新ブログ「べっぷ移住物語」

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阿武隈川源流にたたずむ一軒宿 『甲子温泉 大黒屋旅館』

2015/09/05

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湯野上温泉を後にし、これから東京を目指すのですが、その前にひとっ風呂。

塔のへつりから日光街道を数キロ南下した場所から那須の方に分岐する甲子(かし)道路の中程にある秘湯、”元湯甲子温泉 大黒屋旅館”です。

近年開通した甲子道路

甲子と書いて”かし”と読むとは、珍しい地名ですね。元湯とありますが、実際は甲子温泉にはこの大黒屋しか宿はありません。しかし、甲子温泉の源泉を引き湯して開湯した新甲子温泉という温泉地が近くにあります。

ちなみに、新甲子温泉の方は甲子温泉とは違って、キャンプ場やスポーツ施設などがメインの温泉地なので、秘湯巡りでこの辺りに行く場合には敢えて選ぶ要素は薄いかもしれません。

2009年甲子道路開通を機にリニューアルした大黒屋

甲子温泉大黒屋は、私が温泉巡りを始めた2008年頃には甲子道路の開通工事を機にちょうどリニューアル工事中で、気になりつつも今までなかなか来れずにいたのでした。

道路が新しくなる前は道の険しさから冬期休業となっていたそうですが、現在は通年営業となっています。とはいえ山道には変わりないので、甲子道路から宿に向かう脇道は、トンネルとトンネルの間の隙間のような分かりづらい場所から分岐しており、充分気をつけていても見過ごしてしまう危険があるので注意が必要です。

大黒屋の道の入り口はめちゃくちゃ分かりづらい!

甲子道路から脇道に逸れて、谷に向かって5分ほど進むと、大黒屋に到着。

甲子道路から谷に向かって進むこと約5分

こちらが大黒屋の建物。玄関先には、日本秘湯を守る会の提灯がぶらさがっていました。

大黒屋玄関

秘湯の一軒宿らしく、外観はシックな色調にまとめられてはいますが、三階建ての本館のキャパシティはちょっとしたホテル並だと思われます。今となっては近くに大きな道路も出来て建物も近代的にリニューアルされてしまいましたが、かつてはどんな宿だったんでしょうか。

それぞれ違う泉質を持つ、谷川沿いの『大岩風呂』と本館の『恵比寿の湯』

受付で大人630円を支払い中へ。川沿いに建つ巨大な混浴の大岩風呂に向かいます。

受付の建物を奥に進むと、谷底に降りる長い階段が。やはり場所柄冬場は積雪が多いのか、階段の入り口には、ゴム長靴がいくつも置いてありました。

大岩風呂に向かう長い会談

まだまだ続きますよ〜

50mぐらいある長い階段・・・

結構大変そうに見えますが、特に持病や怪我などがなければ、それほど苦もなく上り下りできる範囲かと思われます。お年寄りや足腰に自信の無い方は本館の方にあるお風呂にしておいた方がいいかもしれません。

本館の内湯+露天風呂”恵比寿の湯”

ちなみに、本館のお風呂はは階段の手前にあり、恵比寿の湯と名付けられています。男女別の内湯と露天風呂で、源泉は大岩風呂とは別になるそうです。

恵比寿の湯の露天風呂(女湯)。泉質は加水・加温なしのカルシウム・ナトリウム-硫酸塩温泉です。

恵比寿の湯(女湯)

混浴の『大岩風呂』、女湯『櫻の湯』

谷川に架かる橋を渡った対岸に、大岩風呂の建物が見えます。

大岩風呂のある対岸に渡る橋

大岩風呂の脇を流れるのは、何と阿武隈川の源流です。この谷川が、仙台平野に到達する頃には日本を代表する雄大な流れの川に変わっているんですね。

谷川は阿武隈川の源流

うかつにも、大岩風呂の建物の写真を撮り忘れてしまいましたが、橋を渡った対岸に見える平屋の大きな建物が大岩風呂です。

大岩風呂は混浴で、湯船の大きさは縦5メートル、横15メートル、深さ最大で1.2メートルというまるでプールのような大きさを誇ります。泉質は単純アルカリ泉、湯口から注水されている源泉の他に、湯船の底の岩盤の隙間から湧出している源泉もあり、その湧出量は260リットル/分。

お風呂の建物は相当に年季が入っていますが、湯船や床のタイルが新しく貼り直されているところを見るに、それとは分からぬように補修はされているのでしょう。

大黒温泉大岩風呂

画像は甲子温泉 旅館大黒屋ウェブサイトより。(画像をクリックすると大黒屋のHPに飛びます)

しかしこの大岩風呂、昔ながらの湯治場の趣を大切に残した結果、女性客には非常にハードルの高いお風呂の造りとなっております。

建物内部は、普通のお風呂のように浴室と脱衣所が別れておらず、着替えは浴室の壁の一画に設置された更衣棚の前で行うのですが、これがまた申し訳程度の目隠しの仕切りが一枚立っているだけで、着替えの段階から男女の区別無く裸が丸見えになってしまいます。

しかもお湯は無色透明なアルカリ性単純泉だし、タオル巻きも不可なので、日帰り入浴の時間帯はまぁ普通の女性客は大岩風呂に入ることはほぼ不可能でしょう。

女性専用の『櫻の湯』

その為、大岩風呂の隣には女性専用の櫻の湯という新しく作られた内湯がありますが、こちらは大岩風呂に比べると悲しくなるほど小さくて狭く、建物が新しいので綺麗なお風呂ですが、趣からいうと大岩風呂には遠く及ばない代物といえます。

女性専用『櫻の湯』

画像は同じく甲子温泉 旅館大黒屋ウェブサイトより。(画像をクリックすると大黒屋のHPに飛びます)

とはいえ、大岩風呂と櫻の湯は本館にある恵比寿の湯とは源泉も泉質も違うので、混浴は無理でも一応櫻の湯だけでも入っといて損はないかと思います。

私は頑張って大岩風呂入りましたよ〜!一応信条として、『写真撮るならどんなに恥ずかしい混浴でも自分で入る』をモットーとしているので。

しかし、この日は連休だったため大岩風呂にはかなりの数のお客さまがおられたので、残念ながら大岩風呂の撮影は出来ませんでした。私以外のお客さんはみんな男性だったので、一言断ってからなら特に問題なかったような気もしますが・・・

建物の脇には大きな混浴露天風呂が。夏場はここに温水が張られているのでしょうか。

大岩風呂の傍らにあったプール


風呂上がり、本館内にある食事どころで食事を済ませ、帰路に就くことに。季節の野菜の天ぷら蕎麦、大変に美味しかったです。

本館の食事どころで天ぷら蕎麦を食す

出発前、ツレが大黒屋の館内のどこからか大層立派なクワガタを捕まえてきました。

売ったらいい値段になりそうなクワガタ

東京で売ったらいい値段になりそうだな〜とは一瞬思ったものの、会津の短い夏を心行くまで謳歌してね〜(*´∀`)ノシ、と駐車場の脇の林に放しました。

(´∀`*)ノシ バイバイクワガタ

那須高原一帯。すぐ頭の上を雲が流れていきます。福島県にもまたがってるんですね、那須高原って。

福島にもまたがる那須高原

甲子温泉 大黒屋へのアクセス

住所:福島県西白河郡西郷村真船字寺平1

Tel:0248-36-2301

URL:http://www.kashionsen.jp/

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