新ブログ「べっぷ移住物語」

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ドラマ『砂時計』に思いを馳せて ~仁摩サンドミュージアムその他~

2015/09/05

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温泉津温泉を後にし、次なる目的地の仁摩サンドミュージアムに向かいます。

仁摩サンドミュージアムは、砂時計の展示をメインテーマとした施設で、1988年、DAIGOのじーちゃん竹下登首相の政権下で実施された、世紀のばら撒き政策ふるさと創世事業の一環として建てられました、いわゆる箱モノです。

そういや、竹下登の地元も島根だったっけ。

竹下政権の頃、私は小学校低学年でしたが、確かこのサンドミュージアムも出来た当初はかなり話題になったように記憶しています。

しかし、なんで今更昭和のバブル遺産みたいな施設を見学しに行くことになったのかと言うと、2007年に大ヒットしたTBS系列の昼ドラ『砂時計』にかつてどハマりしていたツレから、物語の舞台になったこの場所にどうしても来てみたいという強い要望があったからなのでした。

ドラマ『砂時計』

砂時計が放送されていた当時、ツレはプー太郎で、平日昼間から家でゴロゴロ昼ドラを見る生活を何年も送っており、当然私にしてみれば当時の思い出といえば、働いても働いてもお金は無いし、同世代の友達はどんどん結婚したり出産したり家建てたりと人生の階段を着々と上っていく中で、夢も目標もなく毎日怠惰な生活を送るだけのツレを見ながら、何で私だけこいつのせいで…と、まさにどん底の様な精神状態の時期でした。

なので、私からすれば『砂時計』っていうフレーズは聞くだけでも忌々しい思い出しか蘇って来ないんですが、今はツレが働いてくれるようになったことで以前よりは経済的に多少は楽になったのと、人から「彼って何してる人なの?」と聞かれても自暴自棄にならずに済むようになったことを思えば、当時よりかなりマシになったしまぁいいか・・・えらいな、私。

鳴り砂といえば『島根の琴ヶ浜』

まずは、サンドミュージアムに向かう前に、温泉津から5キロほど東にある琴ヶ浜に立ち寄ります。琴ヶ浜は、ドラマの第一話のオープニングで、主人公の杏が幼少期に母と手を繋いで歩く印象的なシーンが撮影された場所だそう。

れんが造りのトンネルを抜けるとそこは琴ヶ浜

国道から脇道に逸れて、浜の方へと下って行くと、年代物のれんが造りのトンネルが現れ、そこをくぐると琴ヶ浜に到着。

琴ヶ浜に到着

琴ヶ浜は日本でも数少ない鳴り砂(鳴き砂)の浜で、サンドミュージアムの展示品の多くに用いられている砂は、この琴ヶ浜の鳴り砂です。

今日は朝から小雨まじりの悪天候で、琴ヶ浜にはちらほらとしか観光客の姿はありませんでした。

小雨のぱらつく琴ヶ浜には人もまばら

鳴り砂は乾いてないと鳴らないそうなので、今日は小雨だけどどうかな〜?とは思ったのですが、運よく砂が湿り切る前でキュッキュッといい音がしました。

砂が濡れてると音が鳴らない

ちなみに、同じく西日本の日本海側で鳴り砂で有名な場所に京都府の琴引浜がありますが、琴引浜と琴ヶ浜って名前も似てるし、余所者的には”西の方にある日本海側でカニが採れるあの辺”みたいな認識で、結構な割合で混同されがちだと思われます。

また、石川県にも同じく鳴り砂で有名な琴ヶ浜という場所があり、おそらくサンドミュージアムが作られたきっかけの一つは、鳴り砂といえば”島根の琴ヶ浜”というのを全国に定着させたい、という思いがあったからなのではないかと思います。

しかし、サンドミュージアムを造ったらそれはそれで、鳥取砂丘にあると勘違いされがちという・・・難しいよね、町おこしって。

観光化されていないノスタルジックな町並みが魅力の”馬路(まじ)”

では、再び出発。琴ヶ浜の周辺の馬路という町は、ノスタルジックな町並みが続くとても趣のある場所なのですが、観光化が全くされていないので散策するには休憩場所にも困るような感じ。

琴引浜の周りの馬路の町並み

しかし琴ヶ浜の周囲がこれだと、海水浴とかで来ても泊まるとことか歩いていける範囲に無いよな。どこか他所に、宿や店が集中している場所があるんでしょうか。

世界最大の一年計砂時計がある『仁摩サンドミュージアム』

再び国道まで戻って、サンドミュージアムを目指します。ミュージアムは、広大なスポーツ公園の一画に建てられており、9号線沿いにある駐車場は観光バス専用。道を挟んで反対側には潰れたドライブインがあって、そこの駐車場が一般用の駐車場となっていますが、生憎満車。

サンドミュージアムのすぐ裏は温泉地

駐車場をさがしてスポーツ公園の周りをウロウロしていると、水滴で読みづらいですが『湯迫温泉』と書かれたアーケードが現れました。

湯迫温泉のアーケード

サンドミュージアムの周囲は住宅街で、温泉なんかがありそうな雰囲気ではないんですが、グーグルマップで見ると2軒のホテルと日帰り温泉が1軒あるみたいです。

結局、裏のスポーツ施設の駐車場に車を停めて、歩くこと10分ほど。ようやくミュージアムの前まで来ました。

10分ほど歩いてミュージアム前に到着

ガラスのピラミッドみたいなのがミュージアムの屋根です。

三角屋根がミュージアムの建物

駐車場は敷地内のあちこちにあるので、駐車場が一杯で車が停められない心配はまずないとは思いますが、敷地自体がかなり広いので、真ん前のドライブインの駐車場に停められなければ、結構歩かされる羽目になります。

受付で大人700円を払って入館します。

ミュージアム内部

中にはこんなアーティストが作った砂時計や・・・

渡部明節作の砂時計

これは何だっけ?変わり種砂時計を用いた体験型のコーナーや・・・

砂時計を使った実験コーナー

様々な巨大砂時計など、たくさんの種類の砂時計が展示されています。

展示された様々な砂時計

そして天井付近に展示されてるこれが、世界最大の砂時計、一年計砂時計!でかい!

これが一年計砂時計だ!

外から見えた三角屋根は、これだったんですね。

ドラマ『砂時計』では、サンドミュージアムは主人公の杏が幼少時代、母から砂時計をプレゼントして貰った思い出の場所として登場します。

しかし、砂時計が放送されてたのってもう6年も前(2013年現在)なんですが、連休中とはいえ今でも結構賑わっているのに正直びっくり。来場者の半数近くは若いカップルで、ドラマを見ていなかった世代にもデートスポットとしてすでに定着しているんだなぁ。

サンドミュージアムのシーンは何かえらい泣ける場面らしく、感動ひとしおのツレ。

砂時計のロケ地で感動もひとしお

砂時計ファンにはたまらない、撮影当時のレアな写真などもたくさん

館内には、砂時計のロケの際のゆかりの品や、写真なんかが集められたスペースもあります。

このドラマは原作の少女漫画があるそうなんですが、原作者のイラストやサインも飾られてますね。

砂時計関連の展示室

この漫画に目を付け、地元の観光名所と絡めながらドラマも大ヒットさせた敏腕コーディネイターが地元にいたのか、それとも地元的には棚ぼた的な大当たりだったのか、詳しいことは分かりませんが、ふるさと創生事業で造られた施設で、現在でも稼動していてここみたいに成功している施設って、おそらくかなり少ないのではないのでしょうか。

他所の失敗した自治体と違い、サンドミュージアムはドラマのロケ地として使われる以前からも、巨大砂時計を一年に一度反転させるイベントとかニュースで取り上げられたりよくしてましたから、PRが非常に上手なんですね。これで700円なら、わりと楽しめるいい施設なんではなかろうかと思います。

館内には砂時計の展示の他に、小さなトリックアートミュージアムなんかもあったり。

琴ヶ浜の由来になったお姫様が琴を弾くの図

写真は、琴ヶ浜の地名の由来となった琴の上手なお姫様の絵。琴が飛び出して見えますね、「だから?」っていうね。それを言ったらトリックアートなんてみんなそうか。

ミュージアムショップでは、ドラマの劇中にも登場した砂時計が買える

サンドミュージアムの別館には、ガラス細工の体験コーナーとミュージアムショップがあり、そこではドラマで使われたのと同じ砂時計が販売されています。

シブチンのツレが、1500円もする砂時計を喜々としてお土産に購入。

この砂時計は、先にも書きましたが主人公の杏が幼い頃母に買ってもらった思い出の品でしたが、その後母が自殺し、杏が自らの手で母の遺影に投げつけて壊してしまいます。

しかし、その後杏の男友達の大悟から同じ砂時計を手渡され、その時の台詞が「ずっとおっちゃる」

事前にそういうストーリーを熱く語ってくれていたので、この砂時計を私にプレゼントしてくれるのかと思いきや、

「は?んなわけねーじゃんwwwww」

・・・何でやねん(´・ω・`)

ここの砂時計は、職人さんが一つずつ吹いた貴重なもので、ドラマがヒットした後しばらくはあまりの人気にかなり手に入れるのが困難だったそうなのですが、今は普通にミュージアムショップで購入出来ますので、大切な人へのお土産にいかがでしょうか。

そういえば、あの時買った砂時計その後見ないけど、やっぱり誰かに上げたんだろうか。いいよ別に、砂時計なんてカップ麺作る時ぐらいしか使い道ないし!

(´;ω;`)ウッ…

では、次なるロケ地波根駅へ向かいます。サンドミュージアムでちょうどいい感じに昼時だったのですが、なぜか施設内にも近くにも全く食事ができそうな場所が見あたらないんですね。そりゃ、向かいのドライブインだって潰れるぐらいだし、あんまり需要無いのかな?

ドラマでは『江田駅』として登場した、山陰本線波根駅

波根駅はサンドミュージアムから8キロぐらい東に進んだ場所にある、JR山陰本線の駅です。ドラマでは『江田駅』として出て来るそうですが、なんでそこだけ名前変えたんやろね?

次なる舞台波根駅を目指す

住宅街の中に建つ、瓦葺きの小さな木造の駅舎。これが波根駅です。

JR波根駅

瓦にJRって書いてあります。

瓦にJRって書いてる

こんな素朴な駅ですが、意外にも駅前には何軒か小さなビジネス旅館なんかもあり、炉端焼きのような居酒屋も数軒あります。海に近いっちゃ近いけど、ここで泊まって何すんのかしら。

駅の中は、ベンチが置いてあるだけの無人駅です。その割には掃除が行き届いていて清潔感があるのは、この建物が地域の公民館としても使われているからでしょう。

波根駅の片隅に『はね会館』

プラットホームの方にも待合室があって、波根駅はこの辺りではけっこう立派な方の造りなのではないかと思われます。

ホームにある待合室

杏と大悟の別れのシーンが撮影された・・・らしい

すると突然、ツレが「撮影して!」と言い残し、どこかへ走って行きました。

呆気にとられて見ていると、おもむろにフェンスを乗り越えて駅の外へ出て行ってしまったツレ。すると・・・

突然フェンスを乗り越えて駅の外に出てしまったツレ

???

かっこよくフェンスを飛び越えて来たツレ

!!!!

何か走って来た!

えっ?ちょっ、何??

何をしようというのか

ツレ:「杏〜〜〜〜!!」

杏〜〜〜!

あー、そういう名場面があるのね。ドラマ見たことないから、何しようとしてるのか全然わからんかったわ。

最後大事なとこで見切れてしまったけど、ドラマのワンシーンを再現してご満悦のツレ。

楽しかったかい?

まぁ、こんな感じでドラマ『砂時計』のロケ地巡りは終了です。

ちなみに、駅前に数軒あった旅館のうちの一軒は、ドラマの撮影中長期間に渡って出演者含むスタッフが泊まっていたそうで、当初は今夜の宿はそこで、と言われていたのですが、さすがに悪いと思ったのか別の場所に進むことになりました。

駅前に海鮮系の食事を出す店が何軒かあったにも関わらず、例によって再びツレの魚嫌いが発動し、今回はスルー。

海沿いに来て何なん?まじで。ぶっ飛ばすぞ。

結局、町の方にあった大阪王将でラーメン定食を食べた後、内陸にある池田ラジウム鉱泉を目指します。

・・・つづく

仁摩サンドミュージアム へのアクセス

住所:島根県大田市仁摩町天河内975

Tel:0854-88-3776

URL:http://www.sandmuseum.jp/

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