、泉質の異なるお湯をひいたこちらのお風呂もオススメ。

ロマンの湯

脱衣所は男女別で湯舟に囲いがあるので、ほとんど周りからは見えないので入りやすいと思います。

ロマンの湯・樽風呂

一番右端の樽型の湯舟のお湯だけが透明です。

第二露天風呂

第二露天風呂

全てのお風呂の中で最もハードルが高い(と思う)のは第二露天風呂。

第二露天風呂に入るには、いったん建物から外に出ます。

第二露天風呂への案内

外の脱衣所で服を脱いで移動。湯船の近くにも掘っ立て小屋のような脱衣所がありますが、下が完全に凍ってかなりアレな状態に・・・

外にはこの第二露天風呂と壺湯の他、貸し切り風呂があります。

加仁湯の露天風呂での注意点

写真では分かりませんが、どの露天風呂も脱衣所の床や足ふきマット・湯舟周りのタタキなど冬場は凍ってしまうので、風呂に入るまでは堪えがたいほどの冷たさです。また、滑りやすくもなっているので、足元には充分注意しましょう。

世にも珍しい”クマ肉の刺し身”の味は・・・?

夕食の写真

食事はごく普通の旅館の食事で、朝夕とも広間での会食になります。上の写真は夕食。ホイル焼きの中身はイワナの味噌焼きみたいなやつ。

もっと上のグレードだと部屋出しのコースもあるのかな??調べてないのでちょっとわかりませんm(_ _)m

クマの刺身

この写真は夕食時、別途注文した『クマの刺身』!刺身というより、凍らせた脂身の塊という感じなんですが、これだけの厚みの脂身が付くのって、クマの体のどの部分なんだろう?

最初出てきた時は「げっ、なんじゃこりゃ?Σ(・∀・|||)」って感じだったんですが、恐る恐る口にしてみると意外に臭みなどは少なく、口に入れると一瞬にして溶けて消えてしまう軽やかな食感。ニンニク醤油でいただきます。ぶっちゃけ「おいしい!」って感じの食べ物ではないんですが、かなりの珍味なので加仁湯に来た際は一度は食べてみるのもいいかも?しかしカロリー高そうだなぁ(;^ω^)

チェックアウトは送迎バスの終着点と出発時間に注意!

翌朝、チェックアウト。なんべん来ても、加仁湯はいいなぁ・・・

三年前に加仁湯を訪れた時、チェックアウトしてバスを待っている間、ずいぶんと愛想のいい宿のワンちゃん(ラブラドール)とロビーで遊んだ記憶があったのですが、姿が見えないので聞いてみるとやはり去年の春に亡くなったそうです。

今回も会えるのを楽しみにしていたのに…残念(´・ェ・`)

送迎バスは駐車場のある女夫淵までの便と、東武鬼怒川線(日光線)の下今市駅まで行く便とがありますが、どちらも帰りは行きに比べて運行本数がかなり少ないので、自分が乗る便の出発時間を間違えないよう注意が必要です。

下今市行きの便は、沿道ならわりと降りる場所の融通を利かせてくれるので、バイク用のチェーンが大して役に立たないことが前日にわかった私たちは、帰りは私だけ鬼怒川温泉の駅前までバスで連れて行って貰い、バイクはツレが一人で乗って帰ってくることになりました。


とりあえず、女夫淵まではバスで一緒に行きます。

奥鬼怒スーパー林道は一般車両通行禁止ですが、歩いて通る分には問題ないので、クロスカントリーって言うんでしょうかね、スキーのストックみたいなの持って歩いて帰る人も多かったです。

下今市までのバスのドライバーさんは、行きの人とは別の三十代ぐらいの男性で、運転も対照的な感じの人でした。

それにしても、女夫淵コースにしろ下今市コースにしろ、普通のバスで行ったら3000円以上はするだろうな、という距離。下今市の方なんて5000円ぐらい行くんじゃ…こんだけの距離の送迎が往復無料ってのは、それだけでもかなりのお得。

今は休業していますが、以前は下今市の駅前に加仁湯が経営する日帰り入浴施設があったそうで、下今市コースはそこの施設からの送迎の名残のようです。

調子乗るので黙ってましたが、女夫淵でバスを降りて行くツレはかなりの注目の的で、バスの中がちょっとどよめいてました。

バスの窓から撮影した連れのバイク

(バスの乗客の会話)

『ま、まさかここからバイクで??』
『バイク用のチェーンなんてあるんだ!』
『俺も若い頃セローにチェーンつけて走ったことあるけど、ここまで来るのはすごい!!』

ま、車があったら車で来てましたけどね(爆)

鬼怒川温泉駅前の足湯

ツレが来るまで、鬼怒川温泉駅前の足湯で休憩。正月明けてすぐというせいもあってか、この日鬼怒川温泉街は人気も少なく、閑散としているように感じました。

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奥鬼怒温泉 加仁湯のアクセス

住所:栃木県日光市川俣871

Tel:0288-96-0311(代)

URL:http://www.naf.co.jp/kaniyu/

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