新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 宮城県

仙台の奥座敷、バブリーな高級ホテルが立ち並ぶ秋保温泉

2015/09/05

現在 1 / 1 ページ目

2014年ももう5ヶ月が経過し、昨年の秋の福島ツーリング以来全くどこにも行けていなかった私ですが、ようやくゴールデンウィーク後半の四連休に、約半年ぶりの温泉旅行に出かけることになりました。

しかし、今回の連休はいつにも増してノープラン。北に行くのか南に行くのか東か西かさえ決まっていません。

金曜、私が仕事から帰宅した夕方6時ぐらいからどこに行くかツレと話し始めて、結局具体的な目的地は未定ながらも、一番渋滞が少ないという理由から、今回も東北道を利用することになりました。

そして、渋滞を避けるのと距離を稼ぐ目的で、またまた前回同様、宇都宮の健康ランド、グランドスパ南大門に金曜日の夜から前乗りします。

南大門外観

ツレ的には出来れば宇都宮よりもっと北に移動したかったみたいですが、東北道沿線の朝まで仮眠出来るスパ施設というと、宇都宮より先は郡山辺りまで無く、また南大門はお風呂が掛け流しの天然温泉ときてるので、結局ここよりベストな選択肢が見つからず、また前回と同じところに泊まることになったのでした。

前回の南大門の記事はこちら宇都宮の健康ランド『南大門』と、関東最高レベルのヌルヌル『福祉温泉江曽島』 | 温泉ブログ〜なんちゃら街道〜

翌朝7時半に起床し、朝風呂入ったり朝ごはん食べたりうだうだしてから、8時半頃に出発。

今回のバイクはCB900 Custom

南大門を後にして宇都宮インターから高速に乗ると、下り線はもうすでに大渋滞が始まっていました。

げげっ!前回秋の連休に南大門に前乗りした時も、確か朝はかなりのんびり出発したように記憶しているのですが、その時はこんなに高速混んでなかったぞ?ところどころ流れている個所もありましたが、郡山インター手前の電光掲示板を見ると、何とこの先断続渋滞50キロ!

「下道の方が早い」とのツレの主張で郡山から下道に降りました。しかし、経験上高速が渋滞してるのに一般道が空いてるなんて滅多にないので、内心「このまま堪えて高速で行ったほうがいいのでは?」と思っていたのですが、降りてみるとツレの予想通り一般道はスムーズに流れていました。

高速と見まごうばかりの福島南バイパス

仙台方面に向う福島南バイパスは、高速道路と見紛うほどの立派な高架になっていて、信号も少ないし確かにこのペースなら渋滞している高速に金払って乗るより断然お得です。

千恵子とは名ばかり、道の駅安達『千恵子の里』

休憩に立ち寄った道の駅安達。安達太良山を望むこの地は、高村光太郎の妻で同じく芸術家だった高村千恵子の生まれ故郷でもあります。

道の駅安達『千恵子の里』

それにちなんでこの一帯は、地域を挙げて千恵子を猛プッシュ。通り沿いにはあちこちに「千恵子」の名が記された看板が立っていますが、ツレに言わせりゃ「千恵子ってどの千恵子だよ?」

漠然とただ千恵子という名前だけ聞いて、千恵子抄の千恵子に結びつかない人も多いと思われるので、そこはもうちょい説明があったほうがいいんではないかな?と思いました。

道の駅安達にも、千恵子の里という愛称が付けられています。実は私は高村千恵子の紙絵作品は結構好きで、以前住んでいたマンションの玄関にコピーですが千恵子の紙絵を額装して飾っていたほどなのですが、残念ながら実物はまだ見たことがありませんでした。

以下は手持ちの画集に載っていた千恵子の作品の一部。

千恵子の紙絵1
千恵子の紙絵2
千恵子の紙絵3

なので『千恵子の里』というからには、作品の展示や書籍グッズなどの販売もあるんだろうと、興奮して建物の中に入ると・・

千恵子千恵子と大々的に宣伝してる割に、道の駅内には実物の展示はおろか、千恵子に関する物は全く見つかりませんでした。結構混んでいたので隅から隅まで見たわけではありませんが、関心を持って探していた私でさえ気がつけないほどなので、あったとしても隅っこの方にほんの少しでしょうね。

えぇ〜?何のための千恵子推しなのか全く分からない施設ですね。施設名に千恵子の名前を冠している以上、少なくとももっと目立つ場所に千恵子が何者でどんな生涯を送ったかとか、写真や年表のパネル展示ぐらい普通はするよねぇ?

言っちゃなんだけど、田舎の自治体って、自分の周囲の世界で有名な物は日本中の人が知っていて、分からないことは個々が自力で調べようとしてくれると、何の疑いも無く勝手に思い込んでるような穴だらけの企画をよくやります。世の中そんなに暇な人ばっかりじゃないですよ。多分千恵子もそこまで知名度無いし・・・

見る物も無いんで、トイレだけ済ませて出発。近くには高村千恵子の生家が保存されているとのことで、後日調べてみるとそっちには作品の展示などあったようです。なんだ、知ってりゃ行ったのにな。

道の駅「安達」智恵子の里ホームページ|下り線

かつての湯治場は今は高級温泉街に~秋保(あきう)温泉~

相変わらず次の目的地は決まっていませんが、青看板によれば今走っている道を真っ直ぐ進むと、仙台まで行けるようです。

広瀬川と青葉城址観光みたいなベタなのもたまにはいいな。しかしよくよく考えると、さすがに空いているとはいえ仙台まではまだ70キロ近くあるし、下道でちんたら行ってると冗談抜きで日が暮れます。

ツーリングマップルを見ると、仙台よりもっと手前に秋保(あきう)温泉いう温泉地があり、地図の注釈には『奥州三名湯のひとつ 渓谷沿いに格式ある宿が点在』とあります。

高級志向のツレが好きかもしれないと、ようやくここに来て目的地を秋保温泉に絞り、再び東北道に乗って、仙台南で一般道に降りました。

インターチェンジから数十分で、車道の脇を流れる渓谷に沿って生い茂った木立の間から、巨大なホテルの建物らしきが目に入りました。

瑞鳳外観(ヤフートラベルより)

上のホテル外観画像は、ヤフートラベルより。

おおお!これは確かに高級そうです。しかし、予め高級志向だと分かってて来たんですが、秋保温泉全体がこのグレードだとしたら、ちょっと私らの予算じゃ泊まるとこ無いかもなぁ。


しかし、後日行きつけのバイク屋で秋保温泉の話していると、秋保温泉はサーキットで有名な菅生(すごう)の近くなので、バイク屋さんも年に一度以上は秋保温泉に泊まるそうなのですが、その時毎回利用する宿がこの高級感溢れるホテル瑞鳳なんだとか。お店のお客さんたちとグループで泊れるぐらいだし、意外と庶民価格の安い部屋も結構あるんですね。

しかもバイク屋さんの話だと、超高級そうに見えたこのホテル瑞鳳ですが、実際はバブル崩壊以降経営不振で何度もオーナーが変わっているそうな。

仙台出身のバイク屋の奥さんによると、そもそも高級志向で知られる秋保温泉は、バブル以前までは近所のお百姓さんが農閑期に湯治に訪れるような鄙びた自炊宿が数軒あるだけの、非常に小さな温泉地だったそうです。それがバブル期に軒並み高級ホテルに取って代わり、もう以前の面影は全く無くなってしまったとのこと。

へぇ〜、今の秋保温泉からは全く想像付かないなあ。

景勝地磊々峡(らいらいきょう)は夜間ライトアップも

瑞鳳がある辺りを通過して少し走ると、秋保温泉の温泉街の中心部に到着です。

仙台南から数十分で秋保温泉に到着

車道の対岸にある温泉街に渡る橋には覗橋という名前が付けられています。

磊々峡を見下ろす覗橋

橋の下には、秋保温泉を代表する観光スポットである磊々峡(らいらいきょう)という景勝地が広がっています。

橋から見下ろした磊々峡

覗橋からの風景は、磊々峡を形成する名取川の清流が見下ろせるベストポジションですが、せっかくなんでちょっと谷の方に降りてみましょう。

道端にバイクを停めて、谷に続く石段を下って行きます。

磊々峡入り口

橋の真下には展望台があります。

覗橋の下にある展望台

展望台から見た磊々峡はこんな感じ。あれ?これだけ?

展望台から見た磊々峡

ここから先には進めない様なので、橋とは逆方向に向かって少し歩いてみることにしましょう。

遊歩道は覗橋の反対方向にも続く

谷に沿って歩いていると、川の対岸の岩肌には特徴的な場所に名前が付けられていて、例えばこれは奇面巖

奇面巖

写真だと分かりづらいですが、実際見ると「あー、あれが目で鼻で口か」とぱっと分かります。

実際見るとこんな感じに顔に見える

何か心霊写真みたいだな・・・

奇面岩の20メートルほど先にあるのば、八間巖。

八間巖

足元を見ると投光器が備え付けてあって、夜間はライトアップされるようですが、さすがに暗くなってからこんなとこに来る人は稀だと思うので、ライトアップは車道沿いに建っているホテルの客室から眺める為の物なのでしょう。

磊々峡は夜間ライトアップされるみたい

秋保温泉に泊まるなら、川沿いのホテルが狙い目かもね?

この先にも遊歩道は続いていましたが、どこまで歩かされるか分からないのでこの辺で引き返すことにしました。

素朴な味わいが絶品!カフェHACHIのオリジナルメニュー

覗橋を渡って割りとすぐの場所にあるのが、秋保・里センター。観光協会もこの中にあるようなので、本日の宿探しの為に立ち寄ってみることにしました。

秋保・里センター

その前に腹ごしらえ。秋保・里センターにはカフェも併設されていて、ガラス張りの壁面には大きく『秋保ドリア』と書かれています。

時刻は2時半。昼時は過ぎていた為、店内は4人がけのテーブルが数台あるだけでしたが、待つことなく席につくことが出来ました。

私は看板メニューの秋保ドリアにハンバーグをトッピング。ツレはハンバーグカレーを注文しました。ちなみに、このカフェはHACHIという仙台の周辺に何店舗か店を構えている地元では結構有名な洋食店みたいですが、秋保ドリアとハンバーグカレーは秋保店のオリジナルのメニューです。

秋保ドリアとハンバーグカレー

雑穀米の上にかぼちゃや根菜類などがゴロゴロと乗ったドリアに、温泉卵を乗せて頂きます。トッピングのハンバーグはナツメグが効いた素朴なお味。これで1132円は結構安いと思いました。カレーの方は私は頂きませんでしたが、ツレここの料理は気に入っていたようです。

日本一のナポリタンは平日限定メニュー

私たちが食事をしていると、10人近い団体さんが入って来ました。狭いお店なので座るところあるのか?と気になって団体さんと店員さんとの会話を聞いていると、何でもこのお店のナポリタンは大変有名だそうで、団体さんはその噂を聞きつけわざわざナポリタンを食べに立ち寄ったんだそう。

へぇ、そんなに有名なのかと食後メニューを見てみると、何でもケチャップでお馴染みのカゴメが主催したナポリタンスタジアムという大会で、HACHIの系列店の東京ナポリタン⑧という店がグランプリに選ばれたらしい。

しかし残念ながら、秋保のHACHIで東京ナポリタン⑧のナポリタンが食べられるのは平日限定で、団体さんは大層残念がっていました。

カゴメ株式会社 > ナポリタンスタジアム

仙台で東京ナポリタンは食べたく無いなぁ…でも、わざわざ遠方から食べに来られる方もいるぐらいなので、興味のある方は話の種に一度召し上がってみては?

意外と不便な秋保温泉から蔵王へのアクセス

食後は表のベンチで今夜の宿探しです。秋保温泉の観光協会では、本日は秋保温泉の全ての宿で満室だと言われてしまいました。

秋保温泉には、近くに作並温泉という温泉地があり、そちらもグランドホテル系の大型の宿が何軒かありますが、連休中ということもありあちこち電話をかけてはみたもののどこも満室とのこと。絶望しかかっていた時、ツレが見つけてきたのが山形蔵王温泉の山形屋という宿でした。

あぁ、よかった。いつものことながら、ツレは本当に頼りになります。

底抜けに明るくて親切な東北の人たち

しかし、秋保温泉と山形蔵王温泉は直線距離ではさほど離れていないのですが、いざ地図を開いて見ると直接行ける道が全くといっていいほどありません。

地図を眺めていると、近くにいた見知らぬ60代ぐらいの女性が「私は地元の人間だから道なら教えますよ」と声をかけて来ました。

有難いと感謝したのも束の間、まぁこのおばちゃんのよく喋ること。道教えてくれるのはいいんだけど、本人があんまりよく分かってなくて、同じくよく喋る同伴の旦那さん?と女友達まで呼んできてしまいました。

でも、このおばちゃんに限らずですが今回の旅全般において感じたのは、東北の人たちってみんな人懐っこくて、よそ者が地図でも眺めていようものなら、だれかしら寄ってきて話しかけて下さるんですよね。それにみんなすごい明るくて、ノリがラテン系。

そういえば、富山県出身のタレント柴田理恵さんが「富山は雪深くて雪が積もると家に閉じこもって誰とも会わないので、たまに表に出ると人恋しくて全然知らない人でも話しかけたくなる」とかテレビで話していましたが、北陸と同じく豪雪地帯の東北でもそういうのがあるのかなぁ?と思ったり。

親切だけどイマイチ要領を得ないおばちゃんのアドバイスでしたが、いくつか参考になる話もあって、

  • 秋保温泉から蔵王へは、山寺への抜け道の林道のような細い道を通るのが近道だが、かなり道が細くて悪いのと、しょっちゅう通行止めになるので止めといた方がよい
  • 秋保温泉のおはぎは全国的に有名

この二つは地元の方のお話を聞いておいてよかったです。結論としては、秋保温泉から蔵王へは、東北道まで引き返すか、山形自動車道に乗るしかない、ということのようでした。

秋保温泉は、近くに作並温泉という温泉地もあるのですが、蔵王温泉へ行くルートからは逆方向なので、今回は立ち寄らないことにしました。そしてこの日は初夏のような汗ばむ陽気だったので、いまいち温泉という気分にもなれず、秋保温泉のお風呂も結局どこにも立ち寄らず、蔵王に向かうことと相成ったのでした。

秋保・里センターには足湯があって、見たところ秋保温泉のお湯は無色無臭の癖の少ない泉質のようです。ここの足湯は塩化物泉ですが、秋保・里センターのHPによると、秋保温泉は他にも単純泉や硫酸塩泉などの源泉も湧いているそうです。

秋保・里センター

秋保温泉名物のおはぎは、町のスーパーで販売されていた

秋保温泉を立ち去る前に、おばちゃんに聞いた名物のおはぎを買って行くことにしました。何でも、ここの店のおはぎは大手コンビニ(セブンイレブン?)の商品開発の人が味の参考にするため、わざわざ秋保まで出向いてきたというエピソードもあるほどなので、その知名度は全国的なものなのでしょう。私は甘党じゃないので全く知りませんでしたが。

しかし、おばちゃんに教わった方向にバイクを走らせるも、それらしい店は見当たらず、気が付くと温泉街の外れまで来てしまいました。

教えてもらった方に行くも、それらしい店は見つからない

来た道を引き返すと、町のスーパーマーケットの前に、大きく【秋保おはぎ】の看板が。前の駐車場は満車状態、おまけに駐車場に誘導のガードマンが二人もいて、近隣に第2・第3駐車場まであるというんだからただのスーパーマーケットではないことは確かです。へ〜、てっきり和菓子屋みたいなお店なんだと思ってたら、スーパーで売ってるおはぎがそんなに有名なの?

秋保名物のおはぎを売るスーパー

店の前にバイクを停めると、この店を紹介してくださった先ほどのおばちゃんも後からやってきて、言ってた店はここで間違いないそう。しかし、店に入ると何と、まだ午後3時半だというのにおはぎは完売していました。ああ、残念・・・

そんなに甘いもの好きではないんだけど、食べられないとなると何か惜しいような気分になりますね。

前出の仙台出身のバイク屋の奥さんによると、ここのおはぎはあんこの量が普通のおはぎに比べてすごく多くて、とびきり味がいいというよりはお得感が感じられる商品なんだそうです。

仙台の方ではおはぎは非常にポピュラーな家庭料理で、何かにつけてよく作られるそうですが、秋保温泉のような田舎の観光地では、採算度外視のおもてなし精神があんこ山盛りとかそういう形で現れるんだろうと、バイク屋さんの奥さんはおしゃっていました。

残念ながら名物のおはぎは買えませんでしたが、今から秋保温泉を後に、山形自動車道宮城川崎インターを目指します。釜房ダムを突っ切って走る川崎バイパスを使えば、山形自動車道までは15分ほど。釜房ダムの周辺には、公園やキャンプ場やレジャー施設が整備されているので、夏場はちょっと渋滞するかもしれません。

秋保温泉近くの釜房ダム

山おろしの風が吹き荒れる山形道は、下を走る一般道も地獄

ところが、山形自動車道が近づいて来ると突然空が曇り、上空から冷たい空気が降りて来ました。げげっ!さっきまで夏みたいに暑かったのに、一体どうしたこっちゃ?

高速の上は危険を感じるぐらいの突風が吹き荒れていました。前方には山頂に雪を頂いた奥羽山脈が、壁のように立ちはだかっています。

山の壁が立ちはだかる山形自動車道

あそこからキンキンに冷えた空気が吹き降りてくるのでしょう。そりゃ寒いわけだわ。つーかこの風・・・山形道って、地形的に風が強く吹きやすいような感じしますね。あまりの強風に一般道に下りたい衝動に駆られましたが、下りたところで山形に抜ける道は日本有数の峠の難所として名高い笹谷峠しかありません。乗っても降りても過酷な状況には変わりないので、しばらく強風に耐えながら山形道を進むことにしました。

笹谷トンネルを抜けた最初の関沢インターチェンジでようやく一般道に降りました。秋保温泉の手前では、気温を示す電光掲示板は30度を越えていたのですが、ここに来て気温は何と14度!それほど起伏のない場所の移動で、たった小一時間で16度もの温度変化は、未だかつて経験が無いほどです。寒さに震えながら山形蔵王を目指します。

・・・つづく

秋保温泉『秋保・里センター』へのアクセス

住所:宮城県仙台市太白区秋保町湯元字寺田原40番地の7

Tel:022-304-9151

URL:http://akiusato.jp/index.aspx

PR:

現在 1 / 1 ページ目

-東北, 宮城県
-,

 
べっぷ移住物語banner

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

最新情報をお届けします

Twitterでなんちゃら街道をフォローしよう!