新ブログ「べっぷ移住物語」

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トロッコでしか行けない秘湯・黒薙温泉

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五箇山から砺波方面に向かう途中、私には少し寄ってみたい場所がありました。小牧ダム湖畔にあるという、大牧温泉です。

地図でみると、大牧温泉は白河~五箇山を結ぶ国道165号線沿いにあるようでした。相倉地区を過ぎると、165号線のほとんどは山間部を縫うように走るワインディング沿いに、小原ダムや祖山ダムなどのダム湖が繰り返し現れます。また、沿道はどこも断崖絶壁に囲まれているので、雪崩やがけ崩れ対策に道の大半は覆道になっています。

ワインディングが続く国道165号線

覆道と覆道の間の狭い隙間が合流になっていたりして、温泉への案内があったとしてもかなり見落としやすそう。充分に注意していたのですが、気付いたらいつの間にか砺波市の市街地に入っていました。ありゃりゃ??

途中、大牧ならぬ”小牧ダム”の案内があったのは気付いたんですが、小牧とくれば大牧だろと集中して案内などをチェックしていたにも関わらず。

そういえば、途中に遊覧船乗り場のような場所があったけど、あのあたりだったのか・・・いや、そんな温泉らしい建物なんか無かった!絶対。

幻の大牧温泉

砺波市はまぁまぁ拓けた町というか住宅地なのですが、意外にも庄川温泉郷と呼ばれる小規模な温泉がいくつか集まっている場所があって、市街地に立地している割に川沿いのかなり雰囲気のいい感じの温泉地でした。近場の人が宴会旅行とかで利用するのかな。

しかし、何となく通り過ぎてしまった大牧温泉が気になって仕方のなかった私は、ツレに無理を言って周囲を一緒に捜索してもらうことに。うぅ、スマン・・・

先ほどの通ってきた国道165号線の、ダムを挟んだ対岸を走る国道471号線の方に行ってみることに。つーか、この道国道なの??

国道165号線の対岸を走る471号

しかし道はどんどん山を登って、気付くと小牧ダムが遥か遠くに。

大牧温泉はダム湖畔にあるとのことでしたが、な、なんか違いそうだぞ?

するとようやく、通り沿いに道の駅利賀を発見。砺波市の市街地にも道の駅みたいな建物があったのですが、腹立つぐらいやる気の無い施設で、こんなよーわからん場所に来て、ようやく周辺の情報が得られたのでした。

しかし、道の駅にあった地図を確認するも、どう考えても大牧温泉はこの通り沿いにあったとしか・・・(・・?

大牧温泉に直接電話で確認。とんでもない山の中にも関わらず、こういうところでもdocomoはバリ3なのは素晴らしいです。

船でしか行けない大牧温泉

すると・・・宿の人の説明によると、大牧温泉はさきほど通った遊覧船乗り場から船でしか行けない場所にあるそうで、この日は時間的に日帰りで行くのはちょっと厳しい模様。

工エエェェ(´д`)ェェエエ工

大牧温泉は、私の想像を遥かに超えた秘湯でした・・・あぁ、ごめんよツレ。私のリサーチ不足だった、完敗_| ̄|○

大牧温泉へようこそ
庄川遊覧船株式会社

立ちはだかる雪の壁、立山連峰に向かって

しかたがないので、砺波ICから北陸自動車道に乗ることに。次なる目的地は富山を代表する温泉地宇奈月温泉のさらに奥にある黒薙温泉。

北陸自動車道というと、今年(2012年)の春、強風のため走行中の大型トラックが何台も転倒しニュースになりましたが、この日はほぼ無風だったため全く横風は気にならなかったものの、だだっぴろい砺波平野を突っ切っる見るからに猛烈に荒れそうな構造でした。

前方には、壁のように立ちはだかる立山連峰が。冬場はあそこに雲がぶち当たって、富山に大雪を降らせるのか。実際に見ると、まさに”壁”という表現がふさわしいと思いました。あそこを超えてどこかに行こうとか、昔は到底考えられなかっただろうな・・・

壁のように立ちはだかる立山連峰

宇奈月温泉へは黒部ICで下道に降りて、さらに雪山へ向かって走ること約小一時間。

黒部ICからさらに山へ向かって小一時間

黒部の玄関口、宇奈月温泉に到着

ここから先は車両の通行が出来ないため、バイクは駅前の駐車場に停めて、黒部渓谷鉄道に乗換えます。駐車場代、いくらだったたかなぁ?まぁ、とにかくかなりゆる~いシステムだったので、一泊二日でも最終的に一日分しかお金取られなかったな・・・

宇奈月駅

有名な黒部のトロッコ列車の始発駅、宇奈月駅。ちなみに、富山市から宇奈月温泉までを結ぶ富山地方鉄道本線の駅は、宇奈月駅のお隣にあり、駅名は宇奈月温泉駅です。

トロッコ列車には三つの等級があって、乗車券は予め乗車時間を指定し購入しておく必要があります。下の写真は黒部峡谷トロッコ電車より。

トロッコには三つの等級があります

トロッコの駅のほとんどが、ほぼ上りと下りの時間調整の停車でしか使われていないような感じなので、食事は出発前に宇奈月温泉周辺で済ませて行きましょう。

駅前には食堂や土産物屋が立ち並んでいて賑やか。ですが、少し裏に行くと、潰れたホテルや補修されずに放置された古い建物が目立つ、熱川とか鬼怒川を彷彿とするような温泉街です。

宇奈月駅前

温泉地の規模的にも、宇奈月温泉は熱川とか鬼怒川ぐらいのかなり大きな温泉街なのですが、そのお湯はなんと、全てが今から私達がトロッコに乗り継いでいく黒薙温泉からの引湯だそうです。

トロッコで20分ぐらいはかかる距離なので、そんだけ長距離のパイプを通すのも大変だったろうに、なんでまたわざわざここで温泉地を作ろうと思ったんだろう・・・

名物いっぱい!富山のグルメ

食事は駅前の食堂にて。富山の春といえば白えびということで、山沿いにも関わらず周辺の飲食店では白えびを使ったグルメが販売されていましたが、私はもう一つの富山名物、富山ブラックを注文。

富山名物富山ブラック

富山ブラックは、富山市内にある「大喜」というお店が発祥ですが、今は富山全域でソウルフードとして親しまれているそうです。なんでこんなにスープが黒いかというと・・・特に変わった焦がしなんちゃらが入ってるとかそんなことも無く、単純にベースが濃い醤油味というもの。麺はかなり太め。

それにしても、ここのラーメン以外でも富山周辺で売られているラーメンの多くに、このオレンジ色の蒲鉾とナルトを合わせたような練り物がトッピングされているのを目にしましたが、これ富山ではメジャーなの?他所では見たことないけど、何ていう名前の食べ物なのでしょうか??

トロッコでしか行けない秘湯・黒薙温泉

食事を済ませるといい感じにトロッコの乗車時間。予め購入した等級の車両内であれば、座席は自由です。

一番上のグレードの特別車は、ちょっと皇室専用車両みたいな高級感漂う車両なのですが、どっちかというと一番安いのの方がそれらしくて雰囲気いいような・・・??

車内では、周辺の見所を紹介するアナウンスが。アナウンスを感情豊に読み上げるのは、富山県出身の女優室井滋さん。

トロッコから見える宇奈月ダム

おサル専用吊り橋がある宇奈月ダム

列車が出発するとすぐ現れるのは宇奈月ダムですが、そこには小さな手すりの無い吊り橋がかかっています。これはなんと、お猿さん専用吊り橋。

宇奈月ダムにかかるサル用吊り橋

人間様の都合で勝手にダムを作ってしまったので、向こうに行けなくなってしまったサルのために架けられました。運が良ければ、実際サルがこの橋を渡る様子が目撃出来るそうです。

その少し先には、赤い衣装を着せられたその名も仏石が見えてきます。

トロッコから見える『仏石』

ダムが出来る以前は、ここを通る旅人がこの岩を道中の目印にし、また旅の安全を祈願したそうです。今はあの赤い服は誰が着せてるのかな?赤い装束だと、仏というより地蔵みたいですね。

ダムを過ぎると、トロッコは険しい渓谷の中へと入って行きます。

トンネルもかなり多いですが、ギリギリトロッコが通れるだけの小さなトンネルはまるで遊園地のアトラクションのようです。ビッグサンダーマウンテンとか。もちろんあんなに速くないけど(当たり前か)。

途中、上下線の行き合いで反対の車両の人と顔を合わせたりしてね。ちょっと気まずいです(^^ゞ 手なんか振ったりして。

途中の駅で下りの車両と行き合う

大変なのはここから。険しすぎる黒薙温泉への道

黒薙駅に到着。

黒薙駅に到着

例年ならばこの時期、トロッコ鉄道は全線開通しているはずなのですが、今年は何時にない豪雪のため運行は終点の遥か手前の猫又まで。

予定では、猫又の次の鐘釣駅にある鐘釣温泉にも行ってみたかったのですが、電車が通っていないとなれば致し方ありません。

トロッコバイバ〜ィ(^_^)/~

じゃ〜ねぇ、バイバ〜イ(^_^)/~

黒薙駅から温泉までは、ホームの反対側の階段を登って・・・

黒薙温泉へは、駅の線路を渡ったところにある石段を登ります。

数分足らずで駅があんな遠くに・・・すでにかなりしんどいんですけど。

駅から数分で駅がもうあんな遠くに・・・

駅の手前にある階段を登り切ると、ここがかくれた撮影スポット。タイミングが合えばここから下の鉄橋をトロッコが走るのが見えます。

黒薙駅から階段を登り切ったところが撮影スポットです

”黒薙温泉旅館はここから440m”とありますが、この先も起伏の激しい道が続きますので、実際はもっと長い距離に感じました。

黒薙温泉旅館はここから440m

こんな道が約400m以上続きます。かなりスリリング・・・

こんな道が約400m以上続きます

西遊記か?っつうの。

遠くにさっきの鉄橋が見えます。

はるか遠くにトロッコの鉄橋が

黒薙温泉旅館まであと190mまできて、やっと下りの階段。ここからは降りるだけなので楽勝です。

黒薙温泉の一軒宿『黒薙温泉旅館』に到着

やっと今宵の宿に到着。黒薙温泉の一軒宿です。駅からは徒歩20分くらいでしょうか。ひえぇ、疲れた・・・

黒薙温泉旅館に到着
黒薙温泉旅館受付

入り口のそばには事務室があって、手続きを済ませて部屋へ。しかし、宿の人はまさか毎回あの道を歩いて来てるとは思えないんですけど、いったいどこから通ってるんでしょうね??

黒薙温泉旅館の廊下。山荘みたい

和風の建物の中は、山小屋風に改装されていて、新しくてかなり綺麗。部屋にテレビや冷蔵庫はありません。布団の上げ下ろしは各自で。

黒薙温泉旅館の客室

部屋の窓からは、裏の黒部川と滝の見える絶景。

部屋からは裏の黒部川と滝が見える絶景

混浴露天風呂『源泉(いずみ)』

黒薙温泉のお風呂は、混浴大露天風呂と女性用露天「天女の湯」、男女別の内湯。

まずは混浴露天風呂へ。

混浴露天風呂へは、建物の入り口からいったん外へ出て、川沿いを一分ほど歩きます。

吊り橋は電力会社の保安用のものでした

吊り橋を渡るのかと思いきや、これは電力会社の保全用のもので、温泉はこのそばの川沿いにあります。

露天風呂の無断撮影は厳禁

写真を撮ってこれそうなタイミングはあったのですが、湯船の無断撮影は厳禁とのことで、残念ながら今回写真は無しです。多分、受付にいた男性に聞けば「いいですよ~」って快諾してくれたような気もするのですが・・・。

というわけで、写真は黒薙温泉旅館HPより。泉質は、お肌にやさしい透明の単純温泉です。

しかこんな山ん中の小さな温泉の源泉だけで、宇奈月温泉みたいな巨大な温泉街全体のお湯をまかなってるなんて、ゴイスーですね。

山の中にも関わらず、食事に海の幸やアルコールが普通に出てくる

夕飯は食堂にて。別の部屋には数十人の大所帯の団体(登山客?)がわいわい賑やかに食事していて、まるで山小屋かスキー場の山荘みたいな雰囲気です。あー、最近スキー行ってないな~

メニューはこんな感じ。山の中にも関わらず、富山名物のホタルイカや白身魚の昆布締め、お刺身などの海の幸もたくさん。

黒薙温泉旅館の夕飯

昆布締めって、もっとバッテラみたいな薄い昆布で挟んでるのかと思ってたら、分厚くてかなり食いでがあります。お魚はカジキっていってたかな?

富山名物昆布締め

何気でフロントの脇にはジュースやビールの自販機もあって、本当にどっから搬入してるんだろう??気になって気になって・・・

テレビはフロント脇の自販機のそばに一台あるだけなので、部屋では特にやることもなく早めに就寝。川の音が気になる人のために、フロントで耳栓の販売もされていましたが、川の音というより地響きに近いので、耳栓なんかしたところで気にならなくなるかは微妙。

翌朝の朝食はこんな感じで質素に。

女性用露天『天女の湯』

女性用露天は、混浴露天風呂と反対の、建物の裏から外に出た所にあります。朝7時30分~8時30分は男性専用タイムなので、8時半過ぎるのを待って入浴。手前のテントみたいなところが脱衣所で、その奥がお風呂。吊り橋の先は源泉の湧出地?のようで、橋はその保全用で入浴客は渡ることは出来ません。

女性専用露天『天女の湯』

こちらも写真撮影厳禁とのことで自粛。

天女の湯の画像も同じく黒薙温泉旅館HPより


内湯はこんな感じ。シャンプーとか結構高そげなやつが備え付けられていて、むちゃくちゃ新しくて綺麗!!ほんとにどっから搬入してきてんのさ・・・

黒薙温泉旅館内湯(女湯)

聞いた話では、平成7年に水害事故で建物の半分が流されてしまったそうで、内湯もその時に新築にしたものなんでしょう。露天ではありませんが、大きな窓からの眺めは最高。露天の方は安全上の理由で夜九時以降は入れませんが、内湯は24時間です。


チェックアウト。へえへぇ、じゃあこれからまた昨日の階段を登って帰りますかね・・・

チェックアウト

気になっていた搬入口を発見

帰ろうとしていると、階段の手前にある謎めいた洞窟からなんと!?人が出てきました。

穴がどこに通じているか尋ねてみると、黒薙駅のホームの反対側から通じているとのこと。おぉ!!気になっていた搬入口発見。昔は観光客も通れたそうなのですが、保安上の理由から使えなくなってしまったそうです。うぉー!!通らしてくれー

昨日の道をまた戻り・・・

帰りも階段

そこ~に行けば~、どんな夢も~叶うと~言うよ~♪

落石注意、滑落注意
これ、ゲリラ雷雨とか来たら大変ですよね(・_・;)

おっ!!帰りは運良く、駅の真上の撮影ポイントで列車に遭遇。

駅の真上の撮影スポット。帰りは運良く列車に遭遇

ホームに到着。駅には券売機などはないので、往路の際宇奈月駅で復路のチケットも一緒に購入しておきましょう。というか、そうするように駅員さんから指示されるとは思いますが。

左の穴がさっきの搬入口に繋がってる模様

ああ、この穴がさっきの搬入口に繋がってるんだな。

トロッコ到着。前のテッちゃんが・・・

さよなら、黒薙温泉。また来たいな(^_^)/~

さよなら、黒薙温泉

赤い鉄橋が見えてくると、宇奈月温泉はもうすぐです。

もうすぐ宇奈月駅

黒薙温泉のアクセス

住所:富山県黒部市宇奈月町黒薙

Tel:0765-62-1802

URL:黒薙温泉旅館

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