新ブログ「べっぷ移住物語」

関東 埼玉県

観音様のお告げの湯、百観音温泉

2015/09/05

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二月に入って早々、まるで春のようなポカポカ陽気に誘われ、出不精の私も久々にお出かけしてみることにしました。

東京国立博物館

上野にある東京国立博物館で行われている円空展。国立博物館はうちから歩いていける距離にも関わらず、ここ数年はずっと前を通るだけだったのですが、ツレが出張でいないうちに、こういうのにも積極的に行っとかなきゃな。

国立博物館は、円空展のような期間限定の企画展の他に常設展もあって、企画展のチケットを買えばそちらは無料で閲覧することができるのですが、それが予想外膨大な量で、ちょっと見て回るつもりが、気がつけば二時間近くが経過していました。

今回はせっかく重い腰を上げたついでに、しばらくご無沙汰だった温泉にも行く予定にしていたのですが、国立博物館を出た頃には既にクタクタ…

後で思い返せば、時間の過ごし方としては国立博物館の方が濃厚だったのですが、それも詳細に書いているとブログの趣旨から外れてしまうので、今回は割愛。

普通料金で特急並みの爆速!宇都宮線は超お得

国立博物館を後にし、上野公園を通って上野駅に到着。

JR上野駅(公園口)

次なる目的地は、埼玉県久喜市にある、日帰り温泉『百観音温泉』です。この温泉、数年前テレ東系列の旅番組で紹介されているのを見てずっと興味はあったのですが、久喜市というと都心から微妙に近くて、そのくせ住宅街と農地しか思い浮かばないような場所のため、未だに行く機会が見つけられずにいました。

しかし今回、我が家からアクセスを改めてよく調べると、百観音温泉の最寄り駅であるJR宇都宮線の東鷲宮駅は、実は上野駅から電車で一本で行けることに気付いたのでした。

普通列車にグリーン車が連結している宇都宮線

820円の切符を買って、改札を通りだだっ広い上野駅のコンコースで右往左往しながら、とりあえず宇都宮線の案内に従って適当にホームに降りると、『グリーン車』と書かれた案内がホームのあちこちに掲げられています。

グリーン車ってことは、このホームは特急専用だったのかな?

そう思って引き返そうとしていると、ちょうど入って来たのは普通列車でした。しかもただの普通列車ではなく、部分的に二階建てのグリーン車が連結されているという…。

何?この構造?

こんなスタイルで運行してる列車ってあるんですねぇ?

グリーン車以外の車両は、見た目普通の山手線とかと同じような4ドアの車両で、勿論特急券やグリーン車用の券も必要ありません。今回は普通の方に乗車。

それにしても、ただの普通電車にわざわざグリーン券買って乗る人って?ずいぶん贅沢なお金の使い方だなぁ…

宇都宮線なら蓮田までたったの40分、東鷲宮まで60分!しかも運賃1000円以下

しかし、列車が出発してしばらくボケ〜っとしていると、気がつけばもう蓮田駅に到着。えぇ?上野駅を出てせいぜい30〜40分ぐらいなのですが、もう蓮田?

蓮田といえば、首都高から東北道に乗り継いだとき一番最初にあるサービスエリアが蓮田なのですが、車だと下手すれば東京から何時間もかかってしまうことがあり、朝早く出発したのに、渋滞にはまって蓮田サービスエリアに到着した時にはもうお昼、といった経験は、都内で車をお持ちの方なら一度ならず経験があるのではないでしょうか。

それが電車なら、鈍行でもたったの30分ですよ!

しかし、なんでこんなに早いんでしょう。駅の数が少ないのかな?さすがグリーン車が連結されてるだけありますねぇ。普通電車でも特急並み、こりゃお得だ!

当初は上野でのんびりし過ぎたと思っていたのですが、この分だと東鷲宮まで一時間もかからないかもしれません。

そういや同僚で宇都宮から通ってる人いたけど、宇都宮って東京まで全然通勤圏内なんだね。知らなかったよ…

駅前の名湯・百観音温泉

そうこうするうち、東鷲宮駅に到着。上野からだと、だいたい一時間ぐらいでした。

普通車両に連結されたグリーン車

ちなみに、上の写真が例の二階建てグリーン車。宇都宮線というのは、実は東北本線の上野〜黒磯間の愛称だそうで、グリーン車に乗ってる人は、宇都宮より先の長距離移動の人たちなのでしょう。

駅の出口は一カ所だけで、とりあえず外に出て見ると、駅前周辺は住宅街が広がる長閑な町並みが広がっていました。それにしても、駅前にコンビニとか全然無いのね?

東鷲宮駅前

さて、ここから百観音温泉は、以前見た旅番組では、確か駅から歩いて行ける範囲内にあったように記憶しているのですが、よくある地域の日帰り温泉施設なので、駅前に案内なんか出してるかしら?

キョロキョロしていると、ロータリーの少し先に、百観音温泉の看板が見えました。

駅前にある百観音温泉の看板

案内に従って道を曲がると、百観音温泉は意外なほどすぐそこにありました。よくある現代的な日帰り温泉施設としては、ややこじんまりとした建物。そして、施設の規模に対してかなり広い駐車場は、ほぼ満車状態でした。

百観音温泉外観

温泉協会も認めたオール5の名湯

百観音温泉玄関

似たような施設は数あれど、この小さな施設がこれほどまでに賑わっているのは、有名温泉旅館にも引けを取らない泉質にあります。

泉質の表記でまず一番に目を引くのが、動力を用いずとも自噴してくるということ。関東近郊のお湯自慢の温泉の中では、自噴泉というのは実は相当に珍しいです。源泉自体は平成10年にボーリングで掘り当てたものですが、以降はモーター等を用いずとも、勝手に湧出してくるんだそうな。

その他にも百観音温泉は、源泉・泉質・引湯・給排湯方式・加水・新湯注入率の自然度・適正度という全ての項目において、日本温泉協会の定める5段階の評価で最高評価の5を獲得しているというのです。

温泉協会看板

温泉に行くと、玄関や目立つ場所に上のような看板がよく出ていますが、これが日本温泉協会の審査を受け、天然温泉と認められたという証です。その権威のある機関が定めた基準をオール5でクリアする日帰り温泉とは、いったいどんなものなのでしょうか・・・

小さな建物に似合わない広大なお風呂。入浴時間は三時間の時間制限付き

建物の中は、よくある日帰り温泉。平成に入ってからの建物としては、やや古ぼけた印象の昭和の香りが漂う内装です。

フロントで下駄箱の鍵を預け、入浴料700円を支払います。この700円は三時間という時間制限付き。よく、日帰り温泉で一日中時間潰してるんじゃないか?って人いるけど、ここはそういうたまり場的な使い方は出来ない模様。

百観音温泉一階の休憩所

中に入ると、日帰り温泉にしてはかなり中は狭く、浴室の前の休憩スペースには、テーブルと椅子がぎゅうぎゅうに置かれていました。ま~でも、こんだけ狭いと長いこと居座られても困るよなぁ。

では早速お風呂の方に行ってみます。

浴室の脱衣所は、フロントの内装と同様少し古びた印象でしたが、無料のヘアドライヤー数台と返金式のコインロッカーが完備されていて、掃除や設備保全は行き届いている印象でした。

湯船は内湯と露天風呂があります。

脱衣所や内湯の洗い場はかなり混んでいましたが、湯船は建物や駐車場の規模からするとかなり余裕のキャパシティ。

特に露天のブースはかなり広大で、内湯からすぐの場所に岩風呂が三つと、さらにその奥にもいくつか湯船があるようです。

ひとまず洗い場で体を洗って、内湯に入ってみました。内湯の湯船は10人以上入れる大きさがあり、中に仕切りが付いています。うっかり片方にしか入らなかったのですが、この仕切りはあつ湯とぬる湯とかだったのかな?。今回はお風呂の中までは撮影出来なかったので、下の写真は百観音温泉のホームページより。(サイトリニューアルによりリンク切れ)

ホームページによると、浴室は阿弥陀の湯菩薩の湯二種類があるようです。見た感じ、今回私が入ったのは阿弥陀の湯だったみたい。男女入れ替えとかあるんでしょうかね?ホームページに記載が見つからないので不明。

かけ流しといっても実は様々。塩素投入しているところも多い

百観音温泉の泉質はナトリウム塩化物強塩温泉。やや褐色を帯びた透明のお湯です。ph7.9の高アルカリ泉ということで、肌触りはまろやか。美肌の湯と称されていますが、しかしさすがは強塩泉ということで、目の周りなど皮膚の薄い部分は、塩気で少しヒリヒリしました。

Wikipediaによると、源泉は石油っぽい匂いがするとのことでしたが、この日はカルキ臭の方が強く、石油臭は感じませんでした。

ちなみに、百観音温泉のホームページには、トップページに売り文句として「源泉かけ流し」とありますが、かけ流しと一口に言っても実は様々あります。

かけ流しと言うのは、読んで字のごとくお湯を循環させていない、というだけのことなので、私たちが連想する「湧き出した温泉そのまま」というのとは違い、塩泉注入してかけ流しにしている場合も多くあります。条例によりかけ流しの温泉にも塩素投入を義務づけている地域もあるようです。

百観音温泉のある埼玉県には、塩素投入条例は無いようですが、同じ埼玉県にあったかけ流し温泉サイボクまきばの湯が、レジオネラ菌の発症問題により2012年12月に閉館に追い込まれた事例などをみると、ここのような公衆浴場に近い温泉施設の場合、たとえ規則に無くとも、万が一に備えた対策は必要なのかもしれません。

しかしそれにしても、百観音温泉のお湯のカルキ臭は、相当気になるレベル。せっかくのオール5なのに、これじゃ知らないで入ったら泉質の良さに全く気づけないかも。


湯温はこの日42度。しかし、周りの常連さんたちは、口々に「今日は熱い」とこぼしていました。

源泉を加水なしで湯船に入れているので、気温によって温度がかなり上下するのかも知れません。この日は小春日和のポカポカ陽気だったので、いつもより熱かったのかも?

内湯から外に出てみると、見えなかった奥の方には、5〜6人が入れる寝湯と、プールのように広い露天風呂がありました。

画像は再び百観音温泉ホームページより。

こちらは内湯よりぬる目で、たぶん40度ぐらいだったと思います。のんびり長湯するには、これぐらいの湯温と気候が一番ですね~。

しかし、これだけたくさんお風呂があったら、三時間の制限はかなり短いように感じました。さすがに三時間も入ってないですが、相当長湯したのでそろそろ上がることに。

館内には、二階に食事などが出来る休憩室があるのですが、宇都宮線が予想外爆速だったのと、思ったより温泉が駅から近かったのとで、今日は夕飯は家に帰ってから食べることにしました。

駐車場の片隅には、温泉名の由来となった観音様を祀るお堂が!

表に出ると、日はすっかり暮れていました。そういえば、来た時も少し気になっていたのですが、駐車場の片隅で野菜の直売をやっています。

駐車場の片隅で野菜の直売をする車が

近くに行ってみると、野菜を並べている脇に、瓦葺きの立派な門が建っていて、中に入ってみると小さなお堂が!お堂の中には、観音像が壁一面に祭られています。これが百観音温泉の名前の由来となったのでしょう。

百観音のお堂の中

百観音温泉のホームページによると・・・

江戸時代、白石家八代源幽院聴善妙慶大姉の発願により、当家出身の尾張徳川家の奥の要職にあった花浦様や、尾張家の正室梅昌院様を初め紀州家等の百余人の奥女中及び、徳川家出入りの商人百三十余人のご支援により、百番の札所の御神体を祭った立派な観音堂が建立されて居りましたが、明治維新(慶応四年三月)暴徒による放火で消失。その後三百メ-トル程の北方に、多くの信者により、明治十八年再建されましたが、近年御堂が破損。百体の観音様及び其の付属物が、保存されて居りました。悲願の末 現十八代当主白石昌之により平成十六年十二月現観音堂が落慶いたしました。
観音様のお告げにより、最初の御霊所蹟地に平成10年5月より温泉掘削開始、途中他では例を見ないような順調な掘削で、素晴らしい湯脈に遭遇する事が予言され、当主自ら観音様の霊験のおかげと、感謝申し上げると共に、お客様共々観音様のご利益を分かち合いたく、「百観音温泉」と命名致しました。

へぇ〜、近年再建したとはいえ、江戸時代からあったとは歴史のあるお堂だったのですねぇ。しかも、お堂のすぐ傍から埼玉屈指の名湯が湧出するなど、百観音温泉は本当に観音様が地域の人の為に起こした奇跡なのかも知れません。

百観音温泉の感想

百観音温泉、わざわざ遠いとこから来るほどかどうかは微妙ですが、近くに来る機会があれば寄ってみてもいいかもね。建物狭いし人も多いし制限時間あるしで、あんまり落ち着かないのが玉に瑕かな?

観音様に見守られながら、この先も地域の人々の憩いの場として、末永く栄えて欲しいな、と思ったのでした。

百観音温泉 へのアクセス

住所:埼玉県久喜市西大輪2-19-1

Tel:0480-59-4126

URL:http://www.100kannon.com

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