新ブログ「べっぷ移住物語」

東北 福島県

脅威の効能!会津東山温泉はまさに薬湯

2015/09/05

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奥会津の玉梨八町温泉を後に、本日の最終目的地である福島県の東山温泉を目指します。

東山温泉は、会津若松市の中心部から車で10分ほどと、あまりにも街から近い立地なので、温泉街の雰囲気とか泉質とかどうなの?とちょっと不安な気もしましたが、いつも通り宿の予約が全く取れておらず、付近に繁華街があった方が潰しが効くという理由でここに決めました。

天気予報では昼過ぎから雨との事でしたが、何とか持ってくれて、金山町から会津若松に向かう途中から、ようやくパラパラと雨が降ってきました。

水田の広がる会津盆地

一面農地の広がる会津盆地を突っ切り、会津若松に向かって走ります。

オシャレな店が立ち並ぶ七日町駅前

会津若松に到着した時には、まだ午後5時前だというのに辺りは真っ暗になっていました。車以外は人通りの少ない住宅街を走っていると、突如として沿道に観光客らしきの姿が。

観光客でごった返す七日町駅前

この辺に観光名所なんてあったっけ?不思議に思いながらもしばらく進むと、通りは古民家のような古びた建物が軒を連ねる素敵な町並みに変わっていました。

酒蔵みたいな建物をカフェや雑貨屋に改造したようなお店が立ち並ぶ街の中心部には、JR只見線の七日町駅が。

七日町って地名は聞いたことはあったけど、こんな活気のある街だったんですね。全然知らなかったなぁ。こんなに素敵な町ならばいつか時間をかけて散策してみたいですね。

しかし残念ながら今夜は、これから宿探しという試練が待っているので、七日町はスルー。

地元では会津若松城は”鶴ヶ城”と呼ばれている

昨日昼食を食べた、会津若松駅前のアーケード街を通過。

会津若松駅前

そして繁華街の外れまで来ると、そこには会津若松のシンボル鶴ヶ城が。しかし、会津若松にあるんだから会津若松城なんだと思っていたら、地元ではこう呼ばれているんですね。あちこちに立っている交通標識の青看板などにも『鶴ヶ城』と記されていました。

会津若松のシンボル”鶴ヶ城”

日本初!登録有形文化財の宿がある温泉地『会津東山温泉』

鶴ヶ城を通過すると、辺りは閑静な住宅街。さすがにここまで来ると観光客の姿は見えません。

そして、住宅街からさらに人気のない小高い山の方に続く道を進むと、東山温泉の入り口のアーチが見えてきました。

東山温泉入り口アーケード

アーチからすぐの場所には、ビジネスホテルのような小さなビルがあって、その先には古びた中華料理屋や観光案内の建物が。運良く、観光案内にはまだ灯りが点いていました。温泉街は二手に分かれているようで、ここからさらに山の上の方と、谷に下って行く道とがありますが。イメージ的に高台にある宿は高級そうな気がして、まずは川沿いの温泉街に行ってみることにしました。

川沿いの宿を当たることに

観光案内に寄る前に、東山温泉がどんな感じの温泉街なのか、一通り温泉街をぐるっと回って偵察することに。すると、観光案内を過ぎてすぐ、通り沿いを流れる川の対岸に、ビックリするような美しい和風旅館が現れました。

登録有形文化財”向瀧”

会津藩指定の保養所だったというこの向瀧という旅館は、温泉旅館としては日本で初めて、国の登録有形文化財に指定されたという由緒ある建物なんだそう。今は日本各地に登録有形文化財の宿はいくつかありますが、その第一号がここだったんですね。

その並びにも新瀧、原瀧などの目もくらむ高級旅館が立ち並び、東山温泉ってこんな高そうな宿ばっかだったのか。これじゃ、空室があっても予算が合うかどうか…

とりあえず、一旦前を通過した観光案内にて本日の空室状況を尋ねてみるも、本日は東山温泉の宿全てが満室だそう。うぅ、やっぱり。

観光案内はもうすぐ閉まってしまうとのことで、隣のバスの待合室のベンチで作戦会議です。

ここでダメでも七日町の駅前まで行けば、ビジホの一軒ぐらい空室はありそうな気もしましたが、でも出来れば温泉のほうがいいよなぁ。

すると、店じまいを済ませた先ほどの観光案内の人が私達の方に近づいてきて、「ひょっとすると、二洸旅館というビジネス旅館には一部屋ぐらいなら空きがあるかもしれません」と、何故か耳打ちするようにこっそりと教えてくれました。

おおっ!ありがとうございます、早速二洸旅館の電話番号を調べて問い合わせると、何と運良く今夜は空室有り、しかも今から夕飯も付くとのことで、値段も安いしまさに願ったりかなったりの宿が見つかりました。やったー!

東山温泉で一番安いビジネス旅館『二洸旅館』

観光案内の人にお礼を言いって、二洸旅館を目指します。二洸旅館は、観光案内の前の道を200メートルほど進んだ場所にあるビジネス旅館でした。

観光案内から二洸旅館まではすぐ

入り口で声をかけると、奥からこの宿のご主人と思しき男性が出てこられました。

ご主人は長髪のぱっと見ロッカーみたいな風貌の中年男性ですが、話し始めると非常に腰の低いおしゃべり好きな方で、歓迎の挨拶の後、開口一番今夜の日本シリーズの話しを始めました。

そうだった!昨日も楽天が勝てていれば優勝という一戦でしたが、残念ながら敗北を記し優勝は本日に持ち越しとなったのでした。

しかし、よく営業マンの心得みたいなやつで、客には野球の話題は振るなとかよく聞きますが、二洸旅館のご主人は全くお構いなしに楽天優勝にかける思いを、私達を部屋に案内する間中熱く語っておられました。うちら巨人ファンだったらどうするんやろね?

とは言え、仙台に楽天ができる前までは東北には球団は無かったので、実際は東北は今なお巨人王国ではあるんだそうです。何しろ、これだけ楽天について熱く語ってるご主人が、ホントは巨人ファンだって言うんだから。

「だって、今度ばっかりは楽天にかけるしかないでしょう?やっぱり。」とご主人。

そうでしょうねぇ。あの最弱チームが震災を乗り越え優勝目前なんて、東北人ならずとも楽天を応援したい気持ちにもなるってもんです。

通されたお部屋はこんな感じ。十畳ぐらいあって意外と広いですが、備品は小さなブラウン管テレビが一台のみ。冷蔵庫なども無かったように思いますが、そこは先ほどの気さくなご主人の雰囲気を見れば、持ち込みの飲み物などは「ちょっとこれ冷やしといて〜」でOKなんだと思います。

二洸旅館客室

壁や畳、調度品の至るところから、男臭いポマードのようなニオイが漂って来そうな、そんな感じのお部屋です。察するに、肉体労働系の人が連泊したりする時に利用するような宿なんでしょう。


「夕飯の支度が出来るまで、先にお風呂に入っていて下さい」とご主人。お風呂は一階の玄関のすぐ脇にあり、二階の一番奥にある私達の客室からは少し歩きます。玄関の印象から比べ、意外と建物は奥行きがあって広く、そして思ったよりも古そうな建物でした。よく地震持ちこたえたな。

お風呂は一階、玄関のすぐ脇

二洸旅館には内湯が男女各一しかありませんが、この日は女性客がいないので女湯は二人で入っていいですよ、とのこと。

女湯はこんな感じ。別段特徴もない小さなお風呂ですが、床や壁の装飾のタイル貼りなんて、今やったらとんでもない金額がかかるでしょう。さすが老舗。お湯は結構熱めだったので、水道から引かれたホースで加水してから入りました。

二洸旅館には内湯が男女各一のみ

東山温泉には、自家源泉を持っている宿と共同源泉を引いている宿があって、たぶん二洸旅館は共同源泉だと思われます。泉質は硫酸塩泉。温泉だと予め言われていなければ、下手したらそれとは気がつかないくらいサラっとした無色無臭のお湯でした。

今回のツーリングは結構個性的な泉質のところを多く回ったので、最後はこういうお湯も上がり湯としてはいいかもね。

二洸旅館の夕食は肉体労働者向けの超ドカ盛り

風呂あがりは、広間で食事です。

この日のメニューは、エビフライにブリの照り焼き、刺し身、鍋

広間には、私達の他にもう一組レジャー客らしき男性ばかりの三人組がいました。

メニューはエビフライにナポリタンに、ブリの照り焼きと刺身、寄せ鍋…etcと「こんなに食えるか!」ってぐらいの超ドカ盛り。ツレ曰く、ガテン系のお客さんがメインのビジネス旅館は、夕飯はどこもこんな感じなんだそうです。

まぁ、力仕事でお腹空くしね。

鍋の燃料に火を着けに来て下さったご主人と話していると、何でも東山温泉の近くに大きな風力発電の施設があって、その建設中には特に工事関係の連泊客が多かったそうです。中には、十年近くの工事の期間で、自宅よりも二洸旅館にいた日数の方が多かった、なんて人もいたんだとか。

そういえば、先ほどの観光案内ではなぜ二洸旅館の空室を把握されていなかったのかなぁ、と不思議に思っていたのですが、今日は連休なので、普段連泊しているガテン系の人たちの中に何人か帰る人がいるかもしれないってことだったんでしょうか。

一通りサービストークを振りまいて退室していったご主人でしたが、広間の前の通路に置かれたテレビの方からは、ご主人の「おー!」とか「あー!!」とか言った歓声が時折聞こえて来ます。

床の間に置かれたテレビの横には、写真では丁度隠れていますが「本当はジャイアンツファンだ」というご主人の言葉を裏付けるように、手のひらサイズのジャビットのぬいぐるみが飾られていました。

酒類は自己申告制

しかし、昼食を食べる時間がかなり遅かったせいもあり、二人とも食べ物を残すのに非常に罪悪感を感じる世代なんですが、かなり頑張ったけどいやさすがにこれは多いわ…

申し訳なく思いながらも、食事は半分近く残して部屋に戻ることにしました。その前に、部屋で飲むビールを貰おうと帳場を覗くと、奥には先ほどのご主人のお母様と思しき高齢の女性の姿が。

声をかけると、酒類は帳場の前にあるガラスケースに入っているのを勝手に持っていっていいとのことでした。

川の向こうとこっちで景色が一変する東山温泉

部屋に帰ってしばらく休憩してから、少し表を散歩してみることに。

二洸旅館の並びにある射的場

二洸旅館の並びには射的場や飲み屋なんかもあって、素泊りでも食事が出来そうな店は結構あります。しかし、この日は雨ということもあってか、温泉街を散策する宿泊客の姿はまばら。

立派な石造りの橋がありました。対岸にあるのはホテル『新瀧』。

対岸のホテルに渡る橋

東山温泉にはやけに名前に”瀧”が付く宿が多いですが、これは温泉街の周囲に滝が多く存在しすることに由来します。

  • 雨降り滝
  • 原滝
  • 向滝
  • 伏見ヶ滝

の4つは東山四大滝と呼ばれているそうです。

橋を渡ったものの、この橋は新瀧に渡るだけのために架けられた橋だったようで、特に見るものも無くすぐ引き返すことにしました。

橋の中程から川を眺めると、きらびやかな高級旅館が立ち並ぶ川向に対し、川の手前側は潰れた小さな宿が密集し薄暗く寂れて見えます。

高級旅館がある方とゴーストタウン化した安い旅館が立ち並ぶ一帯は、川によって隔てられている

どうしてこうなった?東山温泉・・・

来た道を引き返し、二洸旅館の前を通過して少し歩くと、川沿いに足湯がありました。

川沿いにある足湯

目の目を湯川が流れる絶好のロケーションですが、夜は真っ暗なので、見える物といったら川向うの高級旅館の窓に映る、おしゃれなダイニングやワインバー、そしてそこでくつろぐ人生の勝者たちの姿。貧乏人は、死ぬ前のマッチ売りの少女みたいな気分になります。

足湯からは対岸の高級旅館の窓灯りが見える

人生金が全てじゃないよね、ね?多分。

すると、足湯に来てまだ五分かそこらでいきなり照明が落ちました。何、もう終了?ほどなくして、管理をしている人が鍵を閉めに来たので、仕方なく私達も引き上げることに。

まぁ、足湯があったり飲み屋が何軒かあったりもしますが、東山温泉は基本的にチェックインした後は表に出てブラブラしたりするような感じの温泉街ではないので、宿泊客は何かのついでに射的場に寄ったりなんてことはほぼ無いでしょう。昼間はもうちょっと人通りあるんでしょうか。

会津東山温泉で迎えた東北楽天ゴールデンイーグルス優勝の瞬間

宿に帰り、玄関入ってすぐの場所にあるテレビを着けると、日本シリーズが佳境を迎えていました。

楽天優勝の瞬間まであと少し

相変わらず、帳場の奥からはご主人の歓声が聞こえて来ます。

満場の観客による、ファンモンの”あとひとつ”の大合唱。そしてマーくん最後の一球。空振り三振!!!

帳場の奥からご主人「よっしゃーー!」という声が聞こえてきました。多分二洸旅館に宿泊していたお客さんみんな、いや東山温泉全体が、東北が日本中がこの瞬間テレビの前で同じように歓声を上げていたに違いありません。

いやいやいや、ほんとに優勝しちゃったわ楽天。あの最弱チームが、読売巨人軍によ?震災や原発事故や異常気象で満身創痍の東北地方に、これほど勇気を与えた出来事が震災以降あったでしょうか。

おめでとう楽天、おめでとう東北!

歴史的瞬間に興奮した後は、ひとっ風呂浴びて今夜はもう寝ることにしましょうかね。


しかし、何だか不思議といいんですよね、ここの温泉。匂いも色もないサラサラのお湯なんですが、体の芯から温まって、全身にジワジワ効いてくる不思議な感じ。

夜中にも一度起きて、二人でお風呂に入りに行き、朝も朝食前にまたひとっ風呂。

朝食は夕食を食べたのと同じ広間にて頂きました。夕飯に比べるとおかずの種類が少なかったので、今回は残さずいただくことが出来ました。

切り盛りしているお二人は親子ですよね?

楽しかった東北ツーリングも今日で最後です。あいにく会津若松は朝から本降りの雨。

今日はどこにも寄らず、二洸旅館をチェックアウトしたらその足で東京に帰ることにします。

どこにも寄らないとなれば時間はたっぷりあるので、帰る前に最後のひとっ風呂。

他のお客さんよりも大幅に遅れて、10時ギリギリになってようやく私達もチェックアウトしました。

軒先に停めたバイクを暖気運転しながら、玄関でカッパを羽織っていると、宿のご主人と一緒に昨日帳場にいたお母様も私達の見送りに出てこられました。

そういや、昨日から宿のスタッフはこの二人しか見えませんでしたが、切り盛りは基本ご主人とお母様二人でやってらっしゃるんでしょうか。

ご主人はとても感じの良い人でしたが、こう言っちゃ何だけど嫁さんいそうな気配全くないしなぁ。老舗旅館の跡取りがあの年まで一人じゃ、お母様もさぞかし心配でしょう、他人のこと偉そうに言える立場じゃないですが。

帰りがてら、信号待ちでツレにそんな話しをしていたら、「いやぁ、分かんないよ?実は親子に見えて、あの二人夫婦だったりして。」

えええ〜?いや、でも同級生の母ちゃんと結婚した話なんて珍しくもないし、有り得なくはないけど、まさかね。

今このブログを書いていて、二洸旅館のホームページを発見したのですが、トップページを見ると・・・

↓トップページの画像

二洸旅館HPの画像。二人は親子?

夫婦・・・う〜ん?そう言われてみたらそうなのか?いやでも、どうだろ?誰か確かめてきて下さい。

会津東山温泉 二洸旅館

半年間悪化の一途だった尾てい骨痛が完治!東山温泉の脅威の効能

磐越道に乗るとすぐ雨は上がり、もう一箇所ぐらいどこかによって帰れそうな気分になりましたが、渋滞を避ける為にもやはり今日はこのまま真っ直ぐ東京を目指すことにします。

しかし、しばらくツレのバイクのリアシートに座っていて、ちょっとビックリなことに気が付きました。

実は私、今年のゴールデンウィーク(2013年)にツレのバイクにタンデムで一週間近くかけて九州地方を周ったのですが、その際長時間のバイク乗車が原因で尾てい骨を傷めてしまい、半年近くが経過しても良くなるどころか日常生活にも支障が出るほどに悪化していたのです。

しかし何と、気が付けばあれほど酷かったお尻の痛みがほぼ消えているではありませんか!

九州ツーリング以降も様々な温泉に入り、昨日一昨日も西山温泉、玉梨温泉と会津の名湯に入りまくってたのですが、尾てい骨痛に関してはさしたる変化は見られなかったというのに、東山温泉はたったの一晩でですよ。

法律上、おそらく温泉の効能について「効く」とか「治る」とか謳うのは問題ありそうな気もしますが、断言できます。


『東山温泉のお湯は治る!』
と。

おそらく、腰痛や関節痛、捻挫、骨折の後遺症などにも、短期間の湯治で効果が実感できるんではないでしょうか。

二洸旅館は(多分)共同源泉を引いているので、他の宿の温泉でも効果は変わりないと思われます。考えてみれば、お湯にさしたる特徴もない上に狭い内湯しかない二洸旅館のお風呂に、不思議と繰り返し入りたい気持ちになったのも、無意識に体が欲していたからなのかも知れません。

その後長時間の運転で東京まで帰りましたが、尾てい骨の痛みはぶり返すこともなく、この記事を書いている約三ヶ月後の現在でも、再発はしていません。

おそるべし、東山温泉。皆様もこの驚きの薬湯を体験しに、東山温泉を是非訪れてみて下さい。

会津東山温泉 二洸旅館へのアクセス

住所:福島県会津若松市東山町大字湯本字居平127

Tel:0242-27-3400

URL:http://aizu-niko.com/index.html

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