新ブログ「べっぷ移住物語」

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超難アクセス!下呂「濁河温泉」の市営露天風呂がすごい

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岐阜県下呂市にある下島温泉に泊まった私たちは、翌朝巌立峡を観光した後次なる目的地の濁河(にごりご)温泉に向かって出発しました。

下呂温泉方面から濁河温泉へ向かう県道441

濁河温泉は下島温泉と同じ下呂市内にある温泉地で、下島温泉・湯谷温泉とセットで小坂温泉郷とも呼ばれています。高山本線の飛騨小坂駅が最寄り駅ですが、濁河温泉だけが駅から車で一時間以上はかかるとんでもない山の中にあり、公共交通機関でアクセスする手段もほとんどなく、私は以前一人で濁河温泉まで行こうとして、その道程の厳しさに断念した経験がありました。

↓ その時、飛騨小坂駅前から撮った温泉街?のアーチ。ちなみに、他の下島温泉・湯谷温泉も駅からは何キロも離れているため、宿の送迎なしで辿り着くことはほぼ不可能です。

飛騨小坂駅前の温泉街のアーチ

下島温泉から県道437号線を東へと進み、御嶽山へと向かう県道441へ。道はどんどん標高を上げていきますが、対向車もほとんど無く、この先にあろうはずの濁河温泉までの道のりの厳しさを予感させました。

秘湯ブームの昨今では、かつての秘湯も立派な道が整備され案外簡単に到達できて拍子抜けすることも多いですが、濁河温泉は下呂市に所在しながら公共機関でのアクセスは土日のみ、長野県側の木曽福島駅前から路線バスが上りと下りの一便ずつ運行しているだけ。しかも冬期は一つ手前の停留所にあるスキー場止まりとなり、公共機関でのアクセスは不可能になるという、かなりガチの秘湯です。

詳細はおんたけ交通インフォメーション/チャオ御岳スノーリゾート線・濁河温泉線時刻表をご覧下さい。

今回の旅は車なので、直接外気から下界との気候の違いを肌で感じることはできませんが、沿道の木々は高山地帯らしいクマザサや針葉樹などが大半となり、片側一車線の広々した道は中央線すら引かれていない細い山道に変わっていました。

「随分と高い場所まで来たなぁ」と思っていると、峠を登りきったあたりから不意に木立が途切れて、はるか前方に雪を頂いた御嶽山の山頂が見えました。その神々しい姿に思わず感嘆の声が漏れます。

はるか彼方に見える御嶽山の山頂

とても景色のいい道ながら、車幅や交通量の少なさから景色を眺められそうな場所がほとんど無く、仕方がないので先に進むとようやく「御岳パノラマライン 大平展望台」がありました。

しかし濁河温泉は御嶽山の登山口のすぐそばにある温泉地なので、御嶽山の山頂があんなところにあるということは、道のりもまだまだ先が長そうです。

というか、この道って御岳パノラマラインって言うのね…

さらに車を走らせること30分ほど。ようやく御嶽山の頂に手の届きそうな場所まで来ました。標識の濁河温泉の案内に従い、441号線から濁河温泉に向かう県道435に逸れて数分で、急勾配の蛇行した山道の前方に突如ホテル焼岳の大きな建物が現れました。

濁河温泉で一番大きいホテル焼岳

濁河温泉に到着です。麓からかなり走ったような気がしていましたが、下島温泉からだと1時間半ほどでした。山中の秘湯をイメージしていたので「意外と拓けてるんだな」と思ったのも束の間、ホテル焼岳の前を通過すると、100メートル足らずで温泉街は終了。

こじんまりとした温泉街には、急勾配の山の斜面に貼り付くようにしてペンションや山小屋のような小規模な宿が2~3軒と、下呂市営の共同浴場があります。その他は商店などは一切なし。しかし、多くの宿が食堂も併設しているようで、あちこちに「食事処」などそれらしい看板が見えます。

濁河温泉の食堂はいつもやってるとは限らない

ホテル焼岳の前は広々としたウッドデッキになっていて、生ビールやフランクフルトなどが売られていました。温泉街の中で一番お風呂が広そうな、ホテル焼岳で日帰り温泉に入っていこうということになり、ウッドデッキから建物の中に入ろうとすると、入り口に

「日帰り入浴 13時から 料金700円」

とあります。この時まだ12時前。う~ん残念。しかしこの記事を書いていて焼岳のHPを見てみると、日帰り入浴は12時からになっているので、単にゴールデンウィークで忙しかったからこの時間だっただけで、普段は正午から入れるんだと思います。

受付前とあれば仕方がないので、先に昼食を済ませて行くことにしてウッドデッキの売店で店番をしているホテルの人に声をかけると、何とホテル焼岳で外来客に提供されているのはフランクフルトとビールだけで、食事らしいものは置いてないんだそう。

焼岳のウッドデッキで買えるのはフランクフルトとビールのみ

とりあえずフランクフルトをツレと半分こしてはみましたが、当然こんなもんで足りるわけもなく。まぁでも、他にも食堂が併設されてる宿はいくつかあるし、そっちで食べればいいやとたかをくくっていたら、ホテルの方いわく「他の宿も今の時期は食事はやってないと思う」とのこと。

えぇ!こんなに何軒も食堂の看板を出している宿があるのに、全部やってないなんて… 

ウッドハウス風のおしゃれなペンション「森の仲間」の入り口にも、食事はやっていないという旨の貼り紙がされていました。

濁河温泉は御嶽山の登山道にある温泉地ですが、御嶽山といえば2014年の大噴火が記憶に新しく、この時はまだ登山道が再開されていなくて登山客が少なかったのか。逆にこちらもゴールデンウィーク中で忙しかっただけかもしれませんが、濁河温泉の食堂はいつもやってるわけではないので要注意です。

仕方がないので、食事はお風呂に入った後に次の目的地の長野方面に移動する途中のどこかで食べることに。しかし、下呂方面からここまでの道中には、飲食店はおろか民家すら一切ありませんでしたが、木曽福島方面の道もおそらく麓に降りるまで、食事ができるような店はどこにも無いでしょう。

うう~、しまったなぁ。何か食べ物持ってきたらよかった。

濁河温泉名物「下呂市営露天風呂」

他の宿の日帰りの受付時間は調べていないので不明ですが、今回は朝8時から営業している市営の共同浴場が間違いないということになり、焼岳から30メートルほどの場所にある共同浴場へ移動。というか、むしろ旅行ガイドなどによく載っているのは市営の温泉の方で、こっちの方が焼岳のお風呂より有名だと思います。

市営露天風呂外観

共同浴場は「市営露天風呂」という名前で、その名の通り大きな露天風呂があります。通り沿いのだだっ広い砂利敷の駐車場の周りには、露天風呂の目隠しの板塀が張り巡らされていて、板の隙間からチラチラと人の裸が見えることから、もうすでに先客がいることが分かりました。

市営露天風呂玄関

駐車場の奥に、少し古びた受付のプレハブ小屋が建っていて、玄関を入るとウッドハウス風に改装された室内には、地元のじーさんが一人で店番をしている受付の個室と、四畳ぐらいの小さな座敷の休憩室が。

受付の前にはガラスケースが置いてあって、タオルや土産物が展示されていますが、何とガラスケースの上に菓子パンやカップラーメンなどが並んでいました。市営露天風呂が一番食べ物無さそうだと思ってたのに、まさかここで食べ物にありつけるとは。

お腹が空くと動けなくなる体質なので、昼食はどうにか食べられそうだと分かってホッと一安心。その前にお風呂です。市営露天風呂は男女別で、料金は大人500円。

それぞれの脱衣所の入り口の前には、女湯・男湯の札が釘で打ち付けられていて、男女の入れ替えはない模様。そりゃ駐車場からスケスケの方は、女湯にはできませんわな。

濁河温泉市営露天風呂・女湯

こちらは女湯。脱衣所を出るといきなり石畳の先に、赤褐色の湯をたたえた大きな岩風呂があって、湯船の向こうは遮るものの何もない断崖絶壁。

眺望抜群の濁河温泉市営露天風呂の女湯

泉質はナトリウム-カルシウム・マグネシウム-硫酸塩・炭酸水素塩泉。竹でできた注ぎ口からかけ流しの源泉がドバドバ注がれています。ゴールデンウィーク中の湯温は42度ぐらいの適温でした。

勢い良く注がれるかけ流しの源泉

500円の公営温泉で、これだけ広くて眺望が良くてお湯もいい露天風呂は、日本広しといえどもそういくつもないでしょう。さすが温泉の町、下呂の市営といったところでしょうか。山道をズンドコ1時間半かけて登ってきた甲斐があったというものです。

源泉は飲むこともでき、注ぎ口のそばにはコップが備え付けられています。味は微炭酸の塩水で後味が鉄。ちょっと苦味もあります。

濁河温泉市営露天風呂のお湯は飲むこともできる

男湯の方は周囲を塀で仕切られていて、残念ながら女湯ほどの開放感はありませんが、女湯の倍ぐらいの広さがあって、湯船の半分は雨や日光を遮る屋根が付いています。塀の問題をどうにかして、男女入れ替えにしてあげて欲しいもんです。この眺望、男性は見られないとか気の毒すぎる。

市営露天風呂は冬季休業

市営露天風呂の名前の通り、男女ともに内湯はなく露天風呂のみ。そのため、通年営業の濁河温泉ですが、市営露天風呂だけは冬場は閉鎖されます。

※営業期間は例年4月中旬から11月上旬まで。

夏場はかなりアブ・ブヨが発生しそうな立地ですが、ゴールデンウィーク中は虫に煩わされることもなく、快適に入浴することができました。

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