野沢温泉で外湯めぐり
上信越道信州中野ICから一般道に降り、国道117号線を千曲川に沿って走ること約1時間。
信州はさすが元冬季オリンピック開催地だけあって、会場になったスキー場や付近の温泉街の案内は、これでもかっちゅうぐらい丁寧に標識が出ています。
縦型の信号機。雪国に来たなぁ。
野沢温泉街
野沢温泉は、その名前からも察しは付きますが、野沢菜漬け発祥の地でもあります。
街の宿泊所案内。
生活に利用される温泉
温泉街の中には、国の天然記念物に指定されている麻釜と呼ばれる源泉を溜めた場所があり、地元の人が野菜を洗ったりするのに利用されています。
しかし利用できるのは地元の方のみ。
他にも、熊の手洗い湯通り内にある「洗濯場」と呼ばれる洗い物専用の温泉施設も、観光客は利用不可です。
観光客でも利用できる温泉卵などを作れる場所もあります。写真は熊の手洗い湯前の、温泉調理器具。
卵やネットなどは、温泉街のデイリーヤマザキにて購入しました。
規模の大きな野沢温泉は、高級ホテルから民宿まで選びたい放題
今回宿を取ったのは、麻釜から程近い場所にある温泉民宿山田屋旅館。
野沢温泉のような外湯がいくつもある温泉街の場合、外をうろついている時間が長いので、宿はほとんど夜寝るだけ。なので今回はとにかく安そうなとこで宿選びしました。
とは言え、歴史はけっこう古そう。
内湯は男女別で、普通の家庭のお風呂を一回り大きくしたぐらいの広さ。
源泉は麻釜の丸釜や茹釜などの混合。源泉温度が高いため加水していますが、それでも熱すぎなので湯舟でもかなり加水して湯モミしました。
湯舟に浸かっていると、藻のような緑色の物体がいくつも浮かんでいるのが気になってよく見ると、何と菜っ葉の切れ端!麻釜近くなので、麻釜の排水をお風呂に引いてるのかなぁ?
外湯めぐり
温泉街には四十余りの源泉があると言われており、無料で入れる外湯の数は何と十三ヶ所!
中にはこんな近代的な作りの建物も…
中は建物によってかなり差がありますが、下の写真は熊の手洗い湯の男湯。
各建物には貴重品を預けられるロッカーがあります。お金は戻ります。
シャンプーや石鹸が使用可のとこと不可のところがありますが、蛇口から水しか出ないとこがほとんどだったので、洗髪などは宿のお風呂で済ませて来たほうがいいかと思います。
日本屈指の規模を誇る野沢温泉、温泉街はまるで迷路のように入り組んでいますが、麻釜通りや熊の手洗湯温泉街のように、ランドマークとなる外湯の名を冠した商店街に分かれており、目的地近くの立ち寄り湯の名前を目印にして行けば意外に迷うことはないです。
熊の手洗湯温泉街アーケード入口には地図もあって分かりやすい、これはいいなぁ。
信州グルメ
信州名物・おやき
おやきと言う割には焼かないで蒸して作るみたいですね。野沢温泉の商店街のあちこちで、蒸したての熱々おやきが販売されています。
見た目は肉まんみたいな感じですが、具は野沢菜漬けとか茄子の漬物が一般的なようです。
皮はイングリッシュマフィンのようなザックリとした食感。そば粉が使われているので、香ばしい味わいです。
へぇ~、おやきって何だか、日本の郷土料理とは思えないような洒落た味がしますね。探せば海外にも似た食べ物ありそうだなぁ。
でも、よそ者的にはベーコンとかチーズ入れて、トースターでカリッと焼いた方が旨そうだなぁと思いました。(信州の皆さんごめんなさいm(__)m)
馬刺し
今回は夜は湯巡りをする予定だったので、宿での夕食はパスして近くの居酒屋に生きました。温泉街には数軒居酒屋がありますが、どこも馬刺しと焼き鳥とラーメンが看板メニューのようです。
新鮮な馬刺し、久々に食べました。美味しかったです。
今回は焼き鳥とラーメンはいただきませんでしたが、お邪魔した居酒屋「治作」のメニューの写真を見る限り、焼き鳥は私たちが普段口にしている串に刺さった一口大のものではなく、唐揚げサイズの肉を照り焼きにしたもの?が普通に皿に盛ってあるような感じ。えー、このへんの地域の焼き鳥ってみんなこうなの??それともここの店だけなのか?
ラーメンにいたっては看板メニューにするほどの特徴も見いだせず・・・今度野沢温泉行く機会があればぜひ注文してみたいと思います。
宿の朝食
民宿らしく干物定食。
居酒屋のお通しでも出たのですが、野沢菜の間引き菜とミョウガのおひたし。漬物用に大きく野沢菜を育てる時に間引いた部分を、おひたしにしたものです。確かにカットされてない野沢菜漬けって、普通の小松菜とかほうれん草の倍ぐらいの長さがありますよね。
チェックアウトの時に、野沢菜の種を貰いました。ほうれん草ぐらいの大きさになったら刈入れて、おひたし等にして食べて下さい、とのこと。
生の野沢菜も流通させれば売れると思うんだけどなぁ。しゃきしゃきした独特の食感で美味しかったです。
帰りは関越道塩沢石打IC方面へ。千曲川沿いの117号線をさらに上流に向かって進みます。
町の駅ラピーヌ雪街道。この117号線沿いには、道の駅ならぬ町の駅というドライブインがちょいちょい目に付きます。カモシカ?何だろ…
このあたりの渓谷は清津峡と呼ばれ、その美しさから富山の黒部渓谷や三重の大杉渓谷と並び、日本の三大渓谷と讃えられています。
この山の木が紅葉に染まれば、それは見事な景色だろうなぁ。うぅ、道混みそう…
おまけ、温泉街に駐車してあった軽トラ。
野沢温泉 山田屋旅館へのアクセス
住所:長野県下高井郡野沢温泉村豊郷8692−1
Tel:0269-85-2059
URL: http://www.ne.jp/asahi/nozawa/yamadaya/index.html
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