新ブログ「べっぷ移住物語」

九州 熊本県

黒川温泉と満願寺温泉

2015/09/05

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赤川温泉を後にしさらに進むと、久住高原が一望出来る素晴らしい景観が広がっていました。

日田往還からのぞむ久住高原

一面を灌木と牧草の様な背の低い草に覆われ、小さな起伏を繰り返す独特な地形は、まるでどこまでも続く大海原の波のうねりの様です。天気よかったらもっと感動的だったろうなぁ〜

久住高原を眺めるツレ

しかしこの辺って、ホント極端に高い山とか山脈みたいなの全然ないんだね。

起伏はある割に、高い山の少ない独特な地形

土地が少ない黒川温泉は、日中は駐車場待ちの車で大渋滞

さらに進むこと20分ほどで、通り沿いに黒川温泉の看板が!

黒川温泉に到着

黒川温泉は写真や映像でしか見たこと無い私ですが、風情のある温泉街はずっと憧れの的でした。とうとうあの!黒川温泉に来れたとは.・゚・(ノд`)゚・.感涙

川沿いに、茶色い外壁と複雑に折り重なる河原吹きの屋根が印象的な建物が見えてきました。

高級感溢れる黒川温泉の宿の建物

きゃー!なんて素敵。いいなぁ〜。でもちょっと高そうだな・・・この建物が何という宿の物なのか、後日調べてみましたが分かりませんでした。多分 瀬の本館 夢龍胆かな?

ぼちぼち本格的に雨も降ってきそうなので、この宿でなくてもいいですがどこか黒川温泉で宿が取れたら願ったりかなったりなんだけど。

旅館案内を探してさらに川沿いを進む

川沿いの道を少し進むと、観光案内がありましたが、敷地内の駐車場に入れない車が、表まで駐車場待ちの列を成しています。この分だと今日は温泉街の方も混んでるんでしょうね。そりゃそうか、ゴールデンウィークだもんな。

駐車場に入れない車が列をなす黒川温泉の観光案内

山間部の渓谷に沿って温泉宿が密集する黒川温泉は、車が停められるような平らな場所がそもそも非常に少ないので、日帰り客向けの駐車場はこの観光案内ぐらいしか無いのでしょう。休みの日は日帰りだと、駐車場を確保するのに相当な時間を取られる覚悟が必要です。

しかし、バイクはその辺は楽です。車の列をスルーして中に入って行くと、観光案内の裏に誘導されました。

裏には観光協会の事務所があって、その前のスペースが駐輪場になっています。事務所には一人だけ女性の事務員さんが留守番をしていましたが、奥まっているので観光客からここの存在に気付かれることもほとんど無く、たまにかかってくる電話の応対をしているくらいで、表の観光案内とは対照的にかなり暇そうです。

人気温泉地になったのが頷ける、黒川温泉の無料パンフレット

事務員さんに、黒川温泉にある旅館のお風呂の写真と、シャワーやシャンプーやコインロッカー、家族風呂、混浴の有無など、日帰り客には非常にありがたい情報が一覧になったパンフレットを頂きました。

コレ、すっごく便利ですね!世の中の大半の温泉地が、日帰り入浴をやってる宿の一覧表なんてあるだけマシな方で、あっても電話番号と宿の名前がズラッと並べて書いてあるだけだったり、露天風呂や家族風呂の有無とかそんなもんテメーで調べろや!みたいなとこばっかりですからねぇ。

特に日帰り客的には、その宿の推しが夕食であれ建物の素晴らしさであれ、どうせ宿泊しないので全くそんな情報要らないから、とにかく風呂の情報が欲しい!という場合が多いのにも関わらず、他所の温泉地でこういうパンフレットを作ったとしても、A旅館は玄関の写真でBホテルは夕飯の懐石の写真、民宿Cはペットの犬の写真・・・みたいに誰に向けてるのかも分からないてんでバラバラの情報を載せて、結局客から見ると欲しい情報が全くない中から、何となく良さそうなところを雰囲気で選ばざるをえなくなるのです。

大抵の宿泊客は、現地に来る前に泊まる宿は予約して来ていると思われるので、こういうパンフレットを求めているのが一体どういう人たちなのか?という観点に立って考えれば、他所ももうちょっとマシな物が作れるはずだと思うのですが・・・

みんな、これ真似した方がいいよ!

黒川温泉の宿泊料金は全体的にちょっと高め・・・

で、事務員さんに本日の宿の空き状況を尋ねると、黒川温泉は一番安い宿でも最低12,000〜13,000円ぐらいの価格帯だそうで、今は繁忙期なので多分もっとするだろうとのこと。つーことは、最安で二万円台前半ってとこでしょうか、それも空いてりゃの話しだし。

というわけで、黒川温泉は奇跡的に宝くじでも当たったら泊まりで来ることにします。(;´д`)トホホ…

とうとう本格的に雨が降り始めましたが、黒川温泉では傘を保証金500円でレンタルできます。問題なく返却すれば500円は返金されるので、実質タダですね。お得!

観光案内にてレンタルした傘を差して、観光協会の脇の階段を谷に向かってずっーと下って行くと・・・

観光案内裏から温泉街に向かう階段がある

やけに薄暗くて細い急階段。みんなどうやって谷川の方まで行ってるんでしょうか?他に大きい道あるのかな?

温泉街が立ち並ぶ、川沿いのメインストリートに到着しました。

黒川温泉は川沿いがメインストリート

川に架かる橋の上から、羨望のまなざしで立ち並ぶ高級旅館を眺めていると、川沿いに共同浴場のような掘っ立て小屋が建っているのが目に入りました。

川沿いに共同浴場らしきが

行って見ると、この時は何らかの事情で湯船にお湯が溜まっておらず、そのため入浴は不可。

なんかお湯が溜まってないらしい。理由は不明

壁の隙間から中を覗くと、こんな感じになっていました。つーか、隙間から中が丸見えってどうよ?(笑)

共同浴場の中

橋の方へ引き返そうとすると、共同浴場のそばにご神木のような巨大な松の樹が生えていることに気が付きました。

ぶっとい枝がぐにゃぐにゃ曲がりまくって発育した、不思議な松の大木です。黒川温泉が今みたいな超人気のシャレオツ温泉街になる前から、ずっとここに生えてたんでしょうね。

再び引き返し川沿いをしばらく歩いていくと・・・

黒川温泉にはカフェや土産物屋など新規参入の店もたくさんあって、若いエネルギーに溢れた温泉街は、雨にも関わらず通りを散策する人でごった返していました。しかし、新しい店が入ったからといって街全体の景観は統一感を損なわれることなく、シックで落ち着いた雰囲気を醸し出しているのはさすがです。

洞窟風呂と混浴の岩戸風呂が人気の『新明館』

土産物屋が立ち並ぶ通りの対岸に、露天風呂の屋根らしきが。

微妙に見える屋根でかろうじて露天風呂だとわかる

それを横目にしばらく進むと、今回立ち寄ることにした新明館に到着。日本秘湯を守る会会員の宿です。さきほど対岸に見えていたのは、ここの露天風呂。

新明館に到着

専用の橋を渡った先が受付ですが、橋の上から宿の建物を見渡すと、新明館ってとんでもない規模の旅館なんですね。縦に高く建物を拡張しなかっただけで、ちょっとしたグランドホテル並みの収容数はありそうです。

新明館外観2
新明館外観1

渡り廊下何本あんのよ?すげぇな。

新明館のフロント

受付で大人500円を支払い、建物の脇の業務用みたいな通路を奥に進むと・・・

川沿いの通用口の様な通路を進む

洞窟風呂に到着。男女別で男湯の方は混浴になっています。

新明館洞窟風呂入り口

風呂の前の通路が狭くて、私のサイバーショットだと全体をイメージして頂きやすいように撮るのが非常に難しかったのですが、上の写真は女湯入り口。

更に奥には、来る時対岸から見えた混浴の露天風呂岩戸風呂もありますが、とにかくめちゃくちゃ混んでるのと、脱衣所などの設備があんまり女性向けの配慮がされていないような感じなので、泊まりじゃないと普通の女の人は尻込みしてしまいそうな雰囲気です。

岩戸風呂入り口

男性用の洞窟風呂方もちょっと覗いては見たものの、後から大学生ぐらいの男の子のグループが入ってきたので、おとなしく女専用の方の洞窟風呂の方に入ることにしました。

岩風呂入り口

大きな岩盤をくり抜いて造られた洞窟風呂は、入り口から見た印象より奥は広く、湯船は坑道のように内部でグニャグニャと曲がっています。男女共に多分広さは同じぐらいだと思いますが、混浴の方の混雑とは対照的に、女湯の方はかなり空いていてのびのびと入浴することができました。

泉質は無色透明の塩化物泉。温度は適温からややぬるめだったように記憶していますが、洞窟内に蒸気が充満してミストサウナ状態になるので、長湯はあまり出来ません。

すぐ隣の男湯の方からは、「きぇぇぇぇぇ!!」みたいな感じの、奇声に似た複数の騒ぎ声が洞窟の中にこだまして聞こえてきます。私の後から来た大学生のグループかと思われますが、言っちゃなんだけど見るからに地味な感じのグループだったので、初めての友達だけの旅行でテンション上がり過ぎたんでしょうかね?女湯の方にして本当によかった・・・

私が風呂から上がると、しばらくしてツレも上がってきましたが、聞くとやはり騒いでたのはさっきの大学生だったらしい。子供が騒いでんなら仕方ないとも思うけど、二十歳そこそこにもなってありゃねーわ。

黒川温泉は、休みの日に日帰りで来る場所じゃないなー、と思いました。

統一感を重視しすぎ、建物外観がどこもそっくりで判別が難しい

そういえば、手持ちの1988年発行の温泉ガイドブックに載っていた黒川温泉の情報を後日見てみると、いこい旅館という現在もある旅館の外観が写っていたのですが・・・

1988年のいこい旅館↓

1988年のいこい旅館

そして現在のいこい旅館↓

※上の画像は、黒川温泉 いこい旅館のホームページより。画像をクリックすると宿のホームページに飛びます。

こうやって見ると、やっぱ黒川温泉ってえらい儲かってるんですかね。それもこれも、温泉街の景観の統一やイメージチェンジなど、地域一丸で努力された成果の賜物でしょう。

しかし、私個人的には昔のいこい旅館みたいな宿も好きだなぁ。それに、上の方でちょっと書きましたが、前を通った宿の名前を調べようとググっても、黒川温泉はどこの宿も建物の外観がそっくりなので、どれがどれなのかホームページの写真で判別が非常に付きづらく、ちょっとやりすぎてる感じがしないでもないと思った次第でありました。

日本一恥ずかしい露天風呂 満願寺温泉『川湯』

昼食を済ませると、次なる目的地は満願寺温泉です。

ビニールに入れて撮影しているので、若干ボヤけている

雨は本降り、合羽を着てデジカメは濡れないように百均で買ったビニールのジッパーバックへ。後日撮った写真を確認すると、やっぱりビニール袋越しだと画像が全体的にボンヤリしてますね。防水のケースとかあるんなら欲しいな~。あんのかな?

しばらく走ると里に降りてきました。

次なる目的地は、日本一恥ずかしい露天風呂として有名な満願寺温泉です。案内に沿って国道を逸れると、通り沿いにはポツポツと住宅が建っているだけで一見何もなさそうですが、こんな場所に『お食事処』と書かれたのぼりが立っているのは、やはり温泉地が近くにあるからかもしれません。

川の対岸に、ものすごく古そうな寺の山門が見えました。きっとあれが、温泉の名前にもなった満願寺に違いありません。

対岸に見えるのはおそらく満願寺の山門

満願寺と聞いてとうがらしを思い浮かべた私でしたが、後日調べると万願寺とうがらしは、京都府の舞鶴の万願寺という地方が発祥の京野菜で、熊本のこことは全く関係ないようです。

満願寺山門

満願寺の隣には、地域の日帰り温泉施設らしき建物と、そのさらに隣には静泉荘という古びた温泉宿、そしてその真向かいの川沿いに例の日本一恥ずかしい露天風呂、川湯がありました。

さっそく日本一の露天風呂に入ろうと、川を渡って日帰り温泉を覗いて見たところだれもおらず。

満願寺温泉の高共同浴場
満願寺温泉高共同浴場入り口

川湯のすぐ後ろにある静泉荘の前に人がいたので行って尋ねると、ポストの様な形の木の箱が川湯の屋根の支柱に付けられていました。一人200円?をこの箱に入浴料金として自主的に投入するシステム。

これが日本一恥ずかしい露天風呂、川湯だ

お金を払い、ではでは早速・・・

洋服を置くところも無い、満願寺温泉川湯

お湯は無色透明のアルカリ性単純泉で、川に面した湯船は対岸の車道から丸見え、なおかつ脱衣所なども全く無く、日本一恥ずかしいということですが、確かにこりゃハードル高いわ。

噂通り丸見えの川湯

・・・と納得はしたものの、この日は生憎の悪天候の為観光客はおろか地元の人の姿もまばらで、たまに対岸を車が通り過ぎる以外は、誰に気兼ねするでもなく日本一開放的な露天風呂を堪能した私達だったのでした。

私も入りました!日本一恥ずかしい露天風呂

湯船は二つに分かれていて、それぞれ温度が違ったように記憶していますが、どっちがどうだったかは忘れました。両方特にめちゃくちゃ熱いとかぬるいとか、そういったことはなかったと思います。

湯船は若干ですが藻や苔のような汚れはあるものの、野ざらしの寸志温泉としてはかなり清潔が保たれている方で、地域の方々によってこまめに清掃されているんだなー、と思いました。

野菜の洗い場もある川湯

湯船に浸かっていると、泥の着いたごぼうを何本か手に持って、おばあさんがどこからかやって来ました。見ると、露天風呂の傍らには、野菜などを洗う為の洗い場があります。

川湯にある洗い場

観光客がお風呂に入ってる横で、野菜を洗う地元の人。ちょっと妙な光景ですが、わざわざ野菜を洗うのにここまで来るということは、普通の湯沸器のお湯にはない作用が温泉にはやはりあるんでしょうか。露天風呂共々、非常に地元に愛されている感じがする温泉でした。

そういやこの露天風呂って、普通のお風呂と違い湯船の下は川底ですが、清掃する時お湯はどこから抜いているんだろう?と、湯船をあちこち触って見ると、壁面に栓が付いています。

完全に透明なので湯船の中も丸見え

しかし、この日は湯船の縁スレスレの高さの所まで水位が上がっていて、これだと栓を抜いても排水出来ないんですが、川面は普段はもっと低いところを流れてるんでしょうか?多分九州全域でここ数日は雨なんてほとんど降ってないと思うんですけど、たかだかこの程度の降りでギリギリの水位になるんなら、ちょっと大雨でも降ったらすぐ川に沈んじゃうような気がするんですがどうなんでしょうか?

対岸を見ると、お風呂セットを持った観光客風の男性がどこからか歩いて来ましたが、そういやあの人、来る時にすれ違ったような?

こういうとこに女が入りに来るのは非常に珍しいので、ワニで無くても女が風呂の方に行ったと見るや、一度は上がっても再び引き返して来る人は多いので、てっきりこっちに来るのかと思ったら、迷ってるのか何なのか前の道を何度か行ったり来たりしてどこかへ行ってしまいました。

そうこうしてる間にすっかり体が温まったので、二人共上がって帰り支度を済ませて停めていたバイクの方まで引き返すと、途中で先程前の道をうろうろしていた男性が、露天風呂の方に向かって再び歩いて来ました。

単純に、カップルが入ってるから気を使って待ってただけだったのかな?女がいるから入ろうとして迷ってたなら、色んな意味で残念でした。

ではでは、これから今夜の宿を探しに更に進みます。次なる目的地は阿蘇内牧温泉です。そういや、黒川温泉も満願寺温泉も、同じ熊本県南小国町の町内にあるんだね。南小国町、恐るべし!

・・・つづく

満願寺温泉 川湯へのアクセス

住所:熊本県阿蘇郡南小国町満願寺志津

Tel:0967-42-1111

URL:http://www.roten.or.jp/area/manganji/

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