新ブログ「べっぷ移住物語」

鳥取県

三朝温泉は午前中に立ち寄っても見るとこ無いから要注意!

2016/05/23

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早くも2016年のゴールデンウィーク到来。旅行ブログを書いている割に遠出する回数が大して多くないため、毎年少ないネタを引っ張って引き伸ばして一年保たせるスタンスでこのブログを執筆している私ですが、今回はあまりにもだらだらしすぎて2016年正月の記事をゴールデンウィークまでに仕上げることができませんでした。できれば過去の記憶は全部吐き出して、スッキリしてから出発したかったな~と思いつつ、ツレの出張先の岡山県の津山市に向かうため、新宿駅前から一人夜行バスに乗りこみます。

新宿駅前夜行バス乗り場

今回の旅は、津山からツレの車で東京を目指します。

東名高速の下り線は事故でかなり渋滞しているようで、アナウンスによると到着時間にも影響するだろうとのことでした。結局津山駅前にバスが到着したのは、予定時刻を30分ほどオーバーした6時過ぎ。

津山駅

ツレはすでに到着していて、車の中で寝ていました。

今回は東京から事前に寝袋や毛布などの車中泊に必要な装備も家から送ってあるので、万が一宿が決まらなくても寝る場所だけは確保されているのは、普段のバイク旅に比べかなり気楽です。

陸の孤島、鳥取の名湯「三朝温泉」

津山のマクドナルドで朝食を済ませ出発。最初の目的地は、鳥取県の「三朝温泉」です。

三朝温泉は、何年か前に宿探しのために飛び込みで訪れたことがありましたが、観光案内で温泉街にある宿の全てが満室だと言われて諦めたのでした。また三朝温泉は、最近泉質に惚れ込んで通っていた山梨県の増富温泉と並んで、日本有数の放射能濃度を誇るそうなので、以前から常々再訪したいと考えていました。

米子自動車道を目指し中国自動車道を西へ

津山インターから中国自動車道に乗り、米子自動車道に乗るために西を目指します。

「島根の右です」とか「スタバはないけど『すなば』はある」(現在は鳥取にもスタバが出来ました)などの自虐ネタで絶賛PR中の鳥取県ですが、実際に来てみると鳥取県は冗談抜きで陸の孤島というのがぴったりな場所で、例えば鳥取県には米子自動車道と鳥取自動車道という、県を象徴する名前を冠した高速道路が2つも通っているにもかかわらず、両方とも横に細長い形をした鳥取県を南北にピンポイントで中国道と繋いでいるだけなので、東西に移動できる高速道路は2016年春の段階では一つもありません。

三朝温泉は県のちょうど真ん中らへんに位置し、米子からも鳥取からも遠く離れています。そのため、津山から三朝温泉に行くには、はるか南にある米子自動車道の湯原インターから一般道に降りる必要があります。

米子自動車道湯原インター

ちなみに、湯原インターは岡山県。鳥取へドライブ旅行の際は「鳥取県には高速道路がない」ぐらいに考えていいと思います。

湯原インターの周囲も、西日本を代表する温泉地「湯原温泉」があるのですが、ツレが頻繁に岡山県の内陸に仕事で来るため、湯原温泉には過去に何度も訪れたことがあるため今回は通過。

三朝温泉は山陰を代表する温泉地なのですが、主要なアクセスルートがこれ。しかもこの道、国道です。

美作から三朝への唯一の道

ようやく三朝温泉の看板が現れました。国道から温泉街へは割に親切に案内が出ているので、ナビがなくても道に迷うことはないと思います。

三朝温泉に到着しました。温泉街には、豪華なホテルや歴史を感じる老舗旅館が立ち並んでいます。

豪華なホテルが立ち並ぶ三朝温泉

温泉街を流れる三朝川に架かる橋。この橋のたもとに露天風呂があるのですが、温泉街の道は狭いので路駐することができません。ツレがやけに前に来た時のことをよく覚えていて、この橋を渡った先に駐車場があるそうなので、まずは車を駐車場に停めてから温泉街を散策です。

三朝橋

要注意!三朝温泉は午前中来ても見るとこ無し

ツレの記憶通り、温泉街の外れの県道のそばに駐車場がありました。料金は200円。自主的にポストに投入するシステムになっていました。

温泉街の外れの三朝温泉を散策

駐車場を出てすぐの場所にある、武家屋敷のようなゴイスーな旅館。門の前には大きなパネルが立っていて、そこには「湯めぐり」の文字が。

三朝温泉では「湯めぐりの宿」に加盟している宿は、宿泊しなくても入浴料を払えば宿のお風呂に入ることができます。逆に湯めぐりの宿に参加していない宿は、日帰り入浴を受け付けていないということです。湯めぐり手形のようなお得な前売り券があるわけでも、スタンプラリーのようなイベントが行われているわけでもありません。それ、普通……?

湯めぐりに参加していない宿は日帰り入浴を受け付けていない

しかも出発時間が早かったので、この時まだ朝の9時半。大抵の宿が日帰りの受付時間は午後からなので、今回は温泉街に何ヶ所かある共同浴場に行くことにしました。

三朝温泉のシンボル「河原の露天風呂」は三朝橋のたもとにある

まずは、三朝温泉のシンボル河原の露天風呂へ。

橋の脇の階段を使って河川敷へ

先ほど通った三朝橋のたもとにある石段で河川敷に下りると……

河原の露天風呂は空!

あらら?お湯が入ってない!!

河原の露天風呂は午前中はお湯はり中

運の悪いことに、露天風呂はお湯張り中。大きなお風呂なので、溜まるのに一時間はかかるでしょう。

三朝温泉は午前中に来る場所じゃなかった……

三朝温泉にはこの他にも、二カ所の共同浴場があります。一カ所は河原の露天風呂の近くにある「たまわりの湯」。そしてもう一か所は温泉街の外れにある「株湯」です。

三朝温泉発祥の地、共同浴場「株湯」

せっかくなので、温泉街の散策も兼ねて株湯に行ってみることにしました。株湯は三朝橋脇の路地をひたすら真っすぐ進んだ先にあるそうなのですが、三朝温泉はとても規模の大きな温泉地なので、温泉街の外れの株湯までは1キロぐらいあります。

三朝温泉の温泉街

株湯に向かうのと反対側は寂れていて、便所ぐらいの幅の「ヌード」が。

三朝温泉のヌード

残念ながらヌードのみささスタジオの入り口は目隠しで閉じられていました。この薄っぺらい建物で、どんなヌードショーが披露されていたのか非常に気になります。

ではでは、株湯に向かって出発。

三朝橋から株湯に向かって出発

おお!こっちにも健在なヌードが!このご時世ヌードってマジかよ??

このご時世にヌードってマジか?!

しかしやはりこちらのヌードも現在は建物だけで、今は芝居小屋として使われているそうです。こういうのが古き良き日本の温泉の姿、とまでは言いませんけど、最近日本中が健全な物ばかりになって行くのは、それはそれで古いものが失われて行くようで寂しいような気もしました。

ニューラッキーは現在は芝居小屋として使われています

温泉街にあった怪しい旅館。主張の内容の是非は置いといて、この外観近所から苦情とか来ないのかな?

三朝温泉にあるあやしい建物

商店街はまだまだ続きます。遠いなオイ……

商店街の中ほどに、渋温泉にありそうな小さな共同浴場がありました。しかし入り口は鍵で閉ざされています。観光客向けのパンフレットには掲載されていなかったので、おそらく地元専用の共同浴場なのでしょう。

地元専用の「中湯」

ようやく繁華街を過ぎて、住宅街の中をしばらく進むと小さな神社がありました。

温泉街の外れにある神社

株湯まではあと150mです。

神社から株湯まではあと150m

株湯に到着しました。三朝温泉の発祥はこの株湯だとされており、建物の前には三朝温泉の開湯伝説を記した石碑が立っています。それによると……

株湯前の銅像

むかしむかし

大久保左馬之祐ちゅう源義朝の家来が、主家再興の祈願をするため三徳山にお詣りになった。
その途中、ごっついくすの木の根株に年ぃとった白い狼がおるのを見つけ、すぐに弓で狼を討つってしなったが
「まてよ、殺生はならんならんぞ」と思いなおし見逃してやんなった、だっていな。

そしたらその夜ぅさ妙見菩薩が夢枕に立ちなって、使わしめである白狼を助けてごいだ礼だと言って
「かの根株の下からは湯が湧き出ている」と教えてごしなった。

それからずうっと三朝の湯は、こんこんと湧いて八百何十年にもなっとるちゅうこってす。

要約すると、三朝温泉は800年以上前、大久保左馬之祐という源義朝の家臣だった人物が源氏の再興を祈願するため三徳山に詣でた際、大きなクスノキの根本にいた白狼を見つけ弓で射ようとするも思いとどまり、その夜夢枕に妙見菩薩が立ち、「狼がいた根株の下から温泉が湧いている」というお告げを受けたというのが開湯伝説のあらすじです。

株湯という名前は、この時狼がいたとされるクスノキの根株から来ているんですね。石碑の後ろには、大久保左馬之祐と白狼の像。

やけに立派な足湯

像の後ろは足湯になっています。足湯でここまで立派な建物というのも珍しい気がしますが、足湯の隣には真新しい日帰り温泉の建物があるので、ひょっとしたら元の株湯は足湯の建物だったのかもな~と思いました。

株湯の日帰り温泉の建物

日帰り温泉は大人300円。入り口に受付があるので、直接お金を払って浴室へ。株湯は男女別の内湯がそれぞれ一つあるだけで非常に狭いですが、返金式のコインロッカーやシャワーも完備されています。この時はすでに何人かの方が女湯にいらっしゃいました。

温泉街から離れた株湯は地元住民優先

シャワーで軽く体をすすいで、早速湯船へ。が、株湯の常連ぽい地元のばーさんに「もっとしっかり洗ってから入って」と注意されてしまいました。朝一でまだ全然体は汚れてないし、さっと入るだけのつもりだったため石鹸も何も持ってきていなかったので、仕方なく洗い場でゴシゴシタオルで洗う振りだけして湯船に入りましたが、地元メインの共同浴場ってどこも謎に態度のデカイ仕切り屋がいるんだな。

お湯はかなり熱めです。私は東京下町の激熱銭湯で普段鍛えているので普通に入れましたが、小さいお子さんなどには少し厳しい湯加減だと思います。そして当然ながら加水は厳禁。

放射能は目に見えないので、泉質は一見すると無色透明のサラっとしたお湯です。

湯船の中で、地元の人の会話に何となく耳を傾けていると、もうじき三朝温泉でお祭りがあるとのこと。しかし地元の人の口からは、「祭といっても地元の人はほとんど参加しない」「商店街も寂れてるし、何とかしないと三朝温泉は衰退する一方だ」など、三朝温泉は繁盛している印象しか無かった私にはちょっと意外な言葉ばかりが聞こえて来ました。

しかし言われてみれば、流行っているのは大型のホテルや高級旅館ばかりで、先ほど通ってきた商店街にお金を落としてくれるような観光客は実際には減っているんだろうなという感じもします。

男湯の方から、ツレが上がると声をかけてきたので私も上がることにしました。

夜行バスであんまり熟睡出来ていなかったので、熱いお湯でシャキッとしたところで、遠く離れた駐車場まで再び歩いて引き返すことにしましょう。

株湯には10台ぐらいは停められそうな駐車場も併設されており、多分無料なので車はこっちに停めた方が良かったかもな……

駐車場の脇には、巨大な木の切り株の形の飲泉所があり、無料で温泉を汲んで帰ることができます。

株湯前の飲泉所

株湯は温泉街の中心地から少し離れている上に、建物も新しいので風情もさほど無く、さらに地元が幅を利かせているため熱くても加水することもできないので、よそ者は三朝橋そばのたまわりの湯かホテルの日帰り温泉を利用したほうがいいんじゃないかと思いました。

本格的な登山の準備が必要「三徳山投入堂」

では、三朝温泉を後にし日本海を目指します。次なる目的地は、鳥取砂丘です。

その前に、三朝温泉とはセットでよく紹介される「三徳山の投入堂」に行ってみることにしました。

三徳山は先程の株湯の前に銅像のあった久保左馬之祐が祈願のために訪れた霊山で、古くから修験道の霊場として信仰されていました。投入堂は三徳山にある三佛寺の中にあり、断崖絶壁に建つお堂の建物は未だに建築方法が分かっていないそうです。

ただし、投入堂がはたして私の体力で行けるような場所にあるのか?というのが最大の問題なのですが、どっちにしろ三徳山は鳥取砂丘に向かうルートの途中にあるので、行けたら行くぐらいの感じでちょっと立ち寄ってみることにしました。

三徳山の鳥居

三朝温泉から三佛寺までは車で30分ほど。三徳山の麓には車道に巨大な鳥居が立っていて、山全体が霊場になっていることが伺い知れました。

意外と住宅もたくさんある三徳山

鳥居から先にもちょいちょい民家があります。投入堂の断崖絶壁のイメージからすると、なだらかな山道を10分ほど走ると、通り沿いに突如路駐車両の列が現れました。道の谷側には茶屋のような建物が何軒か建っていて、山側には細い石段が山中に向かって続いています。

おそらくこの石段が投入堂への順路なのでしょうが、それにしても三佛寺には駐車場無いの?

寺の入口から少し進むと、谷に少し下った場所に大きな無料駐車場がありましたが、ここからさっきの石段まで結構遠いな…… だからみんな路上に駐車してたのか。

石段のスタート地点には「三徳山園路」と書かれた看板が建っています。

う~む、この石段をどこまで登って行くのでしょうか。しかし、現代日本で三佛寺の搬入路がこの石段だけなわけはないので、どこかに車での搬入路がに必ずあるはずです。石段の反対側にはコンクリートの車道が奥に続いていて、「谷川天狗堂」と書かれた看板が立っていました。

石段の反対側の「谷川天狗堂」入り口

谷川天狗堂の案内の横には「お寺へ通りぬけできます」とあります。

谷川天狗堂からはお寺へ通りぬけができる

矢印に従って奥に進むと、「お食事処」と看板を掲げた比較的新しい民家のような建物が建っていました。谷川天狗堂とはこの食堂のこと。

谷川天狗堂は食堂

食堂の脇には、無数の苔玉がぶら下がった不思議な通路がさらに奥へと続いています。

食堂の裏には石段が。

登り切った先は三佛寺の入り口で、ここから先は参拝料が必要です。受付で投入堂までの所要時間を尋ねると、何と1時間半から2時間。人より運動していない私は、もっとかかるかもしれません。

三佛寺入り口

「車道から投入堂が見える場所はありませんか?」と受付の人に聞くと、一応小さく見えるスポットがあるとのことで、投入堂参拝はあっさり諦め教えてもらった投入堂が見えるスポットを目指します。

車道沿いから投入堂が見られる「投入堂遥拝所」

車道から投入堂が見られる場所は、その名も「投入堂遥拝所」という名前で、駐車場から鳥取市方面へ少し進んだ場所に大きな看板が立っていました。

車道沿いにある投入堂遥拝所

遥拝所には東屋があって、無料の双眼鏡が設置されています。

投入堂遥拝所の東屋

頭上のはるか先を拝むと、豆粒のように小さな投入堂の姿が木々の隙間から確認出来ました。あんなとこまで行くの絶対無理だな……


はるか遠くに見える投入堂""

投入堂には参拝できませんでしたが、遠くから眺めて気が済んだのでこれから次なる目的地「鳥取砂丘」へ向かいます。

・・・つづく

三朝温泉株湯へのアクセス

住所: 鳥取県東伯郡三朝町三朝634−1

Tel: 0858-43-3022

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