新ブログ「べっぷ移住物語」

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酷道352、そしてぬる過ぎる源泉がガバガバ湧く駒の湯山荘

2015/09/05

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2014年9月の連休は、福島県の大塩温泉に伺います。今回は行き当たりばったりの私たちには珍しく、たつみ荘という民宿に予約を取りました。とりあえず初日の宿の心配はしなくていいので非常に気が楽です。

でも最近東北ばっかり行ってるなぁ。かと言って、東京から西は伊豆箱根と富士山周辺が混むし、新潟方面は関越東京インターが不便すぎるし、気が付くといつも東北自動車道で行けるルートばっかり組んでしまうのですが、今回は福島県とはいっても新潟からアクセスした方が早い場所らしいので、物凄く久しぶりに関越道を利用することにしました。

金曜の夜から家を出て、お気に入りの前乗りポイント高崎温泉 天神の湯に到着です。

高崎温泉天神の湯

住所的には高崎ですが、前橋インターから5分ほどの場所にあり新潟方面に行く際はほぼ毎回利用しています。ただ、駅からはかなり離れているので、電車旅の人にはあまりおすすめ出来ない立地かもしれません。


翌朝は7時に起床。宿泊客にはコーヒー一杯無料券が付いて来るので、出発前に朝食も済ませていくことにしました。

天神の湯の食堂の食べ物は、バリエーション豊富な上に割りと何でも美味しいですが、特にオススメは蕎麦です。

天神の湯のおすすめは蕎麦

では、再び関越道に乗り、新潟方面を目指して進みます。進行方向に横たわるいびつな山の稜線を眺めていると、「久々に群馬に来たな」という実感が湧いてきました。

群馬は山の稜線がゴツゴツしてる

新潟との県境にまたがる谷川岳トンネルを通過し、新潟県に入ると程なくして、前方にバブリーな越後湯沢のリゾートホテル群が現れます。

群馬と長野の県境にまたがる谷川岳トンネル
バブル期の面影を残す越後湯沢

越後妻有トリエンナーレで賑わう四日町の普段の姿は・・・

小出インターで一般道へ下り、国道252号線で奥会津方面へ。

しかし、このペースで行ったら昼前には大塩温泉に着いちゃうな。あんまり早く着いても何なんで、急遽ルートを最短ルートの国道252号線から、南へ大回りする国道352号線に変更することに。

でも、国道352号線って確か2012年に越後妻有トリエンナーレに来た時に、あちこち通行止めで散々迂回させられた挙句どこの温泉にも入れなかったという私にとっての鬼門のようなルートなんですが、果たして今回はどこか温泉に入れるのでしょうか?というか、夕方までに大塩温泉に辿り着けるのか?

しばらく進むと、とても雰囲気のいい商店街に出ました。しかもかなり大きな商店街です。車を持つのがさほど大変ではないと思われるこの地で、大型スーパーにも負けずこういった昔ながらの商店街が存続出来ているのは、何気で凄いことではないでしょうか。

・・・と思ったら、この商店街って2012年の越後妻有トリエンナーレの会場でした。懐かしいわ〜、普段はこんな感じなんですね。

その時の記事はこちら芸術の秋!越後妻有トリエンナーレに行って来ました。

その頃に比べるとさすがに閑散としていて、シャッターが下りてる店とやってる店が半々という印象ですが、連休の午前中なら商店街なんてこんなもんでしょう。

駅前を抜けると、国道352号線は小規模な温泉地が点在している湯之谷温泉郷という地域を通ります。

湯之谷温泉郷を通る国道352号線

湯之谷温泉郷で最も大きな温泉地は大湯温泉で、2012年に来た時には大湯温泉の住吉屋旅館という民宿に泊まりました。

住吉屋さんは清潔感があって宿の人も気さくで、旅のいい思い出として心に残っている宿なのですが、当の大湯温泉はというと、個々の宿は流行っているところもあるものの、温泉街全体がどうしようもなく寂れていて、はっきり言ってまた行きたいという気持ちにはなれません。

通りたくても通れない、全線二輪通行不可の『奥只見シルバーライン』

ところで、大湯温泉の少し手前には奥只見シルバーラインという有料道路が通っています。

この道はダム湖の奥只見湖の建設工事用道路として建設され、現在は一般開放されていますが、何と全線にかけて二輪の通行不可。

何でも22キロの総距離のうち18キロが手掘りトンネルで、照明も殆どなく湧き水で路面も相当悪いんだとか。おまけに、四輪の通行期間も5月から11月までと、私たちにはクリアすべき条件が多すぎて、シルバーラインを通ることは今回も叶いませんでした。

超人気旅館、栃尾又温泉『自在館』は日帰りでも個室の予約が必須

大湯温泉に到着。

儲かってる宿は立派だが、温泉街は物凄く寂れている大湯温泉

これから向かうのは、大湯温泉からさらに5分ほど林道を走った場所にある栃尾又温泉です。

栃尾又温泉は自在館という旅館が一軒あるだけのごく小さな温泉地です。自在館は元は湯治宿でしたが現在は旅館部も併設されていて、予約なしではまず泊まることが出来ない超人気旅館となっています。

しかし、私の記憶が定かならば、前回来た2012年当時、自在館は立ち寄りでも個室休憩の予約が必須で、飛び込みではお風呂に入ることすらできなかったのですが、果たして今回はどうでしょうか。

でも、確か自在館の奥に公共の温泉施設のような建物があったので、ダメならそっちに入っていけばいいよね。

栃尾又温泉に到着しました〜。手前にある白っぽい鉄筋の建物が湯治部で、奥の建物が旅館部です。

栃尾又温泉自在館の外観

旅館部の受付で立ち寄りをやっているか尋ねると、やはり私の記憶どおり個室予約なしでは入れないそうで、生憎本日は満室とのこと。やっぱりね。まぁでも、それなら自在館の建物の奥にある【温泉センター】に入って行くことにしましょう。

自在館旅館部の玄関前にて

ちなみに、自在館の玄関ロビーはこんな感じ。日本秘湯を守る会の宿で、会員の証の提灯がぶら下がっています。

自在館のエントランスロビー

木造の渡り廊下をくぐって敷地の奥へと進みます。奥の白い建物が栃尾又温泉センター

自在館の奥にある温泉センターへ向かう
栃尾又温泉センター外観

温泉センターの入り口は開いていましたが、受付は無人です。ん?男湯こっち、はいいけど女湯は?それに、入浴料幾らとかも書いてないし、不親切な施設だな〜

温泉センターの中

と思っていたら、入り口の看板をよく見ると・・・

栃尾又温泉センターは何と男女入れ替え制!

  • 男・・・5:00〜15:00
  • 女・・・15:30〜23:00

何これ?男女で来たら片方は入れないってこと?

自在館の裏に仲居さんがいたので聞いてみると、何とこの温泉センターも自在館の所有物で、宿の方のお風呂と同じく予約がないと入れないんだそうです。

ガーーーン!!何やねんそれ。宿の方のお風呂が予約制ってのは分かるけど、温泉センターは別によくない?

完全に当てが外れてしまいましたが、入れないなら仕方がないので、他所に移動することにします。何か・・・嫌な感じだな~、栃尾又温泉。

ぬるすぎるお湯がガバガバ湧く駒の湯温泉『駒の湯山荘』

次の目的地は、同じく大湯温泉の周辺にある駒の湯山荘です。ここも2012年に来た時に入れなかったんですが、今回は事前に電話で日帰りOKの確認が取れました。前来た時は何で入れなかったんだろう?

Google検索で表示される駒の湯山荘の電話番号は間違い

ちなみに、Googleで検索した時に出てくる駒の湯山荘の電話番号は繋がりませんのでご注意を。新しい電話番号は090-2560-0305(2014年現在)。

一旦大湯温泉まで引き返し、栃尾又と別の林道に逸れて走ること15分ほど。

駒の湯温泉へは大湯から林道を走ること10分ほど

脇を流れる川に架かる橋を渡ると、駒の湯温泉の一軒宿、駒の湯山荘に到着です。

山小屋風の駒の湯山荘の建物

山小屋風の宿の建物の奥に、すだれで周りを囲った掘っ立て小屋のような建物が建っていて、その前に先客のバイクが停まっていました。すだれの隙間からは、うっすらと露天風呂が見えます。

駒の湯山荘の露天風呂。駐車場の中にある

宿の方で一人500円を支払い、露天風呂の小屋へ移動。

駒の湯山荘の宿の建物の玄関

露天風呂は混浴の露天風呂の横に、小さな女性用の露天風呂があります。

駒の湯山荘の露天風呂(男湯)
駒の湯山荘の露天風呂(女湯)

それぞれ湯船の横に小さな湯船が併設されていますが、これは駒の湯の源泉がめちゃくちゃぬるい為に、寒くて入っていられなくなった時に避難する為の沸かし湯を溜める浴槽。

湯船の横の小さな浴槽は沸かし湯が溜まっている

今年は冷夏だったこともあり、この日も9月中旬とは思えないほど涼しい気候でしたが、それにしたって寒すぎて耐えられないほど、ここの源泉はぬるい!沸かし湯の方から源泉の浴槽の方に移ると、ほぼ水と言っていいような温度に感じます。

湯量自体は豊富な駒の湯山荘の源泉

湯量自体は非常に豊富で、凄い勢いで湯船からオーバーフローして排出されていますが、結局寒すぎてほぼずっと沸かし湯の小さい湯船に入っていました。

真夏以外はぬるすぎて入っていられないかも

冬場はさすがに冷たすぎて入れないんじゃないでしょうか、ここの露天風呂。

2012年には通行できなかった国道352号線は、国道ではなく”酷道”だった!

駒の湯山荘から大湯温泉に引き返す途中に、前回来た時に通れなかった 国道352号線の入り口があります。

2012年には通れなかった国道352号線

来る時に前を通ったら、入り口に警告の看板が立っていたのでまだ通れないのかと思ったら、帰りによく見ると【大雨時の通行止めのお知らせ】と書かれています。

大雨時には通行止めになるが、普段は通れるようになっていた

ということは、大雨じゃなければ通っていいってこと?では是非通ってみないことには。前回通れなくてどんな場所なのか気になってた銀山平温泉にも、時間があれば寄ってみたいな。

国道352号線の迂回路は、四輪しか通れないシルバーライン

それにしても、迂回路として車しか通れないシルバーラインを指示されてもねっていう。前はそれですごい大回りさせられたんだったっけ。

荒れて曲がりくねった国道352号線

国道352号線はかなり狭くて荒れていて、たまに来る対向車に何度も肝を冷やしながら、山頂に向かって進みます。

どんどん標高が上がっていく国道352号線

うわぁ、見渡す限り山・山・山。

見渡す限り山しかない奥只見

国道添いに石碑の立つ、星清右エ門ってどなたさん?

なんぞ展望台のような場所に出ました。巨大な石碑が立っていますが、碑文を見ると【星清右エ門 功徳碑】とあり、この道を作った人とかなのかな?と後日ググってみても全く情報が出てこないんですけど、一体どなたで何をやった方なんでしょう。

謎の人物、星清右エ門さんの石碑

横のバイクは他所の人の物です。

石碑の裏は草ボーボーで、展望台にしちゃ景色が見渡せるとかそんな感じでもなく。丈夫そうな柵がなぎ倒されていましたが、ここでアクセルとブレーキを踏み間違えたら多分命はないです。

へし折れた柵。ここから車で落ちたら命は無さそう

しばしの休憩の後、再び出発。それにしてもこの国道352号線って、尾根同士を繋ぐ橋とかトンネルとかそういうショートカットは一切ないので、ひたすら山の斜面を登って下っての繰り返し。まだ目的地まで五分の一ぐらいしか来ていないのですが、もうすでに嫌になって来ました。

想像以上に時間のかかる国道352号線

ようやく奥只見湖のすぐ手前にある銀山平温泉の分岐に到着。この調子だと結構頑張らないと大塩温泉に夕方までに着けないかも?というわけで、今回は銀山平温泉温泉はスルーすることにしました。ここに来る途中、峠から見下ろした銀山平温泉は、キャンプ場のコテージのような建物がたくさん建っていましたが、もう二度と来ないような気がするわ、銀山平温泉・・・

奥只見湖の湖畔に出ました。

しかし、湖を眺めながら優雅なドライブ・・・というわけにはいきません。道がとても狭くて曲がりくねっているので、常に対向車の存在を気にかけていなければならないからです。

また、この辺りは沢がとても多く、コーナーごとに山から大量に流れ出した湧き水が川のようになって車道に溢れています。

コーナーごとに沢の水が溢れだしている最悪のコンディション

コーナーでも車体を倒せないストレスの溜まる状況が、銀山平から小一時間続きます。ようやく湖を抜けると、遠くに見える山肌にガンガン雪が残っていました。凄いとこに来ちゃったな、マジで・・・

奥只見湖周辺は、夏場でも雪が残っている

奥只見の限界集落、鷹ノ巣には蕎麦屋と喫茶店がある!

そろそろお腹も空いてきました。しかしここまでの道中で、人がいる気配が一切感じられないのですが、そういや途中で【鷹ノ巣 ◯キロ】っていう案内がちょいちょい出て来たけど、鷹ノ巣には食堂とかあるんだろうか?

あって欲しいと願いながら進むと、沿道に蕎麦畑が広がる場所に出ました。この辺りが鷹ノ巣でしょうか。人の営みが感じられる風景を目にして、ようやく人心地ついた気がしました。

鷹ノ巣には人の気配が感じられる

蕎麦畑を通過すると、通り沿いに可愛らしい山小屋が現れました。

清四郎小屋外観

どうやらこの近くに登山道の入口があるようで、この小屋は今までの山小屋風の宿とは違いガチの山小屋。小屋の周りはキャンプ場になっています。清四郎小屋の軒には手打ちそばと書かれた看板が出ていて、どうやらここで食事も出来るようです。

清四郎小屋では食堂もやっているらしい

しかし、蕎麦は今朝食べて来ちゃったんだよなぁ〜。贅沢言ってる場合じゃないけど・・・

山奥に行く時は、街ではなるべく蕎麦は食べないほうがいいという教訓を今回は得ました。山ん中ってほんと蕎麦屋しかないよな、特に東北。

しかし、ここをスルーして先に進んでも果たして店があるのか、全く確証が持てません。散々迷ってやはりもう少し先に進んでみることにしました。

予想外おいしいウッドハウス「山ん中」

しばらく進むと、洋風のウッドハウス風の建物が見えてきました。その名もお食事・喫茶『山ん中』

喫茶「山ん中」外観

メニューもピラフやスパゲッティなど洋食が中心。しかし「もういいよ」って何だ?

それこそこんな山ん中で洋食が食べられるとは思ってもみなかったので、何を食べようか非常に迷いますが、今回はピラフと山菜パスタを注文しました。

驚くほど美味しかったきのこピラフ

両方共とても美味しかったですが、ピラフが特におすすめ。普通に都内の駅前に出店しても、充分人気店になれそうなレベルのお店です。

食後は先を急ぐので休憩もそこそこに出発。鷹ノ巣の清四郎小屋と山ん中を後にすると、10キロぐらい離れた栃尾又温泉の温泉街まで食事が出来そうな場所は殆ど無いのでご注意を。

ありふれたネーミングだけどめちゃくちゃかっこいい『屏風岩』

今夜の宿である大塩温泉のたつみ荘さんには、予約の際に午後3時過ぎに到着しますと伝えていたのですが、大塩温泉から30キロ以上手前の檜枝岐村に到着した時には、時計はすでに午後2時を過ぎていました。

檜枝岐村の温泉街。かなりの規模

檜枝岐村には檜枝岐温泉というかなり大きな温泉街があります。ホテルから民宿まで様々な規模の宿が数十軒国道沿いに軒を連ね、ようやくここに来てガソリンスタンドも発見したので、ひとまず給油を済ませてから、どうせ間に合わないんだし温泉街の少し先にある景勝地の屏風岩を観光していくことにしました。

屏風岩は、ありふれた名前に加え、一見すると伊南川の対岸の柱状節理が望めるだけの非常に地味な景勝地に見えます。

しかし、この看板の近くから川沿いに降りられる階段があり、川沿いからの眺めは国道の方からは想像できないぐらい素晴らしいので、時間があればぜひ立ち寄ることをお勧めします!

まるで造形物のような屏風岩の岩場

足元の独特の形状の岩場は、ローマの古代神殿を彷彿とさせる造形物のようです。おまけに吸い込まれそうなこの水の透明度。

素晴らしい透明度の伊南川

こんな感じで道草したり、途中の古町温泉付近でお祭りの交通規制に巻き込まれたりしながら大塩温泉を目指します。ツレの目算では、到着は5時ぐらいになるとのことでしたが、果たしてどうなることやら?

・・・つづく

駒の湯温泉 駒の湯山荘へのアクセス

住所:新潟県魚沼市大湯温泉719−1

Tel:090-2560-0305

URL:http://komanoyu.exblog.jp

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