新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 青森県

まるで小さな村のよう!巨大な湯治宿『酸ヶ湯温泉』

2015/09/05

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2014年夏のツーリング、一日目は十和田湖の北の山中にある谷地温泉に一泊しました。二日目は西に進み、同じく八甲田山にある酸ヶ湯温泉に立ち寄ってから日本海を目指したいと思います。

この日の谷地温泉は濃霧に包まれ、まるで雲の中にすっぽり入ってしまったかのような空模様です。

国道103号線を西へ

谷地温泉からいくらも走らないうちに、沿道に【猿倉温泉】と書かれた看板が立っていました。

谷地温泉のすぐ近くにある猿倉温泉

谷地温泉の周りは、一軒宿の温泉地が密集していて、猿倉温泉の他にも蔦温泉や城ヶ倉温泉、そしてこれから向う酸ヶ湯温泉などが国道沿いに点在しています。

本当は昨日のうちに近隣の温泉も何ヶ所か入りたかったのですが、徹夜で東北道を走ってきた疲れで結局どこにも行けませんでした。今日は酸ヶ湯温泉に行くため、残念ながらスルー。

猿倉温泉外観

ちなみに、猿倉温泉はこんな感じ。国道から宿までは数百メートルです。

無人の東屋があるだけの”まんじゅうふかし”

地図上では谷地温泉と酸ヶ湯温泉は直ぐに見えるんですが、標高差があるのか少し走ると広葉樹に覆われていた沿道の景色が荒涼とした高山地帯の様相を見せ始めました。

荒涼とした八甲田山の景色

そろそろ酸ヶ湯温泉というところで、道の脇に100メートル四方ぐらいの小さな沼が現れました。

地獄沼

沼の名前は地獄沼。温泉が流れ込んでいるのか、水が白っぽく濁っています。そして国道を挟んで沼の反対側には、林道の入り口の路面に白いペンキでまんじゅうふかしと書かれていました。

気になってそっちの道に逸れると、道はすぐに急勾配のダートになりました。

まんじゅうふかしへの道はダート

今回の旅はネイキッドなので、ダートが続くと戻って来れなくなる危険もありますが、坂道を下って行くとすぐに道端にもうもうと湯気を拭き上げる小さな小屋が現れました。

湯気を吹き上げる小屋が見えてきた。あれがまんじゅうふかし?

これがまんじゅうふかし?まんじゅうを売る茶屋でもあるのかと思ったら、調理器具が置いてるわけでもなく源泉の小屋があるだけにしか見えないんですが、何ここ?

小屋には調理器具も蒸し器もない

まんじゅうふかしの脇には東屋の建物があり、休憩出来るようにベンチが備え付けられています。

源泉小屋のそばにはやけに綺麗な東屋が

腰掛けてみると、下に温泉が通っているようでほのかに温かいです。やはりここは何か自前で食材と調理器具でも持ってきて、隣のまんじゅうふかしで調理して東屋で食べるとか、そういうコンセプトの施設なんでしょうか。

東屋のベンチはオンドルになっている

東屋のすぐそばに川が流れていて、惜しげもなく源泉がダバダバ廃棄されています。小屋の奥は行き止まりですが、生い茂る木立の奥にロッジのような木造の建物の屋根が見えました。

酸ヶ湯温泉は、まるで小さな村のように巨大な湯治宿だった!

その他には特にめぼしい物も見当たらないので、再び国道に引き返してきました。まんじゅうふかしからいくらも走らないうちに、無数の瓦屋根の建物が眼下に見えてきました。おお!あれが酸ヶ湯温泉!

峠の上から見下した酸ヶ湯温泉は、小さな村にも匹敵するような規模で、私が想像していたよりも遥かに大きな温泉宿であることが分かりました。

想像以上に巨大な酸ヶ湯温泉

緩やかなワインディングを下って行くと、酸ヶ湯温泉の正面玄関前に到着。

酸ヶ湯温泉の語源は鹿湯

ところで、酸ヶ湯温泉は元は鹿湯温泉という名前だったそうです。それがなまって「すかゆ」と呼ばれるようになり、強い酸性の泉質のイメージと重なって現在の漢字が当てられるようになりました。

確かに、鹿湯をズーズー弁で発音すると「スカユ」みたいな発音になるのは想像に難くありませんね。難読地名の由来は意外と単純でした。

巨大な古民家風の建物の左右に、古びた湯治部の建物と食事処が建っていて、まるで巨大なドライブインか道の駅のような佇まいです。

巨大なドライブインのような外観の酸ヶ湯温泉

しかし、正面から見ただけでは先ほど上から見下ろした建物の奥行きは想像もつかないでしょう。

酸ヶ湯温泉玄関

玄関を入ると、お風呂の券売機があります。酸ヶ湯温泉には混浴のひば千人風呂と男女別の玉の湯の二種類のお風呂がありますが、今回は長居はしないつもりなので、ひば千人風呂の方だけ購入。

酸ヶ湯温泉のエントランスロビーは、秘湯の鄙びた一軒宿のイメージからはかけ離れた豪華な造りです。

酸ヶ湯温泉のエントランス・ロビー

初日の宿泊先を決める際、酸ヶ湯温泉のホームページもチェックしたのですが、旅館部の方は一番安い部屋でも二名で一泊9000円以上と、湯治宿のイメージからするとちょっと高めで、実際酸ヶ湯温泉を訪れた第一印象は、旅館の方は建物の高層化こそしていませんが、秘湯宿というより大型リゾートホテルに近い感じがしました。

フロントでチケットを渡し、ひば千人風呂へ向かいます。

館内に貼られていた酸ヶ湯温泉のポスター。

酸ヶ湯温泉のポスター。ギューギュー詰め・・・

こんなギューギュー詰めで入るのやだな・・・そういえば昨夜泊まった谷地温泉の廊下にも、同じようにギューギュー詰めで湯船に浸かる入浴客の写真が飾られていましたが、この辺の温泉はみんなこんなに人でいっぱいなんでしょうか。

↓ 谷地温泉に飾ってあった写真。

谷地温泉に飾ってあった写真

千人風呂入り口。暖簾をくぐるとかつての番台がありましたが、今は無人のようです。

酸ヶ湯温泉は版画家の棟方志功が愛した温泉地で、彼は湯治をしながらこの宿で作品をいくつも制作したそうです。その縁で宿のあちこちに彼の版画作品が飾られていて、お風呂の中にも見ればまいね 見せればまいね(他人の裸をジロジロ見ない、自分の裸を意図的に見せつけない)という標語とともに、棟方志功の版画をあしらった張り紙がされていました。

先ほどのポスターの写真とは裏腹に、千人風呂には平日のせいか10人ぐらいしか人はいませんでした。

かつての千人風呂の受け付け

お風呂の写真はMAPPLE 観光ガイドより。

千人風呂の写真はMAPPLE 観光ガイドより

千人風呂は湯浴み着着用可

千人風呂には熱湯(ねつゆ)、四分六分の湯、打たせ湯があり全て混浴ですが、女性側の脱衣所からのアプローチに目隠しの壁が立てられている他、湯浴み着の着用も可能と女性客に対する配慮も充分にされているので、混浴初心者の方にもとても入りやすい温泉だと思います。湯浴み着はフロント脇の土産物屋で販売されています。

熱湯はその名前からめちゃくちゃ熱そうに感じますが、実際はどちらかといえばぬる目のお湯で、逆に四分六分の湯の方が熱めです。これは、熱湯が非常によく温まる泉質なのに対し、四分六分の湯は温もりの持続が熱湯より短く、四分から六分ぐらいの温まり具合になるからだそうです。

八甲田山ゆかりの人物『鹿内辰五郎』とは?

風呂あがりには、駐車場の脇の辰五郎清水で水分補給。辰五郎とは明治時代に酸ヶ湯に勤務していた山の案内人の鹿内辰五郎という人物で、多くの遭難者の人命を救い、かの八甲田雪中行軍遭難事件では五人を救助したそうです。

辰五郎清水で水分補給

ただ、水はここから湧いているわけではなく、標高1200メートルの地点から引水しています。

ではでは、有名な酸ヶ湯温泉も制覇したところで出発。これから日本海を目指します。

・・・つづく

酸ヶ湯温泉へのアクセス

住所:青森県青森市荒川南荒川山国有林酸湯沢50番地

Tel:017-738-6400

URL:http://www.sukayu.jp/Tops/index

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