新ブログ「べっぷ移住物語」

中国・山陰 岡山県

西の横綱 湯原温泉と湯原温泉郷

2015/09/05

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ツレが9月の一ヶ月間、岡山県の内陸部にある津山というところに出張だったので、敬老の日の連休に遊びに行くことにしました。

金曜日は普通に働いて、新宿西口から発着する津山行きの夜行バスを利用します。

新宿西口のバスターミナル

バスは定刻通りに出発しましたが、特に渋滞などのトラブルが無かったために翌朝は津山駅前に予定時刻より30分以上早い朝6時前に到着してしまいました。

ツレは今回の仕事は夜勤だったので、ただでさえ朝辛いのにさらに早まってしまって悪いなと思いつつも、しょうがないので電話でツレを起こし駅前まで迎えに来てもらいました。

今回は車での移動になります。今時、カーオーディオにMDプレイヤー搭載されているような年季の入った車種でしたが、普段バイクか軽トラにしか乗れない私にしてみれば、3ナンバーの乗用車は例えるなら居間のソファーに座ったまま走ってるような快適さで、ラグジュアリーの極みですわ。

今回は車にて温泉巡り

ただ、燃費が最近のエコカー基準からすると相当悪いみたいなので、今回のガス代はさすがに経費で落ちない分ツレは痛そうでした。

つっても、私なんかここまでの交通費完全自腹だからね!

おまけに、今回の連休中津山周辺で開催される大規模なスポーツイベントに合わせ、ツレの泊まっているビジホもその間だけ団体さんの一棟貸しになるので、追い出されてしまったような形になったツレは、宿泊代金のお手当まで会社から支給されるらしく、私からしてみればガス代ぐらいで文句言ってんじゃねーぞ☆ってなもんです。

津山出身の有名人といえばこの人!

とりあえず部屋を空け渡さないといけないので、一旦ツレの泊まっているビジホに寄ってから温泉に向かいます。

関係ないですが、ツレのビジホはB'zの稲葉浩志の実家の近くにあり、部屋の空け渡しが済んだ後ツレに「稲葉浩二の実家見てく?」と言われたのですが、私B'zのファンじゃないし他人のプライバシーを暴き立てるようであんまりいい趣味ではないなとは思ったのですが、ほんとにすぐそばだそうなのでちょっと行ってみました。

表通りからは道一本奥まった住宅街の中に、一軒の化粧品店を営む民家が。これが稲葉浩二の実家だそうな。スーパースターとはいえ、実家は普通なんだな〜と思いながら店の前まで行くと・・・

稲葉浩二の実家は化粧品店

一階のシャッターには、倅の似顔絵と思しきイラストが(笑)なんだ、ノリノリやないの。

シャッターに稲葉浩二の似顔絵が(笑)

というわけで、別に実家の方も隠しているわけではないようなので、岡山県津山市川崎の”イナバ化粧品店!”をよろしく(*´∀`)ノシ

西の横綱 湯原温泉と湯原温泉郷

ファミレスで朝食を済ませ、温泉に出発!といっても、この時まだ朝の7時過ぎ、普通の温泉施設やホテルの大浴場などはまだやっていないところも多いと思われるので、西日本最大級の野天風呂、湯原温泉『砂湯』に向かうことにしました。

湯原温泉は、津山と同じ岡山県の内陸部に位置する温泉で、野天風呂の『砂湯』は温泉評論家の野口冬人の露天風呂番付に於いて西の横綱にランク付けをされたことでも有名。

・・・って、湯原温泉=西の横綱って多分結構有名な肩書きかと思われますが、昔の書物に登場したとか、教科書に出て来るような著名な文化人が決めたとか、てっきりそういうのだと思ってたら、現代の一評論家の好みによる評価だったんですね。

中国自動車道に乗ってさらに米子自動車道に乗り継ぎ、湯原インターを目指します。

高速で湯原温泉を目指す

高速を降りるとすぐに丁字路に突き当たります。右に行けば湯原温泉、左に行けば真賀温泉。

左に行けば真賀温泉、右に行けば湯原温泉

ツレは年に何回か岡山に出張があるので、以前岡山に遊びに来た時に真賀温泉の方にも立ち寄ったことがありましたが、その時の記憶だと確か真賀温泉の共同浴場がかなり朝早くからやっていたような記憶が・・・

というわけで、砂湯に向かう前に真賀温泉に先に立ち寄ることにしました。

真賀温泉の周辺には、下湯原温泉・足(たる)温泉・真賀温泉・郷緑(ごうろく)温泉などの小さな温泉地が密集していて、これらを総称して湯原温泉郷と呼ばれています。

歩いても行けるぐらいの至近距離に存在する、足温泉と真賀温泉

高速からだと真賀温泉より手前にあるのが、足(たる)温泉。美作街道沿いを流れる川の対岸にあります。

川の対岸にある足温泉

そして真賀温泉は、この足温泉を通過してわずか数百メートルほどの街道沿いにあります。車だと数十秒しかかからない距離で、ほぼ同じ温泉地といっても過言ではないほどです。

川沿いの平地に拓かれた足温泉に対して、真賀温泉は切り立った山の斜面に建物がひしめき合っています。

真賀温泉に到着。湯原インターから真賀温泉までは5〜6キロなので、10分とかからないぐらいの距離なのですが、この半端無い秘湯感というか鄙び感。熱烈なマニアもいそうな感じがします。

真賀温泉入り口

街道沿いに数台分の小さな駐車場があります。その脇から石段を上った高台が温泉街。

とは言っても、外から見るとたくさん建物が建っているように見えますが、実際は大半が一般の民家で、観光客に関係ありそうな建物は共同浴場が1軒とホテルや民宿が2〜3軒あるだけです。

前回来た時は、階段の中程にある真賀ホテルはてっきり廃業しているんだと思っていましたが、事前に宿情報を見るとまだ全然現役で営業しているホテルだと知って驚きました。

営業しているとはとても思えない真賀ホテルはいまだ現役

階段を上り切った先にある建物が、真賀温泉唯一の公衆浴場真賀温泉館です。

真賀温泉館
真賀温泉館(正面)

入り口を入ってすぐのところに券売機があって、購入したチケットをそばにある番台に渡すのですが、券売機には

  • 大人 150円
  • 子供 100円

の他に、

  • 幕湯:大人250円/子供150円
  • 貸し切り:1000円

というのもあります。

真賀温泉館、一番人気の幕湯は足下湧出の自噴泉、しかし混浴しかも狭い!

真賀温泉館は、入り口を入るとまず4つの浴室があります。写真では3つしか写ってませんが、写ってないとこに女湯があります。

真賀温泉館一階

画像真ん中の『薬湯』と書かれた暖簾が下がっているのが幕湯で、奥の玉湯が貸し切り風呂、手前に男湯と映ってないとこに女湯があり、そしてこのフロアの下の階にもいくつか浴室があるみたいです。

外観からは想像できない数の浴室がある真賀温泉館ですが、中でも幕湯は真賀温泉館で唯一源泉が足下湧出のため特に人気があります。

しかしこの幕湯、混浴で泉質は無色透明のアルカリ性単純温泉、湯船の広さもせいぜい5人も入れば隣の人と肌が触れ合うような小さなお風呂なので、他のお客さんがいる状態で女性が入るのはかなりハードルが高いでしょうね。

この時はまだ朝8時前でしたが、すでに幕湯には2〜3人男性客がいらっしゃったので、私は今回は女湯に入ることにしました。

代わりに下の写真は、前回行った2010年10月9日の物。

真賀温泉館 女湯

女湯は無粋なコンクリート製の四角い湯船ですが、こちらの方が幕湯よりも倍近い広さがありむしろリラックスして入ることが出来ました。

源泉は足下湧出ではありませんが、湯船の底から縦に伸びた竹筒の先からガバガバと勢いよくかけ流しの温泉が注入されています。

幕湯に比べると新しそうな浴室でしたが、天井を見上げると幕湯にあったのと同じような年代物の装飾が目に付きました。

真賀温泉館 女湯の天井の装飾

お湯はぬる目で、いつまでも入っていたくなるようないいお湯でした。

真賀温泉は”療養温泉番付”で西の前頭3枚目

帰り際、ロビーに温泉番付が飾ってあったので見てみると、何と!真賀温泉が西の前頭3枚目にランクインしているではありませんか!こんな鄙びた小さな温泉地がランクインしてるなんてスゴい!

”療養温泉番付”で西の前頭3枚目

と一瞬思ったのですが、先程の露天風呂番付みたいに一個人が独断で決めたようなランキングだってあるんだし、どういった番付なのかもしっかりチェックしとかなきゃね。というわけでよくよくこの温泉番付を見てみると、右下に小さく野口冬人の文字が。

これは野口冬人の療養温泉番付。何か・・・色々あんのね、温泉番付って。野口さん美作の温泉好きやな。

郷録温泉と茅の森温泉

真賀温泉館を後にして、お次は茅の森温泉という野天風呂を探しに行くことにしました。

茅の森温泉は、真賀温泉と同じく湯原温泉郷の一つに数えられる郷録(ごうろく)温泉の近くにあるとの情報なのですが、非常に場所が分かりにくいんだそうです。

郷録温泉は、真賀温泉から美作街道を湯原温泉の方に進んだ場所にあります。湯原インター前を通過して走ることしばし、街道の対岸に立派な石垣の上に建てられた郷録温泉の一軒宿、郷録館の建物が見えました。

先に郷録館に入ってから茅の森温泉を探しに行こうと思ったら、日帰り入浴が始まる10時までにはまだ一時間以上あります。

郷録温泉の一軒宿、郷録館

ということで、先に茅の森温泉に行って時間を潰すことにしました。

茅の森温泉は、郷録館よりも美作街道を数十メートル湯原インター側に戻った場所にあるそうで、目印はこの緑の橋。

郷録温泉近くの、緑色の橋が目印

橋を渡ってすぐ右に曲がるあぜ道があるので、30メートルほど進むと・・・

橋を渡ってすぐを右折

ナニー!河原にいい感じの岩風呂はあったのですが、このときはお湯が抜かれて湯船は空っぽ。

茅の森温泉はお湯が抜かれてからっぽだった.・゚・(ノд`)゚・.

そういや、いろんな人のブログを見ていても”お湯が入っていなかった”ということが書かれている記事はいくつか見たのですが、源泉温度が33度と低温なので冬場はやっていないそうなので、お湯が入っていないのは時期的な事情からなのかな?と思っていたら、9月中旬の連休にすら入れないとは、「じゃあ一体いつなら入れるのよ?」という・・・

事前に問い合わせしようにも、どこが管理してるのかさえよく分からんし、周辺のどっかの温泉に行くついでに寄って、入れそうなら入ってくるって感じでいいんじゃないでしょうか。つか、そうするしかないよね。

郷録温泉の一軒宿『郷録館』は、事前に混雑状況を聞いてから行った方がいいかも?

仕方ないので、近くにある郷録温泉に行くことにしました。

日帰り温泉にはまだ早いのですが、ダメもとで今すぐ入れないか聞きにいってみることに。

郷録館の立派な石垣

いやしかしスゴい石垣だわ。

石段を上り切った先は広場になっていて、祠の様な建物まであります。元は身分の高いお家だったんでしょうか?郷録館って。

玄関先には祠がある

宿の入り口には、居酒屋みたいな大きな暖簾がかかっていました。

郷録館玄関

玄関を入り、ロビーで声をかけると、奥から男性が出て来られました。

郷録館玄関ロビー

宿の人に今から入れないか聞いてみたところ、宿泊客がいないので特別にOKとのこと。やったね〜!言ってみるもんだね。

入浴料一人500円也。

郷録館には浴室が一つしかないので、入浴客が来るとその都度貸し切り状態になります。先客がいるとかなり待たされる羽目になるので、日帰りでお越しの際は待ち状況を電話で聞いてからにした方がいいかもしれませんね。

郷録館のお風呂は貸し切り風呂が一つだけ

その割に脱衣所は広々していて、着替えを置く棚は10人分ぐらいの大きさがあります。昔は男女関係無く普通に一緒に入ってたのかも知れませんね。

ゾクゾクするほど年季を感じる階段。浴室はこの上です。

歴史を感じる風呂場の階段

湯船は二つあり、奥が源泉風呂で手前が源泉を沸かした物。沸かし湯の方は循環です。

手前が沸かし湯、奥が源泉かけ流し

というのも、源泉は湯温が40度に満たないほどのぬる湯で、おそらく冬場は寒くて長時間入れない為、沸かし湯も併設したんだと思われます。

源泉風呂は足下湧出で、巨大な岩を組み合わせた湯船の底の岩の隙間から、お湯がぷくぷくと自噴しています。

湯船の底から自噴する郷録館のお風呂

ダムの見える露天風呂 湯原温泉『砂湯』

郷録温泉を後にし、ようやくという感じで次なる目的地は湯原温泉。

湯原温泉の温泉街は、さすがに他の温泉地とは比較にならないほどの規模です。

湯原温泉の温泉街

温泉街の中程に川沿いに降りられる道があって、河原には大きな公共の駐車場があるので車はそこに置いて、さらに歩いて温泉街の一番奥にある公共の露天風呂砂湯を目指します。

砂湯の入り口に到着。

砂湯入り口

ところで、湯原温泉のある一帯は美作と呼ばれる地域なのですが、美作国建国1300年イベントとして、何故かアニメのNARUTOとコラボしてました。

美作国建国1300年イベントでNARUTOとコラボ中の湯原温泉

そういや、春に別府行ったときは町を挙げて円谷プロとコラボイベントやってましたが、アニメ×観光地のコラボって最近流行ってるの?

NARUTOって私ほとんど見たことないんですが、ここに主役のナルトのパネルがないということは、美作の有名な場所に色んなキャラのパネルが点在してるんでしょうね、おそらく。

左手に見える大きなアーチは、川向こうにある高級ホテルに渡る為の橋で、以前は車も通行出来たようなのですが私たちが訪れた2013年9月現在は歩行者専用となっていました。

湯原温泉の吊り橋は車両通行止め

日本露天風呂番付、西の横綱砂湯

湯原温泉は、吊り橋には行かず川沿いの遊歩道を50メートルぐらい進んだ先にあります。

砂湯までは徒歩で5分程

河原に降りる脇道に逸れると・・・

こちらが湯原温泉の砂湯でございます〜。砂湯とはいっても指宿の砂蒸し風呂のような砂風呂ではなく、アルカリ性単純泉の温泉です。

湯原温泉砂湯

名前の由来は、川底の砂を吹き上げながら温泉が湧いていることからそう呼ばれるようになり、川のすぐ隣にある露天の岩風呂は全て源泉は足下から自噴しています。

画像では分かりづらいですが、露天風呂はこの部分。

左側の部分は温泉ではなく川

砂湯のシンボルともなっている背後のダムの堤防は、やはり大雨でたびたび放水するため、砂湯も数年おきにダムの放水で脱衣所などが流されるようです。

最近ようやくタオル巻き推奨になった砂湯

ちなみにこの砂湯は混浴なのですが、数年ぶりに訪れると、新しくなった脱衣所の壁にはタオル巻きで入浴することを推奨する貼り紙がされていました。確か、以前来た2010年10月にはタオル巻き禁止だったような?

私の知る限り、近畿地方の温泉はほとんどが男女別で、混浴というと湯浴み着や水着着用のプールに近いようなとこか、貸し切りの家族風呂しかないと記憶しているのですが、近畿地方から西に離れていくに従って混浴の温泉がまた現れ、混浴可と不可の境界線が湯原温泉郷というイメージがあります。

しかし、さすがにこれだけ開放的な露天風呂でタオル巻き禁止となると、日中は殆どの女性は砂湯に入れなくなってしまうので、最近になってルールを変えたのかもしれませんね。

多くの混浴温泉はタオル巻きを禁止していますが、その理由は銭湯などでタオルを湯船に浸けちゃいけないのと同様お湯が汚れるからで、そのため今回のルール変更を快く思っていない温泉ファンも中にはいらっしゃるかもしれませんが、以前来た時には男性だけ入って横で女性が併設の足湯に入って待ってるカップルの姿など多く見受けたため、個人的にはタオル巻き推奨はなかなかいい決断だったのではないかな?と思いました。

まぁ、つってもタオル巻き”推奨”であって全裸入浴が禁止な訳ではないので、バスタオルや湯浴み着が無くとも根性さえあれば入れるとは思うのですが、やっぱり周りがみんなタオルや湯浴み着を着ている中で一人裸ってのは、混浴に慣れてる人でも逆に入りづらいと思われます。

普段バイクで温泉旅行をしているときは、荷物になるのでバスタオルは滅多に持って出かけないのですが、今回は車での移動だったので念のためバスタオルを持って来ていたのは本当にラッキーでした。

砂湯に入る私

肩幅が・・・正面から撮るなや。

無料や寸志の露天風呂の中では抜群に綺麗な砂湯ですが、それでもやっぱりホテルの露天風呂などに比べると若干汚れなどは気になります。西の横綱だし、記念に入っとこうぐらいの気持ちで行くといいでしょう。

湯浴み着やタオルのレンタルがあれば尚いいかも?

砂湯から引き返して来る途中で、今から砂湯に向かう風の女性客から「バスタオルとかは、向こうで貸してくれるんですよね?」と尋ねられました。

無いと答えると「どうしよう?タオル持ってきてない!」とおっしゃっていましたが、宿泊するホテルでは通常タオルは用意されてるだろうし、日帰り温泉でもたいていタオルのレンタルぐらいはあるので、荷物になるからバスタオルなんか持ってきてないって人、結構いそうですよね。

温泉街のホテルなどで湯浴み着やタオルのレンタルするとか、使い捨ての湯浴み着の販売とか、何かしら砂湯対応のサービスがあった方がより親切なのではないかと思いました。

ではでは、湯原温泉を後に日本海側を目指します。次なる目的地は羽合温泉。さてさてどうなりますか?

・・・つづく


おまけ

湯原温泉で一番歴史のある温泉旅館『油屋』は、千と千尋の神隠しに登場する温泉旅館のモデルの一つとなった建物だそうですが、その脇にこれまたいい雰囲気の薬師堂があります。

油屋脇の薬師堂

その前から湧き出している源泉でコーヒーを淹れると、大変美味しいそうです。

薬湯でコーヒーを淹れるとうまいらしい

真賀温泉館 へのアクセス

住所:岡山県真庭市仲間

Tel:0867-62-2953

URL: ー

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