新ブログ「べっぷ移住物語」

香川県

こんぴらさんはハイテクと歴史が入り混じる不思議空間

2015/10/03

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岡山から瀬戸中央自動車道で香川県に上陸した二人は、坂出で一般道に降りて、次なる目的地である"こんぴらさん"こと金刀比羅宮を目指しています。

坂出市街地

その前に、せっかく香川県に来たからにはと、昼ごはん食べたばっかりだけどどこかでうどんを食べていくことにしました。

幹線道路沿いにあったうどん屋

美味しい讃岐うどんは、駐車場にトラックや業務用の車が多く停まっている店が狙い目かも?

適当にインターの近くにあった、コンビニか何かの居抜きっぽいうどん屋に入りました。決め手は駐車場にたくさん車が停まっているから。以前、一人で香川に旅行に来た時に、飲み屋のマスターが「トラックとか仕事の車が多く停まってるうどん屋は間違いない」と言っていたのを思い出したからでした。

こんな店構えですが、麺は店頭で店員さんが手打ちしている本格派です。個人的には大満足でしたが、ほとんど本場の讃岐うどんを食べたことがないので、他所より特別美味しいかどうかは不明。

おろしぶっかけうどん

うー、腹いっぱいだわ。では再びこんぴらさんを目指し出発です。

しかしこの道、前に通った記憶あるなぁ・・・

坂出からこんぴらさんへ向かう道

私が以前香川県に来た2008年の夏、私は4年に渡りプー太郎状態のツレに絶望し、仕事を辞めて西日本を放浪していました。この道はおそらくその時に通ったんだと思われます。

今こうして、定職に就いたツレと再びこんぴらさんを訪れることが出来るとは、感無量・・・

観光地によくある「駐車場商法」とは?

そうこうするうち、ナビの案内に従って幹線道路から脇道に逸れると、通り沿いに土産物屋がぼちぼち現れました。どうやらこんぴらさんに近づいて来たようです。

こんぴらさんが近づいてくると、土産物屋が増えてくる

土産物屋の店先に立っているおばあちゃんが、何やら通りの車に向かって一生懸命大きなジェスチャーで自分の店の敷地内に車を誘導しようとしてきます。しかしこれは間違いなく、観光地によくある駐車場商法でしょう。

駐車場商法とは、私が2009年に群馬県の吹割の滝に行った時に勝手に考えた造語で、観光地の土産物屋がそれぞれ観光地までの最寄り駐車場を自称し、知らずに通った観光客の車を自分の店の敷地内に誘導して割高な駐車料金を請求する商売のことです。

こんぴらさんや吹割の滝に限らず、有名な観光地の周りにはこの方法で商売をする土産物屋がよくあるので要注意。混んでいる時は尚更、空いている駐車場を見つけたらとりあえず停めてしまいたくなる気持ちは分かりますが、一度目的地のそばまで車を回してから、どこに停めるか決めることをおすすめします。

土産物屋の客引きをスルーし、カーナビの案内に従い進むと、進行方向に鳥居が立っていて、その奥に洋館のような建物が見えて来ました。

道の前方に鳥居

これはJR琴平駅。さすが日本屈指の観光地の最寄り駅とあり、駅舎にも大変な歴史を感じます。鳥居が駅前に立っているということは、今通ってきた道は表参道で、私達は逆走してきたのでしょうか。

JR琴平駅

駅を通過し少し走ると、やはり先ほど客引きをしていた土産物店よりももっと近くに駐車場がありました。しかしこちらも実際は、参道の階段の途中にある土産物屋が経営しており、「店で買物をしてくれたら駐車料は無料」というシステム。まぁそれでも駐車料金500円なのでかなり良心価格といえるでしょう。

しかも無料で杖のレンタルのサービス付き。

駐車料金には杖の無料レンタル代も含まれる

こんぴらさんの階段が見えて来ると、参道はまるで三が日のような人でごった返していました。

観光客でごったえがえす参道

もう到着したみたいな気分ですが、まだ階段一段も上ってないからね!

階段のスタート地点周辺の古い建物は、造り酒屋の建物や老舗旅館を改築した食事処やカフェなど。

階段そばの趣ある町並み

段数よりも傾斜がしんどい、こんぴらさんの785段

ようやく階段のスタート地点に到着。ここから本宮まで785段の階段が待ち受けています。自分から行きたいって言っておきながら、すでにちょっと疲れて来たな・・・

ようやく階段スタート

階段脇に「かまど」って大阪出身の私にはえらい懐かしい看板出てるのを発見。かまどとは、ひよこまんじゅうのひよこ型じゃないようなベイマックスみたいな感じのお菓子で、関西圏では貰う機会が多いおみやげの一つかと思われますが、四国のお菓子だったんですね〜。東京の人はかまど知ってるのかな?

階段の脇には、歩いて登れない人のためのかごやがあります。驚くべきはその料金。往復たったの6,800円ですよ!どれだけの体力があれば、こんなはした金で人間担いで1570段も階段を上ったり下りたりする気になるのか。

カゴは思ったより安い往復6800円

私達は当然歩きで本宮を目指します。

参道の両脇には土産物屋が立ち並び、伊香保の石段をさらに巨大にしたような感じ。最初のうちはなだらかだった傾斜が、徐々に急になってきます。

徐々にきつくなる勾配

785段を一層キツく感じさせる原因はこの急勾配。実際は写真で見る以上に急で、場所によっては梯子を登っているように感じるほどの場所もあります。

レンタルの杖には別の目的があった!

しばらく進むと、沿道の土産物屋の人に「さっき駐車場に停めた人でしょ?」と声を欠けられビックリ!看板を見ると、確かに駐車場で言われていた土産物屋です。な、何でバレたんや?怖い!!

なぜか土産物屋に駐車場の利用者だとバレた!

しかし、ちょっと考えれば単純な話で、無料で貸してもらった杖にここの店の客だと分かるようにカラーテープで印が付けてあったんですね。こんぴらさんの周辺の駐車場や店なんかでは、おそらく同じように杖のレンタルをやっているところがいくつかあり、どの杖がどの店のものか分かるようにしてあるのでしょう。

しかし、これは何か買わんと気まずいなぁ。とりあえず本宮までの道のりはまだ長いので、帰りに寄ると伝えて店を後にし先を急ぎます。

無料サービス、タダより高い物はない・・・

こんぴら狛や五人百姓など、こんぴらさん独自の不思議な風習

ようやく到着かと思いきや、境内の入り口の山門に来ました。こんぴらさんは神社なんですが、かつての神仏習合の名残で寺の山門も残っています。

こんぴらさんの山門

山門脇にはお茶屋さんがあるので、ここで休憩していくのもいいでしょう。

こんぴらさん山門脇の茶屋

いやはや、思えば遠くへ来たもんだ。

山門から見下ろした町並み

べっこう飴だけを売る五人百姓の露店

境内に入ると、参道の両脇に不思議な屋台がいくつか出ていますが、これは本来商売は禁止されているこんぴらさんの境内で、特別に営業を許されている五人百姓と呼ばれる商店です。いずれも、売っているのは加美代飴という砂糖と水飴を溶かし固めただけの素朴なべっこう飴のみ。

山門入ってすぐの五人百姓の露店

うわわ、これまた懐かしいなぁ。西日本の人は食べたことある人結構いるんじゃないでしょうか。扇型の薄べったい飴を、トンカチみたいなんで叩いて割って食べるんですよねぇ。

懐かしいなぁ、と思いつつ会社へのおみやげには不向きなので通過。べっこう飴好きなんですけど、さすがに一人で食べるには多すぎるし。

しかし、5つも露店があるのにもかかわらずどの店でも商品は同じとなると、やっぱり決め手は店の人の風貌になってしまうと思うんですが、どの店も六十代ぐらいのお母さんが店番をしているので、どっか一カ所ギャルでも雇って座らせときゃ一人勝ちなんじゃ?

今では考えられないようなシステムの上に成り立っていたこんぴら参り代行

なだらかな階段を抜けて数十メートル進むと広場があり、上に向かう階段の脇に赤塚不二夫チックな犬の銅像が立っています。

こんぴら狛の銅像

これは江戸時代、遠くてこんぴら参りに来れない主人の代わりに参拝を代行したこんぴら狛と呼ばれる犬をモデルにしています。

こんぴら狛は、「こんぴら参り」と書かれた初穂料(お賽銭)などを収めた袋を首から下げた犬が、たった一匹で旅人から旅人へと連れられ、街道筋の人に世話をして貰いながらこんぴらさんまで自力で辿り着き、参拝まで済ませてくるというもの。

まるで名犬ラッシー!何てお利口さんなんでしょうか。こんぴら狛は行ったこともない神社までたどり着く必要があるので、ラッシーよりさらに難易度高そうです。

こんぴら参りの代行は犬だけでなく、人が行うケースもありました。階段の途中の土産物屋に森の石松の人形が置いてありましたが、彼も清水の次郎長親分の代行でこんぴら参拝したことで知られているそうです。

また、旅を途中で諦めることにした人が、道中で知り合った旅人に旅費と初穂料を託し代参してもらうこともあり、犬や見ず知らずの人に人生一台の大イベントを託そうだなんて、昔の日本には今より誠実な人がきっと多かったんだろうなぁ、と妙に感動してしまいました。

森石松の人形

広場の奥には神馬の飼われている神馬舎があります。

神馬舎

・・・が、あれ?居るのは看板の白馬とは別の茶色い馬。

トウカイ・スタント号

彼はトウカイ・スタントという馬名で、名前も見た目も神馬って感じじゃないし、馬主が香川の人らしいですが、何で彼がここにいるのかは不明。

ちなみに、トウカイ・スタント号、年齢23歳で人の歳に換算すると90歳越の超高齢なんだそうです。

長生きしろよ!トウカイ・スタント。

しかし月琴号どこ行った。

月琴号の行方は・・・?

馬小屋の奥には、金色に輝く巨大なお花のような物体が、立派な石の台座の上で異彩を放っています。

金色に光り輝く花のような物体

これは今治造船株式会社から奉納されたプロペラ。多分本物の船のスクリューだと思われますが、この機能美!!惚れ惚れしますね。

海上交通の守り神のこんぴらさんには、他にも海にちなんだ物がたくさん祀られています。この灯籠の飾りも、手のひらサイズのシャチが傘にガブっと噛み付いてる珍しいデザインだったり。

それから、こんぴらさんは明治維新の神仏分離以前は真言宗の象頭山松尾寺金光院というお寺で、そのためかゾウの造形物も多く見られました。

気分的にはまるで垂直の壁のように立ちはだかる、この石段の先が本宮です。

もうすぐ本宮

到着!

こんぴらさん本宮

あれ?お父さん?

お父さん犬にそっくりなこんぴら狛

今年のソフ◯バンクのLTEのCMロケ地は、こんぴらさんで決まり!と牽制してみたり。

本宮拝殿にてお参りを済ませ、景色がいいと人気の本殿の横にある展望台に向かいます。

こんぴらさん本宮の展望台

展望台から海は多分見えませんが、住宅と農地の間に灌漑用の溜池が点在する讃岐平野が一望。

海上交通だけじゃない!こんぴらさんの幅広いご利益

展望台から拝殿の反対側に向かって歩いて行くと、一際目を引くごてごてしたこの社は絵馬殿。絵馬を奉納するためのお社です。

大手の船会社から個人の釣り船、船の関連部品を作っている会社など様々な企業や個人が意匠を凝らした絵馬の数々は圧巻です。

こんぴらさんの絵馬殿其一

絵馬殿の下に鎮座するのは、サントリーモルツがスポンサーとなったアルミ缶リサイクルソーラーボート、モルツマーメイド号。

スーパーモルツ号

日本初の宇宙飛行士秋山さんの絵馬も

数ある絵馬の中でも特に目立つこちら、宇宙服に身を包んだこの人見たことあるけど誰だったっけ?と思ったら、日本人初の宇宙飛行士でソ連の宇宙船ソユーズに搭乗した秋山豊寛さん!そういや、TBSの特派員だったんでしたっけね、この方。

秋山さんの絵馬

宇宙からの生放送の第一声「これ、本番ですか?」はちょっとした流行語にもなりました。

まぁ、”宇宙船”だから船の神様でも間違いじゃないのかな?って、私がこんぴらさんなら「いやいやいや・・・ちょっと待って?!」てなってると思いますが、無事に戻ってこれたんだしご利益はあったということでしょうか。

円山応挙の虎の絵が見られる表書院

他にもこんぴらさんの境内には別料金ですが観覧出来る宝物殿がいくつかあり、今回は円山応挙の襖絵を見に表書院にも立ち寄りました。しかし写真撮影不可のため、玄関のかわゆいトラちゃんのパネルのみ。

こんな感じでこんぴら参りは終了。ではでは、本日の宿を探しに徳島の内陸にある祖谷渓を目指します。まだ宿は決まってません・・・つづく。

金刀比羅宮へのアクセス

住所:香川県仲多度郡琴平町892-1

Tel:0877-75-2121(社務所)

URL:http://www.konpira.or.jp

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