新ブログ「べっぷ移住物語」

福島県

凍えるほどぬるかった微温湯(ぬるゆ)温泉旅館・二階堂

2016/06/11

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そうこうするうち、うっそうと生い茂った木立の中に、突如人為的に木が植えられたような場所に出ました。宿はきっともうすぐ。

宿が近づくと、道の両脇には街路樹のような人木が植わっている

植えられている木は、恐らく桜でしょうか。春先には、咲き乱れる桜並木が出迎えてくれるのでしょう。

並木を抜けると視界が広がって、微温湯温泉の建物が見えてきました。

ようやく到着

長い年月を感じさせる、褐色に変色した木造の二階建て。車道の直線上には、渡り廊下のような建物が見えます。

微温湯温泉は、微温湯温泉旅館二階堂という宿が一軒宿あるだけの温泉。二階堂は朝日旅行の日本秘湯を守る会会員の宿です。そういや昨日今日で、行った温泉全部秘湯を守る会だったなぁ。確かにどの宿も間違いなく秘湯だったけど。おそるべし!福島。

宿の玄関で声をかけると、白髪混じりの女性が帳場脇の厨房から出てこられたのですが、これがまた年齢不詳なほどに肌がツヤッツヤ!やっぱり毎日ここの温泉入ってるから?うーむ、こいつは期待出来そう。

道は分かりましたか?などの軽い会話を宿の人とかわしながら、お部屋に案内して頂く途中、廊下に何とネコちゃんが!まだ子猫と成猫の間ぐらいの若いネコで、私達が「ネコだ!」と大きな声を出したのに驚いたのか、逃げ出して少し離れた場所で固まっています。

優しく近づいたら触れるかも?とツレが近寄ろうとすると、今度は本格的にダッシュで逃げ出して居なくなってしまいました。う~ん、こんな客商売のとこで飼われていて、この人見知り… つまらん。

微温湯温泉は雪深いため、冬季は休業

宿の人によると、この宿には六匹もの猫がいるそう。そして父親は、何と野良猫!

えっ!こんなところまで野良猫来るの?絶対無料じゃない?

微温湯温泉は雪深い為、冬期は休業だそうで、ネコ達もその際は恐らく宿の人と一緒に里に降りるんだろうと思われるので、子供はその時に…なんですかね?分かりませんが。


お部屋は建物の二階、通路に襖があるだけなので、入口に鍵はありません。部屋には今秋初おこたが。では、夕食の前に浴衣に着替えて、早速お風呂へ。

部屋も廊下も、忍者屋敷ばりに歩いただけで激しくギーギー床が鳴ります。よく地震持ちこたえたな…

ぬる湯というより水!微温湯温泉は長湯必須

お風呂の建物は、先ほど表から見えていた渡り廊下を通って離れまで歩いて行きます。この宿は湯治宿で、渡り廊下の途中にはこのように炊事スペースも設けられています。

お風呂へ向かう渡り廊下の途中にある自炊場

浴室は男女別で内湯のみ。恐らく元は男女混浴だった浴室を、近年になってから無理やり仕切りで別けたような造りになっていました。しかも、木製の年代物の湯船の奥には、ポリ製の湯船が後付けされています。こりゃアカンやろ~?

これが微温湯温泉だ!

ところで、実はこの写真は翌朝出発前に撮影したものです。夜に入りに来た時は、常に人がいて撮影出来ませんでした。

というのも、微温湯温泉のお湯はその名の通り、めちゃくちゃぬるいというか、水に近いぐらいの温度なので、一時間近く浸かっていないと寒くて湯船から出ることが出来ないので、人が途切れるタイミングがなかなか無く、結局チェックアウトの時間帯にまで押してしまったのでした。

女湯は賑やか、男湯はひっそり・・・

女湯の方は、湯舟の中で井戸端会議が始まっていましたが、てっきり常連さんか湯治で連泊している人達なのかと思ってたら、初対面の見ず知らずだと知って、私驚きを隠せませんわ。

対して、男湯の方はひっそりと静まり返っています。男の人は知らない人と用もないのに話なんて、あんまりしないもんね。

旅行の時ぐらい日常を忘れて…とは言いますが、女性は結局こういう時でも、盛り上がるのは「旦那が〜、子供が〜」みたいな、普段からご近所や職場でも話しているであろう内容がほとんど。

しかしまぁ、よく初対面の人とあんだけ話し脹らませられるなー。

こういうサービストークって、子供の公園デビューやら、旦那の親戚付き合いなどで養われるんでしょうか?何を話したらいいか分からん、ほんま。井戸端会議の壁は高いわ…

ぬる湯の浴槽

私ときたら、職場環境で長年オッサンにばかり囲まれていたせいか、近頃とみに女同士のコミュニケーションのとり方が分からなくなってしまっていることに気付かされることが多々。

若い女の子だと、初対面の人にはとりあえず「これカワイイ!」と、持ち物や着てる服を褒めまくりますけど、大人の女性になってくると「お元気ねぇ、若いわぁ〜」なんですね。まぁ、裸だから持ち物や服装は褒めようがないってのもあるけど。

私も、お若いわーって言われたけど、実際の年齢聞かれなかったのに私のこと幾つだと思って言ってるんだろう(笑)?

夏場以外は長湯しても結構キツイ・・・

いやしかし、さ、寒い… 長く入っていれば温まってくるんだろう温泉だし、と思っていたけど、ぬるいもんはぬるい。

奥にある後付けのポリ製の浴槽には、42℃ぐらいの適温に沸かし直したお湯が入っているので、ぬるい方に入って耐えられなくなったら沸かした方に入り、温まったらまたぬる湯の方に…という本末転倒な入浴法で寒さを凌いでいました。

ポリの浴槽には沸かしたお湯が入っている

湧出量は毎分194リットルということで、お風呂はここのみの微温湯温泉には、有り余るほどの豊富な量です。惜しげも無く湯船に注ぎ込まれる源泉は湯船から常に大量に溢れだしていて、湯船の周りの洗い場は排水路のようになっていました。

泉質はアルミニウム-硫酸塩泉。昨日立ち寄った土湯峠の鷲倉温泉のお湯がアルミニウム-硫酸鉄泉だったので、今回はやけにアルミニウムづいてるね?何だか。

一時間ほど入って、いい加減飽きてきたので上がることにしましたが、寒すぎて脱衣所まで行けそうにないので、沸かした方に入ってよく温まってからようやくお風呂から上がりました。

冬期は休業って、どっちにしろ冬場は沸かし直さないと入れないよね、これじゃ。


散々長湯したので、お風呂から上がるともう夕飯の時間。夕飯は、泊まる部屋と別の客間を改造した個室にて。

夕飯は客室を改造した個室にて
微温湯温泉の夕飯

そしてデザートはなんと!丸ごとの梨が。

夕飯には丸ごとの梨が!

新しいな、この出し方・・・高湯からこちらに来る途中の果樹園には、梨の木がたくさん植わっていましたが、そういや東京のスーパーで売ってる梨って福島産のが多いですよね。このあたりは梨の産地なんだな。傍らには果物ナイフも付いてましたが、いやコレちょっと、まな板じゃないと切りにくいわ〜。美味しかったけど。

看板ネコちゃんの定位置は厨房

食事を済ませて、少し宿の中を散策。そういえば、ネコ六匹もいる割にチェックインした時にいたあいつ以外、全くネコの姿を見ないなぁ。

というわけで、宿の人に「ネコって何処にいるの?」と聞くと、厨房の中にいるそうなので中に入れて頂きました。

ネコの定位置は厨房の棚の上

厨房の棚の上の段ボール箱に1、2、3匹…何匹いるんだろう?。暖かい場所知ってるんだなぁ。もっとお客さんの前に出てきたら人気者になれるのにね、ってまぁそこはネコだし、呼んでも降りてくる訳も無く。

ぬるいとは言いつつ、じんわりとあたたまる微温湯温泉

この後部屋に帰って、もう一度お風呂に入ろうと思っていたのですが、夜は10〜11時まで清掃の為お風呂には入れないので、ゴロゴロしてるうちに、そのまま明け方まで眠ってしまいました。

ぬるいぬるい文句言ってはいましたが、やはり温泉の効能なのか、布団に入るとじ〜〜んわり内側から温かいような感じで、それはそれはよく眠れました。

朝6時半に起きて、「しまった!」とあわててお風呂に行くと、すでに昨日お風呂にいた奥様達三人が、湯船で井戸端会議の真っ最中。早い人は5時前にはもうすでに入りに来ていたそうで、みんな早いなぁ。他の人も私と一緒で、夜はあっという間に眠ってしまったみたいですね。


朝食は、厨房脇にある食堂にて。食事の御膳の上には、吾妻山の地形図をあしらった紙が被せられていました。

朝食のお善の上には、地図を模したホコリよけの紙が被せられていて何だかおしゃれ

ご飯は、今が旬の栗をふんだんに使った栗ご飯。栗ご飯って、皮剥いたり下ごしらえ大変だから、絶対自分じゃやらないんだよねぇ〜(^_^;)

今朝は栗ご飯。栗ご飯に卵がついてるとか(笑)

それにしても、風呂の中ではあれほど賑やかだった女性達が、旦那さんと二人だとほとんど無言で黙々と食事を口に運ぶだけってのが(笑)

まーでも、長年連れ添った夫婦ってそんなもんだよね。

食後に部屋に戻る途中、廊下から庭を見ると、昨夜は厨房から出て来なかったネコちゃんが数匹ひなたぼっこをしていました。

黒猫は写真撮るの難しいけど、日向にいる白猫もかなり…

親ネコはちょっと触らしてくれるけど、あとのは全然ダメ

ネコは全体的に、あんまり愛想は良くないです。一匹だけ、多分親猫かと思われますが、多少は触らせてくれるのがいるので、ひなたぼっこしながらモフモフ。

ひなたぼっこしながらネコをモフモフ。あぁ、幸せ。

あ、あれ??残像?

そっくりな白ネコが二匹

奥の茅葺屋根の建物には、古いポスターがいっぱい

チェックアウト前に、少し建物の中を散策。

気になっていた奥の建物

うちらが宿泊した建物の奥に、もう一つ茅葺き屋根の建物があるのは昨日来た時から気にはなっていたのですが、窓際に大きなくまのプーさんのぬいぐるみが置いてあるのが見えたので、てっきり宿の人の部屋なんだろうと思っていたら、どうも中はもう使われていない様子で、二階は物置みたいになっていました。

茅葺屋根の建物の二階

脇のはしごのような急階段を昇ると・・・

三階にいくには、このハシゴのような階段をのぼり…

上は洋間に改装されて、テーブルセットなどが置かれていました。何に使おうとしてたんだろ?ここ。

三階は妖魔に改装され、テーブルセットなどが置かれていた

窓際には何と!!超巨大な蜂の巣!それも三つも!

窓際には巨大な蜂の巣が三つも!

だからプーさん置いてたのか?ハチよけとして。何か可愛いな。ハチはもう駆除されたようでいませんでした。

ハチよけでプーさん置いてたのか?

この建物、ものすごい年代物の観光ポスターが額装されてあちこちに置かれています。館内にどこか展示出来るようなとこがあったらいいんですけどね。それともこの建物を将来的にギャラリーにしたりするのかな?

茅葺屋根の建物には、年代物のポスターがたくさん
二階にもポスターがたくさん置いてありました

東北え!なのか?ポスターに印刷しちゃうぐらいだから、『え』で合ってるんだろうな。ん?もしかして『之』なのか?違うか・・・

『東北え!』で合ってるのか?

それにしても、昔は東京から仙台行くのに七時間もかかってたんだね。スキー行くのも大変だね、こりゃ。

そしてチェックアウト。とてもいい宿だったので、立ち去りがたいものがあります。年代物の手延ガラス越しに、部屋の前の窓から中庭を覗くと・・・

客間の廊下の窓から中庭を覗くと…

おおっ!庭の木にネコが!サバトラって案外木とよく擬態するんだね。

松の木に擬態するネコ

今度は夏場に来たいな、と思いました。

微温湯温泉を出発する日の朝

温湯街道は新道も充分ハードだった

帰りは、行きに通らなかった新しい方の道を通りました。新しいつっても、路面が舗装されてるというだけで充分こっちも凄い道ですが。

ぬる湯街道新道もかなりハード

こう見えて、微温湯温泉旅館には送迎バスもあって、のんびり走ってたら後から来たバスに凄い勢いで追い抜いて行かれました。

国道からふと見ると、傍らには吾妻連峰と頂に雲をまとった吾妻小富士(たぶん…)。福島の人は、昔からこんな風にあの山を見上げてきたんだなぁ。遠くから見るとより神々しさを感じる山だと思いました。

はるか遠くに吾妻小富士を望む

・・・つづく

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微温湯温泉旅館 二階堂へのアクセス

住所:福島県福島市桜本字温湯11

Tel:0425-91-3173

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