新ブログ「べっぷ移住物語」

九州 大分県

日本一の炭酸泉「七里田温泉」と赤川温泉の凍える露天風呂

2016/11/03

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大分県の「長湯温泉」に泊まった私たちは、豊後街道を阿蘇の方に向かって進んでいます。明け方から降り始めた雨はチェックアウトの時間帯にはほとんど上がっていましたが、進行方向の山の峰はどんよりと低い雲に覆われ、いつ再びふりだしてもおかしくないような空模様です。

早朝の雨はチェックアウトには上がっていた

長湯温泉を発っていくらも走らないうちに、豊後街道沿いに「ソーダの湯」と書かれた看板が立っているのが目に止まりました。長湯温泉にも「ラムネの湯」という日帰り温泉がありましたが、長湯温泉からすぐのこの辺りにも同じく炭酸泉の温泉地があっても不思議ではありません。

ラムネとかソーダとか

有名な長湯温泉より炭酸の含有量が多い七里田温泉

この看板に従って進むと、高台に大きな温泉マークの看板を出している日帰り温泉施設がありました。

七里田温泉館

ここは七里田温泉という温泉地ですが、この「七里田温泉館」という日帰り温泉施設がある以外は民宿や旅館などはほとんど見当たりません。しかし実は、全国的に有名な炭酸泉の温泉地である長湯温泉よりも、ここ七里田温泉の方が炭酸の含有量は段違いに上なんだそう。

七里田温泉の温泉街

七里田温泉館から下って行くと、住宅街の中に一見温泉施設とは思えないような小さなコンクリート造りの小屋が建っていて、その前の道に白いペンキで大きく「ラムネの湯」と書かれていました。あれ?豊後街道沿いに立っていた「ソーダの湯」ってのは、ここのことではなかったのかな?

建物の前に立つと防犯対策のブザーが鳴り始めました。建物の入り口のドアには鍵が掛かっていて、どうやったら中に入れるのか…

ちょうど人が来たので尋ねると、先ほど前を通った日帰り温泉でお金を支払うと、引き換えに入り口の合鍵が貰えるんだそうです。

入り方を間違えると危険な七里田温泉の炭酸泉

ツレがバイクで七里田温泉館まで行って鍵を貰ってきてくれました。

ラムネの湯の浴室は男女別です。女湯の方は、六人ぐらいが入れる長方形の湯船は、私が入るとちょうど一杯になりました。私が脱衣場に入ると同時に入れ違いで何人か人が出て行ったので、もう少し来るのが早かったら多分満員で入れなかったかも。

・・・というわけで、今回はお風呂の写真は無しです。下の画像は七里田温泉館「木乃葉の湯」オフィシャルページから。

七里田温泉木乃葉の湯

湯船は浴室の床に穴を掘って造られており、水面付近は逃げ場のない炭酸ガスが充満する構造になっています。そのため、浴室の壁に「水面に仰向けになったりして長時間いると死にます」みたいな警告が貼られていました。

湯船にいる人はみんな無言で目を閉じ、黙々と温泉に浸かっていました。小さな村の共同浴場といった雰囲気の施設ですが、ひょっとするとみんな観光客なのかな?

ぬるま湯よりももっとぬるいの温泉の温泉は、長湯温泉の茶色いお湯とは違って一切濁りが無く、肌のうぶ毛にびっしりと気泡が張り付く様子は、本当に炭酸飲料の中に入ってるかのようです。ラムネの湯と聞いてイメージするのはまさにこういう温泉のことでしょう。

多分これから先、他所の炭酸泉に入るたびここのお湯と比較して「・・・全然違う」とガッカリするようになるんだろうなぁ。モンプチ食った後の猫みたいに。

意外と早く、男湯の方からツレがもう上がると声をかけてきたので、しばらくしてから私も上がりました。

建物の外に出ると、もうすでに外でツレはタバコを一服していましたが、聞くと男湯の方は物凄い混んでいて、仕方なく早目に上がって来たんだとか。建物の壁には、ゆっくりしたい人の為にお風呂の中では私語は慎みましょうという旨の貼り紙がされていました。そういや、男湯の方も混んでる割には、全然話し声というか、人の気配すらしなかったな。

では、そろそろ先に進むことにしましょう。鍵を返しに七里田温泉館に行くと、建物の前には温泉の給水所がありました。

七里田温泉館外観
七里田温泉館の飲泉所

ちなみに、七里田温泉にはさっきのラムネの湯に加えて木乃葉の湯下湯下ん湯など様々な案内が出ていますが、下湯(下ん湯)というのはラムネの湯のことのようです。七里田温泉館に対して下にあるからなのか、だったら七里田温泉館が上湯に当たるのかとか、何より木乃葉の湯というのがどこのことなのかなどは一切説明がありませんでした。

このへんが、お隣の長湯温泉よりお湯はダントツで凄いのにも関わらず、殆ど知られていない七里田温泉の無名である所以でしょうか。

温泉館で貰って来たリーフレットにも木乃葉の湯がどこのことか書いてないんですが、下ん湯がラムネの湯なら木乃葉の湯は温泉館の方のことなんだろうと思います。

たくさんの動物がお出迎え!冷たい露天風呂の「赤川荘」

七里田温泉を後にして、再び豊後街道を阿蘇方面へ。一旦は上がっていた雨ですが、山間部に入ると霧雨が降ったり止んだりの空模様に変わりました。

七里田温泉を後に、山間部へ

山道から突如、だだっ広い牧場のような場所に出ました。『久住高原』と書かれた看板がそこかしこに立っていて、ペンションのような建物もいくつか見えます。

久住高原に到着

次なる目的地は、久住高原にある赤川温泉。「赤川荘」という温泉旅館が1軒あるだけの小さな温泉地です。案内看板を頼りに山道に逸れて、バイクで走ること5分少々。

登山道の入り口に赤川温泉と書かれた看板が見えてきました。車道は更に続いているのですが、「宿泊客以外車の乗り入れ禁止」との看板がいくつも立っています。

赤川温泉入り口

全く建物なんて見えないけど、どれくらい歩かされるんだろう?

若干不安を抱きつつ歩いて行くと、実際は宿までの道は途中で湾曲しているだけで、駐車場から2~3分でした。

赤川荘外観

赤川荘の前の駐車場から、奥に滝がみえました。赤川温泉は滝が見える露天風呂が有名なんだそうですが、あれがその滝かな?

玄関脇からちらっと滝が見える

赤川温泉の温泉は飲むこともでき、宿のそばの飲泉所では数人の登山客がペットボトルに温泉を汲んでいました。

建物脇の飲泉所

おー、さすがにごり湯で人気の温泉。湧出したばかりの源泉は透明ですが、手水鉢の周りには硫黄成分が結晶して真っ白です。

成分がもこもこ結晶した手水鉢

さっそく中に入ろうと宿の玄関先に行くと、山積みになったペットゲージの中にウサギがたくさん入れられていて、「ウサギ千円」と張り紙がされています。何でこんなとこでウサギの販売が?ペットで飼ってたのが増え過ぎちゃったんでしょうか。それとも野うさぎ?

玄関先に山積みになったウサギのゲージ

ウサギたちの前を通過して玄関へ向かおうとすると、ゲージの脇に埋もれるように犬小屋が置いてあって、中では青森の阿字ヶ浦にいるわさおによく似た老犬がウトウトしていました。

ウサギの脇にはワサオが

さらに、玄関入ってすぐの棚の上には山女の大きな水槽もあります。こっちは食べるために飼ってるのかもしれません。

玄関先には山女の水槽が

加熱なしの冷たい源泉をそのまま使った凍える露天風呂

受付で大人500円を支払い、風呂場に向かいます。お風呂は男女別で、女湯の方には子供連れのお母さんとお年寄りが二人いました。

内湯には湯船が二つ。そしてその奥には露天風呂が見えます。まず脱衣場に近い方の湯船に入ろうとすると…

赤川荘内湯

冷たい!!ぬるま湯とかじゃなくてほとんど真水のような温度です。建物の脇にあった飲泉所の温泉も冷たかったので、赤川温泉の源泉は湧出時は温度が低いのでしょう。この湯船は沸かさない源泉をそのまま注入している源泉風呂なんだな。もう一つの湯船の方は適温に加温された湯船で、しばらくそちらで温まってから、浴室の奥の扉から外へ出て滝の見える露天風呂に向かいました。

脱衣所から遠い方の湯船のお湯は適温

10人以上は入れそうな大きな岩風呂の奥には、木立の隙間から滝が流れ落ちていて、まるで一幅の絵画のような美しさ。早速入ろうと湯船に足先を入れると…

露天風呂も水!

こっちも水じゃねーか!

冷たいよー!

そういえば、玄関先に「源泉そのままの露天風呂」みたいなことが書いてあったのが若干引っ掛かってはいたのですが、ホントに真水と同じ温度の温泉を非加熱で提供しているとは。

昨日なら初夏のような気候で水風呂もサッパリしていい湯加減だったのかもしれませんが、今日は雨の影響でゴールデンウィークとしてはかなり肌寒く、こんな日に水風呂なんか入ったら、季節の変わり目のプールみたいに唇青くなるわ!!

意外とハマる、赤川荘の冷たい温泉

露天風呂に入るのを断念して内湯に引き返して来ると、私と入れ替えにお年寄りが一人露天風呂へと行きました。冷たいと文句を言ってすぐ引き返して来ると思いきや、5分以上してから「はー、気持ちよか~♪」と言いながら笑顔で戻って来たお年寄り。ええっ!常連さんにはあの温度で気持ちいいの?

「気持ちよか〜♪」という言葉の響がめちゃくちゃ気持ち良さそうだったので、私も頑張って露天風呂に入ってみることに。

ひー、風呂入るのに、何でこんな思いせなならんねん…

だましだまし腰まで浸かって、根性決めてエイヤッ!と肩まで入ると、プールと一緒で水でも案外イケるもんです。冷たいんだけどそこはやはり温泉なので、体の芯にジワジワ来るこの感じ。

確かにこれは気持ちよか〜!

湯船は真中でチェーンが張られていて、滝のそばまでは行けませんでした。

しばらくしてから内湯に引き返し、温まったら再び露天風呂へを数回繰り返してようやく上がりました。一時間ぐらいは入っていたでしょうか。本当にいいお湯でした。水風呂最高!慣れると病みつきになりそうです。それにしても、冬場は露天風呂入れるのかしら?


外に出ると、さっき犬小屋でぐーすか寝ていたわさお(仮)が、ヨロヨロと歩いていました。もう相当な歳のようで、目もあんまり見えてないかも知れません。

もう相当な歳だと思われるワサオ

わさお(仮)は、玄関先で車の荷台から荷物を下ろしているお客さんの背後までヨロヨロと歩いて行き、ジッと何やらその後ろで立ち止まっていましたが、お客さんが振り返って「おわっ!び、ビックリした!!」と、腰を抜かさんばかりに驚いていたのにちょっと笑いました(笑)

意外とわさお(仮)、無口な割に愛想いいんだな。今のあれ、彼なりの歓迎の挨拶だったのかもね。

ではでは、再び黒川温泉に向かって出発!そういや、わさお(仮)の本名聞いてくんの忘れたわ。

・・・つづく

赤川温泉 赤川荘へのアクセス

住所:大分県竹田市久住町久住4008-1

Tel:0974-76-0081

URL:http://www.akagawaonsen.com/index.php

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