べっぷ移住物語

温泉が好きすぎて別府に移住してしまいました

 

別府移住のリアル

別府の活気はまるで蜃気楼 栄えて見えるけど仕事はない!

2017/07/11

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先日、ちょっと縁あって大分県庁の移住支援の仕事をしている人と話す機会があったのですが、その人によると2016年の一年だけで、他県から大分県に何と2,000人近い人が移住したんだそうです。ここで言う移住は、転勤や縁故を頼ってきたような人を完全に除いた数字で、自分と同じような人がそんなに大勢いると聞いて正直驚いてしまいました。

移住先として人気なのは豊後高田や臼杵、杵築など。言っちゃ悪いが超がつくド田舎。農業が主な産業で、ご多分にもれずどこも農家の後継者不足で喘いるような地域です。なので土地も有り余ってるし空き家もたくさんあるので、100万で戸建てが買えたり、農家の育成プログラムが無料で受講できたりと、田舎ほど移住者支援がめちゃくちゃ手厚いんですね。そして大分に縁もゆかりもない人にとっては、住むところだけでなく仕事まで面倒見てもらえ、お互い願ったり叶ったりというハッピーな状況が、移住者2,000人に現れているんだと思います。

別府は大分県内でも圧倒的な観光資源に加え、別府大学と立命館大学2つもの大学を抱えていることから、近隣の町ほど低姿勢で移住者を受け入れる気はない模様。しかしそんな一見豊かな別府も、越してきたらわりとすぐ、町に大勢いる若者はみんなしばらくしたらいなくなってしまう人ばかりで、定住しているのは年寄りばっかということに否応なしに気が付かされるでしょう。

紅の豚というアニメの、「海も陸も見かけはいいがな、この辺りはスッカラカンなのさ」というセリフを思い出します。

一見町には人が多くて賑わっているけど、まとまった稼ぎになりそうな仕事はホテル関係と介護以外皆無、なおかつアパートなどを借りるには安定した職と信頼できる保証人が必須で、別府へ実際移住するとなると、仕事と住む場所両方を同時に調達しなければならないことが、おそらく相当高いハードルになると思います。また、別府は街全体が非常に体質が古く、よそ者をあまり積極的に受け入れない風潮が根強く残っているので、ハローワークや求人誌での募集条件に合っていても「地元じゃない」という理由で面接すら受けられないということは普通によくあります。わたしもそこで一番苦労したので。

私は東京で仕事を辞めた2日後にツレを連れて飛行機で大分入りし、素泊まりの安いホテルに滞在しながら一週間で仕事と住む場所全て決めるという、今思えばかなり無茶なプランを立てて、どうにかほんとうに越してくることができました。とはいっても、決まった仕事はホテルのお風呂掃除のパートなので、頑張っても月7万が関の山。それまでほそぼそと副業で書いていたライターの仕事を増やし、どうにか生活できるレベルまで持っていこうという、普通の人には信じられないような綱渡り状態で新生活をスタートしたので、移住を考えている皆様にはぜひ東京や大阪で開催されるUターンIターン向けの企業説明会に参加して、計画的に移住されることをおすすめします。

大分県の移住支援課の人も、別府には仕事が少ないので移住者の多くは自営業とおっしゃっていました。しかし、ずっと都会で暮らしてきた者がいきなり豊後高田みたいな半径数キロ内にコンビニすら無いような場所に家を買うのはあまりにも勇気がいることで、しかも別府には安い賃貸物件でも探せば温泉付きのところがあったりと、やはり「温泉」という付加価値にはどんな手厚い金銭支援も勝てない、というところに帰着するのでした。

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