新ブログ「べっぷ移住物語」

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物心ついて初めての有馬温泉

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梅田や新大阪から直通・有馬温泉行きの高速バスはとってもお得

ツレとの東北旅行から帰る際に、私だけが実家の大阪に一旦立ち寄ることになったのですが、新潟駅発の夜行バスから降りた梅田駅前で有馬温泉直通のバスがあったことを思い出し、旅行の〆に有馬にも行ってみることにしたのでした。

阪急梅田駅の高速バスターミナル

料金は大阪駅からだと1330円。距離にして約80キロのところに高速料金も含まれているのですから、めちゃくちゃリーズナブルですよねぇ。

乗客は私一人

バスは梅田から有馬まで直通の特急と、途中で新大阪と千里ニュータウン駅に立ち寄る急行が約一時間おきに交互で運行しており、始発は新大阪と千里に停車する急行。しかしこの日はお盆前の平日。始発の乗客はずっと私一人の貸切状態でした。

大阪 - 有馬温泉(路線概要)|阪急バス 高速バスホームページ

豊臣秀吉も愛した名湯有馬、開祖は何と大国主命?

阪神高速7号北神戸線の有馬口から下道に降りたバスは、傾斜のきつい住宅街の中をクニャクニャと曲がりながら進んでいきます。あんまりこの先に温泉街があるような雰囲気ではないのですが、バスの中では有馬温泉の歴史や見所を解説する録音のアナウンスが流れてきました。

それによると、温泉の発見はなんと! 日本書紀や古事記に登場する大国主命によると言われているそうで、その他にも太閤秀吉が何度も湯治に訪れた話や、温泉の格付けする際日本三古湯とか日本三名泉とか日本三大~ってのをよく聞きますが、有馬は数ある三大温泉のいくつかに名前の出てくる名湯で、なかでも草津・下呂と並び日本三名湯と賞されていることなどが紹介されていました。

そうこうしているうちに突如住宅街が終了し、気がつけばバスは温泉街の中を走っていました。

有馬温泉の街並み

有馬温泉は、私が小学校に上がる前に一度だけ立ち寄ったことがあります。 その時古い銭湯のような公共浴場に入った記憶が朧げにあるのですが、当時、温泉というのはホテルの大浴場に粛々と湧いているもんだ、と思っていた私は、有馬温泉=ひなびた公共浴場のある温泉地、という強烈なイメージを持ったまま30年近く経ちました。

今回大人になって初めて訪れた有馬温泉の第一印象は、こんなに立派な温泉街だったのか~!!

さすが日本屈指の歴史を持つ温泉、温泉街に貫禄は伊達じゃないです。草津に初めて行った時は、何もない山の中に突如どでかい温泉街が開けていることにとても驚いたのですが、有馬は逆に住宅地のすぐそばに立派な温泉街があることに改めてビックリ!! 下の写真は神戸電鉄有馬温泉駅ですが、周りのマンションとかフツーにそのへんの住宅地の駅前って感じですよね~。

神戸電鉄有馬温泉駅

バスの発着所は有馬温泉駅のちょうど反対側にありました。ここは有馬温泉の玄関口、温泉街はここから六甲山の山嶺に沿って広がっています。

阪急バスの待合所

この時は温泉街の真ん中を流れる有馬川は遊歩道を整備する工事中でした。

有馬川は工事をしていました。

有馬温泉駅前の太閤橋。秀吉縁の地ということで、太閤にちなんだ名前をそこかしこに見ることができます。

太閤橋遠景
太閤橋

関西テイストなのか、よその温泉街に比べてメインストリートは町並みが金ぴかゴージャスな印象。


少し路地に入ると、表通りとは打って変わってシックな街並み。

有馬温泉街の路地裏
有馬温泉街の路地裏2

石畳に下駄の音がよく似合う。

有馬温泉街の路地裏3
有馬温泉街の路地裏4

街の本屋さん。三丁目の夕日とかあの時代にタイムスリップしたかのような佇まいです。

有馬温泉の本屋さん
有馬温泉の本屋さん2

こちらは薬局。

有馬温泉街の薬局

古い町並みですが、阪神大震災でも潰れなかったところを見ると、かなり丈夫な造りになっていたんでしょうね。

金泉と銀泉

先に書いた銭湯はもう随分前に無くなってしまったそうで、その代わりなのか立ち寄り温泉施設金の湯銀の湯が新しく出来ていました。

金の湯外観

上の写真は金の湯ですが、私の思い出とあまりにもかけ離れたピカピカの施設に軽くショック…

金の湯は今回は利用しませんでしたが、建物の脇には無料で利用出来る足湯と飲泉所が設けられています。

金の湯脇の足湯
金というより茶色?

気がつくと、自分の周りの人はみんなどうやら外国人観光客ばかりの様子。そういやまだお盆休み前なんだっけ・・・

有馬の薬湯・金泉

金の湯の源泉は、鉄分と塩分を大量に含んだ赤土色の温泉(含鉄強食塩泉)通称金泉で、有馬温泉といえばコレ!という象徴的なお湯。

銀の湯は無色透明の炭酸を含んだ温泉(炭酸ラジウム混合低温泉)で、銀泉と呼ばれます。

金泉の湧出地はいくつかあり、なかでも天神泉源・極楽泉源・御所泉源・有明泉源・妬(うわなり)泉源を巡るのが温泉街散策の定番。温泉街のメインストリートを少し外れると、一帯が茶色く変色するほどの強力な温泉成分を実感できます。

温泉で変色した道
パイプとかすぐ腐食しそう・・・

天神泉源

天神泉源
天神泉源2

妬(うわなり)の湯

妬(うわなり)の湯

面白いなーと思ったのが、湯本坂にある妬(うわなり)の湯。不気味な名前の由来は、美しく化粧をした女性がそばに立つとお湯が嫉妬して吹き出したことから。 有馬温泉公式サイトより

以前はこの祠のそばの小さな井戸からお湯が湧いていましたが、枯れてしまったためすぐ裏に新しく妬泉源が発掘されました。嫉妬するほど綺麗な人が来なかったのかな?

御所泉源で板東英二がロケやってました・・・

この日は有馬温泉でテレビのロケをしていました。たぶん関西ローカル番組の坂東英二のバンバンバンという番組だそうで、『有馬温泉で温泉卵を作る』とかなんとかそんな企画だったみたいです。


多分手前の箱で温泉卵作ってる?

たぶん、カメラの手前の木の箱で温泉卵を作っている?詳細は不明ですが、よく見ると泉源の釜の上部にはせいろの蓋みたいなのがいっぱい付いてるんですね。あれはやっぱり調理用?違うか・・・

板東英二が近くを通ったので、記念に写メ撮ろうとしたらスタッフさんに止められてしまった。(・д・)チッ、別に板東英二の写真なんかたいして欲しくもねーよ!…と心中で悪態をつきながらロケ隊をやり過ごすと、遥か彼方から「ゆで卵がねぇ~ほんまにコレ・・・」みたいな感じの板東英二のよく通る声が聞こえてきて、ちょっとだけウケましたwww

結局、あのロケでやってた実験の結果ってどうなったんでしょうね?確かに含鉄泉で作ったゆで卵って見たことないけど、やっぱり鉄サビっぽい臭いが卵に染み付いてあんまり美味しくないような感じがしますがどうなんでしょうか。

かけ流しの金泉が堪能できるかんぽの宿有馬

有馬温泉の玄関口、神戸電鉄有馬温泉駅から、温泉街を散策しつつ奥へ進むと、温泉街の外れの高台に【かんぽの宿・有馬】が見えてきます。

というと聞こえは良いですが、有馬温泉は関西屈指の標高を誇る六甲山の麓に位置し、40°級の坂道を、ぜーぜー息を切らせてやっと到着…という感じ。温泉街を循環する100円のコミュニティバスが運行しているので、ぜひともご利用下さいませ(;´Д`)

外観はおなじみのかんぽの宿。

かんぽの宿有馬外観
かんぽの宿有馬フロント

一階ロビーに『靴を履き替えてから入館して下さい』といった旨の注意書きがされていました。

近年ブームの登山ですが、六甲の山嶺に位置する有馬温泉にも登山者が大挙して汗を流しに訪れるようで、泥の付いた靴で館内をうろうろするな、ということのようです。この日は平日でとても空いていましたが、行楽シーズンは…??。玄関入ってすぐ右手に、靴用のロッカールームがあるので、そこでスリッパに履き替えてから入館しましょう。

何気で泉質は抜群に良いかんぽの宿有馬

有馬温泉は悲しいかな、かけ流しで温泉が提供できる温泉施設が非常に少ないです。それというのも、有馬温泉街全体の温泉の湧出量は毎分約900リットル、草津温泉の毎分32000以上と比較してみても一目瞭然、有馬温泉は街全体に充分に温泉を供給できないのです。

特別お洒落でもなく、歴史の深い温泉宿でもないですが、自家源泉かけ流しの金泉が堪能できる希少な宿です。

お風呂の写真はかんぽの宿 有馬より

といっても、源泉温度が非常に高いため、加水されているのがちょっと玉に傷。

湧出量は毎分34リットルと、日本全国のお湯自慢の温泉と比べると決して多いとはいえませんが、おしなべて湧出量の少ない有馬温泉においては、評価されるべき数字です。露天風呂はありませんが、内湯には見晴らしのよい大きな窓が設けられていて景色はかなりいいです。・・・が、例によってこういう施設のお風呂は目隠しが厳重。せっかく景色いいのに意味ないじゃん(-_-;)

湯船は2つ、かけ流しの金泉の浴槽の隣に、ちいさな銀泉の浴槽が一つ。銀泉は循環。

大きな湯船に浸かって、窓からの景色を愛でつつのんびり長湯…といきたいところですが、有馬の泉質は湯あたりしやすく、ここのお風呂にも【湯あたり注意】の貼り紙がされていました。

充分に体調と相談して、無理せず入浴して下さい。

食事もとってもおいしそう。個室休憩もできるので、ランチと温泉で立ち寄るのもいいかもしれません。が、しかし何でかんぽの宿って内装がこうも無粋なんでしょうかね?自治体が経営する温泉みたいな施設なのに、特に安くもないし。

かんぽの宿有馬のお風呂の前の廊下

日帰り入浴…10時30分~20時30分

入浴料金詳細…
<平日・土曜日>700円(12歳以上)、350円(6歳以上12歳未満)
<日曜・祝日及び特定日> 1,000円(12歳以上)、700円(6歳以上12歳未満)

泉質…含鉄・ナトリウム-塩化物強塩高温泉(源泉名:愛宕泉)

かんぽの宿有馬

サイダー発祥の地・有馬温泉の炭酸泉

有馬温泉と言うと全国的に金泉のほうが有名ですが、近畿圏の人間には有馬=炭酸泉というイメージも強くあります。

実は有馬は日本のサイダー飲料発祥の地で、当初シトロンサイダーとして売り出されたものが後にアサヒの三ツ矢サイダー、サッポロのリボンシトロンへと受け継がれています(有馬温泉ナビより引用 ) 。有馬銘菓炭酸煎餅は、近畿圏の人ならば一度はお土産などで口にしたことがあるのではないでしょうか。

しかし、有馬温泉の温泉街には金泉の湧出地はいくつもあれど、では銀泉の湧出地はというと・・・

日帰り入浴施設金の湯の脇にある銀泉の源泉太閤泉。しかし泉質はナトリウム塩化物泉で、含鉄泉ではないというだけで炭酸泉ではありません。

温泉街の外れにひっそりと佇む炭酸泉源公園

では、有馬名物炭酸泉の湧出地はどこにあるかと言うと、温泉街の東、有馬温泉の泉源であるとされる愛宕山中腹に位置する炭酸泉源公園です。

タンサン坂
炭酸泉源公園の案内

炭酸泉源公園は、その名もタンサン坂を上りきった先にあります。写真で見るよりかなりきつい急勾配ですので、お越しの際はスニーカーなどの歩きやすい靴推奨!!

パッと見は寺か神社のような感じで、予備知識なく知らずに通り過ぎそうになっていたところ、地元の方とおぼしき軽トラに乗ったおっちゃんに突然声をかけられました。

ちょっとわかりずらい泉源公園入口

「あんなー、ええこと教えたろかー。あっこの公園の上の方になー、蛇口あんねん。そっから炭酸水出てて飲めるねんで、知ってる?」

あ、ありがとうございます~~

というわけで公園の中へ。よく見たら入り口には泉源公園(広場?)の石碑が立っていました。坂道を登るのがしんどすぎて全然見えてなかったΣ(゚д゚lll)

泉源公園(広場)の入り口に立ってる石碑

公園の上の方に建物の屋根らしきが見えます。昇ってみましょう。

公園の上の方には建物が
登ると寺社の手水舎みたいな建物が

寺社の手水舎みたいなものがありますが、ここが泉源でしょうか?中には井戸のような丸い形の石の円筒に液体が溜まっていましたが、全然「湧いてる」って感じではないですね。しかもかなり汚れていて、とても飲めそうにありません…。

これが泉源?まさか・・・

建物のすぐそばに、さっきのおっちゃんが言ってた蛇口がありました。

炭酸泉の飲泉所

注意の貼り紙は、蜂に注意!とのこと。

以前はこの泉源のそばにこの炭酸水に砂糖を入れて売る茶屋があったそうですが、阪神大震災で倒壊してしまって現在はありません。

かたわらには、炭酸泉源のパネルが。

炭酸泉源の説明

炭酸ガスを含んだ温泉で、昔は砂糖を入れてサイダーとして飲まれていました。炭酸せんべいの名前の由来ともなっています。

温泉と言いつつ湧出温度は約18度。味は少々金臭いものの、実際冷やして砂糖とレモンでも絞ればそのままサイダーになりそうな感じでした。

金といえば銀?かなり無理矢理感漂う日帰り温泉・銀の湯

銀の湯外観

銀の湯は、金の湯とセットで2001年9月にオープンした外湯。温泉街のやや奥まった場所にある小綺麗な銭湯という感じの施設で、温泉街の入り口近くに位置し、足湯や飲泉コーナーも設けられている金の湯のほうがやはりメインという印象でしたが、今回は銀の湯のみ利用しました。(ちなみに、金の湯と銀の湯両方利用の際は、セットでお得な→共通2館券850円がおすすめだそうです)

天井は高いですが、窓もなく排気が不十分で、立ちこめた蒸気でむせ返るよう。夏場日帰りで入浴するのはかなりキビシいです。

新しくて清潔な施設はバリアフリーも行き届いており、観光客相手というよりは地元の人が使いやすいように設計されたのかなぁ、と思わせるような感じでした。

それにしても、浴室の換気は何とかならんもんかなぁ。

お湯の感想は、普通の水を湧かしたお風呂にくらべればまろやかなお湯ですが、よその有名な炭酸泉のように皮膚に泡が付くでもなく、ヌルヌルもツルツルもしないイマイチ特徴に欠けるお湯でした。しかもカルキ臭がかなり強烈…

泉質は、ラジウム泉に人工的に炭酸泉をブレンドした低温泉(低温泉=湯温が低い、25℃以下)。泉源公園が銀の湯の源泉だそうで、湧出量は約20リットル/分。一般的な家庭のバスタブの容量約200リットルぐらいを一杯にするには10分ほどかかる計算になりますが、はっきり言って炭酸泉というより炭酸泉が添加されたラジウム泉といった感じのようです。では、そのラジウム泉の湧出量は?…6リットル/分!!(有馬温泉銀の湯より) 。ラジウム泉は六甲山の上流からパイプで引いて来ていたように記憶していますが、湧出地等の詳細は不明。

金とくれば銀としたいのは日本人の感覚としては致し方ないのですが、あえて金泉とセットにして売り出す価値が果たしてあったのか?

まぁ一応銀泉にも入りましたよ、という話のタネにはいいんじゃないですかね。

午前9時~午後9時

大人550円(中学生以上)小人90円(小学生)幼児120円(5才以下)

定休日…第1・第3火曜日(祝日営業 翌日休)及び 1月1日

泉質…炭酸泉、ラジウム泉

有馬のお土産

実は可愛いだけじゃない!プロも認める書き味の人形筆

有馬温泉のお土産といえば、先に書いた炭酸せんべいや松茸昆布(昆布と松茸の佃煮)、有馬籠などが有名ですが、人形筆も有馬を代表するお土産物の一つ。

有馬名物人形筆
太筆には人形が飛び出す仕掛けが

人形筆とは、美しい糸で装飾された軸や軸の後ろに仕込まれた小さな人形が筆の角度を変えると飛び出すからくりで、実用的な筆というよりは民芸品や子供のおもちゃのようにとらえられがちですが、実は書道や日本画などの世界では「有馬の人形筆でないと書けない」という人もいるほどの名品だそう。

私の母は書道の師範の資格を持っているのですが、今回有馬温泉に行く話をしたところ是非この人形筆の小筆を買って来て欲しいと頼まれたのでした。

実は人形の仕掛けが付いているのは太筆のみで、太筆は有馬のお土産物屋のほとんどどこにでも置いてありますが、小筆に関しては有馬では湯本坂中腹にある人形筆製造元でしか手に入らないようです。

人形筆瀬像元

右の地味な方が小筆。太筆もおそらく筆としての実用性はあるのでしょうが、筆を動かすたびに人形がひょこひょこ出たり引っ込んだりするとかなり鬱陶しいと思われるので、実用筆として使う場合は小筆の方をお勧めします。

気がつけば、母の書道仲間みんなから人形筆を頼まれる羽目に。この日店頭に並んでいた小筆はあらかた私が買い占めることとなってしまったのでした。

お知り合いに書道や日本画などをされている人がいたら、人形筆をお土産に・・・いかがでしょうか?

有馬温泉のアクセス

有馬温泉観光協会

住所:兵庫県神戸市北区有馬町790番地3

Tel;078-904-0708

URL:有馬温泉観光協会公式サイト

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