日本離れした町並みに感動!世界遺産の町、温泉津温泉
2015/09/05
立久恵峡温泉を後に、今夜の宿を探すため海沿いの国道9号線を西へ走ります。
夕方から降り出した土砂降りの雨はほとんど上がりましたが、どんより立ち込める低い雲のせいで、まだ午後6時過ぎだというのに外はもう薄暗くなっていました。
海沿いに点在する温泉宿の幾つかにも問い合わせて見たのですが、生憎全ての宿で満室と断られてしまいました。山陰って、東京にいるとそんなにあの温泉が有名とかピンと来ないですが、想像以上に流行ってるんだね…知らなかった。
山陰最大規模の温泉『温泉津(ゆのつ)温泉』
というわけで、これから山陰で最大規模の温泉地の一つである、温泉津(ゆのつ)温泉に向かうことにしました。
しかし、温泉津=ゆのつというキラキラネームみたいな温泉名が何となく記憶の片隅に残っていたというだけで、二人共温泉津温泉がどんなとこなのかも全く知らないし、飛び込みで泊まれる安い宿があるのかどうか確証もありません。
事前に温泉津温泉の方も、インターネット予約サイトに情報を出している宿は何軒か電話はしましたが、やはりどこも満室とのこと。
しかし、ネット上に情報を出していない宿もあるに違いない!という、あてずっぽうに近い判断から、ネットでの情報収集は諦め現地に行って宿を一軒一軒虱潰しに当たってみることにしたのでした。
立久恵峡から温泉津温泉までは約2時間の道のりです。
観光客の多くはすでに宿にチェックインを済ませている時間帯のせいか、9号線は交通量は多いながらも滞ることなくスムーズに流れていました。
しかし、このままトラブルなく目的地に到着したとしても間違いなく7時半は過ぎるので、仮に宿が取れたとしても食事は付かない可能性が高く、願わくば温泉街に食堂や居酒屋などがあればなお好都合なんだけど、って部屋が取れればの話ですが。
焼き物の産地でも知られる温泉津には、国内最大級の登り窯もある
温泉津温泉の周囲まで来ると、日は完全に暮れていました。予測はしていましたが周囲にはラブホやビジホがありそうな町も見えず、もし温泉津で宿が取れないとなればかなり面倒になるのは間違いありません。
温泉街に飲食店が無かった場合も同じく。コンビニなども9号線沿いにはなかったように記憶しています。
ナビの案内に従い国道から温泉街に向かう道に逸れると、海沿いの見晴らしの良かったルートとは対照的に、街灯もほとんどない鬱蒼とした山道に入りました。
車のライト以外全く明かりのない山道をしばらく走って行くと、突然進行方向を照らすヘッドライトの灯りの中に、何かが急に飛び出して来たではありませんか!!
「危ない!」
急ブレーキをかけてよく見ると、道の真ん中でビックリして固まる子猫の姿が。
なんだよ、びっくりしたわ…飛び出してくんなネコ!
しかし、こんな人気のない山の中にネコなんて、餌とかどこで食べてるの?と、民家の灯など全く見えない森の周囲に目を凝らすと、木立の中に巨大な回廊のような建造物が見えました。
よく見ると、これは登り窯?山の斜面を利用して建てられた焼き物の窯です。
真っ暗だったので写真撮って来れませんでしたが、かなり巨大な窯なので、伝統的にこの辺りは焼き物が盛んに作られている地域であることが想像されます。へー、知らなかったなぁ〜。有名な窯元でもあるんかな?
後日調べると、この登り窯は温泉津やきものの里という体験型施設の所有物だそうです。
町ごと文化財!温泉津温泉でタイムスリップ気分
登り窯のある辺りからさらに進むことしばしで、海沿いの平坦な場所に出ました。
道の先には町灯りが見えます。あれが温泉津温泉の温泉街でしょうか。
街の中に入ると、まるで時代劇のセットの中に迷い込んだかのような、渋い町並みが続きます。
街の規模としてはそこそこの大きさですが、残念ながらコンビニや食堂などは全く見当たりません。
それもそのはず、温泉津温泉は温泉街としては日本で初めて国の重要伝統的建造物群保存地区に指定され、近くにある石見銀山とともに世界遺産にも認定された温泉地。コンビニなんざあるわけ無い。
通りを進むと、事前に予約サイトを見て電話をかけた際に満室と断られた宿を発見。玄関先には大量の靴が並んでいて、確かにこりゃ満室だわ。
温泉津温泉って、こんな所だったんだ…
街頭もまばらな薄暗い通りから、照明が煌々と灯された明るい場所に出ました。三脚付きのカメラを抱えた観光客の姿なども見えます。その先には、『薬師湯』と書かれたヨーロッパ風の建物が建っていました。
薬師湯の斜向いには、共同浴場のような建物もあります。人や車の往来も格段に多いので、このあたりが温泉津温泉の中心部と見て間違いなさそう。
世界遺産らしく、大型のホテルや高級旅館などの大きな宿泊施設は一切無し
温泉津温泉の温泉街をぐるっと周って見た感じ、全ての宿が中規模以下の旅館や民宿などで、大型のホテルなどは一切ありませんでした。多分、価格帯もまぁ休前日二食付いても2万超える宿はほぼ無いのではないかと思われます。
特にこの薬師湯の周辺は宿の密集地帯で、外湯にも近いので、今からローリング作戦(つっても二人だけど)で一軒ずつ回って直接空きを尋ねます。
車道が大変狭いので、ツレが車に残り私が宿に尋ねて周っていましたが、6〜7軒目でついに!「う〜ん、狭くてちょっと騒々しいかもしれませんが一部屋空いてます」との返事が!
ええもう全然、そんなの全く気にしませんから!という訳で、温泉津温泉に突撃したのが功を奏して、今夜の宿が決まったのでした。やったぁ〜♪
本日の宿は、山県屋さんという、公衆浴場の並びで薬師湯のはす向かいという、立地的には文句なしなお宿です。
お部屋はこんな感じの6畳ぐらいの和室です。私ら的には全然いい方っスよ、この部屋なら。しかも、騒々しいっていうから隣に団体客でも入ってるのかと思いきや、単に部屋が階段のすぐそばにあるので足音が聞こえるとかその程度の話のようです。
しかし、問題は食事。この時午後8時過ぎ、案の定夕食には間に合わなかったので、ご主人に温泉街に食堂などがないか尋ねると、歩いていける距離に一軒だけ居酒屋があるそうで、なんと夕食もクリア!
なんつーミラクル・・・ありがとう、神様。温泉津温泉最高!
温泉津温泉 山県屋自慢の『円満風呂』
食事に出かける前に、宿のお風呂に入って行くことにしました。
宿には内湯が2つ、両方家族風呂です。日中入ったどの温泉とも違う、茶色く濁ったいかにも温まりそうなお湯の泉質は、含土類食塩泉。
温泉の注ぎ口は、成分が結晶してまるで人体のような有機的なフォルムを形成しています。・・・ってさすがにこの形はわざとか?なんせこのお風呂の名前は円満風呂だし。
注ぎ口には陶器製の蓋がしてあって、開けてみるとたこつぼのような器を転用したお湯を注ぐ装置のようです。この泉質じゃ、金属よりは陶器の方が腐食もしないし具合がいいんでしょう。
湯船では泥水のように茶色く濁っているお湯ですが、たこ壷の中は透き通っていて、源泉の新鮮さが目でも分かるほど。
オーバーフローしたお湯は、ここから排せs…いや、排出されます。
指を入れると粘土のような湯の花の塊がゴッソリ!湯船の縁は厚く温泉の成分が結晶し、腰をかけるとゴワゴワして痛いです。掃除大変だろうな。
こんな、っていったら何だけど、ビジネス旅館みたいな宿の内湯ですらこのレベルですよ!恐るべし温泉津温泉。逆に、向かいの薬師湯と隣の公衆浴場が温泉街の元湯なんだとしたら、先にネットを見て空室照会してダメだった宿より、こっちの方が元湯に近い分泉質はいい可能性もありますね。
温泉津温泉で唯一の食事どころは、とってもオシャレなcafe barだった!
軽く温泉で温まった後は、教えてもらった居酒屋に夕飯を食べに行きます。
しかし、この道さっき車で通ったんだけど、居酒屋なんてあったっけ?
トボトボ歩くこと10分ほどで、お店に到着。外観撮影して来るの忘れましたが、いやこれ、居酒屋というよりオシャレなバーという感じ。
温泉津温泉にこんなモダンな飲み屋があるなんて、ちょっとビックリです。でも、お酒はともかくご飯系なんかあるのかしら?それに、ちょっと値段も高そう…
しかし、メニューを見てみると食べ物は結構種類が豊富で、一品料理から定食・ご飯物まで様々。海沿いなので魚系が美味しいのは想像してましたが、石見ポークなんてのもあるんですね。
しかも、生ビールを含むドリンク飲み放題コースとかもあるので、酒飲みの人でも安心です。
もっと料理の写真撮って来たらよかったな・・・全くの予想外に美味しい料理とお酒に、大満足な二人でした。
特にツレがお気に召していたのがベジタブルピザ(みたいな名前だったと思う)。
上の写真の右下にも食いかけがちらっと写ってるんですが、注文して出て来たピザを見ると、イメージに反しいわゆるオーロラソース的な【マヨネーズとケチャップを混ぜたやつ】みたいなのが塗られた生地の上に、スライスした生のじゃがいもとミックスベジタブルを散らして焼いてあるという、「なめとんか!」みたいな謎の料理なんですが、食べてみるとこれが意外と美味しいのよ。何だろう?この不思議な味のバランスの食い物は…
帰り際、店員さんに「ミックスベジタブルがこんなに美味しいのは初めて!」と、ベロベロに酔っ払いながら感動を伝えるツレ。
ホントは「野菜切らせてたからミックスベジタブル使っただけなのに(´゚ c_,゚`)プッ」とか思われてたりして(笑)いやいや、でも美味しかったですよ。マジで。
それにしても、ツレがろれつが回らなくなるぐらい酔っ払うなんて珍しいと思ったら、そういや昨夜は夜勤でほとんど寝れなかったんだっけ。疲れてるのに長距離運転ありがとう、ツレ。おつかれ様。
美味しい料理といい温泉、温泉津温泉最高だな〜
温泉津温泉の外湯”元湯泉薬湯 ”と”薬師湯”
外湯は両方とも終了時間が早く、午後九時には閉まってしまうので、疲れていたのもあってこの後宿に帰ってぐっすり眠ってしまいました。宿の温泉は夜中も入れたのになぁ、勿体ない。
翌朝、私一人早く目が覚めたので、お隣の共同浴場 元湯泉薬湯 に一人で入りに行くことにしました。営業時間は朝5時から夜の21時で、料金は350円。確か向かいの薬師湯も営業時間・料金共に同じだった記憶。
夕べ見た時にはただのコンクリートの建物だと思っていましたが、こうやって見ると元あったと思しき古い和風の建造物の屋根などが残されているんですね。
温泉津温泉には、傷ついたタヌキが傷を癒しているところを旅僧が発見したという由来があるそうで、かつての建物の軒にある彫刻は一見すると犬やネコに見えますが、これはどうやら狸らしい。
朝7時前でしたが、もうすでに女湯はお客さんで一杯です。泉質は多分、宿のと同じ含土類食塩泉かな?詳細失念。
人がいて撮影出来なかったので、上の画像はMAPPLE 観光ガイドより。
湯温はかなり熱く、幾つか仕切られた湯船に違う温度のお湯が満たされていますが、ちょっと入ってみると一番ぬるいのでも痺れるような熱さです。
源泉かけ流しなので日によって温度がかなり上下するので、入り口でお金を払う時、番台のおばちゃんに「今日はかなり熱いけどいいですか?」と念は押されてたんだけど、いやこんなに熱いとは。
あまりの熱さに、一番ぬるい浴槽の隅っこにササッと入ってすぐに上がりました。
連泊してうだうだしたい宿、山県屋
宿に帰ってしばらくすると、朝食の時間です。昨夜は遅い時間の飛込みだったので食事が付きませんでしたが、有難いことに朝食は準備して頂けました。それも部屋出し。
狭い六畳間に布団敷きっぱなしですが、でもそれがまたいいですね。食べ終わったらそのままゴロ〜ン、ってズボラな大学生かよ。
ここに連泊して、朝からビールでも飲んでウダウダ温泉三昧ってのもいいなぁ。
しかし、ご主人に連泊出来ないか聞いてはみましたが、生憎本日は満室なんだそうです。残念だわ〜。時間さえ許せば一週間ぐらい滞在したい温泉&宿でした。
朝食が済んだらチェックアウト。ちなみに山県屋はこんな外観の宿です。
石見銀山新百景に選ばれた、薬師湯からの眺望は必見
温泉津温泉を発つ前に、山県屋の斜向かいにある薬師湯にも入っていくことにしました。
建物は、木造の大正建築の建物の横に、コンクリート造りの建物が隣接しています。
平屋の方の建物の前には『震湯カフェ』や『震湯ギャラリー』と書かれた看板が出ていますが、震湯とは薬師湯の別名で、この源泉が明治5年の浜田地震の際に湯量を増したことに由来します。
カフェやギャラリーは営業時間外で入れませんでしたが、日中は土産物屋のようなお店として営業しているようでした。
温泉は右側の建物にあります。
二つある入り口の間には番台というか受付というか。ここで入浴料金を支払って入ります。
入り口は二つありますが中では繋がっていて、フロアの中央に2階へ上がる階段があって、その左右にある扉が男湯と女湯の入り口。
薬師湯のお風呂は、洗い場の真ん中に5人ぐらい入れる楕円形の湯船があり、湯船の縁だけでなく、洗い場の床にまで結晶した温泉の成分が厚くこびり付いていました。
画像は温泉津温泉 薬師湯HPより。
ほんのり緑がかった薄茶色のお湯は、斜向かいにある元湯泉薬湯と至近距離にありながら、源泉は別なんだそうです。こちらのお湯は、やや熱めながらも入るのが苦痛なような高温ではありませんでした。
風呂上がりは、建物の2階の休憩室へ。車道に面したサンルーフバルコニーが素敵過ぎ♪
綺麗に改装はされていますが、こちらの建物もベースは非常に古いことが伺い知れる構造です。
そして、酸素カプセルみたいな健康器具の実演販売コーナーと、海外の研究機関から温泉津温泉の泉質が認められたという旨の説明書きなどがあちこちに貼られていました。
島根のフィレンツェ、温泉津温泉
建物の屋上にも上がることが出来ます。屋上に通じる階段を登りきった所には、無料で飲めるコーヒーサーバーが。お〜、気が利くねぇ。
屋上はテラスになっていて、温泉津の温泉街が一望です。昨夜来た時には暗くて見えませんでしたが、こうして見ると温泉津の町並みってホント日本離れして見えますね。
テラスの入り口のドアに、この建物の説明書きがありました。
とんがり屋根は薬師湯の旧館(震湯)で、大正8年の木造洋館です。
この重厚な屋根越しに見える景色は、石見銀山の新百景に選ばれています。
・・・(中略)・・・
赤瓦(石州瓦)はこの地域の特産品で、ムラのある瓦は登り窯で焼いた年代物で、焼きムラの無い現代物と混在した様子は、まさに島根のフィレンツェと呼ぶに相応しい眺めです。
確かにこの景色はヨーロッパの町並みに例えたくもなりますわ。実際、私も出雲大社に来たあたりから、民家の屋根瓦の色は気になっていたし、おそらく訪れる人みんながそう感じるでしょう。
温泉津温泉を上から見下ろせるのは、温泉街では一番背の高い薬師湯だけなので、温泉津温泉にお越しの際はぜひ立ち寄ってみて下さい。
石見銀山までは徒歩でしか行けない!しかも地味
で、この後の行き先なのですが、普通なら石見銀山にも行ってみよう!という話になりそうなものなのですが、私先日偶然テレビで石見銀山のことを紹介する番組を見ていて、その番組によると石見銀山てかなりの長距離を徒歩で行くしか交通手段が無い上、1時間以上かけてたどり着いても、観光客からすると非常に地味で面白味に欠ける史跡なんだそうです。なんせ山に坑道の穴が開いてるだけだしね。他所の炭鉱跡地みたいに内部が見られるツアーなんかも無いみたいだし。
まぁ、世界遺産って別に観光価値が高いかどうかは審査基準には入っていないと思われるので、「何だよ、世界遺産っていうからわざわざ来たのにこれだけかよ」ってのは、観光客の勝手な言い分な訳です。
以前は近くまで自家用車でも行けたらしいのですが、温泉津の市街地の道は非常に狭く、車がバンバン通行するには不向きなので、歩行者の安全を優先する為苦渋の決断で車では行けないようにしたんだそうな。
銀山で採れた銀を搬出した『沖泊』
そんなに歩くのは嫌なので、代わりに同じく世界遺産に認定された沖泊を見に行くことにしました。
案内の看板に従い海沿いを進んでいくと、道ばたに地蔵堂の様な祠と、岩のくぼみに小さな石仏が何体か祀られていました。
何だろう?これ。まさかこれが沖泊じゃないよね?
釣り人で賑わう温泉津港を横目で見ながら、小高い山道を上って行くと、山の中腹に手掘りの小さなトンネルがありました。
トンネルを抜けると眼下に賑わう温泉津港とは対照的な、ひっそりと静まり返った小さな入江が現れました。
山の斜面を下り切ると、沖泊の集落に到着。
沖泊は16世紀、毛利氏がこの辺りを支配していた頃に石見銀山の銀を搬出したり、生活物資の補給するのに利用された港です。この日は小雨混じりの空模様でしたが、天気が良ければプライベートビーチのような景色が望めたに違いありません。
こんなに辺鄙な場所にあって、沖泊の集落にはちゃんと生活の匂いが感じられました。
港のそばには祠があり、お参りをしようと石段を上って中を覗いて見ると、中はもぬけの殻でした。何を祀った祠だったのかなぁ?
集落の中の道はさらに奥へと続いていましたが、道幅があまりにも狭く車での移動は不可能なため、来た道を引き返して温泉津温泉を後にしました。
ではこれから、ツレの念願であったサンドミュージアムに向かいます。
宿のお風呂、元湯泉薬湯、薬師湯共に、内側からじわじわと効いてくるのが実感出来る素晴らしい泉質で、温泉街も素敵だし美味しいご飯が食べられるバーもあって、ホントに素敵な思い出ばかりの町でした。またいつかもう一度訪れたいです。
・・・つづく
温泉津温泉 山県屋へのアクセス
住所:島根県大田市温泉津町温泉津ロ−205−6
Tel:0855-65-2128
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