新ブログ「べっぷ移住物語」

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南紀白浜 消えた猿公園と熊野水軍の隠れ家

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物心ついて初めての南紀白浜

和歌山ICから阪和道に乗って白浜に到着すると、日も傾いてそろそろ宿探しをしなければならない時間帯にさしかかってきました。しかし、考えてみると私が白浜に来たのは小学校に上がる前の一度きりで、実際の温泉街はどんな感じの場所だとかおぼろげなイメージすら全くないことにいまさらながら気付いたのでした。

白浜は地図で見ると半島のような海にチョコンと飛び出した地形で、近くを通る幹線道路の212号線から温泉街は全く見えません。

そこで、以前祖母が「白浜より椿温泉のほうが落ち着いた雰囲気でよかった」というようなことを言っていたのを思い出し、白浜市街地は一旦スルーしてとりあえず先に椿温泉に行ってみることにしました。

椿温泉の消えた猿公園

白浜から海沿いの道を串本方面に10分ほど走ると、通り沿いにこじんまりした温泉旅館が数軒並んでいるのが見えます。遠く海沿いには、ホテルかリゾートマンションか高層の建築物も見えますが、携帯で椿温泉の宿情報を調べてみると、通り沿いの宿は庶民的な外観とは裏腹に意外といい値段…

凄い舟盛とかが夕食に出てくるのかもしれませんね、近くに漁港もあるし。えー、でも落ち着いた雰囲気って、この様子だと椿温泉全体的に値段高めなの?

国道から分岐する脇道の手前に宿の案内看板がいくつか立っていたので、温泉街の本体はこっちにあるのかもと思い脇道に逸れると、山の斜面に点在している建物は温泉宿やホテルというよりどうやらここは分譲別荘地のようですが、建物もまばらでなんとなく閑散としています。

しばらくあたりをぐるぐる走ってはみたものの、国道沿いに看板を出していた宿がどこにあるのかさっぱり見つけられぬまま別荘地の外れにさしかかると、眼下に入江が見えてきました。

椿温泉の入江

海に降りられるのか、石段も造り付けてあります。

入江に降りる階段

そしてその脇には墓!しかもえらい頑丈に金網で囲ってあり、何だか只事ではない様子。

石段の手前には案内の看板があって、それによるとこの石段の先に猿公園があるそうなのですが、人の気配など全くしないところを見ると営業時間を過ぎて閉園してしまったのでしょうか?

厳重に金網で保護された墓地

階段を降りて行くと、入江を望む雰囲気のいい遊歩道ではありますが、やはりこの先に何か施設などがあるような感じではなく、ひょっとして野生の猿に餌付けして放し飼いにしてるのかも?だからさっきの墓地に厳重に囲いがしてあったのかな?とか考えながら歩いていると、目の前に突如不自然なほど立派な橋が現れました。

サル園の橋

橋の欄干には、木彫り風のお猿のオブジェが。

オブジェは結構凝っていて、

見ざる

見ざる・・・

言わざる

言わざる・・・

聞かざる

聞かざる・・・

橋の上から入江を見下ろすと、コンクリートを打って造成した跡がみえましたが、途中でやめてしまったのかめぼしい物も特に見当たらず、何を造ろうとしていたのかも不明。

護岸された入江

入江まで降りるとやはりというか、手書きで休園中の看板が立てられていました。休園というにはずいぶん長い間放置されている感じで、おそらくもう廃業してしまったようですが、上にあった橋などを見る限りいずれは再開するつもりがあったようにも思いました。

入江を挟んだ対岸には古ぼけた祠が。

潮の引いた入江
猿公園の祠

ちょうどこの時間帯は潮が引いていて、祠の下まで歩いて行くことができました。近くまで行ってみると、石造りの祠は扉が開いていて、中にあるべき御神体や仏像などのような物は見当たらず、この祠がいつからここにあって何を奉っていたかなどを知れる物も何もありませんでした。かつては航海の安全や大漁を祈願して祭られていたのかもしれませんが、中身が無いのではただの箱。

それにしても、猿の居ない猿公園に中身の無い祠…何なの、ここ?

白浜からも近いし、これだけ素晴らしい入江や温泉などの条件がいくつも揃っていながら、何故もっと上手く開発できんかったんでしょうね?

生き物が全て死に絶えてしまったかのように静かな入江。入江から望む夕日は雄大で美しいです…

入江の夕日

猿公園はやってないし宿も見つからないので、仕方がなく白浜まで引き返すことになりました。入江から少し離れた椿温泉の漁港の近辺にも行ってみましたが結局温泉街らしきは見つからず、先程国道から見えた高層ビルはリゾートマンションでした。

余談ですが、後日調べていて分かったのですが、ここにあった猿公園は閉園後に増えすぎた猿の繁殖を抑制するため、与えていた餌を半分に減らす等の処置を行ったところ、お腹を空かせた猿によって近隣の畑が荒らされる事案が発生したため、猿を害獣として駆除することになったのですが、なんと猿を捕獲した檻ごと生きたまま水槽につけ込み虐殺するという処分方法が長いこと平然と行なわれてきたということです。

和歌山県白浜町で、捕獲したサルを水没殺 JAVAが町長らを刑事告発より。(サイトリニューアルにつきリンク切れ)

JAVAとは動物実験反対などの活動をされているNPO法人だそうですが、ひえぇぇ・・・勝手に餌やって増やして、金にならなくなったからって駆除って、なんて身勝手な。こういう愛の無いスタンスで経営してた結果、客足が遠のいたとも考えられますが…

しかし実を言うと、入江にいる間中誰かの気配や視線のような物をずっと感じていたのです。それもかなり大勢の。その時はてっきり、木陰や物影に隠れた猿がこっちの様子を伺っているんだろうと特に気にも止めていなかったのですが、あの時に感じた視線って…(;゜ω゜)

たぶん誰が行っても、あそこの入江には異様な気配を感じると思います。可哀想な猿たち、安らかに・・・合掌

関西版伊東園ホテル・湯快リゾート

白浜に引き返して宿探しです。太陽はほとんど水平線の向こうに隠れて、あたりは薄暗くなっていました。ホテルで夕飯はもう無理として、白浜市街地に食事が出来るような場所が無いと、今日の夕飯はコンビニ弁当です。うぅ、それだけは避けたい…

白浜は、湯元周辺にホテルや民宿など様々なタイプの宿が集中するような温泉街ではなく、一旦ホテルにチェックインしたらその中で一から十まで済ませてしまういわゆるグランドホテル系が多い印象。外湯巡りや夕食後散歩したりするような雰囲気でもないので、チェックインの時間帯以降も営業している飲食店は少なそうです。

その中でツレが見つけたのが湯快リゾート ホテル千畳です。湯快リゾートって、実家にタオルが何枚かあったような?名前は聞いたことあるけど、そういや一度も利用したことない、というか実物見たことない!

湯快リゾートは、関東で言うところの伊東園ホテルやホテルオオルリのような、潰れたグランドホテルを買い取り格安ホテルとしてリニューアルしている会社。ホテルがあるのは北陸・東海・近畿・中国地方とあまり私達がまだ行ったことのない地方ばかりなので、今まで見たことないのも当然ですね。

ここなら食事はバイキングなので、今からでも夕食に間に合います。折しも三連休初日、果して空き部屋は・・・

ありました~\(^O^)/ありがとう、ツレ。わぉわぉ。

ホテル千畳の夕食

良かったね(;°∀°)=3 お腹いっぱい、しやわせ…

ほとんど写真は撮って来れませんでしたが、ホテル千畳の建物はいかにもな感じの一昔前流行ったグランドホテル系。ですが、湯快リゾートに経営が移ってからは様々な今風のサービスの改善などをされているようで、離れにある露天風呂もその一つでしょう。しかも露天、内湯ともに格安の大型ホテルにはかなり珍しい源泉かけ流し・24時間入浴可能。ホテルの裏口から駐車場に出ると、海側の外れに露天風呂の脱衣所の小屋があります。泉質はナトリウムー塩化物・炭酸水素塩泉、男女別の露天風呂が各一個のみで、洗い場などはありません。

しかし駐車場が一番景色いいって、何でこんな変な構造にしたんでしょうね?この日私たちが泊まった部屋は、オーシャンビューほぼゼロでしたが…だから空いてたんだろうけど。

南紀白浜温泉の宿 ホテル千畳|湯快リゾート公式

地下36メートルまで高速移動!熊野水軍の隠れ家 三段壁洞窟

千畳敷

ホテル千畳の近くには、ホテルの名前の由来となった白浜を代表する景勝地千畳敷と三段壁があり、三段壁にはかつてこのあたりの海を牛耳っていた熊野水軍が船を隠すのに使用していたとされる洞窟を見学できる施設があります。

名勝三段壁

外見は鉄筋製の小さな寺院か何かのようですが、なんとここの施設地下36メートルの断崖の頂上から海賊の住居兼寺院まで高速エレベーターで往復する超ハイテク施設。外から見ただけだと中にこんな設備があるとは全く想像出来ないですよね。

チェックアウトの時間帯とも重なった為、この日は観光バスが何台も乗りつけるほどの大混雑でした。

三段壁の超高速エレベーター

エレベーターはむちゃくちゃ高性能ながら、シースルーなどになっていないので、その速さや洞窟までの距離などを目で見て体感することは出来ませんが、そのへんの高層ビルなんか目じゃないぐらいの超高速であっという間に洞窟に到着。

エレベーターを降りたすぐのところには、熊野水軍が実際に使っていた船や鎧などのレプリカが展示されていたり…例によって顔出しなんかもありますね。

船や鎧などのレプリカ

熊野水軍番所小屋

水軍の水夫たちの番所を再現した史料館もあります。囲炉裏なんかもあって、こんなとこでもかなり文化的な生活を送っていたんですねぇ。

牟婁大辯財天

洞窟内には、水の神とされる牟婁大辯財天(むろだいべんざいてん)を祭った祠が。薄暗い洞窟内ということもあり神秘的な雰囲気は格別です。

牟婁大辯財天

十六童子を従えた八手の弁財天像ですが、弁天様って琵琶持った女の人として最近は描かれてることが多いと思うんですが、ここのはちょっと雰囲気の違う猛々しい像ですね。

潮吹き岩

洞窟の中まで打ち寄せる波しぶきはかなりの迫力。しかしこの様子だと、多少の荒天でも立入禁止になる可能性大ですからご注意を。

洞窟内から望む大海原
洞窟内から望む大海原2

洞窟内の潮吹き岩と呼ばれる岩盤の穴に海水が入ると、海水が勢い良く吹き出す現象が見られます。この時は「言われてみれば・・・」ぐらいの吹き上がり方でしたが、潮の干満や並の状態によってはかなり勢い良く吹き上がるそうですよ。

潮吹き岩
潮吹き岩2

入場料1200円。設備投資を考えたらむしろ安いぐらいだと思いました。かなりオススメです。

私が宿泊したホテルのフロントに割引券が置いてあったので、白浜の他の施設を利用の際は割引券が置いてないかチェックしておいた方がいいかもですよ。

三段壁へのアクセス

住所:和歌山県西牟婁郡白浜町三段
三段壁

URL:南紀白浜 名勝・古跡 三段壁洞窟

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