新ブログ「べっぷ移住物語」

中国・山陰 島根県

三瓶山周辺温泉巡り〜池田ラジウム温泉・湯抱温泉・三瓶温泉〜

2015/09/05

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ツレの熱い要望で、ドラマ砂時計のロケ地巡りをした私たち。次は温泉を求めて国道9号線を東へ向かいます。

その前にどこかで昼食を、と考えていたのですが、国道9号線沿いには恐ろしいほどに飲食店が全く無く、どうにか太田市駅近くに大阪王将を発見。

確かお店の前に『この先、◯◯(場所失念)まで飲食店ありません!』とか看板が大きく出てたような記憶がありますが、ここからさらに山に入るのに国道沿いでこの有様では、嫌でも都内にもあるチェーン店で食事をするより他なさそうです。

ラーメン定食をかっ食らい、再び出発。太田市駅前から南に延びる国道375号線を進みます。

ラジウム含有量日本最高クラス!『池田ラジウム鉱泉』

次なる目的地は、池田ラジウム鉱泉。島根県の内陸に三瓶山という山があり、これから向かう池田ラジウム鉱泉は三瓶山周辺の三大秘湯に数えられるという、凄いんだか凄くないんだかよくわからない肩書を持つ温泉です。

案内はわりとまめに出ていたように記憶しています。国道375号線から県道288号線に逸れ、しばらく進むと池田ラジウム鉱泉の看板が立っていました。

県道288沿いに立つ池田ラジウム鉱泉の看板

看板の案内に沿って坂を下っていくと、そこは農地が広がる里山。思ったほど秘境という感じではないですね。

坂を下った先は、農地が広がる里山

農地を見ながらしばらく走ると再び山道に入り、程なくして、池田ラジウム鉱泉に到着。入り口の看板が無ければ、一見すると普通の民家のようです。

池田ラジウム鉱泉に到着

入ってすぐの建物は宿の人の住居なのかな?壁に矢印がしてあってラジウム鉱泉はこの奥。

入ってすぐの建物は一般の住宅。・・・謎

奥に進むとさらに民家が二軒並んで建っていて、右側のヨーロッパ風の小洒落た建物が宿の建物です。

放泉閣玄関

秘湯の宿、って感じじゃないよね(笑)池田ラジウム鉱泉に宿はここしかないんですが、一応旅館の名前は放泉閣です。

放泉閣の左の建物は、玄関先に子供用の自転車が停まっていたりするところから、こちらも宿の人の住居でしょう。温泉宿の敷地内に三棟ある建物のうち、二軒は宿の人の住居だなんて、変わった温泉旅館です。しかも建物三つともかなり新しくて、土地はタダみたいなもんだとしてもえらい儲かってんのね、池田ラジウム鉱泉・・・

家族風呂しかない放泉閣は、順番待ちでかなり待たされるかも?

宿の建物の玄関を開けると、もうすでに順番待ちのお客さんが何人も居ます。奥から宿の方が出て来られ、日帰り入浴をしたい旨を伝えると、池田ラジウム鉱泉には家族風呂しかなく、今順番待ちしている人たちが入ってからの入浴となるとかなり時間がかかると言われました。

一応、念のため本日の空室を尋ねるとやはり満室とのこと。

泊まる場所も決まってない状態で、日帰り温泉に何時間も並んで待ってはいられないので、庭先にあった祠の脇に湧いている源泉を一杯飲んで、池田ラジウム鉱泉を後にすることにしました。

飲泉も出来る池田ラジウム鉱泉

酸っぱくて塩っぱい強炭酸で、えぐみのある後味。池田ラジウム鉱泉のラドン含有量は全国最高レベルだそうですが、そう聞いてから飲むと心なしか強い酒を飲んだ後のように、腹の中が熱くなるような気がしました。

ラドン含有量最高クラスの源泉

この風呂入ったら効くだろうなぁ〜。残念・・・

冷泉が沸く鄙びた温泉地 湯抱温泉は日帰りでも予約必須です

次なる目的地は、湯抱(ゆがかえ)温泉です。

池田ラジウム鉱泉から再び国道375号線に戻り、南に進むと、国道沿いに数軒の小さな宿が建っているのが見えました。湯抱温泉はこの国道沿いと、更に少し山の中に入った場所とに温泉街が別れていて、もう一つの山中にある方の宿も見に行ってから、どの宿に立ち寄るか決めることにします。

柿本人麻呂終焉の地、湯抱温泉

山の温泉街の方に分岐する道の傍らには、歌人の斎藤茂吉の記念館があります。

左の建物が斎藤茂吉の記念館

何でもこの記念館は、斎藤茂吉の研究によりこの地が万葉の詩人柿本人麻呂の終焉の地であると発表されたことにちなむそうな。柿本人麻呂って、都から追われてこんな遠いとこで亡くなったんですね。やっぱり当時から温泉湧いてたのかな?でないと寂しすぎるよね、と柿本人麻呂の生涯に思いを馳せている間もなく、もう一方の温泉街に到着。

しかし、国道沿いには温泉旅館が三軒あるとか書かれていたように思うのですが、私たちが来た時には多分二軒しか見つかりませんでした。廃業したのかな?

国道沿いの方よりも、こっちの温泉街の方が風情がありますね。

一軒目の中村旅館にて、本日の空室状況を尋ねるも生憎満室。ここはツレが調べて来た情報によると、まあまあ有名な宿みたいです。日帰り入浴も頼んでみたんですが、そっちもアウトでした。

湯抱温泉中村旅館

日帰り入浴が出来ない理由は忘れましたが、湯船にお湯が溜まってなかったのか、そもそも日帰り入浴自体受け付けていないのか。湯抱温泉のお湯は源泉温度が低いので、入るには沸かさなければならず、お客さんがあるって分かってる時でないとお風呂は準備してないのかもね。

二軒目の日の出旅館は玄関に鍵がかかっていて、廃業してしまったのかとも思ったのですが、建物は綺麗なので多分宿の人が出かけていただけかと思われます。

湯抱温泉日の出旅館

看板にあった電話番号に掛けると、どこかに転送されました。買い出しにでも行っているんでしょうか。

で、まぁ宿の方には誰もいないっぽいので日帰りは無理で、宿泊もアウトでした。

宿はショボいがお湯は抜群『神湯 なかだ』

仕方がないので国道沿いに引き返します。

神湯 なかだ外観

山道を下ってすぐの場所にある、神湯 なかだという民宿のような宿。建物の前には、カフェみたいに黒板が置かれていて、見ると日帰り温泉を受け付けている旨に加え、空室ありますと書かれていました。

しかし、さすがに空室はあっても今から食事が準備して貰えるとは思えなかったので、日帰り温泉で宿の様子を見て、良さそうなら交渉してみることに。

玄関で声をかけると、フロントの奥から表情の読めないちょっと陰気くさい感じのするおじいさんが出て来ました。

神湯 なかだフロント

日帰り入浴したいと伝えると、建物の奥にある風呂まで案内してくださいました。

嫌な空気が漂う神湯 なかだの館内

建物は国道沿いの一階から谷に向かって下に延びています。道から見えていた小さな建物からは想像も付かないぐらい中は広くて、部屋数も10部屋ぐらいあったのではないでしょうか。

地上から見たより館内は広い

しかし、建物の中はどんよりと重苦しい空気が立ち込め、廃墟のような独特なニオイを醸し出しています。

幽霊でも出そうな雰囲気

入り口には”空室あります”とあったけど、この感じではおそらく相当長い間この宿に宿泊客は来てなさそう。

お風呂は一番下の階の一番奥にありました。浴室は一つしか無いみたいでしたが、脱衣所は男女別で2つあります。しかし、女性用の方は使われていないようで、入り口は閉じられていました。

湯船は二つありますが、お湯が入っているのは片方だけ。源泉の湧出温度が低いので、加温するコスト面での問題なのか、湯船に一応温泉は溜まってはいたものの、温泉の注入が止められていて、かなりぬるまっていました。

蛇口をあけると熱々の温泉が湯船に注がれ始め、しばらく待つと適温に。

広い浴室にはシャワーが一つだけ。しかしこのお風呂、私一人だったら入るの相当怖かったかもね。実は後で人に言ったら、「えっ?あの宿、何年か前に廃業して誰もいないはずですよ?」とか言われたらキャーだわ。

こんなタイルだって、この浴室一面に貼るのは一昔前でも結構お金はかかったはずです。何でこうなった?

今や貴重な豆タイル

窓からは、裏を流れる小川が見えます。

お風呂からは裏を流れる小川が見える

しかし、対岸には他所の作業場みたいなのがあって、この日は祝日だったので誰もいませんでしたが、ひょっとすると平日はたまに人がいるのかも。多分、お風呂の前には木が植わってるので、そんなに丸見えになることは無いとは思いますが、女の人とかはちょっと外の目が気になるかも知れません。

神湯 なかだの温泉は、トリウム系元素含有量が日本一!

泉質はナトリウム-塩化物・ 炭酸水素塩泉。

しかし、この記事を書くのに神湯なかださんのことをちょっと調べていると、昭和20年にここの温泉がトリウム系元素含有量が日本一と判明したとあり、トリウムって何やねん?と調べてみると、何とタイムリーなことか小泉元首相の脱原発宣言で再び注目を浴びている、ウランやプルトニウムに代わる次世代の放射性物質とかなんとか。

「トリウム原発」という第3の選択肢は、原子力政策を変えるか | THE PAGE(ザ・ページ)

昭和20年て考えてみるとかなり昔の話ですが、それでも凄いです。池田ラジウム鉱泉がラドン含有量日本最高クラスなら、こっちは今話題のトリウム含有量日本一ですからね〜、島根恐るべしですわ。

しかし失礼な言い方ですが、そんな凄いお墨付きを持つ宿が、何でここまで凋落してしまったんでしょう。やっぱり建物洋風に建て替えたから?いやでも、さっきの池田鉱泉も秘湯の肩書だけ見て行ったらだいぶガッカリな外観だったけど凄い流行ってたもんねぇ?

お湯は非常に良かったんですが、宿の方はお化け屋敷みたいで泊まる気にはいまいちなれず、日帰りのみで立ち去ることにしました。

そういや、以前行った奥会津の二岐温泉の大和館もこんな感じの空気感でしたが、何かしらの要因から、商売を盛り立てて行こうという気力さえも失ってしまった感じの宿でした。

玄関先のメッセージボードとかのセンスを見るに、この宿は先程出て来られた爺さん以外にももっと若い人がいそうな感じですけど、今のままだと先は見えてますね。

湯治場の空気はあるのに、高級ホテル以外は片っ端潰れている三瓶温泉

ではでは、次なる目的地は三瓶(さんべ)温泉です。というか、三瓶温泉がダメならもうこの近辺で宿を見付けられる可能性は、ほぼ完全に断たれるんですが、果たして宿は取れるのでしょうか?

険しい三瓶温泉への道

国道375号線まで戻ってさらに南下します。美郷町の市街地から「マジか?」みたいなハードな県道を進むこと30〜40分ばかしで、三瓶山の麓の町に到着。

三瓶温泉はここから三瓶山を数百メートル上ったところにあります。

酒屋などの食品がそろう小さな商店と、食堂や居酒屋が何軒かあり、温泉街の中心にある薬師堂の脇には、志学薬師鶴の湯という共同浴場もあります。

薬師堂の傍らに立つ鶴の湯

小さめのホテルや民宿のような建物もいくつか見えて、今日行った中では一番飛び込みでもどうにかなりそうな雰囲気のする温泉街なのですが・・・

温泉街をぐるっと周ってみると、共同浴場の周囲の宿は”全部”廃業している様子。

何てこった!居酒屋とか何軒かあるのに、これじゃ意味ねぇ~。

唯一、麓から来た時に一番最初にあったペンションは営業していて、建物も綺麗だし犬いるし、中々いいなとは思ったのですが、生憎そちらは内湯は温泉じゃないらしい。まぁでも、近くに共同浴場あるしそれはそれで問題はないんだけど、温泉に来て温泉の無い宿に泊まるのは敢えては選びたくない選択肢です。

共同浴場からはなれた高台にある、国民宿舎さんべ荘やさひめ野といった、やや高級な所はどこもかなり流行ってそうなんですが、不思議なことに下の方は全然ダメ…何でや?

三瓶温泉の下の温泉で唯一営業してそうな『元湯旅館』

温泉街を車でウロウロしていると、温泉街の外れから山中に通じる、怪しい林道発見。

湯元旅館に通じる林道

100メートルほど行った先に、建物撮ってくるの忘れましたが湯元旅館という小さな宿があり、下の温泉街の周辺では唯一営業してそうな雰囲気です。

しかし、さすがにこの立地じゃ飛び込みで食事なんか準備してもらえそうに無いよなぁ。もうちょっと下の共同浴場に近ければ、部屋と布団だけあればいいからって泣きつく手もありますが、歩いて食事に行くにはちょっと温泉街からは離れすぎてて、食べに行っても車じゃビール飲めないし(オイッ)。

ツレはこの宿に興味津々でしたが、立ち寄りだけなら下に共同浴場もあるし、別にここじゃ無くてもと、湯元旅館を後にしました。

林道は宿の奥にも続いていたので少し進んでみましたが、遥かかなたに掘建て小屋のような建物が見えたものの、かなり道が狭く軽自動車でないとこれ以上進むのは危険なので引き返すことにしました。多分、あれが源泉小屋なのかな?

車道に戻って来ると、先程から車道の脇の草刈りをしていた男性が怪訝な表情でこちらを見ています。そして、「何か御用ですか?」と声をかけられたので今夜の宿を探していると伝えると、やはり湯元旅館の方では飛び込みの客は受け付けてないと思う、とのことでした。

民宿は片っ端廃業してる三瓶温泉だが、外湯は二軒もある

三瓶温泉でも宿が決まらなかったので、今夜は確実に宿の取れる松江市内まで移動することにしました。

その前に、共同浴場の志学薬師鶴の湯でひとっ風呂浴びてきますか。

三瓶温泉鶴の湯

鶴の湯の前にはビニールプールみたいなのが置いてあって、中には源泉が溜められていて、子供が水遊びする用なのかと思い微笑ましく眺めてると、これは足湯だそうです。

そうね、この源泉で水遊びなんかしたら、洋服色付いて取れなくなっちゃうわな。

お風呂は男女別で、ガボガボ惜しげも無く湯船に源泉が注がれていました。

鶴の湯内部

泉質はナトリウム-塩化物泉。お湯はかなりぬるかったように記憶していますが、源泉温度38.5℃ということで、加温なしのかけ流しなのかな?冬場はどうするんでしょうね。

ちなみに三瓶温泉の共同浴場は、この鶴の湯の他に亀の湯ってのもあるそうなのですが、温泉街からはちょっと離れてるそうで今回は行きませんでした。

志学温泉鶴の湯、いいお湯でした。ではでは、松江に向かって出発!

赤い屋根瓦が見事な石見地方ともお別れ

さよなら、石州瓦。またいつか、じっくりこの辺りの温泉は攻めたいですね。

湯抱温泉 神湯なかだへのアクセス

住所:島根県邑智郡美郷町湯抱348 ‎

Tel:0855-75-1241

URL:なし

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