新ブログ「べっぷ移住物語」

福島県

玉梨・八町温泉の素朴すぎる共同浴場

2016/02/21

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西山温泉を後にし、只見川に沿って沼田街道を西に向かって走ります。

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只見川に沿って走る快走ルート

次なる目的地は玉梨温泉。玉梨温泉の周辺には、小規模な温泉地がいくつも点在していて、これらを総称して金山温泉郷と呼ぶ人もいます。

鉄道愛好家垂涎のJR只見線

沼田街道に沿って走るJR只見線は、豊な自然に囲まれた絶景のロケーションやノスタルジックな駅舎の雰囲気に加えて、国鉄時代から走っている『キハ40系ディーゼルカー』が未だに現役で運行していることなどから、撮り鉄垂涎の人気路線となっています。

そのため沿道のあちこちには、大掛かりな撮影機材を持った鉄道ファンがシャッターポイントを求めてぞろぞろと歩いています。

道からはこんな物凄い年代物の鉄道橋や・・・

歴史を感じる鉄道橋

撮り鉄ならずとも心踊る撮影スポットがあちこちに見られます。

只見川に架かる鉄橋

いやしかし、テツの皆さんすごい情熱だわ。撮影スポットの多くは、近くに車が停められそうな場所はほとんどないようでしたが、皆さんどこかから電車か歩きで来られてるんでしょうか。

でも、この辺りは過去にも何回か通ったことがありますが、今日はいつにも増して鉄ちゃん多いな。紅葉シーズンだからかな。

食堂などは一切ない奥会津では、道の駅は激混み

昼時だったので、金山町の道の駅奥会津かねやまに立ち寄りました。しかし、この辺りは近隣に一切飲食店が無いため、案の定道の駅の食堂は大混雑。空席待ちの人が食堂の外まで溢れかえっています。この分じゃ30分以上は待たされそうだな。

かと言って、この道の駅の他に食事が出来そうな場所はほとんど期待できなかったのですが、並ぶのが嫌だったので道の駅はとりあえずスルーし、先に進むことにしました。

JR只見線では、定期的にSLが走るイベントが開催されている!

しばらく進むと、会津川口駅の前に人だかりができていました。ちょっと寄ってみることに。

会津川口駅では何やらイベントが開催中

会津川口駅はこの一帯では最も開けていて、駅前にはガソリンスタンドもあるし、駅舎には何と!JAのATMなんかもあります。

いや、ホント馬鹿にしてるわけでもなんでもなく、この辺りに住んでる人は、現金は年金みたいに郵便屋さんに配達してもらう以外手に入れる手段が無いんじゃないかってぐらい、金融機関もコンビニさえも全く無いので、初めて奥会津に来た時は、会津川口駅のATMを見て砂漠でオアシスを見つけたような気分になったものです。

駅前のバスロータリーではテントが設営されて、何やら食べ物が提供されている様子。

今日は何のイベントかとホームを見ると、何とSLが停車しているではありませんか!

本日はSLのイベントの日だったらしい

そうか、さっきからやけに鉄ちゃんが多かったのは、SLが走るイベントがあったからなのね。

しかしこのイベント、SLは撮影だけで乗車はできないらしい。何だ〜、撮るだけなの?ちょっと乗ってみたかったな。

そしてSLのお隣のホームには、国鉄時代から走っているという『キハ40系ディーゼルカー』。こっちは普通に乗れます。

『キハ40系ディーゼルカー』

奥会津地方のイチオシグルメは、やはり蕎麦

一通りSLの写真を撮影して満足したので、表のテントで何か買って食べることにしました。

テントはよく見ると自治体の名前のプレートが下がっていて、近隣の町や村が名物を持ち寄って出店している、ちょっとしたご当地グルメイベントみたいになっています。

会津川口駅前では近隣の自治体が名物を持ち寄って物産展が催されていた

これは蕎麦を揚げたやつに野菜と甘酸っぱい餡がかかったそば揚げ

そば揚げ

そして、こっちは麺に炭が練りこまれた、真っ黒なお蕎麦。柚子胡椒風味で、さっぱりして美味し〜い♪

炭が麺に練りこまれた蕎麦

しかし両方共デパートの試食みたいな量で、こんなんじゃ全然足りないよ!駅の中にもおにぎりやパンなどを売る小さな売店がありましたが、この日はイベントのため全て完売。うぅ、腹減った…

廃線が決定した、水害で大打撃を受けた只見線会津川口〜只見間

ふと見ると、先ほどSLが停車していた場所から少し離れた場所から、煙が上がっていいます。

何をしているのかと見に行ってみると、機関車の先頭車両を方向転換するために、数人がかりで線路を回転させているところでした。

人力で線路ごと回転させ方向転換する
方向転換完了

回した線路は元に戻しときましょうね〜

再び人力で線路を元に戻す

JR只見線は平成23年の水害で甚大な被害を負い、特に被害の大きかった会津川口駅〜只見駅の区間の復旧は断念したと、今回この記事を書いていて初めて知りました。会津若松方面から来た場合、この会津川口駅が只見線の終着駅となり、ここから先に進むには代替輸送のバスに乗り換えて只見駅に向かう必要があります。

2012年9月に奥会津に訪れた時の様子。橋桁だけが綺麗に流されてしまった橋や・・・

2012年奥会津の水害の状況

鉄橋が丸ごとごっそり流されてしまっている箇所がいくつもあって、初めて現状を目の当たりにした時には思わず言葉を失いました。

2012年の只見線の状況

そうか、断念したのか。それほど乗客数が多いとは思えない只見線に、あれだけの規模の破損の復旧費用が工面できるとは到底思えなかったのですが、やっぱり・・・

釣り宿が密集する小栗山温泉

ではでは、会津川口駅を後にして玉梨温泉を目指します。

会津川口駅の近くから分岐する国道400号線に逸れ、五分ほど進むと農家民宿のような小さな宿が集中している場所があります。駅からもまずまず近いので、只見川の川釣り客相手の釣り宿でしょうか。

釣り宿が密集する小栗山温泉周辺

その中でも、国道から数十メートル低い場所にあって少し見えづらい場所に、文伍という温泉宿があり、この辺りは小栗山温泉と呼ばれていますが、おそらく文伍以外の宿はただの釣り宿で温泉はないと思われます。

ところで、昨夜宿を探している時伍助にも電話で問い合わせてみたのですが、その際応対に出た男性が死ぬほど感じが悪く、以前泊まった南会津の湯野上温泉でも、宿の人に非常に無礼な応対をされて頭にきたことをこのブログに書きましたが、ひょっとすると会津では、こういった態度を取る店や宿はままあるのでしょうか。

「あのねぇ、今言って急に準備出来るわけ無いでしょ?何考えてんの?」って、すごい剣幕で怒られて電話叩き切られましたわ。空室ありますか?って聞いただけなのに。

どなたかが、会津地方のこれらの客商売としてありえない態度の接客は、会津人のぶっきらぼうな言葉遣いのせいだとおっしゃっていましたが、こうも続くと実際そういうこともあるのかもなぁ、と思ったり。

会津の宿を題材に作品をいくつか描いたつげ義春先生も、こんなことを言っておられますしね。

もっきり屋の少女 冒頭

地方へ旅行するとときおり 藪から棒のような言葉遣いを聞かされることがある

ははん これがこの地方の方言なんだなと思っても……

たとえば

「にしらは ろくな銭もねいくせに 海だ山だってけつかる
本当にたまげたもんだ」

というような挨拶をされると オヤオヤこの人は何を考えているのかな……

という興味が湧いてくる

”もっきり屋の少女”より

しかし私はつげ先生とは違って、そんな応対の宿にわざわざ行くほど酔狂な人間ではないので、今回は文伍はスルーしますよ。まぁどっちにしろ昨日の言い草だと、文伍は宿として営業されているかどうかも微妙ですね。ましてや日帰りなんて。誰か最近行ったことある人いる?

ひなびた共同浴場が魅力的!湯量豊富な玉梨温泉

小栗山温泉を通過して10分ほど走ると、通り沿いに恵比寿屋と書かれた看板を出しているコンクリート造りの建物が見えてきました。

玉梨温泉の温泉宿、恵比寿屋旅館

恵比寿屋旅館は玉梨温泉に数軒ある温泉旅館のうちの一つで、建物の脇には、対岸に渡る朱塗りの橋が架かっています。

橋を渡ると、橋の袂にプレハブの共同浴場の建物が見えてきました。あれが次なる目的地、玉梨温泉の共同浴場です。

橋の袂には玉梨温泉の共同浴場がある

車は恵比寿屋の駐車場に停めるように書かれた看板が立っていましたが、どれがそうなのかわからなかったので引き返して恵比寿屋の玄関脇にバイクを停めました。

恵比寿屋旅館の玄関脇にバイクを停めて、歩いて共同浴場へ向かう

共同浴場の脇には民家のような建物があって、管理はここでされているのでしょうか。

共同浴場の手前にある民家

玄関先には野菜の無人販売所があり、烏骨鶏のような家禽が何羽も放し飼いにされていました。

烏骨鶏のような鳥が放し飼いにされている民家前を通って共同浴場へ

民家の前を通過してすぐの場所にあるのは、共同浴場とそっくりな外観の公衆便所。温泉の建物はこの奥です。

お風呂と思ったらトイレだった

共同浴場は無人で、一人200円以上を自主的にポストに入れる仕組みになっています。

玉梨温泉共同浴場外観

浴室は男女別で、湯船は三人ぐらいでいっぱいになってしまう大きさ。

玉梨温泉共同浴場”女湯”

注がれる源泉は透明ですが、浴槽にこびり付いている結晶は赤茶色をしています。

新鮮な証、透明のお湯
湯船のヘリにこびり付いた赤茶色の結晶

飲泉もできますが、決して美味しくはないですね。

浴室にはカランとシャワーが一つだけあり、一応体を洗ったりは出来るみたいです。湯温はちょっと熱目の適温。泉質は含芒硝食塩泉です。

玉梨とうふ茶屋には食事のメニューはほとんど無し

玉梨温泉共同浴場で温まったあとは、近くにあるという八町温泉を目指します。国道をさらに進むと、通り沿いに玉梨とうふ茶屋と書かれた古民家風の建物が建っていました。

奥会津には数少ない飲食店『玉梨とうふ茶屋』

あれっ?八町温泉は?

しかし、昼食を食べそびれていたので、豆腐と聞いて腹に溜まらなそうだからあんまりそそられなかったのですが、ここで食事を食べて行くことにしました。

しかし、店内に入るとそこは”茶屋”の名の通り、食堂やレストランというよりはカフェのような感じで、メニューも豆腐ドーナツや寄せとうふなど、食事とは呼べないようなものばかり。くそー、ここもご飯はやってないのか・・・

道の駅の混雑を見ればどこか一軒ぐらいはランチやる店や宿が出てきてもよさそうなもんなんですが、奥会津の人たちはやっぱり基本農家だからか、儲かる商売とか考えるのあんまり上手じゃないんでしょうかねぇ?ワカラン。

とはいっても、この辺りでは貴重な飲食店なので店内はかなり混雑していて、レジまで行くのも億劫になるほどの客の入りだったため、腹も満たされない上全く落ち着かなさそうだったので、今回は何も買わずに店を出ました。

玉梨温泉の真向かい、ほとんど同じ温泉地と言ってもいい『八町温泉 亀の湯』

え〜?それにしても八町温泉ってどれのことなん?

地図を改めてよく見ると、八町温泉は玉梨温泉よりもむしろ会津川口駅寄りにあるみたい。あ〜、じゃあ逆走してるわ。

でも会津川口駅の方から来た時、温泉っぽい建物なんてあったっけ?

来た道を引き返し、旅館恵比寿屋の前を通過するとすぐにありました!八町温泉共同浴場の看板。

ちょっと分かりにくい八町温泉共同浴場への入り口

何だ、玉梨温泉共同浴場のほぼ真向かい。そういや温泉っぽい建物は見えてたけど、あまりにもすぐそばなんで、てっきりどこかの宿の内湯か何かだと思っていました。

玉梨温泉共同浴場のほぼ真向かいにある八町温泉の共同浴場

八町温泉の共同浴場亀の湯は、料金は玉梨温泉と同じ200円ですが、こっちは混浴です。この時は男性の先客がいたので、空くまでぶらぶらして待つことにしました。

最近太ってしまってお腹ブヨブヨなんで、他人様にお見せするのも気が引けて・・・何だかね。

八町温泉のお湯は玉梨温泉とのブレンド

国道まで引き返して亀の湯を見下ろすと、よく見ると何やら対岸からパイプのような物が引かれています。あれってひょっとして・・・温泉?

玉梨温泉から温泉を引くパイプ

調べてみると、八町温泉の源泉は非常に湯量が乏しく、湯量豊富な玉梨温泉から引湯してカサ増ししているんだそうな。はー、なるほど。隣接してるから玉梨温泉とセットで呼ばれているというより、実際八町温泉の源泉の半分は玉梨温泉なんですね。

ぶらぶら10分ほど時間を潰し引き返すと、ちょうどさっき亀の湯に入っていた男性客は私と入れ違いで車道の方に引き返していきました。

こちらが亀の湯。湯船は一つだけですが、脱衣所は男女別に分かれていてカーテンが掛けられています。

八町温泉共同浴場内部

亀の湯の建物の外装は数年前に新しく建てなおされたものだそうで、壁には寄付金を納めてくれた団体や個人の札がたくさん吊るされていました。

温泉の注ぎ口は二つあり、おそらくモーターが付いている方の注ぎ口が八町温泉の源泉で、太い方のが玉梨温泉から引かれた源泉でしょう。

太い方のパイプが玉梨温泉の源泉

こうしてみると玉梨温泉の湯量は圧倒的で、亀の湯は玉梨温泉と八町温泉のブレンドというより、玉梨温泉のお湯に八町温泉のお湯をちょっと足してるという方が正しい感じさえします。

玉梨温泉のお湯の方が圧倒的に多い

泉質は玉梨温泉とほぼ同じでしょう。お風呂の建物は八町温泉の方が風情があって素敵でした。

風情のある八町温泉亀の湯

会津グルメ、ソースカツ丼と高遠蕎麦を食す!

玉梨八町温泉を後に、とりあえずずっと食べそびれていた昼食を食べに、道の駅奥会津かねやまに向かいます。

結局飲食店が見つからず、道の駅奥会津かねやまに引きアエスことに

時計はすでに午後3時前、さすがにもう昼時は過ぎたし空いてるだろうと思ったら、昼間よりはマシだったけどそれでも席が空くのに20分ほど待たされました。

お土産物などを物色しつつ、順番を待ちますかね。

ホントにえらいことになってた平成23年の豪雨災害

と、食堂の脇にこんな冊子を発見。

平成23年の豪雨災害についてまとまられた冊子

ぐわ~!只見線が逝ったあの時の水害って、こんなことになってたんだ・・・そりゃ鉄橋丸ごと流されるわ。

三陸の津波の被害やフィリピンの台風とかも由々しき問題ではありますが、もっと東京から近い場所でも支援が必要な場所があるというのに、メディアは何でこうも遠く離れた土地の災害ばかりを取り上げて報道するんでしょうか。

東京から近すぎると生々しすぎるから?自然災害は東京には全然関係のない場所でしか起こらないと思わせたいのか、報道する人がそう思ってるのか。

もっと色んな人達に奥会津の現状を知って欲しいと思いました。何か力になれることがあれば私も協力したいんですが、つっても私も生活レベルは底辺に近いとこに居る人間なので、子供の小遣いみたいな金額しか寄付出来そうにないし、こうやってちょくちょく奥会津を訪れて、多少お金を落としてブログに書くことで、微力ながらに貢献してる”つもり” (^_^;)

今話題のふるさと納税とか・・・検討してみるか。

トロみのあるソースと、ご飯の上にキャベツを敷くのが特徴 会津名物ソースカツ丼

そうこうするうち空席の順番が回ってきたので、ようやく昼食にありつくことができました。

高遠蕎麦とソースカツ丼のミニ丼セット

金山町特産の『アサギ大根』を薬味としてして使用した高遠蕎麦と、会津のB級グルメであるソースカツ丼のミニ丼セット。

ソースカツ丼をご当地グルメとして推している地域は日本各地にあって、例えば長野県の駒ヶ根や伊那市、栃木県桐生市、福井県福井市のヨーロッパ軒のカツ丼などが有名です。

しかし、一口にソースカツ丼と言っても地域によってそのスタイルは様々で、会津のソースカツ丼はカツの下に千切りキャベツが敷いてあるのが特徴。

ソースは他所の地方だと、カツ全体をウスターソースのようなシャバシャバの液体に浸けてからご飯に乗せているところが多いですが、会津のソースカツ丼はトロみのある甘めのソースがタップリと絡めてあります。イメージではもっとタップリとソースが掛かっている気がしましたが、店によって違うのかな?

ようやくありつけたお昼ごはん、大変美味しゅうございました。

食後は本日の宿探し。そろそろ東京に帰ることを考えながら、高速から近くて規模の大きそうな東山温泉を目指します。場所だけは決めましたが、宿の予約は取ってないんだけど、はてさてどうなりますことやら?

・・・つづく

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玉梨温泉 恵比寿屋旅館へのアクセス

住所:福島県大沼郡金山町玉梨横井戸2786-1

Tel:0241-54-2211

URL:http://www.ebis-ya.com

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