新ブログ「べっぷ移住物語」

佐賀県

武雄温泉の楼門は、格安旅館付きで温泉も入り放題!

2015/09/05

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2015年のゴールデンウィークは、7日間かけて車で佐賀~長崎を中心に周ります。
本日一日目。昨夜から夜通し走って九州に上陸した私たちは、佐賀県唐津市にある呼子港近くで昼食を食べた後、今夜の宿を探しに同じく佐賀県にある武雄温泉へと向かっています。

武雄温泉の最寄り駅、その名も武雄温泉駅に到着。武雄温泉駅は、やはり佐賀を代表する温泉地だけあって、新しくてかなり大きな建物です。駅舎内に観光案内などもありそうなのですが、ここに来て車の運転は一切していない私が先に睡魔に負けてしまい、ツレが一人で駅まで情報収集に行きました。うう、すまねぇ…

駅から戻って来たツレは、観光案内から何ヶ所か良さげな宿を見繕ってリーフレットを貰ってきてくれました。

その中で私が特に気になったのは、武雄温泉のガイドブックなどを見ると必ず写真付きで紹介されている、異国情緒溢れる不思議なデザインのこの赤い門。

これは町の日帰り温泉施設の前にあるその名も「楼門」で、武雄温泉のシンボル的な建造物なのですが、ツレが持ち帰ってきたパンフレットによると、この楼門がある日帰り温泉には、格安の素泊まり宿も併設されているらしい。

どっちにしろ、今からじゃどのホテルに泊まってもおそらく夕飯は付かないだろうし、武雄温泉は町中にある温泉地なので、夕飯を外で食べることについての心配も全くありません。だったら武雄温泉といえばココ!ってぐらい有名な楼門のある宿に泊まりたいなぁ… 値段も一泊4500円と破格だし。

しかし、ゴールデンウィークにそうそう簡単に部屋取れる?不安に思いつつ電話で問い合わせてみると、拍子抜けするぐらいあっさり空室ありとの返答。そういや明日って、カレンダー上では平日なんだっけ。

国道を脇道に逸れると、こざっぱりとして趣きのある、いい感じの通りに出ました。武雄温泉って、こんな所なのか〜。

突如、ホテルが何軒も立ち並ぶ立派な温泉街が現れました。その奥に、件の赤い門が見えますが、門の前には何台もの車が列を作っていました。どうやら、日帰り温泉の駐車場待ちの列のようです。あまりにもあっさり宿が取れてしまったので、てっきりもっとしょぼくれた温泉地なんだと思っていたら、何?こんなに流行ってんの!

駐車場の誘導係のおじいちゃんに泊まり客であることを伝えると、日帰りの列の脇から裏の宿泊者専用駐車場に誘導していただけましたが、それにしてもこの誘導のじーさん、ものすごく訛っててほとんど何言ってるか聞き取れず。

大人気の武雄温泉楼門

九州の方言てそんなに聞き取りづらいイメージ無かったんだけど、今までに出会った他の九州出身の人たちも、本気で喋ったらみんなこんな感じなんだろうか。

まるで温泉テーマパーク!一日じゃ入りきれない武雄温泉の日帰り温泉

楼門のある日帰り温泉には、元湯と蓬莱湯というお風呂があり、さらに別棟に鷺乃湯という新しい日帰り温泉、貸し切り風呂が5室、江戸時代の領主の鍋島氏が造ったとされる殿様湯と家老湯の二つの浴室が貸切湯として開放されており、まるで温泉テーマパークさながらの規模です。

武雄温泉新館

楼門の真正面に、楼門とよく似たデザインの2階建ての建物が建っています。この建物は武雄温泉新館。現在は資料館としては使用されていて、私たちが泊まるのは鷺乃湯の裏にある楼門亭です。

てっきり新館に泊まれると思ったのでちょっと残念ですが、一泊4500円ならこんなもんでしょう。

鷺乃湯の受付は楼門亭のフロントも兼ねていて、受付で料金を前払いしてチェックインを済ませると、裏口から宿の建物に案内されました。

楼門亭もかなり年季の入った建物

新館ほどではありませんが、こちらもかなり年季が入った建物です。

客室にはすでに布団が敷かれていました。備品はテレビと冷蔵庫、室内に洗面所と何とウォシュレット付きのトイレが完備され、素泊まりの安宿には充分過ぎるほどです。

ただし、浴衣や歯ブラシなどのサービスは無し。

また、宿の建物自体にはお風呂が無いので、表の日帰り温泉を利用することになります。蓬莱湯は21:30まで、その他のお風呂も24時までなので、深夜の時間帯にはお風呂に入ることができなくなりますが、楼門亭の宿泊者には貸し切り風呂以外なら何度でも入れるパスが手渡されるので、営業時間内であれば無料で好きな時に好きな温泉に入ることができます。

感動的ツルツル感!武雄温泉の日帰り温泉は是非体験すべき!

荷物を下ろして早速お風呂へ。

武雄温泉元湯と蓬莱湯

元湯と蓬莱湯は同じ建物にあって、元湯の入り口のすぐ脇が蓬莱湯の入り口になっています。

元湯と蓬莱湯は同じ建物

まずは元湯に入りに行くことにしました。元湯は武雄温泉の外湯の中では最も広く、木造の浴室はレトロな雰囲気を残しつつも、明るく清潔感のある内装に改装されています。壁面に並んだカランはシャワー完備。

武雄温泉元湯

画像は武雄温泉のリーフレットより

湯船はあつ湯とぬる湯に分かれていますが、ぬる湯の方でも42℃ぐらいあってちょい熱めでした。そういや、建物の前にそれぞれの湯船の湯温が表示されるコーナーが有りましたが、日によってかなり温度差があるんでしょう。泉質はアルカリ性単純泉。ヌルヌルとした湯ざわりで、入った瞬間に泉質の良さが実感できるほどの新鮮で個性的なお湯です。休日の夕方ということもあり、浴室は芋洗い状態の大混雑でしたが、これだけ大勢の人が入ってもお湯が死んでないって、けっこう凄い。

資料館は「へ〜!」の連続、武雄温泉は温泉テーマパークとして作られた!

風呂あがり、涼みがてら武雄温泉新館を見学していくことにしました。

新館正面

新館は現在は資料館として利用されており、見学料は無料。玄関を入ってすぐの場所はお土産物屋さんになっていて、左右の扉から板の間に上がることが出来ます。

武雄温泉新館一階

板の間の奥にはさらにガラス戸があり、その奥には浴室が見えます。

五銭湯男湯入り口

こちらは五銭湯の男湯。浴室に使われている腰タイル(角ばったタイル)は、工場で量産されたタイルとしては日本最古で、佐賀県有田町で作られた製品なんだそうな。

五銭湯の男湯浴室

天井は木造の不等辺八角形で、中央に湯気抜きの塔が付いた独特な形状をしています。しかし、この屋根は平成10年に倒壊し、現在の浴室は復元された物。

浴室の奥に置いてある温泉マークは、かつては楼門、後に新館に取り付けられていました。ネオン管が付いているので、在りし日はあの楼門の上で光り輝いていたのでしょう。想像すると、何だかかわいいですね。

かつては楼門の上で輝いていた温泉マーク

武雄温泉を造った男、宮原忠直の軌跡を記した新館のパネル展示室

土産物屋の反対側の板の間には、武雄温泉の歴史がパネル展示されています。

土産物屋の反対側はパネル展示室

武雄温泉を語る上で外すことの出来ない郷土の偉人に、実業家の宮原忠直がいます。このパネル展示は、一代にして武雄温泉を日本屈指の温泉観光地にまでのし上げた、エポックメーカーとしての宮原忠直の軌跡とその経営手腕について主に記されております。

要約すると・・・

元は九州鉄道の鉄道マンだった忠直は、運送業界における時代の先読みでまずは頭角を現しました。

入社二年にして依願退職、佐賀~武雄間に鉄道が開通した翌日に宮原運送本店を武雄駅前に開業し、その後数々の事業を立ち上げて成功を納めた忠直は、30代半ばにして宮原グループを作り上げました。

1905年に武雄温泉組(後の武雄温泉株式会社)の組長となった忠直は、湯治場だった武雄温泉を一大温泉地にすべく、地質学の専門家に新泉脈を探させ、これを利用した武雄温泉リゾート構想をぶちあげたのでした。
これが現在の武雄温泉。昔ながらの温泉地だとばかり思っていたら、大正時代の実業家が作り上げた温泉リゾートだったんですね。知らなかったなぁ。


パネル展示室の奥には、五銭湯の女湯とその横に十銭湯があります。

五銭湯の女湯は男湯の方とほぼ同じ造り。

十銭湯は家庭サイズの小さな湯船です。

十銭湯

五銭湯よりもずっと小さなこのお風呂の値段が二倍もするのは、やはりカラフルな装飾が当時としては倍に値する高級感だったのでしょう。湯船の底に敷き詰められた色鮮やかなマジョリカタイルは、大正十五年に施工された当時そのまま。

当時のタイルそのまま

貸切風呂もあります。

二階も見学することができます。二階は宴会場か、お風呂あがりの休憩室のような感じですね。

二階の座敷

二階から楼門を望む。それにしても凄い湿気。一雨来そうだなこりゃ。

新館二階から楼門を望む

楼門をデザインしたのはビックリなあの人だった!!

武雄温泉の再開発を始めた宮原忠直が掲げたテーマはコレ。

「武雄温泉を龍宮城にしてみせる」

九州では、中国とか沖縄とかから来たような竜宮城っぽい建物をよく目にしますが、武雄温泉の楼門は本当に龍宮城をモデルとして作られました。天平式楼門と呼ばれ、何と釘が一本も使われていない本格的な作りです。

さらに驚いたのはこの楼門と新館ともに設計した人物。それは何と!日本近代建築の父と呼ばれ、東京駅を設計した辰野金吾です。

辰野金吾といえば東京駅の他にも、日本銀行本店や大阪市立中央公会堂、ソウルの朝鮮銀行(現・韓国銀行)など数々の西洋建築を残しています。しかし、武雄温泉楼門のような木造建築を設計した例は他にはありません。

辰野金吾は唐津市の出身だそうな。宮原忠直が辰野金吾に設計を依頼した理由は、人が呼べる有名建築家だからというだけでなく、佐賀出身ということも大いにあったでしょう。武雄温泉のデザインは施主の宮原忠直の強い要望が反映されていると言われていますが、それだけではなく、辰野金吾の地元の文化に対する畏敬の念や、郷里への愛着がこの楼門から伝わって来るようでした。

そういえば、以前佐賀のゆるキャラの「有明ガタゴロウ」がTwitterで、

「グリコも森永も創業は佐賀」

ってつぶやいてたけど、佐賀って意外と大物輩出してるんですね。みんな県外に行っちゃうってだけで・・・

一つ賢くなったところで、部屋に戻って夕飯まで少々仮眠するとしましょう。

刺し身のメニューが全部生肉!武雄温泉近くの居酒屋「屋台村」

がしかし、目が覚めるともう夜の9時!

土砂降りの武雄温泉

しまった~!と思いながら表に出ると、夕方まではあんなにいい天気だったのに、台風のような土砂降りになっていました。

ライトアップすると、ますます日本離れしてるな。

ライトアップされた楼門

鷺乃湯のフロントの人によると、武雄温泉には結構大きな飲み屋街があるそうなのですが、この空模様ではウロウロする気にもなれず、今夜の夕飯は宿から歩いてすぐの居酒屋「屋台村」に決めました。

武雄温泉楼門から50メートルほどの場所にある居酒屋「屋台村」

店内は五人がけぐらいの小さなカウンターと座敷が数席あるだけ。客は私達以外に、仕事帰りと思しき土木系のお兄さんたちが3人ほどいるだけです。

武雄温泉屋台村店内

私たちが席につくと、オーダーを取りに来たおばちゃんが開口一番「今日はまだレバ刺しありますよ」

何?レバ刺し?出していいのか…と訝しく思いつつも、促されるままに注文すると、出てきたのは見慣れた牛レバ刺しよりかなり小さいようです。鳥なのかな?

何でも美味しい屋台村の料理

というか、お品書きを見ると「刺し身」の項目が全てレバ刺しや鳥刺しなどの生肉ばかりで、魚が全く無いという(笑)

九州では普通なのかしら。

庶民的な雰囲気のお店でしたが、お通しから何から、ほんとに全てが最高に美味しかったです。

近所にこんな店、あったらいいなぁ~

イベント性の高いお風呂が特徴「鷺乃湯」

外に出ると雨は小降りになっていました。時計を見ると23時50分、ぎりぎり鷺乃湯の営業時間に間に合いそうなので、ひとっ風呂浴びてから部屋に戻ることにしましょう。

鷺乃湯は他のお風呂とは違い、露天風呂やサウナ、バブルバスなどのイベント性の高いお風呂が特徴。写真撮れるかな?と思ったけど、雨の中こんな時間にも関わらず女湯には何人もお客さんがいて断念しました。人気あるんだな、武雄温泉…

結局、部屋に帰るとそのまま朝までぐっすり眠ってしまいました。


武雄温泉の開始時間は早く、朝は6時から営業しています。早起きしてお風呂の写真を撮影させてもらおうと思っていたのですが、目が覚めるともう6時半。表に出ると、駐車場はもうすでにかなりの数の車が停まっています。

元湯に行ってみると、やはりもう先客が大勢おられました。

武雄温泉のお湯は源泉かけ流しなので、昨日はちょっと熱めぐらいの温度だった元湯のあつ湯は、今朝は痺れるような高温になっていました。

結局、蓬莱湯と貸し切り風呂は利用しませんでした。貸し切り風呂の殿様湯湯がちょっと気になったんですが、60分3,800円とちょっと高いのでツレに却下されてしまって入れず。

殿様湯

それではこれから朝食を食べがてら、嬉野温泉を目指します。本当にいいお湯、いい宿、いい温泉地で大満足でした。佐賀に何もないなんて、武雄温泉に一度来たらもう言えなくなりますよ、きっと。

・・・つづく

武雄温泉へのアクセス

住所:佐賀県武雄市武雄町大字武雄7425番地

Tel:0954-23-2001

URL:http://www.takeo-kk.net/spa/

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