新ブログ「べっぷ移住物語」

長崎

きらめく海、山、小地獄温泉

2015/09/06

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長崎市内にあるスパの仮眠室で一夜を明かした私たちは、これから熊本に渡るべくフェリーの港がある島原方面へ向かい車を走らせています。

予定では、長崎観光は一昨日のうちに済ませているつもりだったのですが、道を間違えたりなんやかんやで、雲仙近くの小浜温泉から長崎市内へ移動し、再び雲仙に戻ってくるという、同じ場所を何往復もする非常に時間の勿体無い周り方になってしまいました。

半島の東側にある島原方面へ向うには、海沿いを通るルートと内陸を通るルートがあります。フェリーに乗る前にどこかでひとっ風呂浴びて行くことにした私たちは、海沿いは一昨日椿湾に面した小浜温泉に泊まったので、今回は内陸にある雲仙温泉に立ち寄って行くことにしました。

橘湾を望む絶景の雲仙温泉

雲仙温泉は、島原半島の中央に鎮座する雲仙岳の西側、標高700メートルの高地に位置する温泉地です。

県道128号線で雲仙温泉を目指す

一昨日泊まった小浜温泉の付近から、雲仙岳の中腹に位置する雲仙温泉を目指し、海沿いの国道57号線から県道128号線に逸れ山道を上って行くと、標高が上がるにつれ景色を遮っていた木々は徐々に疎らになり、視界が開けてきました。

絶景の県道128号

尾根の隙間から眼下に広がる椿湾は、空と海との境目が分からないほど青く澄み渡り、弓型に湾曲した西側の海岸線が、一面の青をバックに墨絵のように滲んでいました。空が、山が、海が、目に入る全てがキラキラと輝いているようです。

雲仙から望む椿湾

長崎って、いいとこだな・・・

整備された町並みが美しい「雲仙温泉」

しばらく進むと、雲仙温泉の温泉街に入りました。雲仙温泉は、雲仙地獄と呼ばれる噴気帯の周囲に、約20軒のホテルや旅館が立ち並び、山奥にある温泉地としてはかなり大規模な温泉街を形成しています。

雲仙の温泉街

温泉街は近年整備されたような感じで、道も広く非常に整然としています。ホテルや土産物屋が立ち並ぶ温泉街を進むと、温泉地の中核を成す雲仙地獄がもうもうと煙を漂わせ、一帯にその存在感を示していました。

雲仙温泉の中心「雲仙地獄」

雲仙地獄は中に遊歩道が敷かれ公園として開放されていますが、地獄の近くには乗用車が10台ほどしか停められない手狭な駐車場が一つしか無く、観光客の多くは遠く離れた温泉街のどこかしらに車を停めて歩いて来ているようでした。

私たちはちょうどタイミングよく、地獄のすぐそばの駐車場に車を停めることができましたが、駐車場の管理人は前の道が駐車場を探す車で渋滞していようと、駐車場に入ってきた車が強引に変な場所に車を停めようとしていようと、素知らぬ顔で小屋に座っているだけ。相当なお金と手間をかけて温泉街を整備したんだろうと思いますが、何でこういうとこだけ適度なのか。

そんなことはさておき、地獄散策へ向かいます。駐車場代はかかりますが、地獄の見学は無料。

雲仙地獄入り口付近

あちこちから立ち上る噴煙。しかしゴールデンウィーク中だというのに、園内は造園業者が入って何やら大掛かりな工事をしています。次来た時には、もっと整備されて綺麗になってるのかな。今でも充分綺麗に見えますけどねぇ?温泉街ともども、雲仙温泉の再開発に対する力の入れようが伝わってきます。

何やら大規模な工事が行われている地獄内部

園内は奥に行くにしたがいなだらかな上り坂になっていて、一番奥からは地獄と温泉街が一望。

なだらかな上り坂になっている雲仙地獄

展望台から温泉街を望むと、真正面に見える九州ホテル。

多分このホテルが一番雲仙地獄に近い温泉施設なのではないかと思いますが、地獄のすぐそばにあることから、何だかあそこのホテルのお風呂は他所より特に効きそうな感じがします。まぁ気のせいですが。今度雲仙を訪れる機会があれば、九州ホテルにぜひとも泊まってみたいものです。予算が合えばだけど。

キリシタン殉教の地でもある雲仙地獄

今はこんなにのどかな雲仙地獄ですが、江戸時代にはキリシタンの拷問に用いられた歴史があり、多くの人が熱湯責めによりこの地で殉教しました。

うわ、想像しただけで熱そう。辛い…

それにしても、原爆にしろキリシタンの処刑のエピソードにしろ、長崎県にはなぜにこうもポンポンポンポン大量の民間人が残酷な死に方をするエピソードが付き纏うのでしょうか。美しい海と山、そしてこんなに素晴らしい温泉もあって、平和の象徴のような場所なのに。

日本ではほんの一昔前でもなお、人が死ぬことが本当に些細な出来事で、いろんなところで日常茶飯事のように病気や戦争でポンポンポンポン人がたくさん死んでいたのですが、長崎に来ると他のどの町にも増して、今の日本に生まれた自分の幸運をしみじみと感じてしまいます。目の前に広がる地獄を眺めながら漠然とそんなことを考えていると、整備された美しい雲仙地獄がまるで、多くの人々が流した血の上に建つ現代の日本そのもののように思えてくるのでした。

雲仙温泉一の湧出量を誇る小地獄温泉の日帰り温泉は結構立派

こんな感じで雲仙地獄観光は終了。これから本日最初の立ち寄り湯に向かいます。雲仙温泉のメインストリートを南に向かって5分ほど走ると、雲仙温泉とは違った鄙びた感じの小さな温泉地に到着しました。

民宿が数軒あるだけの小地獄温泉

ここは小地獄温泉と呼ばれる、国民宿舎と民宿などが数軒寄り集まっている小さな温泉地。一応雲仙温泉の一部に含まれるようですが、メインの雲仙温泉とは別の噴気地帯にあります。

こんな素朴な小地獄温泉ですが、小地獄温泉館という立派な日帰り温泉施設があります。雲仙温泉には日帰り温泉施設が何ヶ所かありますが、その大半が地元志向の質素な施設で、小地獄温泉館はその中ではかなり立派な部類に入ります。

雲仙温泉にあるその他の共同浴場の様子は雲仙温泉観光協会 -雲仙の日帰り入浴施設一覧-より。

玄関先から木造の建物を見上げると、奥に湯屋の多角形の屋根が塔のように二つ建っています。かつてはこの日帰り温泉も古びた共同浴場でしたが、1993年に近隣にある国民宿舎青雲荘の外湯としてリニューアルされ、このような建物になりました。

玄関の暖簾をくぐるとそこには番台のような受付があり、おばあちゃんが一人で店番をしていました。料金は大人420円。館内には男女別の内湯がそれぞれ一つと、座敷の休憩室が一つで、食堂などはありません。

小地獄温泉は雲仙温泉のメインの温泉街とは別の源泉を持ち、小地獄温泉館の裏手に源泉が沼のようになって溜まっているということなのですが、番台のおばちゃんにちょっとその話を振るとすごい勢いで「源泉はご覧にはなれませんっ!」とピシャっと言われてしまいました。う~、ちょっと聞いただけなのに愛想悪いね。

浴室は半分が湯船で、源泉掛け流しのにごり湯で満たされていました。湯船は二つに別れており、大きい方の湯船があつ湯、小さいほうがぬる湯になっており、あつ湯はちょっと熱めでこの日は45度ぐらいあったように記憶しています。小地獄温泉は加水なしの源泉掛け流しですが、源泉温度が非常に高いため気候によっては湧き水を加水することもあるそうです。

泉質はPH4.3の単純硫黄泉。源泉の湧出量は、雲仙温泉一を誇る一日約440トンで、雲仙の温泉街をわざわざパスしてここまで来る価値は充分にある施設だと思いました。おそらく、温泉街の奥にある分混雑も若干マシなんじゃないでしょうか。

風呂あがり、座敷の休憩室でこの後の計画を立てることにしました。島原から熊本へ渡るには、島原港から運行している九商フェリーに乗るのが本数も多いし便利なんですが、私が出した案は島原半島の南端にある口之津港からフェリーで天草に渡り、さらに天草の下島の南東にある中田港から再びフェリーに乗ってを二つ乗り継いで天草の南にある長島という島に渡ります。長島は九州本島と橋で地続きになっているので、そこから鹿児島県に阿久根市に渡って、内陸にある伊佐市の湯之尾温泉という温泉地を目指す、という物。

湯之尾温泉には、私が以前から行ってみたいと思っていた「ガラッパ荘」という民宿があるのですが、問い合わせてみると今日は諸事情で食事は付かないけど空室はあるとのこと。

今になって思うと相当無謀な大移動ですが、これから口之津港を目指し南に向かって車を走らせることにします。

・・・つづく

雲仙温泉 小地獄温泉館へのアクセス

住所:長崎県雲仙市小浜町雲仙500-1

Tel:0957-73-2351

URL:http://www.seiunso.jp/kojigoku.html

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