新ブログ「べっぷ移住物語」

愛媛県

夜も大混雑の道後温泉本館、これが外湯でいいの?

2015/10/03

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成人の日の連休を利用し、ツレと二人で四国にドライブに来た私達は、一日目徳島の内陸に一泊し、本日二日目は高知の桂浜などを観光した後、宿を探すため高速に乗って道後温泉へと大移動中です。

高知から道後温泉へ大移動中

二人で道後温泉に来たのは、2008年以来二度目になります。当時は真夏でおまけにバイクだったため、正直暑くて温泉どころではなかったのですが、「今度またいつ来れるか分からないから」という一心で、熱中症一歩手前になりながら道後温泉本館と日帰り温泉の椿の湯に入った記憶があります。

今回は、温泉を楽しむにはいい季節です。それに、道後温泉といえば日本を代表する温泉地、連休中とはいえどこかしらに宿の空きはあるでしょう。たぶん…

松山インターで一般道に降り、松山の市街地から青看板の案内に従って道後温泉方面へと進むと、松山と道後温泉を結ぶ伊予鉄の軌道線の先に、きらびやかなネオンが灯る道後温泉のアーケード街が見えてきました。

きらびやかな道後温泉駅前

では、次なる課題である宿探し。温泉街を一周してみると、目に飛び込んでくるのはいかにも高そうな大型の高級ホテルばかりです。

高級ホテルが立ち並ぶ道後温泉

車を停めてネットで調べようにも、昔ながらの町並みを色濃く残す道後温泉は、細い路地が入り組んでいる上に交通量も多く、なかなか車が停められそうな場所が見当たりません。

入り組んだ道後の路地

高級ホテルか素泊まり民宿しかない、両極端な道後温泉

道後温泉に到着してから30分近く経って、ようやく温泉街から少し外れた住宅街に車を停め、車内で宿探しをスタート。

ところが、楽天などの予約サイトを見てみると、道後温泉は宿の数自体はそこそこ多いのですが、その大半が一泊数万円クラスの宿か、そうでなければ民宿やビジネスホテルのような激安の宿で、私たちがよく利用する一泊一万円ぐらいの温泉宿はほとんどありません。おまけに安いクラスの宿は、温泉はおろかシャワーしかないようなところも多く、ここに来て予想外の極端な選択を迫られる羽目に。ええ〜、道後温泉ってこんなとこだったの?

とはいえ無い袖は振れないので、今晩は道後温泉にある安い方の宿の中でもダントツに安い、ヴィラ道後というビジホに宿を取ることにしました。もちろん温泉無し。

ヴィラ道後外観

ヴィラ道後は、道後温泉本館から徒歩5分ほどの一等地にあります。弘(カーナビ)に電話番号を入力し、道後温泉本館の裏手のせせこましい路地を数十メートル進むと、神社の石段の斜向かいに、ベルばらのタイトルロゴみたいな貴族風のフォントで、「ヴィラ道後」と書かれた看板に明かりが灯っているのが見えました。

5間ほどの小さな間口の建物は、一階の半分がホテルの入り口、もう半分がカウンターだけの喫茶店になっています。しかし、メルヘンチックな看板のデザインとは裏腹に、建物外観は無粋なコンクリート造りで、喫茶店の方はもう営業していないようでした。

玄関を入ると、フロントの周りにはよく分からない絵画やアフリカの民芸品みたいな置物が無造作に並べられ、建物外観と同様統一感の無いちぐはぐなインテリアセンスです。玄関のたたきには、下駄箱に入りきれない靴が出しっぱなしになっていて、あちこちに宿の人の私物が置いてあったりと、全体的に所帯じみていて雑然とした印象。連休中にも関わらず、空室があるのも頷けるような感じの宿でした。

ヴィラ道後一階フロント

私たちに充てがわれたのは3階のダブルの部屋で、リノリウム張りの薄暗い階段を上った先は共用スペースになっており、薄暗くまるで物置の様です。壁面には、掃除道具でも入っていそうなアルミ製のドアが。

掃除道具入れのような客室のドア

まさかこれが客室?いやいや、流石に何かの間違いでは?

しかし、ドアを開けるとやはりそこは紛うことない本日の私たちのお部屋。フロントからの印象に比べればこざっぱりとしていますが、強引にウッドハウス風にリフォームしたのか、明らかに後付けの木目調の壁紙が、安っぽい雰囲気を余計に増幅させています。

強引にウッドハウス風に改装した室内

実際に安宿なので安っぽいのは仕方がないとして、気になるのはフロントからずっと感じるどんよりした独特な空気。衛生面から受ける印象も加味されているとは思いますが、夜一人だとちょっと怖いかもしれません。

まぁでも、今夜の宿が決まって一安心。それでは荷物を下ろして、夕飯と道後温泉本館にお風呂に入りに行くとしましょう。

時代から取り残された道後温泉本館裏手の温泉街

ヴィラ道後から道後温泉本館へ向う道は、駅前のアーケード街とは趣を異にする古びた町並みが広がっています。

木造の建物が立ち並ぶメインの通りには、土産物屋が何軒かありますが、大半がもう潰れて営業していないようでした。路地裏の方に目を遣ると、隠微なスナックの看板の灯りがちらほら灯り、駅前の再開発から取り残された一時代前の道後温泉の姿を垣間見ることが出来ます。

夕方以降も大混雑する道後温泉本館

道後温泉のシンボル、道後温泉本館に到着。

道後温泉本館裏手

道後温泉には白鷺による開湯伝説があり、道後温泉本館の周りには白鷺をモチーフにした造形物があしらわれています。

白鷺をモチーフにした装飾

道後温泉本館の正面入口に回ると、もう午後8時だというのに建物前の広場には、浴室に入りきれない入浴客が順番待ちの列を作っています。

道後温泉本館正面

通常、こういう施設はホテルの夕食が始まる時間帯ぐらいには空いてくるもんなんですが、もしや昼間より空いた状態がコレなの?だとしたら、日中はもっと大変なことになるのかもしれません。

というわけで、お風呂より先に夕食を済ませることにしました。夕飯は私狙っていたお店があって、どこで聞いたんだか忘れましたが、道後温泉本館のすぐそばにある「道後麦酒館」という居酒屋で地元のクラフトビールが味わえ、おつまみもかなり美味しいという評判。

しかし、一応他ににどんな店があるか、商店街をブラブラしながら見てから決めることにしました。

道後温泉の商店街

商店街には観光客相手の食事処や土産物屋を売る店などがたくさん立ち並んでいます。しかし、やはり夜は客足が落ちるのか、居酒屋など夜遅くまで開いている飲食店は少なく、多くの店がすでに店じまいを始めていました。

道後温泉の商店街は閉店が早い

2008年に来た時に昼食を食べた、味倉という食堂も閉店まで一時間を切っています。この店で人生で初めて、卵かけご飯に刺し身を乗せて食べる宇和島スタイルの鯛めしの存在を知ったんだっけ… 

人生で初めて宇和島スタイルの鯛めしを食べた食堂「味倉」

そんなこんなを懐かしく思い出しながらも、流石に閉店間際では落ち着かないので、今回はスルー。

とうとう道後温泉駅まで来てしまいました。

道後温泉駅

駅前には昔の蒸気機関車が展示されています。現在もこの蒸気機関車を模した「坊っちゃん列車」が松山〜道後温泉間の軌道線にて運行していますが、そちらはディーゼルエンジンに改良された車両を使っています。

駅より向こうは、多分お店はそんなに沢山はないでしょう。ちょうど駅のホームに松山から来た路面電車が入って来たので、これに乗って松山市内まで行く手もありますが、今日はもう時間が遅いので当初から目を付けていた道後温泉本館のそばの道後麦酒館に引き返すことにしました。

伊予鉄の路面電車

松山の酒造メーカー直営の「道後麦酒館」は、クラフトビールと手の込んだおつまみが旨い!

道後麦酒館は、松山にある水口酒造というメーカーが直営する店で、酒は全てここのメーカーの物なんだと思います。

道後麦酒館外観

ビールの種類は、下の画像の左から

  • 漱石ビール(スタウト)
  • マドンナビール(アルトタイプ)
  • 坊っちゃんビール(ケルシュタイプ)

の三種類。加えて私達が訪問した2015年1月には、限定ののぼさんビール(ヴァイツェン)もありましたが、個人的に坊っちゃんビールが普段飲んでるビールに近い味わいで一番飲みやすかったです。

値段は中ジョッキ850円と、私が普段行くようなチェーンの安い居酒屋に比べれば若干高めですが、おつまみが評判に違わす非常に美味しい物ばかりで、品数も多く凝った料理の割に安いので、メニュー全制覇しに東京から通いたくなるほどでした。

自家製ビール酵母入りじゃこ天とたこわかめかまぼことソーセージ

これは、にんにく揚げ?みたいな名前の料理で、素揚げにんにくが出てくるかと思いきや、にんにくを豚肉で巻いて揚げたような料理で大変美味しかったです。

予想とは全然違うにんにく揚げ

今や愛媛のご当地グルメの王者格「鯛めし」で〆です。

宇和島名物鯛めし

道後温泉は宿泊客にも外湯の優待サービスなどは一切なし

食後、店のすぐ真ん前の道後温泉本館へ再び行ってみると、外まで伸びていた行列は流石に無くなっていましたが、それでもかなり浴室内は混み合っているとのこと。しかし、道後温泉本館の営業は22時半までなので、今入らないわけにはいきません。

道後温泉本館には、地下にある大浴場の神の湯の他に、2階・3階に広間と個室の休憩室と霊の湯という浴室があるのですが、時間が遅かったため今日は神の湯以外の施設の営業は終了していました。

神の湯の入浴料は410円。受付でお金を支払い、受付脇の板張りの通路を奥に進むと、男女の浴室の扉があります。

神の湯の前の通路

脱衣所には年代物の木製の棚が並び、建物の外観同様長い歴史を感じさせる造りをしていますが、非常にせせこましく、受付で事前に聞いた通り人でいっぱいでした。

浴室の画像は道後温泉物語|道後温泉旅館協同組合(道後温泉観光協会)より。

2008年に来た時のイメージでは、もっと古くてシャワーとか無かったような気がしたんですが、神の湯って改装したんでしたっけ?気のせいかな…。

記憶は定かではありませんが、2008年当時の神の湯は、小さな窓から薄っすらと差し込む日光とくすんだ壁の色とが相まって、昼間なのに非常に薄暗く、平日の昼だったこともあり入浴客はお年寄り数人だけで閑散としていました。夜の神の湯はむしろ昼間よりも明るく、日中とはまるで別の場所に来たかのような印象の違いです。おまけに脱衣所同様入浴客でいっぱい。

あまりの混雑に、洗髪などはホテルのシャワーで済ませるとして、さっと湯船に浸かって早々に上がることにしました。

浴室の中央に掘られた湯船や、湯船の中央の噴水のような給湯口、壁面のタイル絵などは昔と変わらずですが、お湯は適温に調節されているのか、昔に比べ入りやすくなったように思いました。

道後温泉本館のお湯は無色透明のアルカリ性単純温泉。若干特徴に欠る泉質なので、ピカピカにリニューアルされ芋洗い状態の浴室は、湯船のバリエーションが少ないスーパー銭湯のような印象でした。

20分ほどでお風呂から上がり、道後温泉本館を後にして宿に帰ります。道後温泉本館は、宿泊者に対する無料や割引などのサービスなどは温泉街全体では特に行なわれていないようで、「温泉は外湯(道後温泉本館)があるから、高級ホテル以外には温泉無くてもいいよね?」という考えならば、安宿にしか泊まれない貧乏人には随分冷たい温泉地だなと思いました。

それに、値段はともかくあの混雑。文化財のお風呂に入ったという事実を除けば、敢えて入りたい温泉だとはとても思えませんでした。

明日は東京に帰るために一日費やすことになるので、2015年の四国ドライブは、ほぼこれで終了。

ご当地ナンバー第一号の松山市

特筆することもなく朝を迎え、チェックアウトを済ませ表に出ると、向かいの建物の前に雲の形のご当地プレートを付けた原付きが停まっていました。

特にここ数年、いろんな自治体から様々なデザインを凝らしたご当地プレートが出ていますが、確か松山のこの雲の形のナンバープレートが、全国に先駆けて一番最初に登場したご当地プレートだったと記憶しています。雲の形は、松山を舞台にした司馬遼太郎の時代小説「坂の上の雲」から来ているそうです。

商店街の喫茶店で朝食を済ませて、スタート地点の岡山駅に向かって出発。途中どこかでひとっ風呂浴びて行っても良かったのですが、四国に来てからずっと代わり映えのない無色透明のアルカリ泉に何となく飽きてしまい、何ヶ所かあった温泉地全てを通過して今治から高速に乗りました。本州へ渡る、しまなみ海道から見える小島やエメラルドグリーンに澄んだ瀬戸内の海は、まるで遠い南の国に来たようで、次回もし機会があれば夏場海水浴で訪れてみたいな〜。その前に痩せないと…

尾道に到着したら、あとは岡山駅を目指し山陽道をひた走るだけ。これにて、弾丸ドライブ四国編は終了です。四国は他所の地方に比べ、温泉の数が圧倒的に少なく泉質も全体的に似通っているので、温泉だけ目当てに何日も滞在するとちょっと飽きるかもしれません。

次回また四国を訪れる機会があれば、その時こそは徳島県の新祖谷温泉ホテル祖谷温泉に泊まろうと心に誓った私でした。

道後温泉は…道後麦酒館にはまた行きたいですね。

2015年1月、四国ドライブ終了。

道後麦酒館へのアクセス

住所:愛媛県松山市道後湯之町20-13

Tel:089-945-6866

URL:http://www.dogobeer.co.jp/bakusyukan.html

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