新ブログ「べっぷ移住物語」

福島県

湖底から復活した奇跡の露天風呂〜大塩温泉たつみ荘〜

2015/10/26

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湯之谷温泉郷大湯温泉の近くにある駒の湯山荘に立ち寄った二人は、酷道352号線で奥只見湖方面から奥会津の大塩温泉を目指しています。

奥只見から奥会津の大塩温泉を目指す

大塩温泉に到着した時、時計は午後4時を回っていました。

大塩温泉は国道沿いに数軒民宿のような小さな宿が建っていますが、今夜の宿のたつみ荘は通りからは少し奥まった場所にあります。

国道から奥まった場所にあるたつみ荘の看板

国道沿いに立つ看板を目印に、分岐した細い道を100メートルほど進むと青い屋根の建物が見えてきました。

たつみ荘は国道から少し奥まった場所にある

到着!いやいや、遠かったわ。

たつみ荘玄関

会津地方の川沿いには、たつみ荘のような小さな釣り宿があちこちにいくつもあって、中には温泉を引いているところも少なくはありませんが、今回わざわざ東京からたつみ荘に予約までして来たのは、ここの露天風呂が知る人ぞ知る秘湯だからであります。

玄関の前に、超かっこいいキャタピラ車が停まっていました。

軽自動車サイズのキャタピラ

さすが雪国。うおー!運転してみてぇ!

玄関を入ると横に帳場、真正面に台所があり、夕飯の仕込みの真っ最中だった女将さんが出てこられました。

たつみ荘の玄関を入るとすぐに台所がある

客室は建物の二階で、二人用にしてはかなり広めです。備品はテレビのみで、歯ブラシやタオル、浴衣などは一切ありません。

たつみ荘の客室

60年ぶりに姿を現した大塩温泉の河原の露天風呂

女将さんによると、今ちょうど露天風呂に人がいないから、二人で入るなら今がチャンスですよ!とのこと。

露天風呂は宿の建物の裏

露天風呂へ行くには、玄関から一旦外に出て建物の裏に回ります。

階段を下りると、赤褐色に変色した湯船にうっすらと濁った温泉を湛える露天風呂が!

大塩温泉たつみ荘の裏の露天風呂

しかし、今回のお目当てはこの露天風呂ではありません。まぁ、こっちも後で入るけど。

川沿いに降りる道無き道を、滑り落ちるように下っていくと・・・

河原の露天風呂への道は険しい

目指す温泉は先ほどの露天風呂の真下にあり、露天風呂からの温泉の排水で岩肌がオレンジ色に変色しています。崖の上に重機があるのは、以前はこの上に共同浴場があったのを建て替えているんだそうです。

温泉で変色した山肌

とうとう巡り会えました!大塩温泉河原の露天風呂!

大塩温泉河原の露天風呂

仕切りの右と左で泉質が違うのか、左のほうが濁っていて表面に油のような皮膜が浮いています。

後でたつみ荘のご主人にここの泉質について尋ねてみましたが、調査をしていないので分からないとのこと。なぜ調査をしていないのかというと、この温泉は数年前までダムの底に沈んでいたという経緯があるからです。

2011年の7月まで、たつみ荘の裏はダム湖でしたが、新潟・福島豪雨災害の際にダムがぶっ壊れて貯水能力を失い、湖底に沈んでいた湯船が60年ぶりに地上に姿を現しました。

湯船の縁の木材なんかも、60年前の当時の物なんだそう。

泉質の詳細は不明ながら、炭酸泉であることは間違いないです。なんたってこの泡付き!

すごい泡付きの炭酸泉

大分の長湯温泉とか七里田温泉とかよりも、ひょっとしたら大塩温泉の河原の露天風呂の方が炭酸の泡付きは凄いかもしれません。

上の写真では、湯船の右側に温泉の注入口がありますが、湯船の底から気泡が立ち上っていて、足元からも源泉が湧出しているのが分かります。

湯船の底はあちこちに亀裂が入っていて、温泉はこの割れ目から湧いていました。

割れ目から源泉が湧いている

季節限定露天風呂は現在は通年営業

先ほど入らずに通過してきたたつみ荘の建物の裏の露天風呂は、本来3月下旬~5月下旬の期間にしか温泉が噴出しなかったそうですが、今は工事中の共同浴場の源泉を引いているので通年営業。しかし呼び名は今でも「季節限定露天風呂」です。

それにしても、山の中とはいえまだ9月上旬だというのに、奥会津の夕方は東京の10月上旬ぐらいの体感温度です。家から持ってきた寝間着、半袖半ズボンなんだけど寒くて風邪引いちゃわないかしら?しかし、ぬるいとはいえやはりそこは体の芯から温まる炭酸泉なので、結局朝まで半袖半ズボンで全く問題ありませんでした。炭酸泉の保温効果って、鉄泉や食塩泉ほどきつ過ぎなくて汗もダルさも少ないしいいですね。

風呂から上がると、先ほどの道無き道を再び登って宿まで引き返します。せっかくお風呂に入ったばかりなのに、宿に着いた時にはサンダル履きの足が泥だらけになってしまいました。


夕飯の時間までまだ少しありますが、何品か料理が出来上がってるそうなので、それをつまみながら食事が出来るのを待つことにしました。

たつみ荘の夕食

出てきたのは馬刺しとか揚げたての天麩羅とか、ご飯もお酒も進むおかずばかりです。

会津名物の馬刺しは、この辺では味噌を付けて食べるんだそうですよ。

・・・と、写真を撮る冷静さがあったのはこの辺りまで。宿のご主人と話しながらお酒を飲んでいると、他のお客さんも続々と到着し、気がつけば10人近くが同じダイニングテーブルを囲んでいました。

変わった経緯を持つ露天風呂があるせいか、この日のお客さんもみんな一風変わった人たちばかりでした。というか、この日の宿泊客はみんな車かバイクの趣味のある人たちばかりだったんですが、たつみ荘さんはバイク乗りや車好きが集まる宿なんでしょうか。偶然かな?

あまりにも楽しい食卓だったので、宿のビールを私とツレでほとんど飲んでしまい、ホントにすいませんでした。

季節限定露天風呂は、河原の露天風呂ほどの泡付きはない

食後、寝る前にひとっ風呂浴びることにしました。しかし、さすがに泥酔状態で暗闇の中を河原まで下りるのは危険過ぎるので、今回は季節限定露天風呂の方へ。真っ暗だし酔っ払ってたので記憶が定かではないんですが、たつみ荘の方の露天風呂は河原のお風呂ほど肌に泡が付かなかったように思いました。


翌朝、目が覚めると8時半を回っていました。朝食を済ませてチェックアウト。帰る前にもう一度河原の露天風呂に入っていくことにしましょう。

建物の裏に回ると、季節限定の露天風呂はちょうど掃除中でお湯が抜かれていました。掃除をしているのは宿の方では無さそうですが、持ち回りで地元の人がやってるんでしょうか。

今年はいろんな温泉に行ったけど、大塩温泉の露天風呂はお湯もロケーションもインパクト抜群で、たつみ荘の人は感じが良いいし常連さんもみんな楽しい人で、私の中で本年度ナンバーワンの宿でした。

小一時間長湯して温まりすぎたので、川で体を冷やすツレ。9月なら意外と普通に入れる水温らしいですよ。

さてそろそろ出発しますかね。ダムが再建されれば、河原の露天風呂は再び湖底に沈んでしまうので、興味のある方はなるべくお早めに。

本日の目的地は全く決まっていませんが、ラーメン好きのツレの為に喜多方方面に向かう予定です。

・・・つづく

注意:河原の露天風呂は、2014年はこの記事の直後から川が増水し、2015年の春先までは入浴できない日が多いそうです。立ち寄りの際は、事前にたつみ荘さんに問い合わせることをおすすめします。

大塩温泉 たつみ荘へのアクセス

住所:福島県大沼郡金山町大塩休場3106-2

Tel:0241-56-4158

URL:http://tatsumisou.blog.ocn.ne.jp/blog/

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