新ブログ「べっぷ移住物語」

兵庫県

高温泉がジャンジャン湧く兵庫の名湯「湯村温泉」と「山陰海岸ジオパーク」の世界遺産的海岸線

2016/07/10

現在 1 / 3 ページ目

夜行バスで岡山県の津山に到着した私は、午前中に鳥取県の三朝温泉に立ち寄っ後午後は鳥取砂丘を観光し、今夜の宿を探すために山陰道を東へ向かって進んでいます。すると、通り沿いに「遊覧船のりば」と書かれた看板が立っているのが目に飛び込んできました。看板の矢印にそって道を逸れてしばらく走ると、海沿いからは少し奥まった住宅街の中に船乗り場の建物がありました。

住宅街の中にある浦富海岸遊覧船乗り場

世界的地質遺産ネットワーク「世界ジオパーク」の一つ、山陰海岸

鳥取県から兵庫、京都にかけての日本海側は、ユネスコが支援する地質学的に価値の高い地域を保存する目的で設立されたジオパークネットワークに加盟しており、浦富海岸遊覧船は山陰海岸ジオパークのジオサイトの一つである浦富海岸周辺に点在する岩礁や洞門、多様な海岸地形を巡ることができます。

ちなみに、浦富海岸の浦富は”うらどめ”と読みます。

遊覧船乗り場の駐車場には、大型の観光バスが何台も停まっていました。駐車場の片隅にある、船乗り場の平屋のプレハブの中に入ると、正面に土産物売り場があり、扉のすぐ脇にチケットカウンターが。

しかし!

波のため本日全便欠航

がーーん! この日、浦富海岸島めぐり遊覧船は運悪く時化のため全て欠航。

私達の後からも続々お客さんが来ては、落胆して乗り場の建物から去っていきます。「明日は動きますか?」という質問に、カウンターの係の人が「多分明日は大丈夫だと思うけど、小さい方の船は無理かも」と答えていました。

浦富海岸遊覧船は3タイプの船

浦富海岸島めぐり遊覧船には三種類の船があって、大型の遊覧船の他に小型船のうらどめ号、予約制の釣り船があります。

船乗り場の脇には川が流れていて、河川敷に船着場がありました。河口に近いため川幅はそこそこの広さがありますが、ここから発着するとなれば大きい方の遊覧船でもそれほど大型の船ではなさそうです。

浦富海岸遊覧船の船着場

船着場でツレがどこかに電話をかけています。どこにかけていたのか聞いてみると、浦富海岸から少し東にある但馬海岸からも遊覧船が出ていることをどこかで知って、そちらは運行していないかと問い合わせていたそうなのですが、残念ながら但馬海岸遊覧船も本日は欠航。

う~ん、残念。陸にいる分にはそこまで風が強い感じはしないんですが、入り組んだ海岸線を巡る小型の遊覧船は、ちょっとした時化でも運休してしまうようです。仕方がないので、船乗り場で少し休憩して再び先に進むことにしました。

ばばちゃん料理発祥の地、浦富

ちなみに、浦富海岸は「ばばちゃん料理発祥の地」らしいです

ババァ改め「ばばちゃん」

ばばちゃんとはタナカゲンゲという深海魚のことで、日本各地で様々な呼び名があり、島根・鳥取では「ババァ」と呼ばれていました。私も以前どこかでババァという魚は目にしたことがあったので、「ババァとばばちゃん、名前も見た目もよく似た魚だな」と思ってたら、近年女性に配慮しババァのことをばばちゃんと呼ぶことにしたんだそうです。

さすがにババァじゃあれだよな。何でババァと呼ばれていたのかは不明。旬は冬だそうです。

それでは気を取り直して出発。浦富海岸の近くには「岩井温泉」という温泉地があるそうですが、地図によるとさらに東へ進んだ海沿いに「浜坂温泉」という規模の大きそうな温泉地があるようなので、そちらを目指すことにしました。


浦富海岸から東の海沿いは、岩礁に荒々しい波が打ち付ける東映のオープニングのような光景がそこかしこで見られます。

リアス式海岸の浦富海岸

日本で初めて世界ジオパークに認定されたのは新潟県の糸魚川市なんだそうですが、遠く離れたここ山陰海岸の海岸線も新潟県北部にある景勝地「笹川流れ」を彷彿とさせるような、リアス式の海岸線と変化に富んだ景観が印象的。

あ、あれ?ここ国道だよね?後からGPSを見るとJR東浜駅前から間違えて脇道に逸れてしまっていたようでした。日本海側の海沿いの住宅街はどこも、昔ながらの細い路地に沿って住居が密集しています。

迷い込んだ東浜の住宅街

うわわ、何か凄いとこ来ちゃったな。国道に戻れるのかな……

その後めでたく国道178号線に合流。高速道路のような東浜居組道路の七坂トンネルを抜けると、そこはもう兵庫県です。

トンネルを抜けると兵庫県

しかし当然ながら、七坂トンネルを抜けても車窓の風景は鳥取側と何ら変わりません。

七坂トンネル抜けてすぐの穴見海岸展望台

兵庫県の日本海側を代表する温泉地、浜坂温泉郷「湯村温泉」

浜坂温泉が近づいてきました。この辺りは山陰海岸の他の地域と同様に松葉ガニが名物で、通り沿いに建つ水産会社のビルの1階には、どこぞで見たような大きなカニのハリボテが飾られていました。

松葉ガニで有名な浜坂温泉

しかし、カニといったら旬は冬。ゴールデンウイークのこの時期はすでにシーズンオフなので、案外この辺りの宿も空いているかもしれませんが、とはいえもう午後4時過ぎなので、夕飯にカニが出るような豪華な食事が売りの宿の場合、もう夕飯が付かない可能性があります。

ネットで調べてみると、浜坂温泉は温泉郷を形成していて、付近には七釜(しちかま)温泉湯村温泉などの温泉地もあります。季節外れのカニが名物の浜坂温泉にはあまり乗り気でなさそうなツレのために、ここから少し内陸にある七釜温泉と湯村温泉に行ってみることにしました。

民宿が数軒の素朴な温泉地「七釜(しちかま)温泉」

七釜温泉は、周囲を田園地帯に囲まれた住宅街の中に、民宿のような規模の小さな宿が点在する素朴な雰囲気の温泉地で、温泉街には一軒公共の日帰り温泉がある他は、食事ができそうな店もほとんど目につきません。

ツレは有名な湯村温泉に行きたがっていましたが、関西出身の私にとって湯村温泉というと「豪華な高級旅館しかない温泉地」のイメージ。というか、関西の著名な温泉地は関東の熱海や草津などと違い、民宿から老舗旅館、グランドホテルまで様々な価格帯の宿が選べるという柔軟なところは少ないような印象があります。他の地域の場合、飛び込みでの宿探しは規模の大きな有名温泉地に行けば間違いありませんが、関西の場合は有名な温泉地に私達が泊まれるような宿が見つけられることは皆無です。

しかし、七釜温泉から湯村温泉まではすぐ。だめならまた引き返してくればいいと、七釜温泉はとりあえず保留にして湯村温泉に行ってみることにしました。

七釜温泉から走ること約20分。豪華なホテルが立ち並ぶ湯村温泉の温泉街に入りました。

湯村温泉の豪華なホテル街

湯村温泉の中心地は、豪華ホテルが立ち並ぶこの一帯から谷に下った川沿いに密集する住宅街の中にあります。

谷に密集する湯村温泉の温泉街

温泉街の中央を流れる春来川に架かる赤い欄干の橋は、河原に「荒湯」と呼ばれる源泉地があり、74人いっぺんに入れるという巨大な足湯や、温泉卵が作れる場所があったりと、湯村温泉を象徴する場所となっています。

湯村温泉のシンボル「荒湯」

橋のたもとには小さな旅館案内所もありますが、観光案内の前の道もかなり狭く駐車スペースなどもないため、一応私が車内に残りツレが一人で観光案内に空室を聞きに行きました。

湯村温泉に民宿はたった一軒!貴重な素泊まり専門「にしむら荘」

しばらくして、宿の連絡先一覧を手に引き返してきたツレによると、この日観光案内が把握している空室は全ての宿の中でたった一室だけ、それも湯村温泉で唯一の民宿だそう。

それは願ったりかなったりということで、今夜の宿は湯村温泉唯一の民宿「にしむら荘」に決定です。

入り組んだ湯村温泉の温泉街

旅館案内で宿の方に連絡を入れてもらい、車で宿へと向かいます。にしむら荘は素泊まり専門の宿だそうで、旅館案内から宿へ向かう途中にはコンビニや酒屋などもあり、夜開いている飲食店も温泉街に何軒かあるそうなので、素泊まり旅にはうってつけの温泉地といえます。

にしむら荘は旅館案内のある谷沿いの温泉街では一番外れにあり、旅館案内で貰った温泉街の地図ではメインストリートの本町通り沿いにあるように描かれていたのですが、しばらく周囲で迷って一本奥の道にいってみると、玄関先に旅館案内から連絡を受けて私達の姿を探している宿のご主人らしきの姿が見えました。

湯村温泉唯一の民宿「にしむら荘」

玄関を入ると、宿の奥様が出てこられて部屋まで案内していただきました。私たちに割り振られた部屋は二人にしてはかなり広い和室で、古い建物ですが内部は新しく改装されており清潔感があります。

にしむら荘客室

備品はテレビとエアコン。こたつがあるのはこの時期でもまだ冷え込むことがあるからでしょうか。冷蔵庫は共用のものもないので、持ち込みのビールは奥様に頼んで宿の冷蔵庫に入れておいて貰うことにしました。

鳥取砂丘観光の後は洋服を全部着替えた方がいいかも?

それでは念願の温泉です。にしむら荘のお風呂も温泉ですが、湯村温泉にはさきほどの旅館案内所があった橋のそばに共同浴場があり、せっかくなので夕食がてら外湯に入りに行くことにしました。

しかし、浴衣に着替えようと着ていた服を脱ぐと、ザラザラザラーー!っと昼間訪れた鳥取砂丘の砂が足元にこんもりと積もるほど、洋服のあちこちから出てくるではありませんか!

しっかり払ったつもりだったのに~!1階の宿の人の部屋へ行き、事情を話して掃除機を借りて来ましたが、奥様いわく私を部屋に案内した直後から砂がかなり廊下に落ちていたのは気になっていたそうです。ほんまスンマセン……

鳥取砂丘観光の後は、洋服は全部着替えた方がいいかもしれませんね。

かばんを褒められご満悦のツレ

職場近くのダイビングショップにて購入した、チャリティくまモンバッグに財布やタオルを入れて出発。宿の奥様に「くまモン可愛いですね」と褒められ、ご満悦のツレ。

PR:

現在 1 / 3 ページ目

-兵庫県
-, , , ,

 
べっぷ移住物語banner

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでなんちゃら街道をフォローしよう!