新ブログ「べっぷ移住物語」

長野県

長野・大町温泉郷「七倉山荘」はピッカピカの露天風呂が自家源泉かけ流し!

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日中、御嶽山の岐阜側の登山道入り口にある濁河(にごりご)温泉に立ち寄った私たちは、長野県側に降りて本日の宿を探しながら東へと向かって進んでいます。今回も宿は決まっていないので、できればたくさん宿がありそうな大きな温泉地がいいのですが、地図を見ていると木曽福島から約70キロ南に進んだ安曇野の辺りに、「大町温泉」というかなり規模の大きな温泉地があり、その周囲にも小さな温泉地があちこちに点在しているのを発見。

国道を東へと進み、伊那から中央自動車道に乗ります。長野自動車道に乗り継いで、安曇野から一般道へ。見渡す限りの農地の周囲を山で囲まれた安曇野らしい景色の中をさらに南へと進むと、山頂に雪を残した立山連峰が山の間から巨大な姿を現しました。

山の間から雪を頂いた立山が見えてきた!

大町温泉はその立地から、立山の登山客がメインの温泉地だと想像されましたが、実際に温泉街に着いてみると、かなり大型のグランドホテルやロッジがズラッと並んでいます。

大きなホテルが立ち並ぶ大町温泉

うわわ、大町温泉てこんな立派な温泉地だったの?

一通り温泉街を周ってみましたが、私達が普段利用するような一泊1万前後の小さな旅館はほとんど見当たりません。試しに、温泉街入口付近にある赤い屋根が印象的な「黒部観光ホテル」で空室状況を訪ねてみると、一応若干の空室はあるものの、料金が一泊二食で15、000円前後で私たちには若干お高めです。温泉街の入口にある旅館案内でも調べてもらいましたが、大町温泉の宿は全体的にこれくらいから上の料金が相場なんだそうです。

大町温泉の相場は15,000円以上

それにしても、登山客がメインの温泉地なのでもっと簡素な宿が多いのかと思ったのですが、みんな山登りにこんなに立派なホテルに泊まるんかいな?

しかし、元登山部だったツレいわく「一旦山に入ると何日もまともな物が食べられなくなるし、ひょっとするとこれが最後の食事になる可能性もあるから、最初と最後ぐらいは贅沢したい気持ちになるもの」だそうな。

ふーん、なるほど。そう言われてみればそんなもんかもしれないな。

大町温泉の奥にも小さな温泉地が点在する

地図によると、大町温泉の前の道をさらに山に向かって進むと、立山黒部アルペンルート長野県側の玄関口である扇沢駅に通じていますが、その途中から分岐する七倉ダムに行くための道添いにも、小さな温泉地がいくつかあるようです。しかし、大町温泉の観光案内ではこれらの宿については分からないとのこと。

大町温泉の豪華なホテルと山中の一軒宿、選ぶのが非常に難しいですが、山の中の方は今から飛び込みだと夕食が付かないことも考えられます。周囲にコンビニやレストランがあるとは到底思えないような立地なので、もしそうなると再び大町温泉まで引き返してこなければならず、だったら冒険しないで大町温泉で宿取っちゃった方がいいよなぁ……。どうしよう、悩むムムム。

ツレとの協議の結果、一か八かこの先にある温泉に行ってみることにしました。

白樺の林を抜けると、前方に壁のようにそそり立つ立山連峰。長いトンネルを抜けてしばらく進むと、葛温泉「仙人閣」の看板が通り沿いに現れました。

仙人閣はレンガ造りの2階建てで100人ぐらいは収容できそうなまぁまぁ規模の大きな宿です。日本秘湯を守る会の宿なのでここが空いていればまぁ間違いなかな、という気もしましたが、しかしここはひとまず先にある宿を見てから決めることにしてさらに進むと、通りに沿って流れる川の対岸に仙人閣と同じ葛温泉の「湯宿かじか」の建物が建っていました。見た感じ、仙人閣よりもかなり新しい宿のようで、洒落た建物外観が何かちょっと高そう……

葛温泉「湯宿かじか」

湯宿かじかを通過すると、今度は極端に庶民的な外観の「高瀬館」が。葛温泉にあるのはこの3軒ですが、高級そうなとこから庶民的なとこまで揃っていて、様々な年代や旅のスタイルに合った宿が選べるので大町温泉より便利かもしれません。

葛温泉のさらに奥、道のドンツキにある一軒宿「七倉山荘」

さらに道を進むと、七倉ダムの堤防の脇から再びトンネルに入ります。トンネルを抜けるとすぐ七倉温泉の一軒宿「七倉山荘」が見えてきました。この通りにある温泉は七倉山荘が最後で、道は宿のすぐ先で封鎖されダムの関係者以外の車両は通行できなくなっています。

七倉温泉の一軒宿「七倉山荘」

七倉山荘のすぐそばには、「七倉登山案内」と書かれた小屋が建っていましたが、時間が遅かったせいか無人でした。小屋の前には、昔懐かしい円柱型ポストを黄色く塗り直した登山計画書用のポストが異様な存在感を放っています。

登山計画書用の黄色いポスト

七倉山荘は最近建て替えられたような感じの新しい建物ですが、葛温泉の宿に比べるとかなり小さな「山小屋!」といった感じの外観。

最近建て替えられたような感じの「七倉山荘」

山小屋の七倉山荘の料金は宿泊料+部屋代

宿は1階の半分が外来客向けの食堂になっています。食堂のレジで宿の方の空室状況を尋ねると、本日空きあり、食事はちゃんとした旅館としての食事は今からは準備できないけど、外来客向けの食堂の方でカレーやラーメンなどの簡単な食事なら作れる、とのこと。料金は6480円/人ですが、七倉山荘は山小屋なのでこの料金だと雑魚寝の大部屋利用となります。個室に泊りたい場合は、これに個室代プラス4,320円が必要なので、二人で17,280円。手前の葛温泉のどの宿よりも安そうだったので、本日は七倉山荘にお世話になることにしました。

食事を準備してもらっている間にチェックインを済ませて、先にお風呂に入りに行くことにします。

七倉山荘の客室は2階

客室は2階に個室がいくつかと、雑魚寝の大部屋が一つ。大部屋の方にはもうすでに、明日の早朝の出発に備えて休んでいる人たちの気配がありました。

七倉山荘個室客室

部屋は簡素な和室の8畳間。全室禁煙です。布団の上げ下ろしはセルフサービスですが、そこを除けば一般的な旅館の客室と遜色ないレベル。私たちの部屋は車道に面している方でしたが、谷に面している方の部屋はもっと景色も期待できそうです。

確か浴衣は無料で備え付けられていたように思いますが、歯ブラシとかはなかったような。一応その辺のものは自前で準備してきた方がいいと思います。あ、そういえばお茶もないですね。

トイレは共同ですがその辺の古い旅館なんかより綺麗で、最新式の設備が揃っていてとにかく凄いです。特に、便座が何故かブラックライト内蔵で便器の中がピッカーって光るのには、原始人みたいにウホウホしてしまいました。ここホントに山小屋かよ!

おしゃれなホテルみたいな露天風呂は自家源泉かけ流し

お風呂は温泉の大浴場が一階にあります。浴室は男女別で、内湯と露天がありますがこれまた新しくて綺麗。

七倉山荘浴室

脱衣所は鍵付きロッカーにヘアドライヤー完備。今時の山小屋はこういうの普通なの?凄いな……

泉質は単純アルカリ泉。自家源泉かけ流しで飲泉もできます。この時露天風呂はぬる目適温なのに対し、内湯が痺れるような高温だったので、このときはずっと露天風呂に入っていました。

露天風呂の真下は谷川なのですが、微妙に横の駐車場から見えてしまうためか、湯船の両側に高い塀が立てられ若干窮屈な見た目になってしまっているのが玉に瑕です。それでも登山客がメインの山小屋としては非常にレベルの高い露天風呂で、湯船から夜に向かって刻一刻と色を変えていく山の景色を眺めていると、時間が経つのを忘れてしまいます。

こんなにステキな宿が、連休中に飛び込みで空室有りとは。やはり登山シーズンにはまだ早いからでしょうか。それとも、連休の中日に出発する人が少ないからなのか。意外と穴場なんですね。

七倉山荘は七倉ダムカレー提供店

夕食はカレーとラーメンを注文していたのですが、七倉山荘は七倉ダムのダムカレーが食べられる飲食店の一つだったそうで、出てきたカレーはダムの堤防を模したライスと、ルーには野菜がゴロゴロ入って非常に手が込んでいます。フランクフルトまで付いてるし。

七倉ダムカレー

てっきりレトルトカレー温めてかけただけみたいなやつを想像していたので、こちらもお風呂同様いい方に期待を裏切られました。

ラーメンも野菜たっぷりでボリューム満点。お酒も生ビールこそありませんでしたが、地酒など何種類か取り揃えられています。館内の自販機も信濃の地ビールが売られていて、こちらは長野県のゆるキャラ「アルクマ」デザインのかわいいパッケージのもの。苦味の少ないフルーティーな後味のエールビールですが、りんご味はしません。

宿の建物は谷沿いがウッドデッキになっていて、バーベキューの設備もあるようです。予約していれば夕食にバーベキューをすることもできるみたいですね。

お風呂は夜中も入れるので食後にもう一度入りに行くと、さっきはぬるかった露天が激熱になっていて、代わりに内湯がぬる目の適温になっていました。七倉山荘の源泉は源泉温度が67度と高温で、湯加減を湯船に注ぐ量だけで調節しているので、湯温を安定させるのはかなり大変なんだろうと思います。

翌朝、朝食付きにしてもらっていたつもりが素泊まりになっていたらしく、急遽おにぎりを作ってもらうことになりました。他のお客さんのために用意されていたコーヒーを、サービスだと思って勝手に飲んでしまってすいませんでした。

メニューにはないおにぎり。急遽作ってもらいました

10時ギリギリまでのんびりしてからチェックアウト。飛び込み客相手に柔軟に対応して頂き大変助かりました。建物もきれいだし温泉もいいので、GW中の七倉山荘は大変穴場なお宿だと思います。

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