新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 福島県

川沿いの露天風呂が見事な秘湯宿、二岐温泉『柏屋旅館』

2015/09/05

現在 1 / 1 ページ目

岩瀬湯本温泉で一泊した翌朝、次の目的地は二岐温泉です。

昨日から降り出した雨は、未明から降ったりやんだりに変わり、私達がチェックアウトする頃にはほとんど上がっていましたが、進行方向の山の頂は立ち込めた雨雲に完全に覆われています。

劇的に天候が変わらければ、多分今日も多少なりとも雨には遭うのでしょう。そういえば、東京はもうすでに梅雨明けしていましたが、よくよく考えたら東北は梅雨まっただ中なのか。そりゃそうか。東京が異常に梅雨明けが早かったんだもんな。

嵯峨天皇の命で岩瀬湯本の湯守になった星三兄弟

宿をとった源泉亭湯口屋を後に、国道を東北道方面に少し走ると、通り沿いに星野屋別館と書かれた看板が立っていました。

国道沿いに立つ星野屋別館の看板

看板の脇には鉄筋の吊り橋が架かっています。

星野屋別館に渡る吊り橋

岩瀬湯本温泉の発祥というのは、西暦818年にまで遡ります。病床にあった嵯峨天皇に、岩瀬湯本温泉の湯垢を薬にしてのませたところ見事に平癒したことから、嵯峨天皇は湯垢を京まで持ち帰った加賀の国の星三兄弟に岩瀬湯本の湯の管理を命じ、この兄弟が一族を連れて移り住んだのが始まりとされます。

岩瀬湯本にある星野屋、角屋、湯口屋は、この星三兄弟の家だったそうですが、角屋は残念ながら廃業されてしまい、湯口屋の近くにあった星野屋ももうやっておらず、すこし離れたこの川沿いの別館のみ営業されているそうです。

岩瀬湯本には50世帯ほどがすんでいますが、ほとんどの名字が「星」なんだそうな。星野屋さんは星野さんなのかな?詳細不明。

ほとんどの宿が川沿いのベストポジション『二岐温泉』

国道から二岐温泉に向かう道

国道から山道に入ってくねくねとした山道を走ること約10分。二岐温泉は、二岐川の川沿いに温泉旅館が数軒あるだけの小さな温泉地です。住宅街の中にある岩瀬湯本温泉とは対照的に、隔絶された山中にある如何にも秘湯といった趣の温泉地です。

二岐川に温泉宿が立ち並ぶ

通り沿いに、次なる目的地の大丸あすなろ荘の看板と、その手前には谷に下る脇道が現れました。

あすなろ荘の看板

あすなろ荘に到着。日本秘湯を守る会会員の宿です。

あすなろ荘の入り口

門構えからして、尻込みしそうな高級感。

数年前に二岐温泉に来た時にも、日帰り入浴であすなろ荘に来たことはったのですが、その時はすでに日帰り入浴の時間は終っていて入れず、今回はリベンジの再訪。

石畳のアプローチ

石畳のアプローチを奥に進むと、茅葺き屋根の門構えとは少し趣のことなるモダンな建物が現れました。早速中へ。

あすなろ荘玄関

しかし、今回は逆に早く来すぎてしまい、日帰り入浴の受け入れ時間の11時にはあと30分ほどあります。

30分ぐらいならとロビーで待たせてもらおうとすると、何と今から掃除するからという理由で「外で待っててください」と丁寧に追い出されてしまいました。

何か・・・鼻持ちならないわー。「悔しかったら泊まりで来いよ貧乏人」みたいな感じするわー。

外来客はロビーすら立入禁止なんて、こんな宿初めて。そういう扱いするなら、日帰り無理してやらなくていいんじゃないの?

数年前に訪れた大和館の現状は?

仕方がないのでしばらく表をブラブラ。すると、あすなろ荘の裏に巨大なプレハブの建物が見えました。しかしその外観は、手入れもされず腐食が進んでいて、まるで廃墟のようです。

二岐温泉大和館

潰れた旅館か何かかな?と思ったのですが、よく見るとここは…

数年前に二岐温泉に来た時に、あすなろ荘に入れなかったので次に立ち寄った大和館です。うぉー!懐かし〜。

ちなみに、前回来た時の大和館の様子はこんなでした

震災の傷跡は深く〜二岐温泉 大和館

数年前の時点で、大和館はすでに虫の息のような経営状況で、原発事故に加えて経営者のご家族内で不幸が相次ぎ、傍から見てももう何年も存続出来るとは思えなかったのですが、この様子だとやっぱり廃業してしまったんだな・・・

と思いきや、建物の奥に人影が!以前来た時にもあった渓谷沿いの露天風呂にカップルらしき男女の入浴客の姿が見えたのです!

ああ・・まだやってたんだ。多少は持ち直したのかな?あすなろ荘の方に来ちゃってなんだけど、あそこはもうダメだと思っていたので何だかホッとしました。

日本秘湯を守る会は朝日旅行社の企画したブランド名

しかし、30分もぶらぶら時間潰すのも大変ですな〜。

そもそも、日本秘湯を守る会とは朝日旅行社が企画したブランド名みたいなもので、会員の宿ってのは朝日旅行社からお墨付きをもらったってだけの話。雰囲気のよい宿を探す際ある程度の指標にはなりますが、加盟していない宿でもいい宿はたくさんあるので、二岐温泉のような、どの宿も間違いなく秘湯みたいな場所では、秘湯を守る会にこだわる必要もないよな。

それにしても、あすなろ荘はいいとしてもたまにどういう基準で選んでるのかすら疑問になるぐらい、全く秘湯じゃない宿もあるんですよね、秘湯を守る会。ちょっとモンドセレクション化してきてるのかなぁ。

気兼ねない庶民派の宿『柏屋旅館』

というわけで、あすなろ荘を後に同じく二岐温泉にある柏屋旅館へ。大和館の爺さん元気かな〜?などと思いつつ、大和館は前回行った時に配管が逝ってしまったのか、トイレが凄まじい衛生状態になっていたのがトラウマで、どうしても再び行く気にはなれませんでした。温泉はいいんですけどね。

柏屋に到着。

柏屋旅館玄関

車道沿いに建つ建物は一見平屋のようですが、二岐温泉の宿はほとんどが車道より下にある川沿いにお風呂があるので、建物は谷に向かって下に延びています。柏谷も同じく受付のある階は四階で、お風呂があるのは川沿いの一階です。

お風呂は川沿いの一階

エレベーターで一階まで降りて、女湯の内湯の脱衣場で服を脱ぎ露天風呂のドアを開けると…

露天風呂は内湯の脱衣所を出たところにある

ありゃ?お風呂は向こうか。つーか服は向こうに渡ってから脱ぐみたいですね。いそいそと服を着て対岸に渡ると、写真左の小屋は女湯で、男湯は木立に隠れて見えませんが橋を渡った右側。

柏屋の露天風呂

男湯はこんな感じ。何だ、混浴じゃないのか。

柏屋露天風呂(男湯)

開放的な男湯に対して、女湯は厳重に目隠しの壁が立てられています。え〜、男湯の方がいいなぁ。

柏屋露天風呂(女湯)

出口には何足もスリッパが脱いで置いてありましたが、結局露天にはツレと私と、男湯の方にもう一人だけ別のお客さまがいらっしゃっただけでした。

そうこうしてるうちに、一旦上がっていた雨が再び激しく降ってきました。せっかく温泉でさっぱりしたのに、今度こそ合羽を着ないといけないのか・・・

そろそろ上がることにします。露天風呂から宿の建物を見上げると、柏屋は車道の方からは想像も付かないほどの客室数を持つ大きな宿でした。

柏屋旅館は川沿いから見るとかなり大きい

ちなみに、今回は入りませんでしたが内湯はこんな感じです。私が伺ったときには、女湯の方に『檜風呂』と書かれた看板が出ていたので、男湯の方はこれとは違う感じなのかも知れません。

柏屋旅館内湯(檜風呂)

お風呂から上がって4階のロビーでうとうと。成分分析票では、柏屋のお湯はカルシウム-硫酸塩泉とのことですが、物凄く怠くなる泉質のようでした。次は是非とも泊まりで来たいです。

地上階ロビー

あすなろ荘は、二度も来て入れなかったなんて私には縁がなかったのかしら?ツレはああいうちょっと豪華なとこが好きなのですが、私は柏屋さんみたいな庶民的な宿の方が好きですけどね。

そろそろ出発しますか。雨は一瞬だったのか外に出ると路面は乾いていました。

次なる目的地は、河原に混浴露天のあるという湯野上温泉です。

湯野上温泉へ出発

・・・つづく

二岐温泉 柏屋旅館へのアクセス

住所:福島県岩瀬郡天栄村二岐温泉

Tel:0120-84-2316

URL:http://www.kashiwayaryokan.com/

PR:

現在 1 / 1 ページ目

-東北, 福島県
-, , ,

 
べっぷ移住物語banner

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでなんちゃら街道をフォローしよう!