新ブログ「べっぷ移住物語」

山梨県

はじける鮮度!山梨増富温泉「金泉閣」と上がり湯・下部温泉

2016/05/21

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2015年9月の連休、増富温泉に連泊することにした私たちは、日中長野県の海ノ口温泉鹿の湯旅館に立ち寄り、夕方今夜の宿である増富温泉の「金泉閣」に戻ってきました。

金泉閣ロビー

金泉閣は増富温泉では大きい方の宿です。客室は畳部屋で、すでに布団が用意されていました。

金泉閣客室

最近はほとんど目にすることのない、鉄製の窓枠。塗装が剥げてかなり古びた感じは否めませんが、窓の真下を流れる本谷川の絶え間ない瀬音が落ち着くお部屋です。

今となっては逆にオシャレな、昔懐かしい調度品たち。

金泉閣の昭和なインテリア

冷蔵庫は今はなきサンヨー製です。

今はなきサンヨー製冷蔵庫

夕食は部屋出しです。今布団を敷いてしまうと食事の時に面倒なので、先にお風呂に行くことにしました。

金泉閣のレトロな館内

通路も色合いから何から昭和全開。人によっては古臭いと感じる方もおられるかもしれません。

金泉閣の館内にある神社

お風呂は一階。何と館内に神社がありました。宿代払ってるのにこの上賽銭まで払うのやだな…と少し思いましたが、お湯の神様に感謝の気持ちを込めて、小銭をチョビっと入れて来ました。

金泉閣「湯権現」

ぬるくて入りやすい!常連さんが賑やかな金泉閣の内湯

お風呂の前の通路だけは新しく改装されていて、明るくて清潔感があります。お風呂は男女別の内湯がそれぞれ一つずつ。露天風呂や家族風呂などはありません。

この時は男湯が手前の「延寿の湯」、女湯は奥の「福寿の湯」でした。写真は「福寿の湯」

延寿の湯の方は湯船の形がこれとはちょっと違うぐらいで、湯船の大きさも浴室の広さも双方大きな違いはありません。茶色い方の湯船が温泉で、もう一つのほうが上がり湯の沸かし湯。

金泉閣「福寿の湯」

もうすぐ食事の時間なので空いているかと思いきや、女湯はけっこう混み合っています。増富温泉は病気の療養で通っている人が多いので、観光客にはいたたまれない雰囲気があると聞いていたのですが、浴室内は常連さんたちの井戸端会議でとても賑やか。そんなに悲壮感が漂っているような感じはありませんでしたが、何となく話の内容を聞いているとやはり癌の再発防止などの方が多いようで、同じ悩みを持つ人達と交流できる場所を持つことも、精神的な支えになるのだろうと感じました。

温泉の方に入ってみると、確かにニューあづまのサウナの水風呂のような温度に比べれば「ぬるい」の範疇でかなり入りやすいです。加温なしでこれだけ温かいというのは、やはり源泉に近い金泉閣ならでは。

これぞ生きた温泉!増富の湯とは圧倒的に違う鮮度を体感

湯船の温泉の注ぎ口からは、不規則なペースで「ゴボッゴボッ」と音を立てながら温泉が湧き上がってきます。

福寿の湯の注ぎ口

注ぎ口のそばにはお酒の升が置いてあり、源泉を飲むこともできます。味は塩気と金気、そして強い炭酸で、飲んだそばから腹の中が熱くなってくるようです。

昨日の日中は増富温泉唯一の日帰り温泉施設「増富の湯」に立ち寄りました。かなり大きな施設で、温泉の湧出量が多いとは言えない増富温泉には少々大きすぎるように思ったのですが、やはり金泉閣のお風呂に入ると、ベストな状態でお湯を保てるのはこれぐらいの湯船が限界なんだろうと感じます。

かけ流し温泉がもてはやされる昨今ですが、加温加水循環でも効能の高い温泉というのは沢山あり、中にはそこまでかけ流しにこだわる必要も無いのでは?と感じる泉質もありますが、増富温泉は鮮度の違いがモロに出ます。

温泉の結晶が厚く層をなしている

温泉の結晶が層をなしている湯船の縁。お湯が生きているというのはこういうことなんだと肌で感じるお湯でした。

湯温がぬるいので長湯したいのは山々でしたが、夕飯の時間なので30分ほどで上がることにしました。ニューあづまよりマシとはいっても、金泉閣のお湯も長く浸かると却って体が芯から冷えるので、上がり湯に浸かってよく体を温めます。


夕飯はこんな感じ、これにうなぎの蒲焼も付いていて豪華です。昼食が遅くなったことが悔やまれますが、頑張って大方平らげました。

金泉閣夕食

食後も再びお風呂へ。お風呂は夜は11時半までです。健康のためには、一回の入浴は30分までが推奨されていますが、あまりにも良すぎてそれ以上入ってしまいました。体の中で尋常じゃない変化が起きているのを感じるので、入浴時間を守らないと却ってからだに悪いというのも頷けます。

昔の人が足繁くこの山奥に通った理由がよくわかりました。法律に引っかかるので公式には書けないのでしょうが、増富温泉のお湯に入れば少々の病気なら確かに治っちゃうよなぁ。もし身内に健康に不安のある人がいれば、必ず連れて再訪したくなるに違いありません。

翌朝も、時間の許す限りお風呂に入りまくりました。いや~、泉質に惚れた。これはすごいですね。体が欲するとはこういうことでしょう。

絶対近いうちにまた来ます。フロントで空のペットボトルを譲って貰い、温泉水を汲んで帰ることにしました。1週間ぐらいなら効能が保てるらしいです。

この記事書いてると、また行きたくなってきたな…

金泉閣外観

ひんやり優しい単純泉、下部温泉は増富温泉の上がり湯にピッタリ

帰りは林道ではなく増冨ラジウムラインを使い、須玉方面を目指します。

増冨ラジウムライン

眺めのいい緩やかなワインディングを下って、あっという間に須玉の市街地に到着。ここからは帰るために家までひたすら市街地を走るだけ。あぁ、緑に囲まれたクリスタルラインを最後にもう一度走りたかった…

何だか急に絶望してきてツレに八つ当たりしてたら、「帰りに下部温泉に寄れるよ」とツレ。機嫌を直し、甲府に向かって国道をひたすら南へ。

信玄橋

南アルプスに向かうその名も信玄橋を渡り、中部横断自動車道の真下を走る甲西道路を南へ。富士川大橋を渡って、河川敷の道を南へと進みます。のどかな光景ですが、連休ということもあって河川敷にはあちこちにスピード違反の取り締まりをやってるお巡りさんが隠れているので注意です。

富士川にそって走る県道4号

ここまで来ると下部温泉の案内はマメに出てくるので、それに従って走るだけです。鰍沢口駅前から高速道路と見まごうばかりの黒沢バイパスに乗ってひたすら南へ。

ところで、この辺りは印鑑が有名らしく、あちこちに印鑑屋さんの看板が立っています。何でまたこんなところで突拍子もなく印鑑づくり?とは思いましたが、山の近くなので原料の鹿の角が手に入りやすいからだと思います、多分。

伝統産業六郷の印鑑

さらに進むと、下部温泉に通じる本栖みちに合流しました。甲西道路と並走する富士川街道を使えばこの辺りまでほぼ一本で来れたようですが、甲西道路も富士川街道も両方国道52号なので間違えてこのルートになってしまいました。

本栖みちを南へ、遠くに見える下部ホテル

下部温泉は駅前とメインの温泉街が100メートルぐらい離れている!

川沿いを走ることしばし、前方に大きなホテルの建物が見えて来ました。下部温泉に到着です。温泉街は橋を渡った対岸。橋をわたるとすぐにJR身延線の下部駅があり、大きなホテルと数軒の土産物屋がありました。

JR身延線下部駅前

しかしそこから数十メートル進むと、いきなり温泉街は終了。えっ?下部温泉ってこんだけなの?と思っていると、遠くにホテルの建物らしきが見えてきました。

行ってみると、川沿いに旅館や商店が立ち並ぶかなり大きな温泉街が現れました。下部温泉は駅前とその奥で温泉街が完全に別れていて、メインは駅から遠い方の様子。

下部温泉、メインの温泉街は駅からかなり離れている
下部温泉のメインストリート
下部温泉のメインストリート

さらに奥に進むと、下部温泉のガイド本によく写っている「裕貴屋」や…

下部温泉といえば!「裕貴屋」

カラフルなテントが印象的な「湯元ホテル」

下部温泉「湯元ホテル」

下部温泉といえばここ!といっても過言ではない老舗「古湯坊 源泉舘」など、半世紀以上前にタイムスリップしたかのような町並みが広がっていました。

「古湯坊 源泉舘」

中でも「古湯坊 源泉舘」は源泉が足元湧出している大浴場が有名で、しかも混浴です。ここは混浴に行っとくか、ということで源泉館へ。源泉館には建物がいくつかあって、鳥居の脇にあるのは別館の「神泉」。

源泉館の別館「神泉」

そしてくだんの混浴風呂があるのは、神泉と反対側の坂の途中にある本館です。

「古湯坊 源泉舘」本館

しかし、入り口には本日の立ち寄りは終了と看板が立っていました。しかし、受付は13時までとあるのにこの時まだ12時半。フロントで聞いてみると、なんやかんやと言い訳してましたが、結局今日は忙しいから早めに締めたいということのようでした。別にそれならしょうがないけどさ。

「古湯坊 源泉舘」日帰りは10時から14時(受付は13時)

源泉館は諦めて裕貴屋に行こうとしたら、こっちははなから日帰りはやっていないそうな。

川沿いの温泉旅館「元湯大黒屋」

う~む、やっぱり人気旅館は敷居が高いな。川沿いを歩いていると、素敵な旅館が目に止まりました。

湯元旅館 大黒屋

「元湯旅館 大黒屋」。ここなら川沿いなので露天風呂があるかもしれません。

受付で声をかけるとご主人が出てこられました。お風呂に入りたいと言うと、ちょうど他にお客さんがいないから、貸し切りでいいですよとのこと。料金はいくらか忘れてしまいましたが、確か1000円ぐらいだったかと思います。

大黒屋の館内

お風呂までの通路。建物を外から見るよりも中はモダンでさらに素敵。中庭も赴きあります、

お風呂は岩風呂で、確かに川沿いですが、大きめに窓がとられてはいるものの景色は期待していたほどではありませんでした。

大黒屋内湯

元は露天風呂だった浴室に、後から壁を付けて内湯にしたのかな?という感じのする造り。

大黒屋内湯

横の川では、子どもたちが川遊びをしています。川からお風呂の中が丸見えになってしまうため壁を付けたのでしょうか。

すぐそこには川遊びをする子供の姿

湯船は2つに別れていて、大きい方がぬる湯、小さな湯船は適温に沸かした温泉が入っています。増富温泉もそうでしたが、山梨県の温泉はほぼ全てが冷泉かぬる湯で、この時期はまだぬるい温泉が心地いい気候でしたが、冬場は源泉がぬるくて入っていられなくなった時に避難できる沸かし湯が必要です。

小さい湯船は沸かし湯

泉質はアルカリ性単純泉。癒やしの爆弾のような増富温泉の上がり湯としては、最高の温泉でした。よく温まるお湯というわけではないので、冬場よりは暖かい時期のほうが快適に温泉を楽しめるでしょう。

有名な源泉館や裕貴屋には振られましたが、全く知らなかった宿でとても満足な時間を過ごさせていただきました。今度はぜひ泊まりで伺いたいです。

山梨県 下部温泉 元湯旅館 【大黒屋】

ではでは、下部温泉を後に帰路につきます。本栖みちを東へと進み、山中湖から御殿場へ抜ければあとは246をひたすら真っすぐ。何となくもうここまで来たら東京はすぐそこみたいな気分になっていましたが、地図を見たらまだまだありますね~

本栖みちを東へ

温泉で癒やされて、帰り道で疲れて帳消しになるような、そんなツーリングでした。

おしまい

増富温泉金泉閣へのアクセス

住所: 山梨県北杜市須玉町小尾6676

Tel:0551-45-0511

本日走ったルート

URL:http://www.kinsenkaku.com

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