新ブログ「べっぷ移住物語」

大分県

天使すぎる看板犬と日本一の打たせ湯!筋湯温泉「悠々亭」

2016/05/21

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日本三大秘境の一つ、宮崎県の内陸部に位置する椎葉村を後にした私たちは、阿蘇方面を目指し進みます。

宮崎県は2013年に九州を訪れた際、本州に帰るため宮崎カーフェリーに乗る直前に少し滞在しただけで、本来ならばもっと時間をかけて巡りたいところなのですが、宮崎県は温泉大国九州の中で温泉が極端に少ない地域で、どう頑張っても観光イベントに温泉を絡めることが難しく、結局今回も一瞬滞在しただけで通過することになってしまいました。

椎葉村から阿蘇へ抜ける国道265号線

椎葉村から阿蘇へ抜ける国道265号線沿は交通量はそこそこあるものの、椎葉村の中心部以外は林道のような荒れた細路が延々数十キロ続きます。沿道の木々の隙間から、眼下に水田の広がる阿蘇盆地が見えてきた時にはようやく人心地がついたような気分になりました。

ようやく阿蘇盆地が見えてきた

阿蘇の田園地帯の源「白川水源」

次なる目的地は白川水源です。白川水源はその名の通り熊本を流れる白川の水源で、周囲は公園として整備されており、阿蘇屈指の観光地となっています。

白川水源に到着

国道沿いに人だかりが見えてきました。白川水源は海外からの観光客の間でもよく知られた場所のようで、観光客の3分の1ぐらいは外国人のように見えました。

白川水源の入り口に立つ鳥居

水源の入り口には鳥居が立てられていて、「白川吉見神社」と書かれた額が掲げられています。約300年前、この地を訪れた領主の細川綱利公が湧水の美しさに感動し水源のそばに神社の建立を命じたと言われており、白川水源と名付けたのも細川綱利なんだそうです。

白川吉見神社の参道

境内はたくさんの土産物屋で賑わっていました。食事ができる店もいくつかありましたが、朝食を食べるのが少し遅かったので今回は見るだけです。

川沿いの参道

参道は、整地された道の他に川沿いのワイルドなルートもあります。当然のように険しい方を通ろうとするツレ。まるで人生のよう。

敷地の一番奥にある白川吉見神社に到着しました。

白川吉見神社前に湧水池が

祭殿の前には白川水源の湧水池があり、池の周りには柄杓や漏斗が置いてあって自由に汲んで帰っていいそうです。

池の周囲に柄杓と漏斗が置いてある

普通はいくら綺麗つっても、池の水をそのまま飲水として汲んで帰るのは抵抗があるのですが、この池の水は何か神秘の力で不浄なものは一切含まれていないような、そんな気がしてしまいます。

澄み渡った水源の水

熊本県は元は白川県だった!

白川吉見神社の祭神は、神武天皇の孫で阿蘇の開拓神とされる健磐龍命(たけいわたつのみこと)。神社を建立した細川綱利は、「この水源が余の領地の水田に恩恵をもたらす源神である」と、郡代に社殿を造営するよう命じたと言われています。

白川吉見神社の社殿

何と、今回はじめて知ったんですが、熊本県は明治時代の初期には白川県という名前だったそうで、白川の湧水がいかに重要視されていたのかがよく分かります。阿蘇で採れる米や野菜がこの澄んだ泉の水を水源として育っているんですね。まさに郷土の宝と言っても過言ではありません。

阿蘇くじゅう国立公園の打たせ湯の里、筋湯温泉

白川水源を後に、南を目指します。阿蘇中岳を西廻りで迂回ししばらく進むと、国道は再び山の中へ。高度が上がるにつれ空模様は曇り空から本降りの雨に変わり、雨雲の中に入ったかのように周りは濃霧に包まれました。おまけに、ここに来て激しい渋滞。今夜の宿もまだ決まっていないのに、こんなんで本当に大丈夫なんだろうか…

濃霧に包まれる阿蘇大橋

しかし、県道325号線から阿蘇大橋を越え国道57号線に入ると、どんより垂れ込めた雨雲は一気に切れ、頭上には爽やかな青空が広がっていました。通り沿いにうどん屋を発見し、ここで遅めの昼食です。

阿蘇ファームランド近くの武蔵うどん

食後は宿探し。昨夜は車中泊だったので、今日はちゃんとした宿に部屋を決めたいところです。何ヶ所か阿蘇周辺の宿に電話をかけてみると、思いもかけず数軒目で急にキャンセルが出たという温泉ホテルを発見することが出来ました。飛び込みでしたが夕飯の準備もできるそうで、料金は一泊二食で約二万円。私達が普段泊まる宿の相場よりは少し高めなのですが、連休中にこれ以上の条件が揃う宿が見つかるとは到底思えなかったので、今夜の宿は筋湯温泉の「九重悠々亭」に決定しました。

しかし問題は渋滞です。今昼食を食べている阿蘇ファームランド周辺から筋湯温泉までは、普通に行けば1時間半もあれば到着できる距離なのですが、表は未だに数珠つなぎの渋滞がどこまでも続いています。現在午後3時。それでも、よほどのことが無い限り夕飯の時間には間に合うはずですが、夕飯は一番遅い19時半にしてもらうことにしました。

筋湯温泉に向かって出発

それでは、筋湯温泉に出発。筋湯温泉は、阿蘇中岳の20キロほど北にある内涌蓋山(わいたざん)の南麓に位置する温泉地ですが、住所としては大分県九重町となり、今回は宮崎県だけでなく熊本県も通過することになりました。

阿蘇の北外輪山を目指して

田園の広がる阿蘇盆地を突っ切って、前方に壁のように立ちはだかる阿蘇の外輪山を目指し車を走らせます。危惧していた渋滞は市街地に入るとほとんど解消していました。

阿蘇の北外輪山頂上

前回来た2013年にも阿蘇の北外輪山を通過したことがありましたが、その時は天気が悪くほとんど景色が見えませんでした。せっかくこうして天気のいい日に再び来れたのだから、展望台ぐらいは立ち寄って行こうと言ったのですが、ツレは先を急ぎたいらしく結局どこにも寄らずに通過。

灌木と草に覆われた瀬の本高原を通過し、道は筋湯温泉のある谷に向かって下っていきます。鬱蒼とした木々に覆われた県道40号線の途中にはスキー場などもあるので、本来筋湯温泉のハイシーズンは冬場なのかもしれません。さらに進むと、通り沿いにちらほらと民家が現れ、谷底に下りきった辺りで筋湯温泉の温泉街に入りました。

筋湯温泉入り口

筋湯温泉は、今回阿蘇周辺で宿探しをするまで名前すら知らなかったんですが、想像以上に大きな温泉街でびっくりしてしまいました。いろんな温泉に行って結構詳しいつもりでいたけど、私の知らない温泉地がまだまだたくさんあるんだなぁ。

筋湯温泉一二を争う高級ホテル「悠々亭」

悠々亭は温泉街の高台にあるホテルで、筋湯温泉の中では一二を争う高級ホテルでした。

高級ホテル「悠々亭」

お部屋は和風ですがベッドスタイルなので、中居さんの出入りなどで気を使う必要もなし。

悠々亭客室

高台に建つホテルの客室からは、筋湯温泉を一望できます。この内容で休前日に飛び込みで二万なら、むしろ安かったかも知れません。

悠々亭の客室から筋湯温泉が一望

格安の共同浴場が楽しめる筋湯温泉

筋湯温泉には、温泉街に外湯が数カ所あるそうなので、浴衣に着替えて早速温泉街へ繰り出すことにしましょう。

悠々亭ロビー

悠々亭のエントランスロビー。悠々亭には温泉以外にも名物があって、ホテルの看板犬としてサモエドが二匹も飼われており、玄関先の像は初代の「エンジェルくん」。現在飼われている二代目も同じくエンジェルという名前で、三代目はジュニアです。おそらく将来的には、三代目もエンジェルくんを襲名するのでしょう。

ただし現在の二代目エンジェルくんは、客商売の店の看板犬としてはありえないぐらい愛想が悪く、機嫌が悪い時に構おうとでもした日にゃ、客だろうがなんだろうが「う~」です。

無愛想なエンジェルくん

エンジェルくんは、仔犬の時に宿の前の駐車場で交通事故に遭ったのが原因で現在も足を引きずって歩いているので、人間嫌いはひょっとするとその時の事故に端を発しているのかもしれません。ジュニアの方は愛想がいいので、もふもふしたい方はジュニアの方を触らせて貰って下さい。

筋湯温泉のシンボル敵外湯「うたせ大浴場」

それでは、筋湯温泉の外湯で最も大きなうたせ大浴場を目指します。

筋湯温泉の外湯めぐり

筋湯温泉の名前の由来は、筋肉のコリがほぐれるところから来ており、温泉街を上げて打たせ湯を温泉地の名物として推しています。うたせ大浴場は打たせ湯のある共同浴場としては日本一の規模を誇る、筋湯温泉のシンボル的な施設。入浴料は300円ですが、筋湯温泉の宿泊客は無料で入浴できるメダルが宿の方で貰えると思うので、宿泊の際は先にチェックインを済ませてからにしましょう。

通り沿いの宿の窓辺にずらっと並んだラガーシャツ。筋湯のお湯は筋肉の疲れに効くからか、スポーツ合宿での利用も多いのかもしれません。

スポーツ合宿でも使われる筋湯温泉

うたせ大浴場に到着。

うたせ大浴場に到着
うたせ大浴場外観

入り口は回転ドアになっていて、コイン投入口にメダルを入れると扉が回転して中に入ることが出来る仕組み。

打たせ湯のメダル300円
うたせ大浴場入り口のメダル投入口

ちなみにメダルはこんな感じ。記念に持って帰りたくなりますが、あっという間にメダル投入口に吸い込まれて行きました。おみやげ用のもあればいいのになぁ。

うたせ大浴場のメダル

うたせ大浴場は、男女別の内湯が1つずつあります。数十人入れそうな大きな湯船の奥の壁面に、ずらっと並んだ打たせ湯は18本。

うたせ大浴場内部

2メートルの高さから落ちる飛沫で、浴室内は濛々と霧が立ち込めていますが、お湯がぬる目なのと浴室が広いのとで不思議と息苦しさは感じません。ただ、あちこちから飛沫が絶えず飛んで来るので、メイクは100%崩れます。また、髪もボトボトになるのでシャワーキャップ持参推奨。

小さな共同浴場「岩ん湯」と「薬師湯」

うたせ大浴場の奥には「岩ん湯」「薬師湯」という外湯があります。

岩ん湯と薬師湯は両方とも浴室が一つしか無いので、岩ん湯が女湯の日は薬師湯は男性専用という具合に、それぞれが日替わりで男女入れ替え制になっています。

岩ん湯

岩ん湯は旅館と旅館の間にある小さな露天風呂で、打たせ湯が二本付いています。露天風呂なのでうたせ大浴場よりも少し湯温が高めですが、蒸気が篭もらないのでうたせ大浴場よりも長湯に適しています。

薬師湯

薬師湯は、岩ん湯の前を通過し、細い路地を入った場所にある内湯だけの施設です。

薬師湯外観

打たせ湯推しの筋湯ですが、ぬる目のお湯と落ち着いた暗めの照明が非常にリラックスできる外湯です。

岩ん湯、薬師湯ともに300円、こちらは宿泊客も実費でした、確か。

旅行ガイドには出てこない「せんしゃく湯」

ところで・・・

筋湯温泉の案内にはこの三ヶ所しか外湯は紹介されていませんが、実はもう一か所外湯があります。「せんしゃく湯」という施設なのですが、ぬかるみの中を歩いてしか行けない廃屋のような古びた施設なんだそうで、ツレは一人で入りに行ったみたいですが残念ながら写真は無し。興味のある方は行ってみてください。

場所はこちら。(地図をクリックするとPDFのダウロードが始まります)

筋湯温泉絵地図

悠々亭のお風呂は二種類の泉質、とにかく広くて種類が多い!

夕飯はこんな感じでした。外に食べに行くのもいいですが、宿で全部用意して貰えるのはやはり楽でいいですね。

悠々亭の夕飯。やっぱり食事の心配をしなくていいのは楽です

食後はホテルのお風呂に入りに行くことにしました。悠々亭には一階と二階に大浴場があって、一階はナトリウム塩化物泉、二階は単純泉と泉質が違います。

二階にあるやすらぎの湯には男女別の内湯と露天風呂の他に、混浴露天と家族風呂の露天風呂があるので、今夜は二階のお風呂に入ることにしました。

二階「やすらぎの湯」

内湯。

二階「やすらぎの湯」の内湯(女湯)

露天風呂はあまりにも広くて収まりきれませんでしたが、広大な庭のような場所に岩風呂の露天風呂が何種類もあり、男湯と女湯の間には混浴露天風呂と家族風呂があります。こんな立派なホテルに泊まったの久しぶり…

やすらぎの湯の露天風呂

混浴は男の客でいっぱいだそうで、今日は家族風呂にしました。

男湯と女湯の間にある家族風呂

これだけ広々した女性専用の露天風呂と家族風呂まであるホテルで、女がわざわざ混浴ブースに入りに来る理由はただ一つ。自分が女連れでもなければ、混浴ブースで女と遭遇するようなことはほぼ無いと思っといた方がいいでしょうな。

一階「悠久の湯」

翌朝は一階の悠久の湯へ。

悠久の湯内湯

広~~い内湯!さらに外には露天風呂と樽風呂、打たせ湯が2本。

悠久の湯露天風呂
悠久の湯の樽風呂と打たせ湯

露天風呂の脇には、さらに何やら奥に続く謎の階段があります。

露天風呂脇の謎の階段

階段を上ると長い廊下が。裸で移動するには何だかこっ恥ずかしいぐらい立派な廊下ですが、その先にあったのは…

露天風呂脇の階段の先には奥に続く長い廊下が

ミストサウナ。しかも20人ぐらい入れそうな広さです。

露天風呂奥にあったのはサウナでした

一泊じゃ全てを満喫しきれない規模、まるで温泉テーマパークのようなホテルでした。


楽しかった九州の旅も本日最終日。これから東京に向かいます。

玄関先でお見送り業務中のジュニア。

お見送り業務中

もうちょっとエンジェルくんの愛想が良ければいいんですけどね。ちなみにジュニア(左)、エンジェルくん(右)

見た目だけならまるで天使のような、二匹の看板犬に会いに筋湯温泉悠々亭に来てみてください。

悠々亭は度を越した犬好きオーナーのホテルだった!?

ところで、悠々亭は犬好きの客を呼びこむために犬を飼っている訳ではなく、オーナーがただの度を越した犬好きなようです。そのため一階ロビーのお土産物コーナーは、エンジェルくんの写真がプリントされたマグカップとかぬいぐるみとかそんなんばっか。長渕剛のツアーグッズ状態のため、職場のお土産物はここでは買えません。

↓ 長渕剛のツアーグッズ

なんたって犬小屋がこれだから。家やん・・・

エンジェルくんとジュニアの犬小屋?

温泉街にも土産物屋はありましたがまだ開店前だったので、これから土産物を購入がてら最後にひとっ風呂浴びて帰ることにします。

・・・つづく

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筋湯温泉 九重悠々亭へのアクセス

住所: 大分県玖珠郡九重町湯坪662

Tel: 0973-79-2231

URL: http://www.sujiyu.co.jp

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