別府地獄めぐり
2016/07/11
別府地獄めぐり、一番始めは別府の温泉街から離れた場所にある血の池地獄と龍巻地獄です。
鉄輪の温泉街からバイクで短い峠道を下って麓にたどり着くと、目の前にはツツジが咲き乱れる夢のように美しい丘が広がっていました。まるで天国のような丘の手前には、「血の池地獄」と書かれた看板が立っています。
血の池地獄は、国の名勝に指定されています。
早速門をくぐって建物の中に入ると、受付にて8地獄共通観覧券を購入。共通券は全ての地獄の受付で販売されています。
その際、地獄めぐり公式サイトにある割引チケットをプリントアウトして持参するか、スマホ用割引券を提示すると10%オフになりますので、お忘れなきよう。
土産物屋の奥に血の池地獄の受付があります。チケットを渡して中に入ろうとすると、受付の係の人が「隣りにある”龍巻地獄”の間けつ泉がもうすぐ吹き上がるから、先に隣に行ったほうがいいわよ」と言います。
ほぅほぅ、なるほろ。親切にありがとうございます。
龍巻地獄は、血の池地獄から歩いても2分ぐらい。ホントにすぐお隣です。こちらも国の名勝に指定されてるんですね。
園内は、遊園地のヒーロショーのステージがごとく、間欠泉の周りを座席が取り囲んでいます。
間欠泉のそばには、眼鏡をかけた鬼のゆるキャラがいました。名前は不明ですが、この感じだと全ての地獄に一匹ずつキャラがいそうですね。
何だか哀愁漂うこの風貌、おでこの絆創膏は何をやらかしたんでしょうか?つーか股間の黒いの何?自主規制?
愛想を振りまいたつもりが、観覧席にいた子供にギャン泣きされるメガネ鬼!園内大爆笑の渦です。オイシイな〜
しょげてうなだれる姿に会場は大爆笑。今や可愛らしいキャラクターとして描かれることが多くなった鬼ですが、本来は人々の恐怖の象徴として生まれたモンスターなので、純真な子供が恐れて泣くのも当然でしょう。私も子どもの頃は着ぐるみの類いが怖かったので、この子の胸中は察するに余りあります。
そうこうしている間に、間欠泉からしゅぼしゅぼとお湯が蒸気とともに吹き上がってきました。歓声が沸き上がる場内。
と同時に、さっきまで整然と観覧席に腰掛けていた客達が一斉に立ち上がって、わらわらと間欠泉の方に集まり出しました。カオス!!!
所在なさ気にうろうろする鬼。さっきまで行儀よく並んで座っていたのは何だったのでしょうか。
私も間欠泉の前まで行ってみました。本来はもっと高くまで吹き上がるみたいですが、危ないので岩屋を作ってガードしてあります。
最後に鬼さんとち〜っす♪
これぞ地獄!な、血の池地獄
メガネと記念写真も撮ったし、さきほどスルーした血の池地獄に引き返すことにします。
受付の建物の真正面には、鮮やかな赤いお湯をたたえる池がありました。
血の池地獄って近くで見てみると、お湯が赤いんじゃなく赤い成分が沈殿してるから真っ赤に見えるんですね。
今度の地獄にいたのは赤鬼。龍巻地獄のと比べると間抜けそうな顔してるし、メガネじゃないのであんま萌えませんでした。
血の池の源泉かけ流しの足湯
血の池地獄の傍らには、ここの源泉を引いた足湯があります。
人は駄洒落を言わずにはいられない生き物なのでしょうか。
お湯が新鮮だからか、湯の花も無く色もほとんど無色透明です。これ、足湯じゃなくて日帰り温泉にしてほしいなぁ〜。何か出来ない事情でもあるんでしょうか?
不思議なことに、8地獄の中でここだけ付近に旅館も全く無いので、血の池のお湯に入れるのは実質この足湯だけ。湧出量自体はそんな多くないとか?んなこたぁ無いだろ。真相は不明。
足湯に浸かっていると、私の隣でおそらく時間貸し切りのタクシーの運転手さんらしきが、お客さんに血の池地獄の説明をしていました。それによると、ここの温泉は酸性が強いので、十円玉をこのお湯で洗うとピカピカになるんだとか。
早速試してみると、おお!ほんとだ。
血の池地獄の周りは遊歩道になっているので、一周まわってみることにしました。すると、裏の高台に上る階段の脇に、古びた東屋が建っています。屋根の形は、鬼の角をイメージしてるんでしょうか?、昔の人も、今と考えること同じね。
東屋は土産物屋になっていて、受付の建物の方にある土産物屋には売っていない商品もあるそうです。品揃えは、湯の花や化粧水、あと血の池地獄の鉱泥を主成分とした名物の血の池軟膏などなど。何か私も買おうかと思ったのですが、まだ旅は始まったばかり、こんなとこで手荷物を増やすのもなんだなと我慢。
裏の高台から見下ろした血の池地獄。血の池の赤と木立の緑のコントラストが目にも鮮やかです。
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