新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 宮城県

価格対満足度が半端ない!遠刈田温泉 さんさ亭

2015/09/05

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ツレが秋口からの長期出張からようやく帰って来ました。半年近く一緒に温泉に行けなかったので、どこに行こうかとめちゃくちゃ楽しみな私ですが、ツレの方はといえば、出張先が温泉番付で西の横綱と称される湯原温泉などを有する、岡山県の美作(県北部)という地方だった為、むしろ東京にいる時よりはるかに充実した温泉ライフを謳歌していたようです。

くっそー、いいなぁ。どうせなら岡山に転勤になればいいのに。そしたら私も付いてくから。出張であちこちの温泉に行けるツレと違って、完全実費の私は、西日本の温泉には全然行けてないなぁ…大阪出身なのに!

しかも何と贅沢なことか、美作の方の温泉はおしなべて無色透明のさらっとした泉質が多く、東京に帰ったらにごり湯などの癖のある温泉に入りたかったんだとか。

という訳で、今日はにごり湯を求めて東北道を北上します。ツレのバイクのオイル漏れが酷いので、今回もまたレンタカーの軽自動車での旅となりました。

車を運転するツレ

しかし髪の毛もヒゲもボーボーやなぁ・・・

日光のつもりが、気がつけば蔵王に目的地変更

東北道は絶好の行楽日和にも関わらず、恐ろしいほど空いていました。聞いた話では、この土日だけで去年一年分に匹敵する量の花粉が飛散する予報なんだとか。高速道路脇の山々は、どこも恐ろしいほどに真っ赤に杉林が色付いています。

私も三年ほど前から花粉症の仲間入りを果たしましたが、私の場合ちょっとくしゃみが多くなるなる程度なので、重度の皆さんは花粉が怖ろしくて、外出なんてとんでもない!って感じなんでしょうか…それとも他に、何か理由があったのかな?

山の色が真っ赤・・・

当初は、この陽気だと道が相当渋滞するだろうという予想から、近場のにごり湯の日光湯元に行く予定にしていたのですが、こんだけ空いてりゃもっと行ける!と言うわけで、なんと!途中から蔵王に目的地を変更することにしたのでした。最初は半分冗談のつもりで言ったのですが、なぜか「別にいいよー」と快諾するツレ!何で??マジでいいの?


うーん、しかし何だかんだいってもやっぱり車はいいなぁ。

ラジオや音楽聞けるし、移動しながらジュース飲んだりお菓子ボリボリ食べたりできるなんてサイコー!それに、バイクだと無線無いと移動中に会話なんか絶対無理だしね。そして何より、風圧で疲れないのが一番いいわー。

唯一困るのは渋滞だけど、こんだけ空いてりゃバイクとそんなに時間変わらないから、バイクほど頻繁に休憩入れなくていい分、むしろ車の方が目的地にたどり着くのは早いぐらいなんじゃないでしょうか。

蔵王って雪国じゃなかったの?高速周辺はもうすぐ春

そんなこんなで飯坂ICを通過し、目的地の蔵王に近付いて来ました。

蔵王温泉の最寄りインターは山形自動車道の山形蔵王ICなのですが、急ぐ旅でもないので東北道白石ICから下道に降ります。

レンタカーに搭載されていた簡易的なカーナビだと、私の使い方が悪いのかどうやっても幹線道路を使った最短時間ルートでしか案内してくれないので、山道を通る為に蔵王温泉近くの山中にあるスキー場に目的地を設定。

雪なんてどこにも無い白石IC周辺

そういえば、蔵王といえば春スキーなどでも有名な豪雪地帯にも関わらず、高速の周辺は雪はどこにも見えません。しかしさすがにスキー場目指して行けば、この先に雪国らしい景色が広がっているのでしょう。

しかし、ナビの案内に従ってどんどん山の中に入って行くも、スキー場が近くにあるなんて信じられないような路面状況です。

路肩に雪用の赤白のポールがたくさん立っているのを見ると、トップシーズンには結構積雪はあるみたいですが、ポール自体が1メートルちょいぐらいなので、このあたりは積もってもせいぜい数十センチといったところでしょうか?

ほとんど積雪の無い山道

宮城蔵王 遠刈田(とおがった)温泉

途中農地があったり元温泉地だったような場所があったり、それらを通り過ぎてさらに山道を進むと、突如景色が開けて目の前に町が広がっていました。

山道から突然町に出た

おー!ここが遠刈田温泉か〜。

ちなみに、遠刈田温泉ではあちらこちらに宮城蔵王遠刈田温泉と、『大阪近鉄』かよ?みたいな表記がされていますが、本来蔵王は山形と宮城の県境にまたがる連山。そのため、蔵王という地名は、宮城側にも山形側にも存在するのですが、いわゆる私たちが蔵王と聞いてイメージする蔵王温泉や蔵王温泉スキー場は、住所的には山形県にあるため、ただ漠然と『蔵王』と書くと、おそらくあっちの蔵王と混同されるからなんだと思います。

町の中に入ると、中心地と思しき整備されたバスロータリーの周りに、古い外湯を模したような大きな建物が建っているのが見えます。

町の中心地には、かなり大きな外湯が

町の中心地にある外湯『神の湯』

遠刈田温泉の外湯『神の湯』

ちょっとひとっ風呂入って行こうかと、温泉施設の方に行くと、その隣には宿泊案内所も併設されていました。

住宅街にあるので、素泊まりでも夕飯には事欠かない遠刈田温泉

遠刈田温泉には普通に住宅もたくさんあって、コンビニや酒屋、居酒屋や食堂など、もし素泊まりになったとしても夕食には事欠かないであろうお店が、こじんまりとした温泉街に寄り集まっています。「今夜の宿はここで探そう」とツレ。

遠刈田温泉の町並み

ここまでツレに来させておいてアレなのですが、どうしても蔵王温泉じゃないといけない理由も実は特になかったので、私もいい考えだと承諾。

観光案内の前に並べて置いてある、宿のリーフレットをあれこれ物色して、まずは旅館三治郎という温泉街の高台にある、露天風呂が素敵な宿に本日の空き部屋を確認してみました。しかし、生憎一番高い一人25000円の部屋にしか空きがないとのこと。二万円台は私達にはちょっと予算オーバーです。

でもそれにしても、三治郎って遠刈田温泉ではそこそこ高級な部類に入る宿だと思うのですが、そこでも一番高い部屋で25000円って、遠刈田温泉は全体的に値段安めなのかも知れませんね。

自力でちまちま探すより、宿泊案内で聞いたほうが早いと、「露天風呂があって一万二千円以下で食事が付くとこ」という条件で調べてもらうと、川沿いにあるさんさ亭という和風ホテルに空きがあるとのことで、そちらに宿を決めたのでした。

温泉街にある、どういうセンスなのかよく分からないコンビニで酒を調達し、いざ本日の宿へ!

天狗の巨大な面が飾られたデイリーヤマザキ

川沿いの和風ホテル さんさ亭

さんさ亭は、観光案内から200mほどの場所にある予想外大きなホテルでした。実を言うと、観光案内にもさんさ亭のリーフレットが置いてあったのですが、リーフレットから想像する宿があまりにもショボそうだったために、二人それを口にするまでもなく『・・・こりゃねーな』と無言で棚に戻してしまっていたのでした。何だ、意外と立派なホテルじゃないの。

さんさ亭外観
さんさ亭ロビー

私達が泊まるのは、正面玄関のある建物と繋がってはいますが、どうみても古い外観の隣の建物です。旅館案内では、「建物が古い・トイレが和式」など、部屋に空きがあってお手頃価格な理由を幾つか挙げられていましたが、絶対それだけじゃねーだろ?と思いつつ部屋に通されると、案の定部屋からの景色は…

下の屋根で景色はあまりよくない、旧館の二階

ま、この値段じゃねー。多分、もう一階上の部屋や、新館の方ならもっと景色はいいんだと思います。その代わり、値段もそこそこするんだろうけど。飛び込みで安い部屋取れたし充分充分♪

ちなみに部屋はこんな感じ・・・って、これじゃワカランね(笑)よくあるフツーの和室でした。そしてトイレは和式。

謎のポーズ

遠刈田温泉 もう一つの外湯『壽の湯』は、地元の人の利用が大半

早速浴衣に着替えて、外が明るいうちに外湯に入りに行っておくことにしました。

宿の前の道をまっすぐ行くと・・・

遠刈田温泉には、先程の観光案内の横にあった神の湯の他にも外湯があって、さんさ亭から歩いて五分とかからない場所にある壽の湯へ向かいます。

ものすごく古い豆腐屋さん

壽の湯は、年代物の豆腐屋の隣の建物脇を入ったところにあります。『ゆ』の看板が目印。

分かりやすい『ゆ』の看板が!

中までは撮影出来ませんでしたが、入ってすぐのところに番台というか受付があって、受付係の人に300円払って中に入ります。

壽の湯外観

中は大きな湯船が浴室の半分を占めていて、湯船の反対側の壁には5〜6台カランが備え付けられていますが、確かシャワーは無かったような?古そうな建物外観ですが、中は古いのかレトロっぽく作られた新しい建物かわかりませんでしたが、かなり綺麗でした。

石鹸やシャンプーなどは普通に使えます。私が行った夕刻は、お風呂セットを持った地元の人たちで、女湯はほぼ満員でした。神の湯に比べて奥まった場所にあるせいか、観光客には少し場違いな感じ。

泉質は硫酸塩線で、少し濁りのある黄色っぽいサラッとしたお湯です。匂いなどは特に感じませんでした。当初のにごり湯の予定からは大きく外れてしまったけど、これはこれで嬉しい誤算。

湯温は、ちょっと高めの45度ぐらいだったと思います。小さいお子さんも何人か入りに来ていましたが、みんなこんな熱いお湯にグズることもなくフツーに入ってるなんて偉いですねぇ。今でこそ、50度近い激熱の温泉にも慣れで入れるようになった私ですが、小さい頃は絶対こんな熱いお風呂入れなかったと思います。

ツレが男湯の方から先に上がると声をかけて来たので、五分ほど浸かって私も上がりました。ツレが出張中、我が家の風呂が壊れてしばらく近所の銭湯に半月程通っていたのですが、何故か家の近所の銭湯は片っ端45度以上の激熱風呂ばかりなので、気がつけば私の方がツレより熱いお湯に耐性が付いてしまっていたみたい。

溝を温泉が流れているので、上に立つと暖かい

宿から壽の湯の途中の側溝からは、ほんのりと湯気が立ち上っていて、網の上に立つと流れる温泉の熱が伝わってきます。

しかし、ここの側溝を流れる温泉は、ほのかに硫黄っぽい匂いがしたような気がするのですが、壽の湯のお湯は匂いしなかったなぁ?どこかに別の源泉があるのでしょうか。調べてないので不明。

さんさ亭は、価格対満足度が半端無く高い宿だった!

宿に帰ると、その足で宿のお風呂にも入っていくことにしました。

さんさ亭大浴場前

大浴場は、新館の地下一階にあります。地下というか、川沿いに掘り下げてあるような構造みたいになっています。

写真は、深夜人が居ない時間帯に撮影したものです。

さんさ亭内湯

ほぼ無色透明の内湯に対して、露天風呂のお湯はかなり茶色く濁っています。


さんさ亭露天風呂1

さすがにこれだけの規模のホテルでは循環ろ過はされているのだろう思っていたら、源泉温度が高いので加水されてはいますが、かけ流しなんだそうです。

露天風呂のお湯の注ぎ口や床は、温泉の成分が結晶して、鱗のようになっています。

温泉成分がこびりついた、さんさ亭露天風呂の床
お湯の注ぎ口もガビガビになっている

せっかくの川沿いなんだし、もうちょっと景色が見えたらいいのにね。確か家族風呂とかも無かったような・・・?でも、私の想像を遥かに超えて素晴らしいお湯とお風呂でした。大満足!

湯上がりには麦茶のサービスが

湯上りには、麦茶のサービスも。気が効くね〜。

この価格でこのグレードは、よそではほぼ無い!さんさ亭の美味しすぎる食事

夕食は広間食になりますが、飛び込みでかつ一番安いプランにも関わらず、これは一体…

値段の割りに超豪華な夕食

何かの間違いじゃないの?帰りに別料金請求されたりしない??

ちゃんと料理にもお吸い物とデザートついてるのに、広間中央にはサービスの豚汁とフルーツもあったり。

豚汁・フルーツはおかわり自由

肉野菜の産地で、食べ物のレベルの違いに驚愕

しかもね、もう料理がどれもこれもまー美味しいのよ。料理人の調理の腕前でもあるんだろうけど、素材のそもそものグレードの違いっつーか、やはり東京には超えられない壁が有りますね。魚ならまぁ海の近くが美味しいのは想像付きますけど、北海道とか新潟とか、水や農産物や畜産物の美味しい地方に行くと、地味に野菜のレベルも凄くて感動することがしばしばあります。宮城もそんな感じの場所でした。

特にこの豚汁の豚肉は、脂がサラッとしていてとっても美味しかったです。味や香りは普段食べてる豚肉には悪いけど、もはや別次元でした。多分、東京のスーパーだと、黒い高級感漂うトレーに入ったやつでも、ここまで芳醇な味わいは無いでしょうね。

サービスの豚汁

最初は、メインの豚肉のすき焼きを見て、「まー、安いプランだし牛じゃなくてもしょうがないか…」と思っていたのですが、これはこういう料理として大変に美味しゅうございました。

夕飯ゴイスー!しかもみんな旨い!

お隣のテーブルは、上のグレードの牛すき焼きでしたが、むしろこの内容の食事だと、牛だとちょっとヘビー過ぎだったかもね。たまの贅沢でこの豚肉お取り寄せしちゃおうかしら?

すき焼きの卵を、鉄板で炒めてオムレツを作るツレ。ツレは結構食べ物の好き嫌いが多くて、旅先での食事も何皿かは絶対残すのですが、今回は全て平らげました。珍しいー!

翌朝のバイキングも、それはそれはもう美味しかったです。リーフレットにも大きく、朝ごはんが美味しいと書いてありましたが、さすがその自信は伊達じゃないです。

多分、価格対満足度でここの食事を上回る宿は、この先そうそう現れないのではないかとさえ感じました。ぜひまた来たいし、人にも良かったとオススメ出来る宿でした。


追記; 何と私が訪れた約二ヶ月後、さんさ亭が民事再生申請とのニュース!

デスブログかっつーぐらいのタイミングですが、結構いい宿だったのに何故?と思ったものの、そういえば遠刈田温泉の観光案内でさんさ亭のリーフレットを手に取った時、その言いようもないB級感から「・・・ここはないな」と直感的に思ったのも事実。宣伝や広告って大事だなと痛感した次第でした。

さんさ亭リーフレット表紙

とはいっても、倒産したわけではないので現在でもホテルの営業は続けていますが、この記事に書いた内容からは大幅に規模の縮小などが図られている可能性があります。

遠刈田温泉 さんさ亭へのアクセス

住所:宮城県刈田郡蔵王町遠刈田温泉東裏30

Tel:0224-34-2211

URL:http://www.zao-sansatei.co.jp/

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