新ブログ「べっぷ移住物語」

岐阜県

全然秘境じゃなかった白川郷と五箇山

2015/10/03

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高山駅周辺を散策した後、白川郷へ向かって出発。

高山から白川郷方面へは東海北陸自動車道に乗り入れている高山清見道路が近くに通っているのですが、わざわざ高速に乗るまでもないのかな?と、当初一般道を使っていたのですが、高山駅周辺は観光名所であることに加えて、人口9万人の都市でもあるので、一帯の道はどこもけっこう渋滞します。「ちょっと走ったら空くだろう」と思いきや、白川郷方面に向かう168号線(白河街道)は、路線バスや観光バスなどの大型車両が多いせいか、なかなかスムーズに流れてくれません。

業を煮やして飛騨清見ICから東海北陸自動車道に乗り、あっという間に白川郷ICに到着。

東海北陸自動車道

一般道に降りるも、高速から白川郷までの案内は意外と少なくて、かなり不親切。まー、車の人は普通ナビぐらい付いてるだろうから、案内無くても関係ないのかな?

途中で立ち寄ったコンビニの店員さんに、白川郷までの道を尋ねると「もうすぐそこですよ~」とのこと。

言っちゃ何だけど、田舎の人のすぐそこって全然あてにならないんだよなぁ…と思いつつ、教えて貰った道を進むと、ほんとにすぐそこでした。(・∀・)
5分ぐらい?いや、もっと近かったかも。

日本三大秘境 白川郷は完全に観光化されていた・・・

白川郷が近づくと、沿道には茅葺き・木造の古びた日本家屋が目に付きはじめます。どれも食事処や民宿などの客商売の建物で、ひょっとしたら移築したものか、古く見えるようなデザインの新しい建物かもしれませんが。

はるか先には、合掌造りの建物の屋根が見えています。わたしが想像していたよりもかなり大きな建物のようで、高さはちょっとしたビルなみ(四階建てぐらい?)。

白川郷に到着

庄川にかかる橋を渡ると、いつの間にやら白川郷の集落の中にいました。あれ?駐車場とかないの?誘導の警備員さんもいないみたいだし…

そのままメインストリートを奥へと進むと、村のど真ん中に大きな駐車場がありました。入口には警備員さんもいるのですが、私たちの姿を見ても、駐車場に誘導する訳でも指示を出すでもなく。

んんん?どう考えても、白川郷の中を外部の車両が走っていいようには思えないのですが、そういえば気付いたら集落の中にいた経緯を考えたら、この道はひょっとして一般道??

何かよーわからんが、歩かなくていいのは楽でよいです。集落の中の建物のいくつかは、民宿を営んでいるところもあると聞いたので、宿探しがてらバイクで村の中をグルッと廻ってみることに。

白川郷の中を散策
白川郷の中を散策その2
白川郷の中を散策その3

白川郷には、ここからこのあたりまでという明確な範囲は無いみたいでしたが、白川郷ICの方から来ると一番外れにある建物は、メインストリートを500メートルぐらい進んだあたり。やはりインターチェンジから近い方が栄えていて、逆側は建物や観光客も疎らです。

白川郷ICから遠い方は人も建物もまばら

他にも山側に何軒か合掌造りの建物があるようでしたが、見た感じ多くが民宿として営業しているようでした。

白川郷の合掌造りに宿泊

再び賑やかな方に戻り、目に付いた民宿に空室があるか聞きに行くことに。私は内心「連休中だし、どうせ空室なんかそうそう無いだろう」と、あまり乗り気ではなかったのですが、一軒目にツレが一人で聞きに行った源作という民宿で、いきなり部屋が取れてしまったのでした!えぇ?何で(・・?)

合掌の宿 源作
源作の玄関

よくよく考えたら、今日は日曜日、休前日じゃ無かったんですね。だから空きがあったのかも?

合掌の宿 源作

客室はこんな感じ。テレビや冷蔵庫などの備品は一切ありません。まぁ、民宿だしね。

かなり古そうな作りですが、民宿として営業するにあたってかなり大幅に改装されているように思いましたが、どうなんでしょうか?

少なくとも、トイレはめちゃくちゃ綺麗でしたね。水洗でウォシュレット付き。勿論、離れなどではなく客室と同じ建物内にあります。

客室や風呂トイレなど、宿泊者が利用できるスペースは一階のみ。じゃあ、あれだけの高さの屋根の方には、一体何があるんでしょうか。ただの物置?

源作の裏は、スタンディングバーもある酒屋

荷物を部屋に移動して、浴衣に着替えて改めて周辺を散策。もうすぐこどもの日ということで、隣のたんぼには鯉のぼりがたなびいていました。

周囲には、絶好の被写体とばかりに、何人ものカメラ小僧ならぬカメラオヤジが、三脚を立て里山の春をカメラに収めています。

鯉のぼりがたなびく里山の風景

でも、こんなにあちこちで三脚立ててたら、他の人が写り込んでシャッターチャンスとか構図とか相当取りづらいと思うんですが、皆さんどうしてるんでしょうね?

宿のすぐ裏手には酒屋があり、中にはカウンターバーがあってその場で注文して飲むこともできます。

源作の裏の酒屋

まずはビール。店先で販売している揚げたてコロッケをアテに。う~ん、幸せ。

酒屋で揚げたてコロッケを注文

白川郷はどぶろくが名物だそうで、早速注文。まるでおかゆ?ってぐらい、米の粒の存在感が残ったいかにも田舎仕込み、という感じで、濁り酒には珍しく超辛口。見た目以上にキツイお酒です。

呑みながらぼんやり外を眺めていると、メインストリートから少し奥まった場所の、合掌造りではない民家から、セニアカーに乗ったお年寄りが出て来るのが見えました。

やはり白川郷は、外部の観光客からはそうは見えませんが、れっきとした一般の居住区なんですね。だから中を車両で通行することも出来るし、強制的に駐車場に誘導されることもなかったのでしょう。おそらくほとんどの住人が、観光産業に従事しているのでしょうが、中にはそういうのには全く関わり無く、農業を営んでいるだけの世帯もいくつかはあるのかもしれません。

この後、さらにどぶろくを二杯ほどひっかけて、宿に戻りました。しかし、後から知ったのですが、白川郷ではどぶろく祭の館にて名物のどぶろくの試飲が出来たそうですよ。なんだ~、一杯分余計にお金払っちゃったな(おいおい)

ご主人から白川郷の話を聞きつつ夕飯

夕飯は食堂にて。食堂の座敷には囲炉裏があり、宿のご主人が囲炉裏端に座って白川郷の歴史や、合掌集落の保存にあたっての苦労話などを食事中に語って聞かせて下さいました。

ご主人は多分六十代?ぐらいの男性でしたが、そもそも白川郷を保存しようという流れになったのは、なんとご主人の親の代からなんだそうです。

今でこそ、こういう古い物を懐かしんで有り難がる風潮は盛んにありますが、世の中がどんどん近代化に向けて躍進していたであろう当時、あえて時代に逆行する形で地域全体が一丸となって、古い建物を自主的に保存しようとしたその経緯を考えると、私たちが想像する以上に壮大なプロジェクトだったのだろうと思いました。

源作の夕食

食事は旅館によくありがちな夕食。お酒も頼めば普通に出て来ます。完全に観光化されているとはいえ、世界遺産の建物に泊まれるとあれば、もっとめんどくさいのかなぁ~、と内心覚悟していたのですが、意外にもサービスは良くも悪くもごく普通の旅館と同等のレベルで受けられます。

予想外にいい温泉 合掌集落にある温泉『白川郷の湯』

この日ばかりは温泉は無理と諦めていたのですが、何と白川郷には日帰り温泉『白川郷の湯』があり、郷内の宿泊者は割引で利用することができます。また白川郷の湯はホテルも併設されており、宿泊することも可能。白川郷の湯公式HP

白川郷の湯の入り口

泉質はナトリウム-塩化物冷鉱泉。おそらくは、観光客向けに無理矢理掘削して掘り当てたのでしょうが、その割には意外と、というかかなりいい温泉でした。露天風呂もあるし、満足満足。

白川郷での宿選びは、この白川郷の湯に近いところを狙っていくといいかもしれませんね。まー、車で行くから別にいいよって人には関係ないかも知れませんが。

ちなみに源作にも普通の内湯があるので、温泉とか別にいいやって人はそちらをどうぞ。


お風呂から帰った後は特にやることもなく、疲れていたのでかなり早めに就寝。どの部屋も同じなのか、襖で仕切っただけの周囲の部屋から、聞こえるのはいびきや寝返りを打つきぬ擦れの音だけ…

これでもしも各部屋にテレビなんか付いてたら、きっとうるさくて寝られなかったでしょう。昔住んでいた木造の文化住宅を思い出したのでした。

朝食は煙たくて・・・

朝は7時半から食事です。夕飯を食べたのと同じ広間に行くと、オブジェだと思っていた囲炉裏に火が焚かれ、鉄瓶がかけられていました。しかし、特にそのお湯でお茶を淹れるとかするでもなく、逃げ場を失った煙が室内に充満して、目がショボショボ…とても食事どころではありません。

食堂は煙が充満。目がショボショボ・・・

なんじゃこりゃ?と面食らっているところに、宿のご主人がやってきて、「建物の虫よけの為に燻している」との説明をされていましたが、何も今することないのに。虫と一緒にこっちも燻されてしまうわ!

昔の生活を体験したいといいつつも、実際にはそのままだとやれトイレが汚いだの虫が出るだの煙いだのと贅沢を言う客もいれば、旅館としてのサービスを充実しようとすると「綺麗過ぎてイメージ違う~」とか言う私みたいなのもいて、快適なサービスを提供しつつ、白川郷らしさを出すちょうどいいバランスというのは結構難しいんだろうなぁと思いました。

後から入ってきた外国人の宿泊客が、「Smoky!!」と何の躊躇もなく窓を開けてたのがちょっと面白かったですwwwそりゃそうだよね〜

ちなみに朝食はこんな感じ。例によって名物の朴葉みそに、きのこたっぷりのお味噌汁。

源作の朝食

稀少な合掌造りの宿とは言え、中に入ってしまえば建物の外観は見えない上に、内装は近代的に改装されていて、世界遺産に泊まったという事実を除けば、旅館としてはごく普通。特に他所にはない変わった体験が出来るわけでもいので、宿泊に関しては外から眺めた時のような感動は残念ながら私は感じませんでした。良くも悪くもかなり普通の旅館という印象。

個人的には、こういう建物は泊まるより外から眺めてる方がいいかな。

白川郷と同じく世界遺産に指定された五箇山

朝食を済ませ、富山方面に向かって出発。白川郷の近くには同じく、合掌造りの集落が世界遺産に登録された、五箇山という地域があります。せっかくなのでこちらも立ち寄って行くことに。

五箇山とは一つの集落を指すのではなく、現富山県南砺市の旧平村、旧上平村、旧利賀村の総称。156号線を北に進むと、沿道にはいくつもの合掌集落が次々にあらわれます。

関係ないですが、そういえば私の母校の福利厚生施設が五箇山にありまして、利用したことはないのですが、漠然と「五箇山にあるんだ~」ぐらいに思ってたら、こんなに規模の広い場所だったのね。

あちこちにたくさんある!五箇山の合掌集落

五箇山合掌の里では、合掌造りの民家を、キャンプ場のバンガローみたいに一棟貸ししているみたいです。

しかし、さすがにここの建物は、全部移築でしょう。一棟がかなり大きいので、料金もそれなりにしそうですが。

合掌の里の数キロ先にある、菅沼合掌集落

菅沼合掌集落

国道沿いから丁度村全体を見渡せるので、何枚か写真でも撮ろうとバイクを路肩に寄せると…

そばにあった別の施設の管理をしているじーさんがすっ飛んで来て、菅沼合掌集落専用の有料駐車場はこの先にあるから、今すぐ動かせ、やれ退かせの催促。あの、写真一枚ぐらい撮らせて貰えませんかね…?多分、じーさんにとっては、親切心で「駐車場あっちにあるよ」ぐらいのつもりだったんでしょうが。

お金の徴収の仕方もうちょっと考えた方がいいんじゃないの・・・?

先程のバンガローなどは別にして、五箇山の合掌集落は、白川郷と同様普通の居住区なので、おそらく「入園料」などの形でお金を徴収しづらいのか、多くの村が駐車場を設けて「駐車料」としてお金を取っているようです。

合掌集落を維持管理するのにも相当な資金が必要なのは解りますが、都心や駅前ならいざ知らず、こんな何もないだだっ広い場所に車置くのに、駐車料金を取られるのにいささか不条理を感じる私…

まぁ単純に、『駐車料』という名目が気にくわんというだけといえばそうなのですが、どこに行っても村の手前におじさんがいて、毎回止められ「はい、お金」みたいなのがどーも・・・近づいただけで金払え、払わないと村の入口にも行けないってシステム、個人的には止めた方がいいと思いますよ~(´~`;)。

このへんは白川郷の方が商売上手かな、と思いました。まぁ、白川郷の方が圧倒的に知名度は上なので、同じようにやっていてもらちがあかないのかも知れませんが。

越中五箇山相倉集落

結局、駐車料金を支払い、ちゃんと中に入って見学したのは、五箇山といえばここ!という感じの越中五箇山相倉集落

越中五箇山相倉集落
越中五箇山相倉集落その2

白川郷と五箇山は東海北陸自動車道でいけば隣のICなので、現代ではすぐお隣りという感じなんですが、昔は山一つ川一つ超えれば全く別世界だったわけですから、同じ合掌集落とは言え、若干白川郷のそれとは造りが違って、屋根の傾斜や素材などが見比べるとその違いがよく分かります。

記念写真が撮れるような、石碑が立っている場所のそばにあるのは、合掌造りというより竪穴式住居みたいな小屋。えっ!Σ(´Д`;)これ、家?さすがに違うか…どうだろう?

合掌造りというより竪穴式住居のような小屋

越中五箇山相倉集落は山沿いにあり、農地は山の斜面に棚田として作られています。村の規模は白川郷より遥かに小さくて、(見学出来る範囲が狭かっただけかも?)のんびり歩いても1時間ぐらいあれば村中回れてしまうぐらい。

棚田の最上部には、絶好の撮影ポイントがあるとのことで、上までがんばって上ってる人もかなりおられましたが、私はめんどくさいので登りませんでした(^ω^;

村の中には、かなり立派な体育館のような建物とグラウンドもあります。学校の体験学習とかでの利用も多いのかもしれませんね。そういえば、さっきの合掌の里のバンガロー村もそんな感じだったな~。

村の外れには、旧街道が。

ここを通って、かつては行商人などが村に来ていたんでしょうか。お嫁に行ったり出稼ぎに行く人やまた村に嫁いできた人、昔の人がこの道を通る時何を思い、どんな風にここで生活していたかとか考えると、胸が熱くなります…

旧街道近くには、はるかに雪をいただく人形山が見えます。絶景・・・

相倉集落からはるかに望む人形山

まー、散々文句は書きましたけど、入口で料金とってるだけあって、白川郷みたいに商売商売でギラギラした感じがないのは好感が持てました。

五箇山相倉集落は完全禁煙

ちなみに、こういう茅葺き木造の日本家屋は火気にめっぽう弱いのは言わずもがなですが、相倉合掌集落は、駐車場に一カ所喫煙所があるのみで、村の中に喫煙所は一切ありません。

白川郷の方も禁煙にはかなり厳しい規制があって、宿も客室内では吸うことが出来なかったのですが、一応少ないなりに喫煙所はちょいちょいあったのに比べて、相倉は村の中が全面禁煙なので、喫煙者には若干居心地が悪いかもしれません。

さすがに宿の中には喫煙所ぐらいはあるのかな?もし宿泊をご検討の際は、タバコが吸えるかどうか喫煙者は事前に確認しておいた方がいいかもしれません。

それでは、富山に向かって出発!

合掌造り、この二日で一生分見たな~

白川郷へのアクセス

住所: 岐阜県大野郡白川村荻町2495-3(白川郷観光協会)

Tel:05769-6-1013

URL:白川郷観光協会

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