新ブログ「べっぷ移住物語」

中国・山陰 岡山県

奥津温泉周辺の一軒宿、大釣温泉と般若寺温泉

2015/09/05

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楽しかった中国山陰の旅も今日で最終日です。

宿泊した松江しんじ湖温泉を後に、ツレは出張先の岡山県津山市に戻り私一人新幹線で東京まで帰るのですが、運悪くこの日は前日の夜更けから今朝の早朝にかけ、東日本を超大型の低気圧が直撃。その為東海道新幹線は朝から全線で運休、昼頃には静岡あたりまでは本数を減らして運転再開の情報が入ったものの、依然富士川が危険水位を超えた状態のままのため、全線回復の目処は全く立っていないとのことでした。

ツレが岡山駅までは送ってくれるそうで、松江道から米子道に乗り継いで南に向かいます。

しかし、どうせ今すぐ岡山駅に行っても新幹線は動いてないし、時間潰しにどこかでひとっ風呂浴びて行くことになりました。

美作三湯の一つ、奥津温泉

今回の旅で最後の温泉は、岡山県の内陸部にある奥津温泉です。

私は、ツレが津山周辺によく出張するようになってから、初めて奥津温泉の存在を知りましたが、単に私が知らなかっただけで実際はかなり有名な温泉地で、近隣の湯原温泉湯郷温泉と並び美作三湯と呼ばれています。

湯原温泉はご存知の方も多いと思いますが、公共露天風呂が全国露天風呂番付で西の横綱に輝いたという、日本屈指の温泉地です。また、湯郷温泉の方は、女子サッカーの強豪クラブチーム湯郷Belleの本拠地といえば、ピンと来る方もいらっしゃるかもしれません。

奥津温泉を舞台にした映画『秋津温泉』

そして奥津温泉は、1947年に藤原審爾原作の小説秋津温泉の舞台となった場所で、その後映画化もされ、映画の撮影は実際に奥津温泉で行われたんだとか。

秋津温泉ポスター

主演は岡田茉莉子、長門裕之他。


鳥取から米子自動車道を南下、湯原インターチェンジで下道に降り、県道56号線を東に向かって進んでいきます。

湯原ICから県道56号線で東へ

しかし、写真では分からないとは思いますが、この日は岡山の内陸部ですら嵐みたいな強風が吹き荒れていて、直撃した関東はどんな状況になってるのかと、気の小さい私は気が気ではありません。

道はどんどん細く、険しくなっていきます。標高も上がって行きますが風もさらに強くなって、今回は車での移動でしたが、普段のバイクや軽自動車だったら相当あおられて大変だったろうと思いました。

超ハードな県道56号線

山のピークを過ぎると広くて整備された綺麗な道に出ましたが、相変わらず風は強いまま。今日帰れるのかな、私・・・

国の名勝・奥津渓と甌穴(おうけつ)群

県道から国道179号(奥津渓バイパス)に合流。しばらく北に進むとトンネルの手前に側道があり、側道の方に逸れると再び山道に入りました。

道に沿って流れる吉井川が、昨夜からの嵐で水量を増し泥水のように濁っています。

車道の隣を流れる、泥水のように濁った吉井川

ここは、国指定の名勝奥津渓の中で天然記念物に指定されている、奥津の甌穴(おうけつ)群と呼ばれる場所。

甌穴とは、岩石の表面の割れ目などに小石などが入り、川の流れでその小石が回転することで岩の表面に穴ができる現象のことで、川沿いの岩盤の表面には滑らかな円形の穴が無数に空いています。

甌穴はこんな丸い穴

川岸に立つとまるで地鳴りのような音と振動に、思わず立ちすくんでしまいます。落ちたら間違いなく死ぬな。

地響きを上げて流れ落ちる奥津渓

川沿いの露天風呂が有名な般若寺温泉は、荒天の日は要注意

でも、そういえば私奥津温泉に行く手前にもう一つ気になっていた温泉があって、般若寺温泉っていう川沿いスレスレの場所に露天風呂がある一軒宿なんですが、この分じゃ今回はお風呂水没しちゃってダメかもなぁ?

奥津渓を過ぎると、通り沿いにちょっと大きめの温泉施設が建っています。これは大釣温泉と言ってこちらも一軒宿。

大釣温泉外観

般若寺温泉は、この大釣温泉のすぐ目と鼻の先。歩いて行けるほどの距離です。

通り沿いに、車5台ぐらい停められるプレハブの駐車場があって、その脇の「般若寺温泉」と書かれた青いのぼりが目印。

般若寺温泉の駐車場

般若寺温泉は、こののぼりの脇の階段を下った先。徒歩五分ぐらいでしょうか。

般若寺温泉はこの階段を下った先
車道からは5分程歩きます

写真を撮りながらツレの20mぐらい後を遅れて階段を下りて行くと、その先には寺というか茅葺きの古民家のような建物があって、庭先で4〜50代の男性が一人掃き掃除をしていました。

般若寺温泉に到着

ツレは般若寺温泉にも何回か来ていて、この男性とも顔見知りのようです。男性はツレの顔を見ると苦笑いして、(こんな状態だからお風呂は入れない)というようなことを話しているのが、遠目からでも身振り手振りで伝わってきました。

う〜ん、やっぱりダメなのか・・・それなら仕方がないので、一応どんな感じのお風呂なのかだけだけでも見たい、とお願いしてお風呂を覗かせてもらうことにしました。

般若寺温泉は日帰り温泉だけでなく宿もやっていますが、茅葺きの建物の軒下には「般若寺」と書かれた板が掛けられていて、ここは本堂か寺の人の居住棟のようです。

般若寺の茅葺きの建物

で、客の宿泊する建物はというと、茅葺きの建物の向かいの橋を渡った川の対岸にあるもっと綺麗な建物でした・・・って、木で隠れて全然見えないけど。

木で隠れて何も見えないけど、宿の建物

般若寺は映画秋津温泉にも登場するらしい

茅葺きの建物の前を通過して敷地の奥に進むと、意外とこじんまりとした般若寺が建っていました。

意外と小さな般若寺

そういえば、後日映画秋津温泉について調べていると、登場人物の中に般若寺の住職という役柄もあって、キャストは初代水戸黄門でお馴染み東野英治郎さんでした。

残念ながら私、秋津温泉は映画も小説も未だに見たことないんで、般若寺の住職が果たして物語の中でどの程度重要な役柄だったのかや、登場頻度など全く知らないんですが、かなりのビッグネームだし劇中にいい感じに般若寺が登場する可能性は高いですね。往年の角川映画みたいに、ちょい役に有名な人使ってるだけって可能性も無きにしもあらずですが。

う〜ん、映画見てみたいなぁ。TSUTAYAにあるかな?

般若寺をさらに下るとお風呂の建物

この般若寺の前を通過して川の方に下って行くと、川沿いにコンクリートの小屋が建っていて、これが内湯の建物のようです。

般若寺温泉のお風呂のある建物

内湯の建物の裏手の川沿いには、1〜2人サイズの小さな露天風呂があります。

これが般若寺の川沿いの露天風呂だ!

二つある湯船のうちの片方にはお湯が溜まっていましたが、さすがに川の状況がこんなんじゃ、入れないのも仕方ないわな。

ヤバい水量の吉井川

しかし、露天風呂はダメでも内湯の方は大丈夫なんじゃないの?と思いきや、源泉が川の近くにあるとかで水没してしまい、内湯にも温泉が供給出来ない状態なんだそうです。

般若寺温泉・内湯の建物

窓が開いていたので覗いて見ると、中はこんな感じでした。

般若寺温泉内湯

え〜ん、残念だわぁ.・゚・(ノд`)゚・.

露天風呂から引き返して来ると、宿の人はまだ掃き掃除の続きをしていました。そういや連休中だったし、昨日泊まった人も当然いただろうと思われますが、温泉問題なく入れたのかなぁ?

般若寺温泉は、天候によっては露天風呂だけでなく内湯にすら入れなくなってしまう危険性があるので、天候が不安な場合は事前に電話で入れるかだけは確認した方がいいかもですね。

川沿いの風情ある温泉地 奥津温泉

再び出発。ほどなく視界が開けて、進行方向に町が見えてきました。奥津温泉に到着です。

奥津温泉に到着

温泉街の中央にかかる橋の袂には、奥津温泉のシンボルともいうべき足湯が・・・

増水で水没した足湯

って、ちょwwww

川と同化する足湯

水没しとる!

対岸にも同じような足湯がもう一つあるらしいのですが、こちらはどこに湯船があったのかさえも分からないぐらいに、完全に水に浸っています。

本来は対岸にも足湯があるのだが・・・

逆に、これはこれでレアかも?

風情ある温泉地に不釣り合いな花美人の湯

しかし、奥津温泉で日帰り温泉に入っていくつもりにしていたのですが、最初に目にした公共温泉の花美人の湯が、個人的に豪華過ぎて町並みに不釣り合いな気がして、私の中でどうも「ここは何か違う」って思ってしまい、来た道をひきかえして般若寺温泉の手前にあった大釣温泉に入ることにしました。

後から調べたら、有名な足下湧出の旅館とかも温泉街にはあったらしのですが、全くリサーチしていなかった為そんなこととはつゆ知らず。残念・・・・

いまいち立地を生かしきれない大釣温泉

大釣温泉大人500円

大釣温泉の日帰り入浴は大人500円也。お風呂は地下にあります。建物の外観同様、館内は古ぼけた感が否めません。この日は、付近の土木工事の作業員が大勢詰めかけていて、男湯の方は混雑していたようです。

大釣温泉のお風呂は地下にある

お風呂は男女別の内湯が各1、そして家族風呂もあるそうなのですが、家族風呂は一時間1800円と結構いい値段なのでやめときました。

泉質はアルカリ性単純温泉。写真は女湯です。

大釣温泉の浴室1
大釣温泉浴室2

対岸の山の緑が美しく映える、なかなかにすばらしい眺めなのですが、お風呂の真下にコンクリートむき出しの建物の屋根が突き出していて、折角の川沿いのロケーションなのにがんばって覗き込んでようやく少しだけ川が見えるような感じ。遠くには、般若寺温泉のお風呂も見えました。

風呂の窓の真下に建物の屋根があって、川がほとんど見えない

しかし勿体ない・・・ここに露天風呂でも増設したら、下の建物も気にならないし川もよく見えて一石二鳥な感じがするんですが、現状では大釣温泉は内湯のみです。

軽く温まって、そろそろ岡山駅に移動しますか。大釣温泉は一階が食堂になっていて、ランチバイキングなどもやっているのですが、全くそそられないショボい内容で、食事は岡山駅の近くに行ってから食べることにしました。


岡山市内に向かう高速の途中で、ようやく東海道新幹線が全線再開したとの情報が入り、どうにか東京まで普通の時間に辿り着ける目処が立ってほっと一安心。

間違いなく乗車率100%超えでしょうが、私は毎年年末の帰省ラッシュで慣れっこなので、そういうのは全く問題ないです。逆にツレの方が「グリーン車でもいいから席取った方が良くない?」と心配していました。

岡山駅に到着。何か桃太郎と関係ない動物の姿も見えますが。

岡山駅前の桃太郎像

しかし、こうやって駅前で別れを惜しんでると、何だか昔を思い出すわ。デートの最後に「じゃあね」って駅で別れるの、寂しかったよな〜

新幹線は席はやっぱり取れませんでしたが、携帯でゲームでもやってりゃ、岡山〜東京間なんてあっという間です。

岡山駅に着いてから、駅前の商店街で食べた昼ご飯がびっくりするほど糞マズかったことを除けば、概ね大満足な中国・山陰の旅でした。般若寺温泉と奥津温泉には、ぜひ再チャレンジしてみたいですね〜。そして長距離運転ご苦労様でした、ツレ。

・・・おわり

大釣温泉 へのアクセス

住所:岡山県苫田郡鏡野町奥津川西16−2 ‎

Tel:0868-52-0700

URL:http://kanko.town.kagamino.lg.jp/hot_spring/ootsuri-spa/

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