新ブログ「べっぷ移住物語」

中部 長野県

ジモ専の外湯・閑散としたエロ街「湯田中温泉」はそぞろ歩きには全く向かない温泉地

2016/11/03

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白馬方面から鬼無里(きなさ)〜戸隠〜赤倉温泉と宿を探しながら移動してきた私たちは、結局赤倉温泉から遠く離れた湯田中温泉の「水明館」に泊まることになり、日が暮れた上信越道を南へと進んでいます。

赤倉温泉から湯田中温泉へ

信州中野インターから一般道へ降り、草津方面に通じる国道292を南へ。暗かったので以前通った道なのかどうかは分かりませんでしたが、ナビの案内に従って果樹園の中の道を進むと長野電鉄の湯田中駅前に出ました。

湯田中駅前アーチ

以前来たとき、駅前に大きな足湯があったのは記憶にありましたが、その後駅舎の中に日帰り温泉ができたようで、大きな「楓の湯」と書かれた看板が立っていました。

湯田中温泉は、近隣の渋温泉とセットで「渋湯田中温泉」と呼ばれることも多いですが、私たちが渋湯田中を訪れた2011年には渋温泉の方に泊まったので、湯田中温泉はバイクで温泉街をバイクでグルっと一周しただけ。その時の印象では、外湯めぐりで観光客がたくさん通りを歩いている渋温泉に比べて、湯田中温泉は大型のホテルの中で全てが完結してしまうタイプの温泉地で、そして渋温泉とセットにされている割に、渋温泉と湯田中温泉はそんなに近くありません。といってもタクシーでワンメーター以内の距離ですが、浴衣と下駄でそぞろ歩きのついでに立ち寄れるような位置関係ではありませんでした。

今夜の宿の水明館は駅から100メートルほど商店街を進んだ場所にある、かなり大型のホテルです。

水明館に到着

フロントでチェックインを済ませると、伊東園にしては珍しく番頭さんが部屋まで荷物を運んでくれました。年配の番頭さんとエレベーターの中で、「赤倉温泉に泊まるつもりにしていたけどあまりにも寂れていたので諦めた」と話したところ、「赤倉温泉は今が一番中途半端な時期だから」とのこと。おそらく夏の登山シーズンや冬場のスキーシーズンには、もっと活気づいてくるのでしょう。

お部屋にはすでに布団が敷かれていました。伊東園の系列店は休前日でも平日と同一の一万円で、連休に部屋が空いていることはまずないのですが、私たちにあてがわれた部屋は5人部屋ぐらいの大きな部屋で、窓からの風景は向かいの家の屋根しかありませんが、それでもゴールデンウイーク中に飛び込みと思えないようなグレードの部屋です。

連休中なのにびっくりするぐらいいい部屋が取れた!

番頭さん曰く「こんな日は珍しいですよ!」。よくよく考えてみれば、明日はカレンダー上では平日。空室があったのはそのせいでした。

湯田中温泉の外湯は渋温泉と違ってほとんどがジモ専

早速浴衣に着替え、さっとひとっ風呂浴びて夕食です。伊東園ホテルの夕食といえばビュッフェスタイルなので、飛び込みでも食事会場が開いている時間に間に合えば夕食にありつくことができるのですが、この日は到着したのがすでに19時半を回っていたため、夕食だけは外に食べに行かなければなりません。

湯田中温泉は渋温泉と同様小さな外湯が町の中に何ヶ所かあるので、お風呂は外湯に入りに行くことにしてフロントで温泉街の地図を貰ったのですが、フロントの従業員さんによると「湯田中温泉の外湯は全て地元専用」だそう。

唯一観光客が入れるのが、駅舎に新しくできた楓の湯。ネットで他所の方の温泉ブログなどを見ると、昔は楓の湯以外の外湯も湯田中温泉の宿泊客であれば利用できたようなんですが、おそらく駅の温泉ができたのを期に全てジモ専に切り替えたようです。まぁ湯田中温泉は元から外湯めぐりとかする感じの温泉地ではないので、その辺は渋温泉との差別化ってことなんでしょう。

ちょっとがっかりしていると、ツレが「じゃあ渋温泉の外湯に入りに行こうよ、すぐそこでしょ?」と言います。「何言ってんの、湯田中温泉から渋温泉って簡単に歩いて行けるほど近くなかったでしょ?」と言うと「そうだっけ?」とツレ。このブログを書いていてよく感じるのですが、毎回旅先での出来事を文字としてアウトプットして記録する作業をしている私に比べて、ツレはいろんなことを簡単に忘れてしまう傾向にあります。ホテルの人も「歩くにはかなり距離がありますよ」と助言してくれたので、今回は渋温泉に行くのは諦めることにし、唯一入れる湯田中駅の楓の湯に温泉に向かうことにしました。

駅までの道は人影もまばらで街頭がちらほら灯っている以外は薄暗く、渋温泉とはずいぶんな違いです。道の分岐に明かりの灯った大きな温泉街の案内看板が立っていて、その傍らにコンクリの壁面に穿った大きな岩室のような穴から、煌々と光が差しています。近くに行ってみると、中には大きな石でできた仏像が祀られていました。仏前にはお花が飾られ、椅子やベンチが置かれているのは一体何に使われるのでしょうか。湯田中温泉と深い繋がりの有りそうな仏像ですが、もうちょっとムードのある岩屋風にでもしてあげたらいいのに。

水明館近くの祠

さらに50メートルほど進むと、薄暗い湯田中温泉で唯一煌々と明かりを灯す駅舎と、日帰り温泉「楓の湯」と書かれた看板が見えてきました。

駅に併設された楓の湯

駅前には渋温泉にもあるような、小屋のような共同浴場が建っています。ちぇ〜、こっちの方がいいな…入らしてくれよ〜

渋温泉と似たような湯田中温泉の外湯

楓の湯は、以前からあった古い駅舎のレトロな建物の奥に増設されていて、料金は破格の300円です。券売機でチケットを買って受付で渡し細長いウナギの寝床のような建物を奥へと進むと、座敷の休憩室の奥に浴室の入り口がありました。

楓の湯外観

浴室は男女別の内湯と露天風呂が各一個。家族風呂などはありません。脱衣所は鍵付きのロッカー完備で、内湯は10人ぐらい入れる長方形の大きな湯船と反対側の壁にズラッとシャワーが並んでいます。300円という今となっては銭湯よりも低価格な入浴料にも関わらず、洗い場にはリンスインシャンプーとボディソープが備え付けられていました。

町中の温泉なので露天風呂からの景観はありませんが、白壁に岩造りのモダンなデザインとなっています。泉質はナトリウム-塩化物・硫酸塩温泉。循環塩素消毒無しのかけ流しですが、湧出時の温度が93度とかなり高いため適温にするため加水されています。

若干熱めの温泉にさっと浸かって、夕飯を食べるため町へと繰り出すことに。

ホームには成田エクスプレスの車両を再利用した「スノーモンキー号」が停車していました。

成田エクスプレスを譲り受けた「スノーモンキー号」

駅前に架かる「歓迎」と書かれた商店街のアーチ。しかし通りにはほとんど店もなく、薄暗く閑散としています。果たしてこの先に店はあるのか。

閑散とした商店街

高台にある湯田中の駅前からは、眼下に幾つもの灯りが見えました。間違いなく麓まで下りれば何かしら飲食店はあるでしょう。アーチの架かった通りを進むと、何もないように見えた道沿いに立派な和風割烹のような建物が建っていて、中を覗き込むと個室の鍋料理屋さんでした。人っ子一人いない湯田中温泉にしては、意外なほどに客が入っているようです。

意外なほどに流行っている鍋料理屋さん

ゴールデンウイークに鍋料理ってのもなぁ、と思いつつ、鍋料理が嫌いという特殊な嗜好を持つツレにお伺いを立てると、案の定ダメを出されて鍋料理屋は通過。

内湯のある中華料理店

その少し先には歴史を感じる中華料理屋。看板にはなぜか「内湯」とあります。町の中華料理店にさえ温泉が引かれているなんて、さすが湯量豊富な湯田中温泉。しかしここまで来てラーメンてのもなぁ……

湯田中温泉では中華料理店にも温泉がある

人影も殆ど無い通りに、突拍子もなく現れる「温泉卓球」と書かれた小屋。小屋の隣には小さな祠があって、この小屋は寄合所か何かだったのでしょうか。町に全然人がいない割に、店や施設の中には意外と人がいて、この卓球所にも親子で卓球を楽しむ宿泊客らしきの姿がありました。

神社の隣の卓球場

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