新ブログ「べっぷ移住物語」

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混浴上級者向け超ハード露天風呂、川治温泉薬師の湯

2015/09/05

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楽しかった2014年夏のツーリングもとうとう最終日。那須温泉郷の北温泉旅館に泊まった私たちは、東京に帰る前にどこかで立ち寄り湯を頂いて行くことにしました。

目的地は、同じ那須温泉郷にある大丸(おおまる)温泉。那須温泉郷の中で最も標高の高い1250mに位置する温泉地で、北温泉からだと車で20〜30分の場所にあります。

北温泉から大丸温泉へ向かう

北温泉を後にし、再び県道290号線に戻ってさらに山頂に向かって進むと、ロッジ風の建物が立ち並ぶ大丸温泉の温泉街に到着。

大丸温泉の温泉街

決して秘湯の一軒宿ではない『大丸(おおまる)温泉旅館』

これから向かうのは、大丸温泉にある大丸温泉旅館です。日本秘湯を守る会の宿で、ホームページによると秘湯の一軒宿なんだそうですが、温泉街は高原リゾートという印象が強く、今のところ秘湯感は全くありません。というか、一軒宿・・・なのか?

大丸温泉旅館のホームページはこちら大丸温泉旅館 公式サイト 奥那須温泉 -那須の最奥地にある秘湯-

大丸温泉旅館は、温泉街の脇道から少し奥に入った場所にあります。山の斜面に立つ宿の敷地内には駐車場が無いため、車もバイクも宿の少し手前にある公共の駐車場に停めて歩いて行きます。

大丸温泉旅館外観

玄関に丁度番頭さんがいたので声をかけると、日帰り温泉は11時半からとのこと。しかしこの時まだ9時40分で、今回は残念ながら大丸温泉旅館の温泉には入れそうにありません。

県道沿いに引き返してきました。温泉街の土産物屋や食堂は日帰り温泉もやっている店がありますが、ここまで来て土産物屋の内湯に入るのもなぁ・・・

というわけで、今回は大丸温泉はパスし那須湯本温泉へ向かうことにしました。というのも、那須湯本には以前から気になっていた温泉があったのを思い出したからです。

B級スポットマニア垂涎の廃墟のような温泉が那須湯本にあった!

県道17号線を下って行くと、那須湯本で最大の観光スポット殺生石が見えてきました。殺生石は以前那須湯本に泊まったときに立ち寄ったので、今回は通過します。

那須湯本の観光スポット『殺生石』

以前の記事はこちら山腹に佇む那須湯本温泉は、意外なほどにこじんまりとした温泉街だった!

那須湯本温泉は那須温泉郷の中で最も規模が大きく、大型のホテルから民宿まで様々な宿が谷間にひしめき合っています。

那須湯本の温泉街

温泉街には人気の日帰り温泉である鹿の湯がありますが、今回のお目当てはここではありません。

那須湯本日帰り温泉『鹿の湯』

写真は那須温泉 鹿の湯l千三百年続く静寂と癒しの湯より。

数年前のおぼろげな記憶を頼りに、温泉街を彷徨うことしばし。こういう住宅街の奥にあったような気がするんだよなぁ〜

老松温泉はかなり分かりにくい場所にある

住宅街を進んだ先はダートになっていました。おおっ、間違いなくこの道だわ。意外と覚えてるもんだね。

老松温泉への道は途中から未舗装路

到着しました!え〜、こちらは老松温泉 喜楽旅館という温泉旅館ですが、現在は日帰り温泉のみの営業となっております。(現在でも宿泊することは可能だそうです)

老松温泉に到着

見た感じただの古めの民宿みたいに見えるかもしれませんが、ここの何が凄いかといいますと、建物を反対から見ると・・・
















廃墟にしか見えない老松温泉

えらいことになっております!!!

普通に考えたら廃墟にしか見えないんですが、以前偶然前を通った2011年当時もほぼこれと同じような状態で営業されてました。

その時は夕方で早く宿を決めなければならず焦っていたのと、ツレがこういうB級スポット的な場所には興味が無いタイプなのもあって、結局気になりつつ行かずに終わってしまったのですが、以前来た時はボロいなりにお客さんが来ている気配が多少なりとも感じられたのに対し、今日は入り口のカーテンが閉じられていて何だか前とは様子が違います。

今日は入り口にカーテンが閉まっていて、人の気配もない・・・

もしや、もうお風呂の方も辞めてしまったのでしょうか。

温泉の受け付けは反対側にある民家のような建物。扉を開けると、玄関を入ってすぐの居間に年老いたご主人が一人座っておられました。

受付の建物には人がいたが、本日は運悪く休業

しかし、ご主人によるとこの日は運悪く休業中とのこと。何でも、大雨でお風呂の器具が故障してしまい、修理に数日かかるんだそうです。

そういや一昨日、那須地方に大雨警報が発令されていたっけ。老松温泉は川沿の立地なので、その時に設備が浸水したり流されたりといった事情は充分に想像できますが、如何せん建物がこんな感じなので「ホントか?」という気も。

しかしお風呂の建物をよく見ると、ここ数日で何事かが起こったのを証明するかのように、汚れもなく綺麗な食器類が散乱しています。ご主人の話が本当なら、この記事を投稿する頃には老松温泉のお風呂は復活しているはずですが、いつ本当に終わってしまってもおかしくない状態なので、なるべく早く再訪したいなと思った次第でありました。

散らばった食器類はやけに綺麗

ご主人に、せめてお風呂の写真だけでも撮らせて欲しいとお願いしたところ、「風呂場を閉めちゃってるから(開けるのめんどくさい)」と断られてしまいました。

今日はよほどツイてないようです。老松温泉は日帰り温泉鹿の湯のすぐ近くなのですが、鹿の湯はかなりお湯が熱いと聞くので、夏場の日中に入るのはあまり気が進みません。何よりめちゃくちゃ混んでるし・・・

という訳で、今回は那須湯本温泉は、というか那須温泉郷自体どこにも寄らずスルーすることにし、ここから大移動して鬼怒川のお隣の川治温泉に向かいます。

板室温泉はこじんまりとして落ち着いた雰囲気、お昼の休憩ポイントにも

行楽客の車でごった返す那須の別荘地を抜け、山麓に向かってつづら折りの続く下り坂を進むと、谷底に板室温泉の温泉街が見えてきした。

喧騒から離れた板室温泉の温泉街

中規模のホテルや旅館民宿の他、日帰り温泉や食堂などがコンパクトにまとまった可愛らしい温泉地です。他のメジャーな温泉地に比べて渋滞も少なく、お昼の休憩にもオススメですが、今回はお昼にはまだ早く先を急ぐので通過。


曲がりくねった県道266号線を利用したことが、果たしてショートカットになったか定かではありませんが、那須湯本から1時間半ほどで那須塩原に到着。そこからさらに五十里(いかり)湖の湖畔を走る会津西街道を南に進みます。五十里湖が見えてきたところで、川治温泉を目前に土砂降りの雨が降り始めました。あとちょっとなのに・・・

川治温泉を目前に土砂降りの雨!

しかし、今回のツーリングは全国的に荒れた天気の中、なんだかんだで走行中にはほとんど降られることがなかったことを思えば、むしろ運が良かったともいえます。

川治温泉薬師の湯は、建物の外に混浴露天風呂がある!

どうにかこうにか川治温泉に到着。温泉街の中心部は迂回して、薬師の湯の裏のスポーツ施設の駐車場にバイクを停めました。

薬師の湯の裏のスポーツ施設の駐車場
スポーツ施設の駐車場から薬師の湯は徒歩一分とかからない距離

薬師の湯は、数年前に改装された新しい内湯施設の他に、隣を流れる男鹿川沿いに昔ながらの混浴の露天風呂があります。

受付のある薬師の湯の内湯の建物

今回は混浴露天のみの利用です。料金は薬師の湯の受け付けで支払い、建物には入らずに外に出て、河原へと続く石段を下って行きます。

混浴は内湯の建物には入らず外の階段を河原に降りる

対岸から撮影すると混浴はこんな感じ。左の白い屋根があるのが露天風呂で、右側の木造の建物は脱衣所と半露天の岩風呂です。

薬師の湯遠景

お湯は単純泉で、いつまででも入っていられそうな非常にいい湯加減でしたが、湯船だけでなく脱衣所も男女共用で且つ対岸から丸見えになるため、女性が入るには非常にハードルの高い温泉です。

混浴露天は対岸から丸見え

この日は土砂降りだったのが幸いして、温泉街自体に人がほとんどいませんでしたが、天気のいい日には川向うの歩道にギャラリーが集まることも。

岩風呂はこんな感じ。お湯は完全に透明だし入浴客は大半が男性なので、女性の入りにくさでいけばどっちもとんとんです。

薬師の湯混浴露天風呂の岩風呂の方

そういえば、岩風呂の奥の小さな扉の中には源泉があって、鍵もかかっていないので入浴客が自由に汲んで持って帰っていいようなのですが、湯船に入らないと源泉まで辿りつけない構造のため、わざわざポリタンクを持って露天風呂に入りに来ている入浴客もいました。

しかし、源泉は受付の建物横にも無料の物があるというのに、何でわざわざこっちまで汲みに来るんでしょうか。泉質違うのかな?

受付の建物の横にある源泉の給水所。

薬師の湯は混浴露天と内湯で定休日が違うので注意!

薬師の湯はこの混浴露天風呂に限り、土日祝日のみの営業に最近変更されたようです。

川治温泉に限らず田舎の観光地にはよくありがちですが、自治体も観光協会もこういう大事な変更内容を周知させようという気が一切無く、変更になって何年も経つというのに普通にググると内湯の方の水曜定休としか出て来ないのでご注意ください。(2014年8月現在)

元祖温泉ラーメン『福助屋』の大将は喋りすぎ!

ではでは、帰る前に川治温泉で昼食を済ませて行くことにしましょう。と言っても特に当てはないのですが、お風呂に入っていた時に見えた対岸のカラフルなラーメン屋が気になります。

対岸のラーメン屋がきになる

行ってみると、看板に大きく「温泉ラーメン」とあります。

温泉ラーメン福助屋の。レトロな雰囲気

丁度お昼時でしたが、雨のせいか客は私達だけでした。中に入ると奥から品の良い奥様が出て来られて、今丁度ご主人が留守にしているので少し待って下さいとのこと。

席に通されて、とりあえず醤油ラーメンと炒飯を注文。ほどなくしてご主人が戻って来られました。

しかしこのご主人、愛想もいいし長年お店をやっておられるだけあって手際はさすが熟練の料理人という感じなんですが、問題は度を越した話し好きで、料理が完成して席まで運んで来た後もこっちに食べる隙を一切与えない勢いで、喋る・喋る・喋る!

レトロな備品と内装がたまらない福助屋店内

最終的に、ほとんど相槌も打たないで無視してしてたら、ようやく引っ込んでくれました。ほんとにず~~~っと喋ってるから、まともに相手してたら昼飯食いっぱぐれるわ。

奥さんは普通なので、途中で助け舟を出してくれてもよさそうなもんなんですが、これがご主人のいつもの接客スタイルなのか、完全に泳がせてました(笑)

薬師の湯は昔はもっと熱かったらしい

で、なが~いご主人の話を要約するとこうです。

  • 温泉ラーメンという名前を看板に掲げたのはうちの店が元祖
  • 薬師の湯は昔はもっと熱かった

川治温泉に何軒かあるラーメン屋はみんな温泉ラーメンを標榜しているが、元祖はこの福助屋さんだということなんですが、そもそも川治温泉に温泉ラーメンという名前でラーメン屋が他に何軒も存在するという事前情報が無かったので、元祖って言われても凄いんだか何なんだかよく分からず、とりあえず「へー、すご〜い!」で流そうとしたのが不幸の始まりだったような気もします。

今回注文したのは、その看板メニューの温泉ラーメンではなく普通のラーメンだったので、「温泉ラーメンって何が入ってるの?温泉?」と聞くと、「いや、すぐそこが薬師の湯だから、名前覚えやすいからってだけ」だそうです(笑)薬師の湯の給水所には「飲用ではありません」って書いてあったし、温泉は料理には使えないのかもな〜。

福助屋さんは混浴露天の近くにあることから、露天風呂でのぼせて倒れた人が担ぎ込まれて来たり、救急車を呼ぶのに電話を貸したりということが昔はよくあったんだそうです。しかし、ある時から突然源泉温度が下がってしまい、今はそういう人も全くいなくなってしまいました。

最近は沸かし直しが必要なぐらい温度が下がってしまったということなので、混浴露天風呂の営業が土日祝日のみに変更になった理由は、沸かすのにかかる燃料代の問題なのかもしれません。

川治温泉には山の方に源泉が三つあるそうですが、何故か薬師の湯の源泉だけが突然ぬるくなってしまい、その原因がご主人曰く「五十里ダムの水が源泉に混じったから」

しかしこのご主人、「今年雨が多いのは、福島第一原発の再臨界のせい」とか根拠の怪しい持論を他にもいくつか展開していたので、薬師の湯がぬるくなった理由がホントにダムかどうかは疑わしいですね。


私のこの文章だけだと福助屋の大将ってすごくアレな感じに伝わってしまうかもしれませんが、実際は人懐っこくてすごい良いキャラの持ち主です。料理も美味しいので川治温泉に来ることがあればまた来ます。おしゃべりをあと三分の一ぐらいにしたらもっとお客さん増えるよ。

この炒飯とか、刻んだピーマンと黒胡椒がいい仕事してて絶品。

福助屋は料理は美味しかったです

お店のインテリアも、絵に描いたようなレトロ感で非常に落ち着きます。皆様も薬師の湯にお立ち寄りの際は、ぜひ福助屋にも足を運んでみてください。

というわけで、2014年夏のツーリングは終了。これから東京に帰ります。今回の旅は4泊6日、走行距離何と約1800キロという今までにない強行ツアーでした。ご苦労様、ツレとCB。

・・・おしまい。

2014年夏のツーリングのルート

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