新ブログ「べっぷ移住物語」

徳島県

奥祖谷の秘湯・松尾川温泉は知る人ぞ知る名湯だった!

2015/10/03

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2015年の成人の日の連休、岡山に出張中のツレと岡山駅前で落ちあい、車で瀬戸大橋を渡って香川県に渡りました。ご当地グルメを食べたりこんぴらさんに参拝したり、気がつけば時計は午後4時を回っていましたが、相変わらず今夜の宿は決まっていません。

こんぴらさんの周辺はこんぴら温泉という温泉地でもありますが、本日はこんな時間からさらに大移動し、徳島県の内陸にある祖谷(いや)温泉で宿探しをすることにします。

日本三秘湯の一つ、祖谷温泉

祖谷温泉は、北海道のニセコ薬師温泉や青森の谷地温泉などと並び日本三秘湯の一つに数えられています。私達はかつて2008年夏に一度、祖谷温泉を訪れたことがありましたが、確かにその時の第一印象も「日本にこんな辺鄙な場所があったのか!」でした。

その時の記事はこちら勢いで仕事を辞めてしまった時のこと その5 〜徳島の秘湯・祖谷温泉〜 | 温泉ブログ〜なんちゃら街道〜

琴平町から南北に走る県道32号線を南へ約30分ほどで、県境を超えて徳島県内陸部を流れる吉野川に到着。これから向う祖谷温泉は、吉野川の支流の祖谷川沿いにあります。吉野川に沿って風光明媚な国道192号線(伊予街道)を西に進むと、祖谷温泉最寄りの高速インターがある阿波池田に到着です。

2008年に祖谷温泉に来たときは、和歌山からフェリーで徳島入りし、徳島市内から国道438号線を西に移動するコースをとりました。しかしこの国道438号が、地図上だと全くそうは見え見えませんがいわゆる”酷道”というやつで、予想時間を大幅にオーバーした上に濃霧で泣きそうになりながらやっとの思いで辿り着いた思い出があったため、今回あまりにもあっさり井川池田まで到着できたことにむしろ拍子抜け。香川方面から来たらこんなに楽なのね。全然秘境ちゃうやん。

普通の観光客は宿のチェックインをもうすでに済ませている時間帯のためか、道はどこも空いていました。そういえば、宿の心配もさることながら、仮にこれから希望通りの宿が見つかったとしても、おそらく夕食は付かないことが予想されるため、先に夕飯の心配をした方がいいような気もしてきます。

松尾川温泉に向かう山道

祖谷口から吉野川に架かる橋を越えて、対岸に渡るとすぐ【松尾川温泉】と書かれた看板が立っていました。そういや、2008年に祖谷渓に来た時に泊まったキャンプ場の近くに、松尾川温泉という公共の宿と日帰り温泉があるだけの小さな温泉地があり、そこの宿の中にある食堂が外部の客も受け付けていた記憶が。

しかし日帰り温泉の方はネット上でもレポートをよく目にするのですが、宿の方は2008年当時もかなり古びていたので、果たして今でもあるのかどうか。

とんでもない山の中だがけっこう家もある

通り沿いにはところどころ住宅が密集しており、山と川に挟まれた谷間は住むに適した場所が限られているんだなと思いました。

奥祖谷を流れる祖谷川はまるで作り物のような美しさ

静かなのに淀みのない祖谷川

道路脇の祖谷川は三縄発電所によって堰き止められていて、そのためほとんど流れはありませんが、曇り空の日暮れ時だというのに吸い込まれそうなほど澄んだエメラルドグリーンの水を湛え、あんまりいい例えじゃないですが、樹脂を流し固めたジオラマの水場のような不自然さすら感じます。

作り物のような美しさ

ここからさらに道幅が狭まって来ます。高速から数十分でこれですよ、さすが日本三秘湯。

ヤバい!!バス来た!

松尾川温泉周辺ではほぼ唯一の食料品店「野口商店」

松尾川温泉はこんな辺鄙な場所にありますが、案内はかなりあちこちにマメに出しているため、ナビが無くても迷う心配はないかと思われます。

松尾川温泉に向かう県道140号の分岐のそばに、以前祖谷渓キャンプ村に泊まった時に食料品の買い出しで訪れた、小さな商店がありました。おぉ、まだ営業されてるんだ…

7年前と変わらない佇まいが懐かしく、特に買いたいものも無かったのですが店に入ってみると、レジには誰もいません。

何度か大きな声で呼ぶと、奥から白髪のおばあさんが出てこられました。多分以前来た時に応対して下さった方でしょう。はっきり覚えてないけど。

店の人を呼び出す口実に買った菓子パンを会計して貰った後、おばあさんは以前来た時と同じように「松尾川温泉にはもう行きましたか」と私達に尋ねました。その口調は私の朧気な記憶よりもはるかに年老いていて、歩くのにも屈むにも何かと以前よりも辛そうな姿を目の当たりにすると、今まで意識していなかった7年の歳月を思わず感じずにはおれませんでした。

湯治宿と日帰り温泉があるだけの松尾川温泉

野口商店を後にし、真っ暗な県道140号線を進むこと数分で、前方に灯りの点いた建物が見えてきました。

これが松尾川温泉唯一の宿泊施設、しらさぎ荘です。

しらさぎ荘の無粋なコンクリートの建物の奥にあるのが、松尾川温泉の日帰り温泉。しらさぎ荘とは不釣り合いなぐらい、今っぽい和風モダンの新しい建物です。

泉質はアルカリ性単純硫黄泉。硫黄の香りと無色透明のツルツルヌルヌルの肌触りが特徴です。湯温はぬる目の適温で、料金は大人500円。

建物のすぐ脇には松尾川が流れ、対岸には人目を気にするような物は一切ないので、川見の露天風呂や展望風呂を作るにはこれ以上ない立地なのですが、浴室は内湯のみ、シャワー付きのカランが2〜3つあるだけでサウナやジェットバスなどのイベント性のある物は一切ありません。

しかし松尾川温泉のお湯に一度入れば、むしろここがちょっと商売下手で地味な温泉地なのが奇跡ともいえる、すごい泉質だということがわかるはずです。

そういえば、2008年に立ち寄りで訪れた新祖谷温泉ホテルかずら橋の露天風呂も、松尾川温泉と似た感じのヌルヌルの硫黄泉でしたが、夏場でも40度に満たないようなぬる湯で、冬場は寒くて何時間もお湯から上がれないのではないかと思うような湯温でした。

その時の新祖谷温泉の従業員さん曰く、「四国で源泉掛け流しが出来るのは道後温泉とうちだけ!」。

当時は「四国ってそんなに温泉少ないの?」と意外に感じましたが、今にして思えば四国には火山が少ないため、ほとんどの温泉が低温で加温などの手が加えられている、ということなのかもしれません。

その点でいけば、松尾川温泉も加温されているので完璧な掛け流しとはいえないかも知れませんが、循環や塩素消毒はされていませんし、冬場はむしろ適温で入りやすいと思います。何より安いし、日中もそこまで混まないんじゃないでしょうか。

外来者も利用可能なしらさぎ荘の食堂は閉店時間が早いので注意!

長湯したいのはやまやまですが、この後宿探しもあるため20分ほどで上がりました。

外来者も利用できるしらさぎ荘の食堂

風呂上がりにしらさぎ荘の二階にある食堂へ行ってみると・・・

ラストオーダー18時

午後の営業のラストオーダーは18時。この時丁度18時!うわわ、前もこんな早かったっけ?まぁでもこんな山ん中じゃそらそうか。

一応従業員さんに声をかけてみましたが、やはりもう今日は締めてしまったそうで、こんなことなら先にご飯食べときゃよかったなぁ。迂闊だったわ…

ちなみに、しらさぎ荘の食堂のメニューはうどんやそば、ちらし寿司など数種類のみ。しかもうどん250円とか驚くような激安なんですが、7年前に来た時には野口商店のおばちゃまに「あんまり安くはないんだけど…」と言われた記憶があり、いかに松尾川温泉が商売っ気のない温泉地なのかよく分かります。

シーズンオフの祖谷渓、民宿は片っ端休業中

車に戻って、再び本日の宿探し。

2008年に立ち寄った新祖谷温泉ホテルかずら橋は、宿が所有するモノレールで谷底にある露天風呂まで降りていくという、祖谷温泉といえばここ!といっても過言ではないほど有名な旅館ですが、その時はお金も無かったしお盆周辺のハイシーズンだったため、やむなく泊まりは諦めたのでした。

以来「次に来た時には必ず新祖谷温泉ホテルかずら橋に泊まるぞ!」と長らく心に決めて来た私ですが、7年経った今でも残念ながら新祖谷温泉ホテルかずら橋は予算的に厳しく、今回も諦めることにしました。まぁ、空室も無かったやろうけどね、多分。

次来た時こそ、新祖谷温泉ホテルに泊まるぞ!

しかし、車の中で祖谷温泉の安めの温泉旅館に片っ端当たってみるも、どこも空室はある割に楽◯などに書いてある最安値の倍近くふっかけて来るという強気さ。

それならばと、祖谷温泉には温泉民宿も数軒あるようなので、個人サイトなどのデータを頼りにそれらに電話をかけてみたところ、不思議なことにどこの宿も判を押したように「現在休業中」と断られてしまいました。

えぇ〜、正月明けとはいっても連休初日ですよ?こんな時期に休業なんて・・・それに営業中のホテルも、繁忙価格ですがどこも空室ありなんて、おおよそ他所ではありえない事態です。

何か客足が遠ざかるような大事故でもあったかしら?それとも、有名な温泉地とはいってもやっぱり日本三秘湯に数えられるような場所柄、お客さんの数自体そもそもそんなに多くないのかな?

そしてツレが探して来たのは、さっき通ってきた徳島道井川池田IC近くにある、大歩危祖谷阿波温泉 あわの抄という、周辺の有名な名称を強引に全部くっつけたような怪しげなホテルでした。

しかし、さすがに夕飯は付きませんでしたが一泊部屋代4,500円と、他所の宿に比べ破格の料金で温泉もあるということだったので、私も特に異論なくこの宿に決定したのでした。

ではでは、道中どこかで酒と弁当を調達し、あわの抄に向かって出発!

大歩危祖谷阿波温泉 あわの抄に向かって出発

・・・つづく

松尾川温泉へのアクセス

住所:徳島県三好市池田町松尾黒川2−1

Tel:0883-75-2322

URL:http://www.matsuogawa.com/access/

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